会葬者の予測は難しい ・沼野尚美 講演会(人生の終わりに大切なもの

うえんせんり
079-662-5909
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惑はかからないし自らも成長するし
なん
て 事 を ぶ つ ぶ つ 考 え て い た ら、 前 に 進 め なく
なってしまいました。
人は 場 合に よ って は 無 知の ま まい た 方が、
案外悩まなくていいのかもしれません。
﹁己を
知る者は常に正し﹂までで留め置くのも、日々
安逸に過ごす術なのかも
ところで、 カマキリ のお腹の中にいる黒っ
ぽいゴムのようなもの、 なんだか ご存知です
か。ずっと カマキリの腸だと思っていました
が、 あれが ハリガネム シという 寄生虫である
事をつい最近知りました。
﹁有縁千里﹂を発行して二年になりました。
恐 る 恐 る送 り 始 め た も の も 今 回 で 十 号 に な り
ま し た 。 こ れ も 相手 を 知 っ て い た ら 出 せな か
ったかも知 れません。 意外と先々 の事を考え
ない方が、 いつもとは 限りませんが、 好い時
もあるようです。
「有縁千里相会、無縁対面不相逢」縁があれば遠いところからでも来て会うが、縁が無ければ向かい合っていてさえ巡り合えない
不要の方はお手数ですが下記迄ご連絡ください。今後一切送付しないよう致します。℡
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この秋、 小春日和 の陽だまり でカマキリを
よく 見か け まし た 。 子 ど も の 頃か ら この 痩 せ
ぎすの虫が結構好きでした。体に似合わぬ大 リを見つけると、この故事を想いだします。
き な 眼 や、 鎌 の よ う な 前 足が 虫 な が ら 人 を 威
故事では、王様の馬車の御者が、
﹁この虫は
嚇 し て い る よ う に 見 え 、 虚 勢 を 張 っ て 精 一 杯 進 む こ と し か 知 ら なく て、 退く こ と を 知 り ま
背 伸び を し て い る よ う な 姿 が 、 ユ ー モ ラ ス に せん。身 のほど を わき まえ ず、 やたらと敵に
思えました。
あたるやつです﹂と申すと、
﹁ この虫がもし人
相 対 峙 す る と 前 足 を 大 きく 振 り 上げ て い る 間 で あ っ た と す れ ば 、 天 下 の 勇 士 で あ っ た ろ
の で、 捕 ま え る の が 少 々 お っ か な い で す が 、 う に ﹂ と 王 様 は 申 し 、 馬 車 を ま わ ら せ、 カ マ
後ろから首 根っこをつかむと、意外なほど簡 キリを避けて進んだということです。
単 に 捕 まえ ら れ ま す。 前 は 大 上段 に 構え て い
自 分 を 知り 相手 の 力 量 も 分 か れば 、 あえ て
るのに、 背後 の防備が全 く ない姿 に おかしさ 戦 い を 挑 む 事 も あり ま せ んが 、 戦 い始 め て か
を感じました。
ら、 相手 の 大 き さ を知 り 慌 て ふ た めく 事が 少
中国語から、
﹁蟷螂の斧︵とうろうのおの︶﹂ なくありません。だからといって振り上げた
という言葉を知り まし た。狩に出かけた王様 腕を収める事も出来な いし、 退散する事も既
の 馬 車 の 車 輪 に、 カマ キ リが 前 足 を あ げ てそ に 難 し い 。 そ ん な 局 面 に 、 日 々 よ く 出 会 い ま
の車輪に向 か ってきた という、 中国の故事が す。 これは自 分が 慌て 者であり、 十分に 検討
由 来 で、 自 分 の 力 量 を 量 ら ず に 大 敵 と 戦 う こ を せ ず に 、 も の に 飛 び か か る た ち だ か ら か も
と で 、 弱 者 が 自 分 の 力 を 悟 ら ず に 相手 に 強が し れ ま せ ん 。 け れ ど も 、 自 分 よ り も 大 き な 相
って見せる と言う 意味で 使われま す。駐 車し 手に挑む事 を止めたら、 成長することもない
ている車のフロントガ ラスに、 しが みついて し
いやいや、誰かと闘うことよりも、現在
前足を振り回し、車と格闘?しているカマキ の己の内面だけを相手にしていれば、人に迷
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大 胆 に 申し 上げ て し ま え ば 、 喪主 が 既 に 退
職 さ れ 、 故 人 も 高齢 で あ れ ば 、 会 葬 礼 状 は 百
か ら 二 百 程 度。 喪 主 が 現 職 で あ れ ば 二 百 か ら
三百。 故人が 若ければ、 あるいは公 職に就か
