市政に目覚めました? 住民自治条例に連動 量から「質」への - Biglobe

北本市議会議員
志民とは「高い志を掲げ、その実現のために持てる
ものを持って、喜んで汗する人達のことです」
(志士
甚六こと「和田芳治」広島県在住)
発行/工藤日出夫市政事務所:北本市東間 5-90-1-507
電話:048-542-3725/FAX:048-543-7695
E-mail:h-kudo@mtd.biglobe.ne.jp
地方分権の時代といわれています。まさに草の根の民主主義、
工藤日出夫好縁会(会長平田正昭)は、平成 20 年 4 月 13
住民自治が重要になりました。生活者の立場に立った「政策論
日(日)文化センターにおいて、第 21 回市政報告会を開催しま
議」は、地方議会が避けて通ることのできない責任です。議会
した。行楽シーズンにもかかわらず、多くの市民が駆けつけ 3
と市長は同等の権能を持つ、機関対立制とも言われています。
月議会報告と「住民自治と議会基本条例」について、活発な意
工藤日出夫は、地方政策の専門家と自らを任
見交換を行いました。
2008.4.13:文化センター
じています。高齢者問題(健康・医療・介護・
工藤日出夫は、5 年前の市議選での公約の一
生きがい)、子育て問題、教育問題、地域産業
つである「市政報告会の開催」を議会終了後実
政策、コミュニティ基盤政策と現代的課題が目
施して来ました。2 期目にはいっても変わらず
白押しです。同時に「財政問題」は重要です。
開催しています。2 期目は議会報告だけでなく、
ぜひ、ご参加いただき、大いに意見を戦わせ
テーマを決めて意見交換を通じて議会を身近に
てください。草の根からの改革が必要です。
感じていただくことを目指しています。
以下、今回の報告をさせていただきます。
今年のテーマは、住民自治と議会活性化です。
の条件です。すなわち、量から「質」への
転換です。さらに、画一性・おねだり型か
ら「多様性」・「政策立案・提言」型へ、依
存から「自律」へ、追認から「審議・討論」
この条例の制定の必要性を提案しています。 型への転換なのです。
当時の石津市長は、当面「ハード(基盤)
皆さんは、記憶していますか。5 年前の 整備」を優先、その後に自治条例と答弁し
このような意見発表に対し、お集まりい
選挙です。工藤は、市議選へ立候補し、
「市 ていました。その後、急展開しました。
さて、住民自治条例が制定されたとした ただいた市民から、激励・賛同の発言があ
民力で政治に新風」をスローガンに、生活
者起点・納税者納得へ向けた改革を公約に ら、当然「議会基本条例」が必要です。す りました。普通の市民が、普通の市民生活
しました。今でも、工藤の政治理念です。 でに市政レポート第 53 号(2008.01)に記 者として、「議会」へ意見を申し上げたい。
一方、石津市長は、
「ウェークアップ・き 載したとおり、地方分権、住民主体(自治) 一緒に議会運営の一員になりたい。
これまでの傍聴席から見た、聴いた者の
たもと」
“後退か・交代か”をスローガンに、 の自治体経営の時代です。憲法にある、市
ガラス張りの市政、聴く市政を理念にしま 長と議会議員を住民が直接選挙する「二元 疑問。あるいは、やり場のない「憤り」に
した。双方の共通は、市民を主体に、市民 代表制」にふさわしい議事機関とするため 対する「場(フォーラム)」の設定は、大歓
には、議会の「合議体」としての独立性を 迎であるという。わが会派は、この議会基
に政治参加を呼びかけていることです。
本条例の制定に積極的です。
さて、それから 5 年。住民自治の時代に 規定する条例が必要です。
北海道栗山町
なり、まさに目覚めた「草の根(民衆)」が
を始め、先駆的に
声を上げ、行動することが大事な時代にな
議会改革が進ん
今の地方自治法であっても、住民参加の
りました。かたくなな対応、柔軟性を欠い
でいます。埼玉県
た「お上意識の市政」から、民衆の英知・ できる議会改革はできます。むしろ、現在
でも鶴ヶ島市議
生活感で動かす政治へ変える“行動”が、 の北本市議会は、できることをしていない
会が取り組み始
市民の幸せにつながります。市民の幸せは、 部分があります。議員定数や議員報酬削減
めました。遅れる
といった議会費の問題は、議会改革の一つ
市民が創るのが地方自治です。
ことなく、市民参
であっても、それで議会が機能的、制度的
加で、条例制定を
に高度・活発化するわけではありません。
目指します。
今日、地方自治、地方の“自律”を確立
市長は、
「住民自治条例」の制定を準備し
ています。工藤は、平成 15 年 6 月議会で、 するには、議会議員の資質の高度化は必須
(2008.03 埼玉新聞)
人民の 人民による 人民のための政治・統治(アメリカ第 16 代大統領A・リンカーン)
市政に目覚めました?
