研究テーマ 自由電子レーザーを使った超蛍光の研究

研究テーマ 自由電子レーザーを使った超蛍光の研究
研究背景
最近の成果
現在当たり前となっている量子光学効果をより短波長で実現で
きると様々な面で画期的な進歩が期待できる。そのためには適
切な量子系をもつ試料、それからそれを短波長光源と組み合わ
せて使う技術の開発が必要です。
研究手法 気体試料を用いたX線分光等
利用装置 EUV自由電子レーザーSCSS他
SPring‐8の極端紫外線自由電子レーザーSCSSを利用して様々な
気体試料における光学的な測定を行っています。さらに、自由
電子レーザー・放射光ビームラインで使える高価イオン源装置
を開発しています。
対象物質(あるいは現象)
自由電子レーザー光の超高強度で気体を励起させると、励起
状態の原子⇔原子距離が波長より短い、集合的効果が起こり
やすい状況が作られます。さらに、クラスター等を用いるとナノ
プラズマも研究の対象となります。
成果と波及効果
自由電子レーザー光励起で超蛍光の観測にはじめて成功しま
した。 今後、EUV・X線領域でのコヒーレント光の制御技術に繋
がります。
ガス圧の制御により、励起原子
集団の崩壊ルートを制御できる
関連論文
・Phys. Rev. Lett, 107(19), 193603 (2011)
・J. Phys. B 46(16) 164021 (2013), and 46(16) 164001 (2013)
・放射光 26 (6) 327‐334 (2013)
コヒーレントX線利用研究グループ 研究副主幹 James HARRIES
E‐mail:harries[a]spring8.or.jp