れ て い た 場 合は そ れ 以 上 用 意 さ れ た 方 が 安心
葬儀 の 打 合 せをし て い て、 喪 主が 戸 惑 われ で き ま す 。 最近 は 故 人 の 遺 志 に よ り 香 典 を 辞
る事の一つ に、 会 葬礼 状の枚数が あり ます。 退される御 家族もござ います。そ の 場合でも
これは、業者では正確に予測は出来ません。 会葬礼状は用意された方が良いでしょう。な
書 店 で 見 か け る 葬儀 関 連 の 本に は、 年 賀 状 お、 葬儀後 に お参 り に こら れ る方 が い ら っし
の 数 で 予 測 す る よ う に と 書 か れ て お り ま す ゃいますが、そ の場合、 会葬礼状 をお渡しす
が、少なく とも養父市内の葬儀では、ヒント る必要はございません。
の一つになっても指針にはなりえません。
養父 市 内では、 地区 によって、 地区 内は 会
葬礼状を渡さない所、 会葬礼状は 渡すが香典
返 し は 渡 さ な い 所 、 会 葬 礼 状 も 香 典返 し も 渡
す 所 、 と、 様 々 で す 。 そ の 上、 喪 主 ・ 家 族 、
故人の子どもの居住地域や交友関係によっ
て、 大きく 違い ます。 また喪主が 故郷 を離れ
て 生 活さ れ て い る 場 合、 以 外に 分 か ら な い の
が 故 人の 交 友の 範囲 で す。 さ らに 、 喪主が 現
職であるか、すでに退職されたかによっても、
大きく違います。
故 人が 若 け れ ば 若 い ほ ど 、 特 に 五 十 代 以 下
の 場 合 は、 会 葬 者 数 は 増 加し ま す 。 そ し て 喪
主が 現 職の 場 合と退 職 さ れ て い る 場 合では 倍
以 上 の 差 が あ り ま す 。 さ ら に 高齢 で あ っ て も
故 人が 公 職 に 就 か れ て い た 場 合 は 、 考 慮 す る
必 要が 大 き い で す。 職 場 関 係は、 そ の 職 場に
よって様々です。
菩 提 寺 の ご 住 職 の こ と を、 皆 さ ん は な ん と
お呼び でし ょうか。和 尚・方 丈・ 法印・ 上人
等 様々だと思います。ただ、皆さんは、菩
提 寺 の ご 住 職 の 呼 び 方 が全 て の お 寺 さ ん の 呼
び方だと思われていませんか。
ご住職の呼び方は宗 旨によって違います。
また同じ宗 旨でもお寺 によって様 々です。 但
馬地域独特の呼び方もあります。
例えば、次のような呼び方をします。
真 言 宗 上 人 ︵ し ょ う に ん ︶・ 法 印 ︵ ほ う い
ん︶・院住︵いんじゅ︶
曹洞宗 方丈︵ほうじょう︶・おっさん
浄土真宗 ご院家︵ごいんげ︶・ごいんげん
臨済宗 和尚︵おしょう︶
浄土宗 上人︵しょうにん︶
日蓮宗 上人︵しょうにん︶
また、 お名前で呼 ばれ るのを 望まれる住職
も おら れ ま す。そ の お 寺 独 特の呼 び 方 も あり
ます。
どの宗旨でも通用するのは、
﹁ご住職﹂です。
な お、 住 職 と は、 寺 に 居 住 し て 仏 法 を 護 持 す
る主人のことです。
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有縁千里
うえんせんり
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十 月 十 四 日 、 第 二 回 有 縁 会 と して 沼 野 尚 美 さ ん
ま た 友 人 も ﹁病 気 で容 姿が 大きく 変わ っ てし ま りが 二、 三 ヶ 月 の生命 の時 は何 で も 出 来 ま す 。海
分 が 本 当 に つ ら い 時 、 一 人 で は 生 き ら れな い 時 に
こういう時のために、例えば山登りと俳句など、
重 要 に な り ま す 。 そ ん な 時 、 同 年 代 の 友 人 が 大切 活 動 的 な 趣 味 と ベ ッ ド の 上 で でき る 趣 味 の 二 つ を
で あ る こ と も さ る こ と な が ら 、 同 年 代 で は 旅 立 ち 持つことが良い で す 。 時 間 の 使 い 方 を 自 分 に 教 え
心の支えの三つ目は、今までしてきた生き方・仕
も一緒になるかもしれないので、二十代年下の友 てくれるものを持っている人は強いです。
人が必要となります。
また、もし皆さんの診 断名がガンであり、医師
私 た ち は 突 然 に や っ て く る自 分 の 死 の 宣 告 に 対
が、 医師 の 言う と お り にな ると は 限り ませ ん 。ま し て 、 人 生 に 対 し て 納 得 す る 作 業 が 大 切 と な っ て
