2010年7月会報12号

赤煉瓦倶楽部半田会報
会 報
第 12 号
発行人:長谷川寛子会長
会報第 12 号編集担当:山口貴司
〒475-0928 半田市桐ヶ丘 3-11-13
(建築工房創風庵)
TEL/FAX:0569-21-5959
http://www.akarenga-handa.jp
E-mail:[email protected]
2010年7月
■ NEWS INDEX
■ 明 治 と昭 和 をつないだトロッコ展
第 9 回特別公開
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先 進 地 事 例 見 学 会 ・金 沢
蔵 のまち七 夕 まつり 生 カブトビールフェスタ
新春合宿
蔵 のまち 雛 まつり
今 後 の事 業 予 定
寄 付 金 、カブトビール基 金 残 高
■ NEWS 01
明治と昭和をつないだトロッコ展
第 9 回特別公開
今回は、
「明治と昭和をつないだトロッコ展」というテーマで開催されました。
これは、今年の新春合宿で、トロッコ復元というテーマをいただき、倶楽部員、
半田市企画課の中で徐々に盛り上がってきました。倶楽部員が金槌片手にトロッ
コとビール梱包箱を作っているときは、倶楽部員が一体となり、設計、材料調達、
製作組立し、完成できたときは全員が肩をたたき合い喜びあった。また、恒例の
コーナーでは、今年も大人気だった東浦町商工会「手づくりよろいの会」の皆さ
んの手作り鎧かぶとの試着コーナーを始め、おなじみの大好評ドイツパン、半田
工業高校のペーパークラフト、サンドブラスト、こもづくりなど。
最終日、
こもづくりコーナーでお一人の年配の女性がこもを作っていました。
お声がけすると、子どもの頃(昭和初期)
、神社の片隅でこもを作りこづかい銭
をもらっていたことが懐かしく憶い、
「こもを 3 個もつくりました。
・・・孫に
持って帰ろうか」と、うれしそうでした。 (小林記)
今回の特別公開でも、大変うれしい資料のご提供を頂き
ました。
長年探していた赤レンガ建物と JR 半田駅を結んで
いたトロッコ線の上を実際にトロッコを押している写真が
発掘されました。
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■ NEWS 02
先進地事例見学会・金沢
半田赤レンガ建物の将来有効利用を考える
ため、今回の先進地事例の見学先は、歴史と
文化を重んじる金沢市。古いレンガ建物の利
用方法を学ぶため、金沢市民芸術村に訪れま
した。これまで、半田からも幾人もの人が見
学に訪れては、その運営手法に感動して、ご
当地半田においても参考にならないか議論し
てきましたが、今回も金沢市長はじめ職員の
熱意に圧倒されました。それは市民のための
施設にと開放的で、低料金で貸し出し、市民
もそれに応えるように集まってくる。あとで
金沢市民に聞いたところ、全ての方が、芸術村を大きく評価していることに感動しました。半田赤レンガ建物も音楽、芸術、
ものづくり等、ジャンルを問わず一般市民が使いやすい施設として改修され生まれかわることを願っています。 (小林記)
~ 参加された方の感想 ~
■ 「金沢ふるさと偉人館で思ったこと」 (楠本)
安宅産業の創業者である安宅彌吉が、鈴木大拙(禅
仏教の翻訳や研究を通じ仏教を広く欧米にひろめた。
)
の支援や郷土の青少年に奨学金を贈った。それは同じ
金沢というキーワードによって無償の支援であった。
現代、形を変えて「金沢市民芸術村で集う若者も行政
からの恩恵を将来の人につなげていくでしょう。それ
がその土地」の持っている伝統であり、風土なのかも
しれない。
■ 金沢の色は、芸術の灯に輝く赤煉瓦の色(高橋)
「金沢市民芸術村」とは、なんと夢のある響きをも
った名称なんだろう。
赤レンガ先進地見学会メインの会場は、広大な紡績工場跡地に再生されたレンガ倉庫群からなっていた。外観は、煉瓦が
主であるが、内部は大正時代の工場の柱や梁が匠に利用されており、各ピット(部屋)がそれぞれ特徴をもった設計でドラ
