General Properties between Canonical Correlation and the

KURENAI : Kyoto University Research Information Repository
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General Properties between Canonical Correlation and the
Independent-Oscillator Model on a Partial *-Algebra
廣川, 真男
物性研究 (1997), 69(1): 76-82
1997-10-20
http://hdl.handle.net/2433/96161
Right
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Departmental Bulletin Paper
publisher
Kyoto University
研究会報告
Gener
alPr
oper
t
i
esbet
weenCanoni
c
alCor
r
el
at
i
on
andt
heI
ndependent
Os
ci
l
l
at
orM odelonaPar
t
i
al
*
Al
gebr
a
鹿川 美男 (日立製作所 ・基礎研究所)
1 序.
ここで扱 うi
nde
pe
nde
nt
os
c
i
l
l
a
t
o
r(
I
O)モデルは,1959年の Ma
ga
l
i
ns
ki
jの論文 t
M5
9
1
に現 れ, 1980年代 には,Ca
lde
i
r
a,Le
g
g
e
t
t
【
CL81
1
;Ha
ki
m,Ambe
ga
o
ka
r
【
HA8
5
】
;For
d,
Ka
c
【
FK87
1
;Gr
a
be
r
t
,Sc
hr
a
mm,I
ng
ol
d【
GSI
8
7
1などの論文において,I
O モデルは議論 され
てい る.F
o
r
d,Le
wi
sそ して 0'
Co
nne
l
lは 1988年 に,今 まで物理 で提案 され,よ く使 わ
O モデルが導 き出されて
れて きたモデ ルの物理的欠点 を修正す る手法に着 目す ると,実は I
FLO88
]
.そこで,ここでは I
O モデルが持つ二股 的かつ数学的特性 を
いることを発見 した 【
導 き出す.
I
O モデ ルは,多数の独立 した熟浴の粒子 に囲まれた量子系 の粒子 のモデルである.そ し
て,熟浴の粒子 はそれぞれ量子系の粒子 に,あたか もバ ネでつなが っているような感 じであ
る.その系 のハ ミル トニア ンは
HI
Od
gf
孟+V(I,I,
i
l
l
墓 .去叩
,(
q
,
・
-
,
2
]
(
1
,
で与 え られる.ここで ,x と p は,それぞれ量子系の粒子の質量 m を持 った,座標 と運動量
の演算子であ る.一方,q
,
-と p,
・は,それぞれ,質量 m ,・を持 った熟浴 の j番 目の粒子 の座標
と運動量の演算子である.もちろん,通常の正準交換関係 :
l
x
,
p
li
h
, l
q
,
.
,
p,
・
・
]-i
hS
,
・
,
・
,
(
2
)
がある.V(
I)は量子系 の粒子 に関する外場の力のポテ ンシャル ・エ ネルギーである.
論文 の中で F
or
d,Le
wi
sと 0'
Co
nne
l
lは,他の熟浴のモデルは一般 に I
O モデ ル と関係
があ ることを示 し,I
O モデ ルが重宝 なモデルであることを主張 した 【
FLO8
8
】
.彼 らは,I
O
モデ ルのハ ミル トニア ン HI
Oか ら,一般化 された量子 La
ng
e
vi
n方程式 :
孟p(
i
)+/
_
t
wd
s
p(
i-S
)
警
・
V,
(
I)-F(
i
)
(
3
)
が導 きだされることを示 した1.ここで,プライム 'は xに関す る導関数 を示す.F(
i
)は平
(
i
)によって特徴付け られる :
均 ゼロの,演算子値 のランダムな力で,その平均 は記憶関数 p
F(
i
)の対称化積相関関数2は,
妄<F(
i
,
F(
S
,・F(
S
,
F(i
,,B- 妄差
h-,
・
W,
'cot
h'
huj/2kT'
cosl
w,
.'
i- S'
]
'
4'
FLO8
8
1にある (
2
.
1
)を運動量で記述 した ものである.
1この式 は,彼 らの論文 【
・久保亮五編集 :岩波詐座現代 の物理学の基
礎 5「
競計物理学」の p3
47参照のこと.