使い方はやめるほうが好いです。ささやかな自由 自分の人生の中で納得させる作業、自分の人生に
に な る お 金 を 持 つ こ と は、 患 者 の 生 き る 力 に な り イ エ ス と い う 作 業、 こ の 作 業 は 病 気 に な っ て か ら
ういう生き方をしてきた方とがいらっしゃいま
慌 て て す る 方 と 、 病 気 に な る前 に 知 ら ず 知 ら ず そ
い ま す 。 準 備 を す る 事 に よ っ て 、 人 生 の終 末 期 を
人生の終末期の心を支える一つ目は、甘える事の す。これまでの人生を納得する作業は重要です。
例えば、写真が趣味で、
﹁最後にネパールの山の
、こういう目的意識を持ち、人生
家族はいるけど、主人や子どもに甘える事が出 写真を撮りたい﹂
された時、何が心の支えになったか﹂と聞くと、 つことが大切です。
の で す 。 そ の 作 業 は 、 家族 の思 い と は 違 う 事 が 多
ろ が 当 事 者 は自 分 の 人 生 に 納 得 す る 作 業 が 必 要 な
家 族 は 細 く 長く 生 き て ほ し い と 願 い ま す 。 と こ
ほ と ん ど の 方 が ﹁ 家 族 ﹂ と 答 え ま す 。 しか し 、 家
がん患者に、
﹁あなたが命に危機感があると 聞か き ま す 。 自 分 が 甘 え る 事 の 出 来 る 人 を 一 人 で も 持
すことが、先輩からのメッセージだと思います。 無くすることは出来ないが、小さくすることはで かならず帰って来られます。
し た 。 ま だ 間 に 合 う 私 た ち が 、 こ れ を 有 効 に 生 か 来 な い の は ダ メ 。 死 へ の 不 安、 恐 怖 感 、 不 安 感 を にイ エ ス と い う 作 業 を す る た め に 出 か け た 方 は、
の気 持ち、 後 悔 す る気 持ち をたく さん 伺 っ てき ま
人生の先輩者から、
﹁こうしておけば良かった﹂と できる人を作ることです。
豊 か に 迎 え る事 が 出 来 ま す 。 私 は 既に 亡く な っ た
人生の終わりの本番が来たときと、準備とは違 ます。
本で一番長く勤務しているチャプレンです。
私 は 日 本 で 唯 一 の 公 的 病 院 の チ ャ プ レ ン で、 日 ず 、 財 産 分 け を し た り す る よ う な 、 大 き な お 金 の き ま す 。 自 分 は こ の 人 生 で よ か っ た の だ と い う 、
お話します。
であるか、今から準備が出来る事は何かについて 過ぎないように。医学の診 断は一つの目安である
本日は、人生の終末期を豊かにするものはなん から手術できないと言われても、最後の準備をし 事・活動などが心の支えになります。
来ればと思います。
声を 少 な か ら ず お 聞 き し ま し た の で 、 今 回 は 報 告 そ う い う 友 人 を 今 か ら 大 事 に し て い た だ き た い 。 の 使 い 方 が わか ら な い 。 完 治 す る わ け で は な い 状
を兼ねて、講演の内容を少しでも皆様にお伝え出 人と人との関係を大切になさる事が、やがて、自 態の時、趣味を持っている人が人生を楽しめます。
を お 迎 え し 、 講 演 会 を 開 催 致 し ま し た 。 ど う して っ て い る に も か か わ ら ず 、 あ の 人 だ け は 来 て ほ し 外 旅 行 も 温 泉 も 仕 事 の 後 始 末 も 出 来 ま す 。 し か し
も都合が付かず、行けなくて残念だとおっしゃる い﹂と言える友人がいると、人生を豊かにします。 何をしてたら良いのかわからない人が多い。時間
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うえんせんり
有縁千里
族 と い っ て も、 様 々 な 事 情 を お 持 ち の 家 族 が い ら
最近は余命告知を望む人が増えてきました。残 一挙に使う事を提案してくる場合があります。
心の支えの二つ目は趣味をもつことです。
い の です 。 時と し て 当 事 者 は多 く の エ ネ ル ギ ー を
っしゃいます。
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例え ば 、 自 分 に と っ て嫌 な 事 が 起 こ っ た と き 、
もちろん経済的理由から、出来る事と出来ない事 そういう、最後に目に見えない世界を一緒に考える
ただ﹁嫌 や嫌 や﹂と 被 害者にな っ てばかり で はな
があっても、皆さんには患者の思いを正しく理解 のは大変大きな力になります。
