アジアンアクセスＪＣＧＩネットワーク JCGI News No.35/3 2014 年 3 月日本の福音化のために JCGI ネットワーク総主事川崎廣日本の福音化のためには、今ある教会が整えられて主が与えてくださった使命を果たすことと更に多くの新しい教会が生み出されることが必要です。この２つのことはＪＣＧＩネットワークが目指して活動していることです。現在すでにある教会が整えられるためには、教会形成の鍵を握るそれぞれの教会の牧師の研修をする必要があると考えて、３５年にわたって行ってきました。この研修には、これまで４００名（日本の全牧師の約５％）を越える牧師が参加して下さり大変好評をいただいてきました。そしてこのような研修方式は日本だけではなく、アジアの１０カ国にも紹介されて研修が行われています。この研修を通して、それぞれの教会に主ご自身が期待しておられることをしっかりと受け止めて、その使命を果たしていこうとする教会が多くなりました。また、新しい教会を生み出す教会開拓については、1996 年から「ネットワークによる教会増殖」が始まり、これまで２２地域のネットワークで１００箇所を越える教会開拓がなされてきました。日本教会は、高齢化が進み特に牧師の高齢化が大きな課題となっていますので、新規の開拓がなかなか進まない現状がありますが、ネット JCGI News ワークを形成して励まし合いの内に教会開拓を進めることで、多くの教会が教会開拓に踏み出すことが出来たのです。さらに２０１１年３月１１日に起こった東日本大震災の被災地では、宮城宣教ネットワークと協力して被災地の支援と宣教に取り組んでいます。このことは、大きな災害に遭い、教会が少なかった地域にどのように主の福音が届けられるかに、一つの道筋を開くことになっています。その研修の内容やスタイルについては、そのときどきの状況に合わせて随時改訂をして効果性を高めてきました。しかし近年の日本の教会を取り巻く情勢が急激に変化していることから、日本の福音化を目指すＪＣＧＩネットワークの活動も、ここで大きくリニューアルする必要を感じています。ここ数年、リーダーシップ・リニューアル研修を継続してきましたが、昨年１１月のオールＪＣＧＩ全国研修会では、ＪＣＧＩカンファランスの中で、リニューアルに向けてのいくつかの提言がなされました。これからは、それが具体的に実施されていくことになるでしょう。私は、１９９８年からＪＣＧＩネットワーク総主事として奉仕をしてきましたが、このたび、今年４月からこの奉仕を新ナショナル・ディレクターの高澤健師に引き継ぐことになりました。今後は、新体制の基でＪＣＧＩネットワークがその使命を継続的に果たしていくことが出来るように願っています。なお、私は引き続きアソシエイトディレクターとしてこの働きに関わらせていただく予定です。お祈りに覚えていただければ幸いです。（山形クリスチャンフェロシップ牧師） 1 アジアンアクセス 2013 年オール JCGI 全国研修会昨年１１月２５−２７日まで、オールJCGI 全国研修会を、ヤマハリゾートつま恋にて開催いたしました。今回の全国研修会は、３年越しで取り組んできている、リーダーシップ・リニューアルの取り組みの最終段階として、新しく萌芽しているミニストリーが動き始める気配を感じた時となりました。また、特別セッションとして、講師にダグラス・バーゼル師を迎え、時宜を得た素晴らしい講義を頂きました。【ダグラス・バーゼル師のセッションの要約】リーダーシップの５つの局面について ① 召し自分への召しは、１０歳のときに「わたしについて来なさい」という召しを受け取り、フルタイムの働き人となる決心をした。やがて「あらゆる人々を弟子としなさい」と言う２つ目の召しを受け取り、それから継続的に召しを受け取り続けて、今は自分の召しがノートに１２個書かれている。１９９１年にアジアンアクセスの総裁に就任し、２００４年にローザンヌ会議の議長に就任した。そして２０１２年にアメリカ聖書協会の会長に就任した。しかし、２０１３年７月に肺がんが見つかり、甲状腺がんも患い、聖書協会の会長を６か月で辞めることとなった。そのような弱さと怖れを持って皆さんの前に立っている。しかし、会長の職がなくなっても、召しは変わらない。だから、召しが大切なのだ。 ② ビジョンリーダーの責務は何か、それはビジョンだ。① ビジョンを明確に語る②教会のためにスポークスマンになる③働きが出来上がるためにそれを導く④働き人や資源を動員する⑤そのビジョンをマネージメントする。しかし、最も大事なのは、ビジョンではなくリーダー自身のあり方だ。どれだけ、キリストと深く根ざしているか、あなたの人生の質が問われる。イエス様のためにする(doing)というよりも、イエス様のためにどのようなものになっているか(being)の方が大切だ。 ③ 耐え忍ぶことリーダーシップには、喜びがあれば悲しみもある。悲しみのときはもう一度ビジョンを思い起こす必要がある。日本人クリスチャンは、世界中を歩いて見ても、稀に見る耐え忍ぶ信仰がある民族だ。しかし、ただじっとしているのではなく、完全にビジョンが成ると信じて、できる JCGI News ＪＣＧＩネットワークあらゆることをして、いつか大収穫をすることを見ながら、待つことだ。 ④ ２０／２０ビジョン１９８６年に奥多摩で、このビジョンを主から受け取った。それは１００の開拓チームを送り出すこと、１０００の再生産をする教会を生み出すこと、１００万人の救い、１０００人の人がアジアへ派遣されることという夢だった。最初、このビジョンが示されたときは、すぐには誰にも言えなかった。ビジョンが実行に移されるまでに、リーダーは待たなければならない時がある。ビル・ブライトが最初ジーザスフィルムのビジョンを受け取ってから、３６年間待たなければならなかった。しかしやがてポール・エシュルマン師によって、それが実行へと移された。今、アジアンアクセスは、２０／２０ビジョンを握って歩んでいる。日本の牧師先生も皆、教会増殖の働きに関わって欲しい。ここにいる先生だけでなく、ここにはおられない多くの日本の先生に関わって欲しいと思う。なぜなら、開拓伝道こそ、最も有効な伝道だと信じるからだ。また若い牧師のために、バルナバとなって欲しい。（以上、文責、播義也）バーゼル師は、このように自ら大きな試練の只中で、弱さを正直に分かち合ってくださりつつも、内に燃やされているビジョンを分かち合ってくださり、参加した皆さんは、大きな慰めと励ましを頂く時となりました。また、会期中もたれた JCGI カンファレンスでは、２０１４年以降に、JCGI ネットワークの傘の中で、ミニストリーとして立ち上げて行く可能性をディスカッションする機会が持たれました。 ①「夫婦と家族の回復を通しての教会形成」益田良一師、杉崎弘師 ②「今後の日本における教会増殖ムーブメント」大友幸一師、西村内弘師 ③「新しい牧師研修のあり方」松矢龍造師、儀間盛夫師 ④「教会間バルナバ」小平牧生師、松本雅弘師 ⑤「新世代（U-40）への研修のあり方」播義也主事、松田牧人師 ⑥「日本教会リーダージャーナル」大橋秀夫協力主事、ゲーリーバウマン師今後、これら６つの作業部会を作り、２０１４年度から、具体的にミニストリーを立ち上げていく計画をしています。ぜひ、先生方に与えられている、召しとビジョンが一致するところに、参画してくださると幸いです。 2 アジアンアクセス教会増殖ネットワーク南関東は３年目（最終年）となりました２０１１年秋から５教会で始められたこのネットワークは３年目を迎えております。ここに来て、それぞれの参加教会の内に、主が開拓の芽を伸ばしてくださっていることを感じています。継続的に西村内弘師と播主事がバルナバ役として奉仕されています。大宮教会増殖ネットワークが始まりました２０１３年１１月２９日に、さいたまグロリアチャペルを会場に、キックオフ集会が持たれ、大宮教会増殖ネットワークが始まりました。参加教会は、片柳福音自由教会（滝田師）、聖協団練馬グレースチャペル大宮セル（横田師）、兄弟団大宮教会（山口師）、単立さいたまグロリアチャペル（山川師）が申し込まれました。今後、もう少し参加教会が増やされるようにお祈りしています。１時間程度で来られる教会があれば、ぜひご参加ください。バルナバ役として、千田次郎師と播主事が奉仕されています。京都宣教ネットワークが始まりましたＪＣＧＩ研修を受けられた教会を中心に、京都宣教ネットワークが形成されました。バルナバ役として、大橋秀夫師、森本英治師が奉仕してくださいます。宮城宣教ネットワークから被災地４県の宣教ネットワークへの展望２０１４年２月１０日に、被災４県で震災支援のネットワークがともに集まる機会を持ちました。福島の FCC（福島県キリスト教連絡会）、岩手県の３．１１いわて教会ネットワークからそれぞれ働き人が集まり、現状が分かち合われました。そのような中で、震災支援の働きから、今後は宣教という軸を持って、ネットワークして行くことの重要性が確認されました。今後も、定期的に東日本宣教ネットワーク（仮称）として、集まっていく予定です。それ以外の地域でも、開拓伝道の励まし合いのネットワークに関心のある方は、是非、 JCGI ネットワーク山形事務所までお問合せください。 JCGI News ＪＣＧＩネットワーク地域別研修２０１３年４月から、始まった西日本東海地区の研修は、８名の研修生で第２年目の研修が行われています。４月、７月、９月に宿泊研修が四条畷市のアイアイランドで行われます。研修生の方々は、それぞれの教会のビジョンを明確にし、今後の計画をまとめることになっています。お祈りください関東地区の研修は、ＪＣＧＩネットワークのリニューアルのために、研修生の受付を１年お休みにして、２０１５年から研修を再開する予定です。