2久保亮玉 に よって導入 された相関関数で,
例 えば,戸田盛和
-7
6-
「
第 4回 r
非平衡系の統計物理』 シンポジウム」
F(
i
)の非 同時時間の交換 関係 は,
で与 え られ ,
0
0
l
F(
i
)
,
F(
S
)
]--i∑
hm,
・
W,
?
s
i
nl
w,
・
(
ト
j
=
1
(
5
)
S
)
]
で与 え られ る.ここで,演算子 0 に対 して,<0>
βは,
oe
HB/kT)
t
r(
t
r(e-HB/kT)
<o>Bd
gf
(
6
)
を意味す るが,この ときに使 われるハ ミル トニア ン HB は
HB
d
g
f
P
lか
(
7
)
+ 妄-" 3,
qJ
,
]
である.もちろん kは Bo
l
t
z
ma
nn定数 で,T は絶対温度 であ る.
ur
i
e
r
Lapl
ac
e変換 は,
記憶 関数 の Fo
(
I
,d
g/
.∞ d
i
e
t
'
t
z
p(
t
,圭
・
p・
が
,
; 1-
擁
立
+志
(
8
)
]
Sz>0に対 して成 り立つ.
,For
d と 0'
Conne
l
lは,Mo
nol
i
u と Ki
t
t
e
lの Br
own運動 の La
nge
vi
nの理論
さらに,Li
MK7
9
】を彼 らの一般化 され た La
nge
vi
n方程式 の観点 か ら調
におけ る相 関 を調べ た仕事 【
nol
i
u と Ki
t
t
e
lの仕事 を一般化 してい る 【
LFO93
】
.
べ ,Mo
この シンポ ジ ウムで は,有限体積の熟浴 に接 した平衡状態 にあ る量 子系 の粒子 を考 える.
a
nc
k定数 を h-1としてお く.Hq,
。
,
Sを今考 えてい る系 を支配す る
以下,簡単 の ため に Pl
任意のハ ミル トニア ンで ,e βHq7
p
・
Sが トレース ・クラス3の演算子 とす る.ここで
H q,
。,
Sは H q,
。,
S-p2/
2
m
β
≡1
/kT.
+V(
I)+H q,
S
+H int なる形 を持つ ,H q,S は熟浴 のハ ミル トニア ン
nt は量子系 の粒子 と熟浴 との間の相互作用 であ る・ここで,もち ろん,H q,
S
+H i
ntの
で,H i
(
t
l
,
t
2
)は
形 は分 か らない とす る.運動量 p に対す る,カノニ カル相 関関数4 Rp
Rp
(
t
l
,
t
。
)d
gf
(
e
-
/
.
β
d" (
e
-(
β
-"Hq・
p・
S
et
'
Hq・p・
Stl
pe
-i
Hq
・
p
さ
t
l
e・
t
Hq
7
p
・
さ
e
t
'
Hq
・
-t
2
pe
-i
Hq
・
p
・
S
t
2
)
βt
r P
Hq・
p
8
)
で定義 され る・今 回はまず,ある条件 を満足す る任意 の p と H q,
。,
Sに対 して,He
i
s
e
nbe
r
g演
算子 p
(
i
)響
e
i
Hq
・
p
,
t
pe
.
'
Hq
・
p・
さ
tが,量子揺動力 I(
i
)を持 った,(
3)と似 た形 の量子 La
ng
e
vi
n
方程式 を満 たす こ とを証 明す る (
§
2
の主定理の中の (
1
5
)を参照 の こ と).また,記憶 関数
F
L
(
i
)が導いた Langevi
n 方程式の揺動 一散逸走理 とカノニ カル相 関関数 Rp
(
t
l
,t
2) を特徴付
§
2
の主定理の 中の (
1
7
)と (
1
8
)を参照 の こ と),そ して さ らに,I(
i
)の対称化積
けるこ と (
4)と (
5
)と同様 な表現 を持 つ ことを示す (
§
2の主定理 の 中の (
1
9
)と (
2
0
)を
相関関数が (
参照 の こ と).