マ工房・ミュージック工房・アート工房等になっていた。他に古民家を移築した里山の家、全く新しい体育館のようなパフ
ォーミングスクエアが点在する。
また、金沢職人大学校と呼ぶ別棟では、金沢に残る伝統的で高度な職人の技の伝承と人材育成をねらった独特の場がもう
けられていた。そして芸術村は未来をつくる若者文化の育成を中心に・・・といううたい文句と、24 時間開放しており、安
い料金であることに驚いた。これも金沢の文化と伝統的な芸術の基盤の上に全てがなりたっているのではと感じた。
■ 先進地見学会に参加して (平山)
1泊2日の先進地見学先、金沢は多くの赤レンガ建物が残っている地域だと認識をしました。メイン視察先「金沢芸術村」
は、大和紡績の跡地で 10 万㎡弱の広さに、3テーマをもった工房を赤レンガ建物、芝生をひきつめた憩いの広場、パフォー
ミングスクエアなどで構成され、金沢職人大学校も併設。同村の特色が、
「市民が主役」の施設運営、
「年中無休・24 時間」
利用できる施設、
「市民ディレクター制度」の導入。とにかく安く施設が利用でき、文化・芸術を支援する、さすが金沢市。
これぞ、芸術家の育つ街の印象を持ちました。
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■ NEWS 03
蔵のまち七夕祭り
生カブトビールフェスタ
今年も昨年に引き続き、「生カブトビールフェ
スタ」と銘打って赤レンガ建物を公開しました。7
月 3 日(土)4 日(日)両日は生カブトビールを
目当てに、また市内で共催された「はんだ蔵のま
ち七夕まつり」の散策で大勢の方がいらっしゃい
ました。赤レンガ建物では明治の頃に日本の 4 大
ビールメーカーと競う為に行った「赤だすき・赤
前掛け」に市の若手女性職員とその友人が協力し
て華を添えました。観光ガイドボランティアによる建物のご案内、赤レンガ広場でのパンや軽食の販売、商工会議所女性会
の出店などもありました。そして、今回は「桂の会」による第 9 の合唱も披露され大勢の聴衆を魅了しました。あいにくの
天候にも関わらず 2 日間合計で 2,700 人のご来場者をお迎えすることが出来ました。
(宮原記)
■ NEWS 04
新春合宿
世界的な経済悪化による急激な社会変動に半田市も例外でなく、今年開催された 1 月 24 日の新春合宿では、これまでの中
期計画を見直さざるを得なくなりました。赤レンガがピンチです! 私たちはみんなで現状の動きと課題を把握し、何をし
なければならないのか? そして何を優先させ、
どう活動すべきか? 赤レンガ建物も老朽化が進んでいるだけに急務です。
みんなで知恵を出し合い、みんなの夢や希望が傾かないために熱い議論が繰り返されました。
また、旧カブトビール工場からJR(旧国鉄)半田駅までの輸送として使われていたトロッコの線路跡が確認され、当
時のトロッコの存在が確信となりました。 この報告に倶楽部員は盛り上がり、5 月の特別公開ではトロッコの新事実発表
と実物大トロッコの再現が行われることとなりました。
(平岡記)
■ NEWS 05
蔵のまち雛まつり
今年は 2 月 28 日、3 月 1 日で、蔵のまち雛まつ
り赤レンガ建物一般公開が行われました。
毎回好評のひらおかステンドグラス工房の皆さ
んのお雛様と乙川人形様の土雛の展示を始め、喫
茶コーナーでは、中埜酒造様からご提供頂いた、
珍しい焼き芋風味の甘酒の販売、商工会女性部の
串かつやフライドポテトの販売等、連日共、多くのお客様に赤レンガ建物にお越し頂き大好評でした。ドイツパンも赤レン
ガ建物の名物として定着して、多くのお客様がドイツパンとカブトビールを目指してお越し頂ける様になってきました。
中学生のボランティアの生徒さんはもちろん、これが縁でボランティア会員になって応援に来てくれる高校生の皆さん、
若い力が加わると、一層活気が出て来ます。これからも、皆で力を合わせて、赤煉瓦倶楽部を盛り上げて行きましょう。 (新
海記)
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■赤 煉 瓦 倶 楽 部 半 田 規 約 ( 抄 )
[会 の名 称 ]