市民参画が絶対条件
量から「質」への転換を
住民自治条例に連動
あ なたは、 ご自身の 生活 状況を 、
すか。そして、少子高齢、人口減少、
年金、医療、雇用の現 況を踏まえ、
年生きてきて、
「こ んな
未 来 に 確か な 展望 を お持ち で す か 。
私 は、
トに次のような一文があります。
市民力で政治に新風を
「明治維新から百三十年。終戦から
年が過ぎた。この間、日本は一貫して
近代化の名のもとに、経済 発展を進めて
させたが、戦後の高度経済 成長で世界第
きた。その結果、太平洋戦 争で一旦破綻
はずでは…?」との思 いと、「この
二位の経済大国に成長させ た。一千四百
兆 円 と い う 膨 大 な 個 人資 産 貯
(蓄 を
) 有 し、
歳、女性が 歳と伸
平均寿命を男性が
」
愛であり、人を育て、まち を育てる力の
市民一人ひとりの持つ英知 であり、郷土
こ の 難 局 を 乗 り切 る の は 、 市
「 民力 」
の活用以外に方法はない。 市民力とは、
けている……
中心に、膨大な不良債権が 追い討ちをか
殊法人と建設・不動産・流 通・金融業を
七百兆円(現在は八百兆円 )に達し、特
その上、国の借金は、地方を合わせて
一気に広がった。
者能力 (=
旧体制 で
)は、国際競争で勝ち抜
くことが困難であると指摘 され、不安が
本式の政治・経済モデルや 政治家・経営
しかし、バブルが崩壊し、 これまでの日
そ の こ と に 疑 い を 持 つ も のは い な か っ た 。
もって、豊かに生きていけ ると思った。
このことで、未来永劫、誰もが希望を
れた。
ばし、経済的豊かさと長寿 社会を手に入
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こ と を 言 う 。 も う ま ち づ くり に 観
「客 は
」
いらない。七万市民全員が プ
「レーイング
しかし、議員になって5年。未だ、
日本なら、5千円から2万円ぐら
その兆しは見えてきません。むしろ、 いのカンパということでしょう。市
地方制度を見て、これからは、住民
私は5年前、地方分権へ移行した
一体」の改革で一気に加速すると期
るからです。小泉首相 の時、「三位
中央が依然、地方分権に消極的であ
リカが危機を乗り切る「民主力・国
ことを詫びなければならない。アメ
寄付が集まらず、自己資金を出した
「労力と知恵」を出す。ヒラリーは
未完の地方分権
自治、住民との協働によるまちづく
待しましたが、結果は、合併の推進
力」といえるかもしれません。
混迷が深まっています。その理由は、 民が直接「カネ」を出し、運動への
りが必要になると確信していまし
と財源の縮小だけでした。
まちづくりが進められる。私の期待
見えていました。いよいよ、本物の
涯学習のまちづくり」に係わる中で
財 源 を 考え る 必要 が ないか ら で す 。
ことを知り尽くしています。政策と
型が自分たちにとって、都合のいい
また、地方の守旧派も、中央集権
年金・医療・環境と、我々にとっ
市民が動かす政治へ
た。それは、 年に及ぶ市町村の「生
は大きく膨らみました。
て危機が目の前にあります。恒久減
税であった「定率減税」は数年で廃
止、一方暫定であったガソリン税率
の実態に合わせて条例で定める。予
国は大枠を法律で定め、地方は地元
は年金から差し引く。これを決めた
でも、介護、後期高齢者医療保険料