3ある E
i
l
b
e
r
t空間 7
t上の有界演算子 A がトレース ・クラスとは,7
1の任意の完全正規直交基底 t
pnIn
に対して,
∑.(
pn,
√軒わ n)<- となることである・
4久保亮五らによって導入された相関関数で,
例えば,戸田盛和 ・久保亮五編集 :岩波講座現代の物理学の
基礎 5 「
統計物理学」の p333参照のこと.この相関関数は,森肇の名も取って,久保 ・森内積,また,欧米で
はBo
g
o
l
i
u
b
o
v内積と呼ばれることもある.
-7
7-
研究会報告
2 結果.
まず,カ ノニ カル相関関数 と Li
ouvi
l
l
e空間を導入 し,主定理 を説明す るために少 々一般
的枠組か ら入 る.
有限体積 の熟浴 に接 した平衡状態 にある量子系の粒子 を考える.従 って,系 の状態空間が
l
be
r
t空 間で与 え られ る・それ を Fq,
。,
Sと書 くこ とにす る・そ して fq
,
p
,
8
可分 な無限次元 Hi
q
,
。,
Sと表す・
の 自然 な内積 を ( , )
今 x と p をそれぞれ量子系 の粒子の質量 m を持 った,座標 と運動量 の演算子 とす る.一
方 ,q
jと p,
・は,それぞれ,質量
m,
・を持 った熟浴の
j番 目の粒子 の座標 と運動量 の演算子で
あ る・この とき座標 と運動量 の演算子 の定義 よ り正準交換 関係 (
2)を満 たす.V(
I)は責子
系 の粒子 に関す る外場 の力 のポテ ンシャル ・エネルギーである.
,
。,
S が存在 してい るわけであ るが,この
今考 えてい る系 に対 して,戎ハ ミル トニア ン Hq
,
。,
S-p
2/2
m +V(
I)+Hq
,
S
+Hhtで与 え られ る,ただ し Hq,
Sは
ハ ミル トニア ンの形 は Hq
n
tは量子系 の粒子 と熟浴の相互作 用である・先 に も述べ声
熱浴のハ ミル トニア ンを表 し,Hi
,
S
+Hi
n
tの形 は分 か らない.従 って Hq
,
。,
Sは非 2次形式 的 か もしれ ない,しか し
ように Hq
Fq,
。,
S上 に作 用す る自己共役演算子 として実現 さる.今,平衡系 を考 えているか ら,
(
A.
1)
e
-T
Hq
7
p
・
Sは トレース ・クラス
(
T∈(
0
,
β】
),
と仮定 で きる・ この条件 は,Hq,
。
,
Sのスペ ク トルは純 離散 的で,
-Hq
,
p
,
S の固有 ベ ク トル
p
nl
n ∈N)が 石 ,
I
p,
S
の完全正規直交基底 となる,とい う事実 を もた らす.ここで,N*d
gf
(
0,1
,
- )・Hq,
p,
Sの固有値 入n(
n∈N')を Hq,
。,
spn - 入npn かつ 0≦ 入
。 ≦ 入1 ≦ ・・
・≦ 入n≦
入n
+1≦ ・
・
・/ ∞ の よ うに表す ことがで きる.
ハ ミル トニ ア ン Hq
,
p
,
Sに対 して,Li
ouvi
l
l
e空間 Xc
(
Hq
,
。
,
S
)を構 成す る こ とが で きる.
Xc
(
Hq,
,
,
S
)は基本 的 に Fq, に作用す る適 当な演算子 の集合である.Xc
(
Hq
,
。
,
S
)には久保
。,
S
森 内積
iA;
B ヲdg f 売
扇 .p
-
(
e
-'
p
-" q・
p,
サ
(
e
-AH 7
S
B)
-)
, .
4,
B∈T(
Hq
,
p
,
S
)
q・
p
が導入 されてい る・ここで,T(
Hq
,
。
,
S
)は,完備化 して ⅩC
(
Hq,
p
,
S
)を構 成す る前 の適 当な条件
=
AH
H
.
,
,
,
S響 < A;
A >1
/
2で ノルム を定義 してお く・
を満たす演算 子 よ り成 る集合であ り,
He
i
s
e
nbe
r
g演算子 p(
i
)≡e
i
Hq
・
p・
さ
t
pe
t
'
Hq
・
p・
B
tを導入す るため に,ハ ミル トニア ン Hq
,
。
,
Sか
ouvi
l
l
e演算子 £ 。
,
p
,
Sを定義 してお く.