赤 煉 瓦 倶 楽 部 ・半 田
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■平成 22 年度 主要な公開事業
[目 的 ]
・ 貴 重 な赤 レンガ建 物 (旧 カブトビール
工 場 )及 び明 治 の旺 盛 な起 業 家 精
神 を 後 世 に引 き継 ぐこ と
・ 山 車 、蔵 と並 ぶ半 田 のシンボルとし
て、赤 レンガ建 物 を生 かした街 づくり
を調 査 ・研 究 すること
・ 赤 レンガ建 物 に関 係 するネットワーク
と連 携 し 、 赤 レ ン ガ 建 物 を 生 か し た 街
づくりを支 援 すること
・ その他 本 会 の目 的 を達 するために必
要 な活 動
[会 費 ]
(1)入 会 金
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1,00 0 円
[ 1]
公開事業
10 回 目 を 迎 え る 特 別 公 開 の 節 目 の 年 と し て 、次 の ス テ ッ プ へ つ な
がる公開事業を推進します。
9 月 18・ 19・ 23・ 25・ 26 日
童話の森秋まつり
( 内 、 名 鉄 ハ イ キ ン グ 23 日 、 J R ウ ォ ー キ ン グ 25・ 26 日 )
2 月 26・ 27 日
蔵のまち雛まつり
5 月 3・ 4 日
第 10 回 特 別 公 開
7 月 2・ 3 日
蔵のまち七夕まつり
7 月下旬
生 カ ブ ト ビ ー ル フ ェ ス タ ( 23 年 度 事 業 )
( 23 年 度 事 業 )
[ 2] 街 づ く り 交 流 事 業
半田市観光協会並びにまちづくり諸団体との連携を深めます。
(2)年 会 費
①個 人 会 員
1,00 0 円
②法 人 ・団 体 会 員 10,0 00 円
(団 体 は 1 0 名 以 上 )
③ボランティア 会 員
無料
8 月 21 日( 土 )
ゆ か た de 紺 屋 海 道( 設 置 ・ 撤 収 作 業 参 加 )
10 月 30 日 ( 土 ) ~ 31 日 (日 )赤 煉 瓦 ネ ッ ト ワ ー ク 北 海 道 大 会
( 場 所:重 要 文 化 財 北 海 道 旧 本 庁 舎 )
[ 3] 広 報 事 業
[活 動 年 度 ]
・ 毎 年 7 月 1 日 ~ 翌 年 6 月 30 日
・ 総 会 は、 毎 年 1 回 開 催 する
[運 営 ]
・ 当 会 の運 営 は理 事 会 で行 う。運 営
にあたり次 の 役 員 を置 く。
(1) 理 事 5人 以 上
(2) 監 事 2 人 以 上
・ 理 事 の うち、 一 人 を 理 事 長 、 2 人 を副
理 事 長 とする。
半田赤レンガ建物の魅力を市内外に広く発信します。
10 月 9 日( 土 )
セ カ ン ド ラ イ フ フ ェ ス テ ィ バ ル( 雁 宿 ホ ー
ル)
11 月 ~ 2 月
赤レンガ建物イルミネーション
[ 4] 組 織 強 化 事 業
①
倶楽部の運営に関する意思決定は理事会で行うものの、会員
が参加できる場を広げていきます。
②
幅広い年代層の会員を開拓します。
1月
新春合宿・交流会
4月
先進地事例見学会
■編 集 後 記
今 年 も無 事 一 年 が過 ぎました。 特 別 公
開 を 行 う こ とで 様 々 な 資 料 の ご 提 供 を
■赤レ ン ガ 建物修復基金報告
いただけるのは倶 楽 部 員 の 励 み にもな
**平成 22 年 6 月 30 日現在の基金積立金**
ります。皆 さんからの情 報 を募 集 してお
基金積立額 732,870 円
りますので、よろしく お 願 いします 。
(内訳)
前期末残高
647,584 円
■ 広告募集
4
当倶楽部のホームページや機関紙に
広告を掲載していただける企業や団
体を募集しています。
1枠
年間 5,000 円
集まったお金はホームページの管理
費や機関紙の発行費用に充てます。
+
当期カブトビール
企画料
585,286 円
+
イルミネーション
事業へ支出
500,000 円