年金の支給もれの確認は後回し
は「恒久化」する矛盾を抱えた国政。
路特定財源の廃止・一般財源化」と
算も、住民ときっちりと協議して決
のは、郵政民営化選挙で大勝した国
号で、「道
「政権交代」の必要性を訴えていま
める。この自律した住民力(市民力)
私は、市政レポート
す。その理由は、本物 の地方分権、
会議員達です。その議員を選んだの
領選挙の候補者決定の予備選挙が
今年に入ってから、アメリカ大統
置ですか。このことは、これまで
福祉・教育の充実ですか。新駅の設
企業誘致ですか。基盤 整備ですか。
は何でしょうか。合併の推進ですか。
北本市の政治が、今、すべきこと
は、我々国民ですからこっけいです。
こ そ が 、地 方 の救 世 力のは ず で す 。
ためには、国の制度、国の形を変え
る必要があるからです。
規模が違う国の無駄遣い
過熱しています。特にオバマ氏とヒ
この光景は、アメリカ民主主義の
ですが、今、北本市の政治がすべき
私は議員になってわかったこと
年以上にわたって、言われ続けてき
強さである「草の根」からの熱気で
ことは、「議会改革」です。市民が
ラリー・クリントン氏による民主党
類ではありません。そして国会での
す。何より、この予備選挙に費やさ
動かす政治への転換です。それは市
法人をはじめとした「無駄遣い」は、
追及、国民からの批判 があっても、
れる数百億円の費用が、市民の寄付
民総参加の、草の根の民主主義の確
ました。エンドレスの課題です。
それは地方分権に向けた「政権交
であることです。一人数十ドルから
がヒートアップしています。
代」がないからです。地方のことは
立 で す 。熱 い 応援 を お願い し ま す 。
まったく改まりません。
住民が考え、住民が決めるべきです。 数百ドルといわれています。
常に「億単位」です。小さなまちの
国土交通省、社会保険庁及び特殊
アメリカ民主主義の勢い
地方自治を確立するためです。その
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(その 1)
程度…か?」の狭間で苦悶・苦闘し
ています。そして、地方議員とはい
え、政治に身を置くものとして、や
りきれない思いと「打破できない」
もどかしさを強くしています。
年になります。私は、
生きる意義を失うな
終戦から
終戦の時3歳でした。ほとんど記憶
にありませんが、現代に比べ、物資
不足は確かでした。しかし、生活は
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マネージャー と
」 して参画することであ
年3月工藤日出夫好縁会報より)
る。
(
20
「貧かった」が、生きることに「貪
欲 ど(んよく 」で
「つらい」
) あったし、
ということはなかったように記憶
しています。
年代からの高度経済成長期を
支えた一員として、「青春期」に思
い描いた将来像が、これほどの状況
とは、正直愕然 が(くぜん と)してい
年の選挙に立候補する
ます。平成
Etc
63
13
ために発行した、当時の政治リポー
03
60
30
草の根の民主主義
65
57
グラス・ルーツ
どのように捉えていらっしゃいま
グラス・ルーツ(grass roots):70 年代以降のアメリカで、ボトムアップによって世論を形成し、その世論を政治家が議員立法(政策)へと生かしていく草の根の民主主義。