ら決 まる Li
,
,
s
A撃 l
Hq,
p,
S
,
A]Hq
,
p,
s
A-AHq
,
p,
Sによって基本的に定義 される5・この とき,Li
ouvi
l
l
e演算子 L
:は ⅩC
(
Hq
,
,
,
S
)
ouvi
l
l
e演算子
適 当な演算子 A に対 して,Li
。
,
Sは交換子積
L:
q,
L:
q,
に作用す る自己共役演算子 となる 【
H93b,H94a,H95
1
.
任意の A ∈ⅩC
(
Hq
,
p
,
S
)に対 して,A の Hei
s
e
nber
g演算子 A(
i
)は ⅩC
(
Hq
,
,
,
S
)上 で
A(
i
)響
et
'
Lq・
p
,
t
A
と与 え られ る.全 ての A∈ⅩC
(
Hq
,
p
,
S
)に対 してではないが,基本的 に
e
t
'
Lq・
p・
`
t
A= e
i
Hqp
p
t
Ae
1
'
Hqp
p
t
・
・
5正確には,この演算子の定義域を確定しなければならない.これは講演で触れる.また,
Li
o
uv
i
l
l
e空間
ⅩC
(
Hq,
p,
S
)に適当な完全正規直交系を導入して,これを用いて L
i
o
uv
i
l
l
e演算子 L
:を定義する別の簡単な方
法もあるが,これについても講演中に触れたい.【
E9
3b,H95
】を参照のこと.
-
78 -
「
第 4回 『
非平衡系の統計物理』 シンポジウム」
となる6.
演算子 A に対 して,カノニカル自己相関関数は,
R。(
i
)d
g
fl
h(
0,
i
)≡ <A(
0
)
・
,
A(
i
)>
と定義 される・そこで,運動量演算子 p に対するカノニカル自己相関関数 を R
p
(
i
)で表す
ち】
(
I
)(
Z∈C w
it
hSz>0)を Four
i
e
r
Lapl
ac
e変換 を用いて
ことにする・ここで関数 【
[
1
u(
I)響
J
.dle Rp(i)・
t
'
t
z
∞
のように定義する.
l
Rp](
I
)の各極は,Hq
,
卵 の二つの固有値の差でなければならない ことが分かる・そこで,
l
Rp
]
(
I
)の正の極全体の集合 を 至で表 し,負の極全体の集合 を P空で表す ことにする・
P
ここで,技術的な理由により7,
(
A・
2)
さらに,
を仮定する.
k
i
e
n
P空-(
恥Lk-0,1,- )wi
t
hk
i
e
n
i
.
(
qk-
P苧- (ekl
k-0,
1
,
-)wi
t
h L(
e
k
・1- E
k
)'0
・1
)'0
さらに最後 に残 り二つの仮定を設ける :
∞
(
A・
3) p ∈T(
Hq
,
p
,
S
)で,
(
I-ek)l
Rp](
I
)
)ez
<-, か-,
∑
(
扇
k
=
0
(
〉
0
∑
嘉( [1u(
I
)
)
(
W 2 ∞・
(
0
k
=
I- qk)
(
A・
4)
之
一
浩 。.zl
Rp
]
(
I
)- 0,
<
-he
r
eC+d
g
f(
Z∈ cl
9Z,0)・
ここで,よ く知 られた関係8 を使 って,対称化積相関関数 を定義す る.
任意の RA(
i
)(
A∈ⅩC
(
Hq
,
。
,
,
)
)に対 して,1
h(
i
)は連続で正定借故,Boc
hne
rの定理によ
れが存在 して
り,ただ一つの測度 △芳
RA(
i
)-rJ '
t
w
△冒乃
(
a
-)
となる.そこで,A∈ⅩC
(
Hq
,
。
,
S
)に対 して相称化積相関関数 sA(
i
)を
(
9
)
sA(
千
)d
g
f
蔦 e
i
t
u
βFp(
W)
Ac
A
a
n
(
d
w)
,
で定義する.ここで,Ep
(
W)は,絶対温度 T-1
/kPでの振動数 W の調和振動子の平均エネ
ルギーである :
Ep
(
-)-筈 c
o
t
h等 ・
(
今,
h- 1 と置いていたことに注意 されたい.