患者さんの中には自分の人生に後悔を持つ方も くて、そんな嫌な事にもどんな意味があるのか。そ
来 る べ き 時 、 多 く の 人 は 心 を 癒 さ れ た い 。 安 ら つ け る こ と が 出 来 る 人 は、 来 る べ き 肉 体 の 死 の 迎
か な 国 に 招 か れ る た め 、 心 を 清 め ら れ て 、 心 を 癒 え方が違 う と言われ ております 。
全 部 自 分 が 不 幸 に 、 被 害 者 に な っ てし ま わ れ る
との別離をどう考えるのか。そういう思いにから と、来るべき時の死もそれ以外何にもありません。
六つ目に心を支えるものは何なのか。それは自分
す。ときには生まれ変わる。ときには天国にいけ への死の準備を具体化することです。
望は何か。
例 え ば 自 分 の 誕 生 日 に 万 一 の た め に、 こ の 一 年
人 は 希 望 を 離 れ て は 生 き れ な い と 言 わ れ ま す る 。 と き に は 一 時 の 別 離 は あ っ て も、 愛 す る 人 と
が 、 希 望 に は 二 つ の 種 類が あ り ま す 。 一 つ は 日 々 は 再 会 で き る 。 こ れ ら は 宗 教 的 な 教 え が 運 ん で き の こ と を 話 す 。 例 え ば 、 ガ ン に な っ た ら 誰 か ら 告
あ の 世 と い う も の を自 分 の 中 で ど の よ う に 理 解 れ る 時 に 信 仰 が 救 い の 道 を 示 し て い く 事 が あ り ま
す る か 。 あ る 意 味 で 、 こ の 世 と 離 れ て も 持 て る希 す 。 宗 教 が 人 の 心 に 希 望 を 持 た せ る こ と が あ り ま
見えない世界に目を注ぐことです。
四つ目に心を支えるものは何なのか。それは目に されて旅立ちたい。あるいは死の恐怖や愛する人
思います。
の世を去る前に何をしたいと思っているのか。少 いらっしゃいます。最後の時には自分の心がよく れが何を教えてくれたのか。ということを日頃から
なくとも正しく理解の出来る人であってほしい。 見えます。自分の見たくない心を見る羽目になり 考える素地を作っておこうと言う事です。
つ ま り 、 苦 し み の 中 で、 感 謝 す ら 出来 る 事 を 見
願わくば協力の出来る人でもあってほしい。そう ます。
でき る人 であ っ てほしい 。 自 分 の 愛 す る 家 族 が こ
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五つ目に心を支えるものは何なのか。
体の死はリ
日頃 か らど ん な 風 に 葬 儀 を し た り 、 ど ん な 人 に
て心のどこかで死を確認しています。
の 生 活 の 中 で 持 つ 希 望 。 例 え ば 今 日 一 日 の 小 さ な てい る事 が 多 い 。 皆 さ ん が 元気 だ か ら こ そ 今 か ら 知さ れ た い のか 。主 人 が 奥 さ ん か ら 聞 き た い と 言
希 望 な ど 。 孫が 会い に 来 る、 家 族 が 好 物 を 持 っ て 目に 見え な い 世 界 に 注 ぐ 。 そ の 思 い を も た れ るこ え る の は 、 良い 家 族 の 絆 を 作 っ て き た 事 の 証 明 で
す 。 ま だ 起 こ ら な い か ら 話 す 事 が 出 来 、 そ れ でい
くる。もう一つの希望は、この世を去っても持ち とをお勧めしたい。
続けるこ とが 出来る希 望。死を 超えた希望 で す。
し か し 、 希 望 が な く て も 生 き てい けな い が、 同
じ 希 望 に 執 着 し て も 生 き て い け な い 。 例 え ば 完治 ハ ー サ ル な し で 一 回 勝 負 で す 。 し か し 、 人 生 の 中 見 守 ら れ た い の か 。 つ ま り ど ん な 風 に 死 に た い の
し た い 。 時 間 を か け て も 何 と か 生 き た い 。 な ど と で小 さ な 死 の 体 験 は 何 度 も し て い る と 言 わ れ てい か 。 そ の 時 、 医 療 者 に 対 し てど の よ う に し て ほ し
いう希望を、人生の終末期では一つ一つ手放して ます。これは自分の思い通りにならない事をたくさ いか。本人の意思が確認できないときもあります
が、 そ れ を 家族 が 代 わ っ て 医 療 者 に 伝 え る 事 が 出
いく作業になります。 死が近づいてきた時に、最 ん経験すると言う事。
人生ではこんなはずではなかったという事を、 来ます。それが本人にとっても幸福で、家族にとっ
後の希望の切り札はどこにおくか?