フォーラム今年もいくつかのフォーラムを予定しています。・第１０回チャーチ・リーダーズフォーラム日時：６月２日（月）∼４日（水）会場：エクシブ軽井沢リソースパーソンとして、インドで長く農業指導宣教師として奉仕された牧野一穂氏をお迎えします。・新リーダーシップ・フォーラム日時：６月中旬会場：アイアイランド（予定）これまでとは違った新しいフォーラムを行うことを考えています。事務所移転のお知らせＪＣＧＩネットワークの山形事務所は、昨年 3 月 1 日からアジアンアクセス所沢事務所に統合いたしました。連絡は、下記の所沢事務所にお願いいたします。（旧住所への郵便物は、１年を経過して転送されなくなります。）〒359-1104 埼玉県所沢市榎町６−１６電話 04-2925-4101 FAX 04-2924-7231 メールアドレスは変りません。 [email protected] 3 アジアンアクセスＪＣＧＩネットワーク協力献金のお願い次の方々より尊い献金を頂きました。心から感謝いたします。救い主の御名を讃美いたします。日頃のＪＣＧＩネットワークへのお祈りとご協力に対して心から感謝申し上げます。ＪＣＧＩネットワークの働き（教会成長奨学金制度）が始まってから数えて、今年で 36 年目を迎えます。その間日本の多くの教会は、この働きを通して多大な恩恵を受けてまいりました。最初、この働きは人材の面、経済の面も殆どアジアンアクセス側の援助で成り立っていました。しかし研修を通して祝福を受けた諸教会から、恩恵を受けるだけでなく支えていく側に加わる教会も出てまいりました。更にこの働きはアジアへの広がりを目標にしていることから、日本がそこにも参画できるようにという期待が寄せられています。そこで私たちは 2014 年の献金の目標額を 520 万円として、与える教会を目指していきたいと願っています。皆様の一層のお祈りとご協力を心からお願いいたします。ＪＣＧＩネットワーク理事長有賀喜一財務担当理事池田博三谷康人【献金者名】【敬称略・順不同】本郷台キリスト教会、八尾福音教会、練馬グレースチャペル、加古川バプテスト教会、大田原キリスト教会、大和カルバリーチャペル、ニューホープチャペル、グレースコミュニティ、南紀キリスト教会、北見栄光教会、田園宮前チャペル、恵泉キリスト教会みどり野チャペル、大阪栄光キリスト教会、元気キリスト教会、合同研修会席上献金、希望が丘教会、名古屋リバイバルチャーチ、みどり野キリスト教会、ジーザスフェローシップ広島、高砂教会、京都グローリーチャーチ、カリスチャペル、京都シオンの丘キリスト教会、御影福音教会、グレースコミュニティこはるびより家の教会、塩釜聖書バプテスト教会、東京カベナント教会、恵泉キリスト教会埼京のぞみチャペル、ライブチャーチ寸座ビラ、シティビジョン・グローリーチャーチ、神戸キリスト栄光教会、沖縄リバイバルチャーチ、東関東キリスト教会、京都中央チャペル、豊見城バプテスト教会、御殿場純福音キリスト教会、キリスト兄弟団西宮教会ニューコミュニティ、神戸新生教会、宮古聖ヤコブ教会、桐生キリスト教会、福島第一聖書バプテスト教会、恵泉キリスト教会、恵泉キリスト教会茅ヶ崎チャペル、主都福音キリスト教会、福岡めぐみキリスト教会、日本同盟キリスト教団九州教区、可児福音教会、大分カルバリ教会、アジアンアクセス米国理事、名和英光、三谷康人、有賀喜一、安達賢二郎、浅海幸弘、荒木貴幸、峰岸浩。献金受付先：郵便振替口座；00100-8-160549 名義「日本教会成長研修所」尊い献金を感謝します JCGI の会計年度は、10 月∼9 月となっておりますが、2013 年 10 月から 2014 年 1 月までの支援献金額は、2,005,410 円でした。2014 年目標額の達成率は 38.6％でした。 2,005,410 円＝ 38.6％ 5,200,000 円（2014 年目標額）後記: 皆様のお祈りとご支援によってこの働きが進められていることを感謝します。 JCGI の経済的必要の満たしのために引き続きお祈りください。来る４月より、ナショナル・ディレクターとして高澤健師（アジアンアクセス副総裁）が就任されることとなりました。高澤師のご紹介は次の JCGI NEWS で行なう予定です。（H.K） 2014 年 3 月 1 日発行発行者：有賀喜一アジアンアクセスＪＣＧＩネットワーク事務所：〒359-1104 埼玉県所沢市榎町 6-16 TEL 04-2925-4101 FAX 04-2924-7231 Email [email protected] ホームページ http://www3.macbase.or.jp/~lifejcgi/ 郵便振替 00100-8-160549 名義「日本教会成長研修所」 JCGI News 4