)
また,
A∈ⅩC
(
H.
,
。
,
S
)に対 して,応答関数 PA(
i
)を
pA(
i
)d
gf-β孟 <A・
,A(
i
),
6
[
Ⅱ9
3
a
,Ⅱ9
3
b,H9
叫 を参照のこと.
7
[
ち】(
I
)の極から集積点を除去 したいためである・
8久保の論文
【
K5
7
】の The
or
e
m 3を参照のこと・
-
79
-
(
10)
研究会報告
で定義 してお く.
ouvi
l
l
e空間 Xc
(
Hq
,
。
,
S
)とは別に,通常の Li
ouvi
l
l
e空間 Ⅹβ
(
Hq
,
。
,
S
)
久保 一
森内積 を持った Li
を得 ることがで きる.Xβ
(
H.,
p,
s
)の内積 は,
・AI
B,d
f z(
β)- tr
1
(
-
((
A e- β
H q・- /2) )+ (
(
BeP
-
- /2
)-)
)
H q・
(l
l)
で与 え られる・ この とき,やは り Li
ouvi
l
l
e演算子 L
:
q
,
p,
Sが Ⅹβ
(
Hq
,
。
,
S
)に作用す る自己共
(
Hq
,
,
,
8
)の要素 となる Hei
s
e
nbe
r
g演算子 e
I
'
C
q
'
P
'
∼A
役演算子 として定義 される.そこで Ⅹβ
(
A∈Ⅹβ(
Hq.a))を ⅩC
(
Hq
,
。
,
S
)の要素である He
i
s
e
nbe
r
g演算子 A(
i
)と区別す るために,
A【
t
]d
gfet
'
Lq'
P't
A
(
1
2
)
(
o
e -)
と書 くことにす る・また,以下 ,Z(
β)1
t
r -βH q・ ・を <0> で表す こ とにす る・
o
uvi
l
l
e空間上の次 の関係 となる :もし A が
もちろん,よ く知 られた関係は,二つの Li
。,
Sに作用す る対称演算子で A ∈ⅩC
(
Hq
,
。
,
S
)かつ A∈Ⅹ β(
Hq
,
。
,
S
)な らば,
Fq
,
sA(
f
)-去<AA【
i
]
.A【
l
]
A,・
応答 関数 に関 してもよ く知 られた関係 は保存 される :もし A が
(
1
3
)
,Sに作用す る対称
JT
q 。,
(
Hq
,
p,
S
)かつ A∈Ⅹ β(
Hq
,
,
,
S
)ならば,
演算子で A ∈Xc
PA(
i
)ニーi<【A ,Al
i
‖>.
(
1
4
)
主定理は,
THEOREM l
H96]
:ハ ミル トニア ン Hq
,
。,
Sと運動量の演算子 p が仮定 (
A.
1)
,(
A.
2)
,
(
A・
3)そ して (
A・
4)を満たす とせよ・す ると,関数 【
Rp](
I
)は複素平 面上の有理型 関数に
R,
]の正の零点全体の集合 tL
J
,
)
,
P
=.は
拡張 され,【
W3
1∈(
e
j
_1
,
e
j
)
,
e
J
.
>0,
3∈N.
の ように数 え上げ られる.I
O モデルのハ ミル トニア ンを
孟+
咽+
,
;
.
[
墓.
主
" -I,
2
]
I
HI
O-
3
,(
q
j
で与 えることにせ よ.ただ し,m ,-は
m)
I
2
mRp
(
0)
W
,
?
i
l
F,
]
'
(
L
J
,
・
)
で与える.この とき,ある記憶関数 r
c
T
(
i
)と量子揺動力 I(
i
)が存在 して,運動量演算子の
He
i
s
e
nbe
r
g演算子 p(
i
)は Li
ouvi
l
l
e空間 Xc
(
Hq
,
p,
8
)上で次 の量子 Lange
vi
n 方程式 を満
たす :
孟p
(
i
)
・.
i
u _t
n
d
叫
-S
)
響
-I(
i
)
・
(
1
5
)
さらに,次の関係が成 り立つ :
T
l
i
m
c
cK
T
(
i
)=I
L
(
i
)
,
-8
0-
t>0,
(
1
6
)
「
第 4回 『
非平衡系の統計物理』 シンポジウム」
揺動 一散逸関係 :
響 p(i) -
<I(
0
);I
(
i
),, t∈R,
- 0
,
<p;I(
i
)>
(
1
7
)
t∈R,
そ して
l
Pp
]
(
I)-Rp
(
0
)
-i
z+l
F
L
]
(
I)
/
m'
I∈C \t
wj
)
,
P
=1,
(
1
8)
p
(
i
)は HIOの記憶関数である・
I
(
i
)の対称化積相関関数 SI(i)は
さらに,
ただ し,ここで
,
這,
;
sI
(
i
(
a)
c
os'
wj
t
'
1
-j
W,
'
c
ot
h
(
19)
とな り,応答関数 PI
(
i
)は
- j
云
-j
W
,
g
s
i
nw
i
t
)
=
1
pI
(
i
) 禦
(
(
2
0)
となる.
1
5)の類似性 ,(
1
3
)を通 して (
4)と (
1
9)の類似性 ,(
1
4)を通 して
REMARK:(
3)と (
(
5)と (
2
0)の類似性 に注意 されたい・ただし,今 h-1としていた・
参考文献
【
CL81
】 A・0・Ca
l
de
i
r
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ndA・J・Le
g
g
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t
t
,Phys
・Re
v・Le
t
t
・46,21
1(
1
9
81
)
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FK87
] G・W ・For
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ndM・Ka
c
,J・St
a
t
・Phys
・46,8
0
3(
1
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7
)
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]G.W _For
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ndRIF・0'
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,Phys
・Re
v・A,37,441
9(
1
9
8
8
)
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5
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,Hydrodynami
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5)
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d,Phys
・Re
v・Le
t
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・58,1
2
8
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1
9
8
7
)
【
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,P・Sc
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HA85
1 V.Haki
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ndV・
Ambe
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ka
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,Phy
s
・Re
v・A,32,4
23(
1
98
5)
)
,223,1
3
6(
1
9
9
3
)
l
H9
3a
] M・Hi
r
o
k
a
wa,Ann・Phys
・(
N,
Y・
【
H9
3
b】 M.Hi
r
ok
a
wa,Ann・Phys
,(
N,
Y・
)
,224,3
01
3
4
0(
1
99
3)
【
H9
4a
】 M.Hi
r
o
k
a
wa,Ann・phys
.(
N,
Y・
)
,229,3
5
4
3
8
3(
1
9
9
4)
;
ERRATUM,Ann.Phys
.235,2
4
0
2
41(
1
9
9
4)
-
8 1
-
研究会報告
【
H9
4b】 M・Hi
r
ok
a
wa
,Ann・P hys
・(
N,
Y・
)
,234,1
8
521
0(
1994 )
l
H9
5
】
M.Hi
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(
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n∫.Ma
t
h・S
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・Ja
pa
n)
;
京都大学数理解析研究所講究録 92
3,p6
8
p8
6(
1
9
9
5)
[
H9
6
】
・
,37,1
21
1
4
6(
1
9
9
6)
M.Hi
r
ok
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wa,∫.Ma
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h・Ph
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【
K57
】 R.Kubo,J・Phys
・S
o
c
暮Ja
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n125
7
0(
1
9
57)
,G.W.For
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Co
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l
,Am・JIPhys
・61,9
2
4(
1
99
3)
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LFO93
]X.L Li
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,S
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v.Phys
・JETP,36,1
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1
9
5
9)
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M5
9
] V.B.Ma
【
MK7
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】A・Ma
nol
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t
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l
,Am・J・Phys
・47,67
8(
1
97
9)
【
M6
5
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】 H.Mor
i
,Fr
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g.The
o.Phys
.33,4
2
3(
1
9
6
5)
l
M6
5b] H・Mor
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,Pr
o
s.The
o・Phys
・34,3
9
9(
1
96
5)
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he
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i
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na
l15,1
6
3(
1
986)
【
086
】 Y.Oka
-8
2-