私はこれまで患者さんからあの世への考え方を 何度も体験します。自分の思い通りにならない事 ても楽です。いざという時に本人の言うとおりに
さ ま ざ ま 聞 い て 来 ま し た 。 あ の 世 を あ な た は ど の を い く つ も 持 つ と 、 こ れ は あ る意 味 人 生 の 中 の 小 し て や れ た と い う こ と が 、 家 族 に と っ て 生 き る 力
ように考えるかというイメージ、或いはどんな所 さな死の体験であり、この時にその事をどう受け になります。それがどうだったかわからないのが
だったら、行ってもかまわないのかと思うのか。 止めるかをリハーサルしていることになります。 一番つらい。
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ユー モ ア の セ ン ス で 、 そ れ は 温 か い 交 流 に な り ま な ら な い が 、 愛 す る 人 を 失 っ て も 生 き て い か な け
ホスピス病棟︵緩和ケア病棟︶は、ある程度明 相手を愛するだけでは足りない。相手が愛されてい
﹁どんなとこだったらいいと思うの﹂と言うよう るい人でしか勤まらないと言われています。真剣 ると感じさせなければならない。いくら主人が﹁家
な 言 い 方 で 、 そ の 方 の 作 るイ メ ー ジ が 温 か く な る で あ っ て も ホ ロ ッ と 笑 え る 事 は 大 事 。 そ れ は お そ 内 は わ か っ てい る ﹂ と 思 っ て も 、 奥 様 は 感 じ 取 れ
ように準備を一緒にしてあげたら、家族と患者が らく死だけではなく、私たちの人生の苦難にあっ ない事がある。相手にあなたが大事な人であるか、
い。
の は 、 相 手 に 気 の 毒 で あ り ま す 。 だ か ら、 患 者 が り ま す 。 死 と 向 き 合 う と き に は マ ジ に な る 。 真 剣 お 話 し す る 事 は 、 愛 す る 家 族 や 相 手 を 大 切 に す る
言 い た そ う に し た と き は 受 け て あ げ て ほ し い 。 そ 勝負 。 に も か か わ ら ず 人 と 人 と の 温 か い 心 の 交 流 事 と 、 相 手 が 大 切 に さ れ て い る こ と を 感 じ る 事 は
一緒じゃないということ。もっとはっきり言うと、
の 話 題 か ら 逃 げ な い で 一 緒 に 話 し て あ げ て ほ し になりま す 。
ればならない事もある。
し か し 、 患 者 は 家 族 に そ ん な 話 を す る の は 気 の す。
わか っ てい て も 言 わ れ たい 言 葉が あ る 。 そ れ は
毒だと考えます。だから、ナースに話す事が多い。 私 は 患 者 さ ん の ユ ー モ ア に 支 え ら れ て き ま し
もち ろん 相 手 が そ の気 にな れな い のに 話題 に す る た 。 患 者 さ ん が 気 を 使 っ て く れ る こ と も 良 く 分 か 愛 を 感じ る 言 葉 です 。 私 が 医 療 者 の方 の 研 修 会 で
とについて話が出来ないことは不自由です。
ユーモアには三つの能力が必要。一つは視点の ていても支えになります。思い出が心を支えます。
で す 。 死 な な け れ ば な ら な い と な っ た 時、 あ の 世
と か こ の 世 を 去 っ た 後 の こ と は 、 も の す ご く 大 切 転 換 。 違 っ た 角 度 で 物 事 を 見 て み る 。 二 つ 目 は 想 そ れ は 愛 し 愛 さ れ て き た と い う こ と 。 私 た ち は自
な事になる。もうすぐ行かなければならない所のこ 像力。三つ目は表現力。三つを兼ね合わせたのが、 分がガンになりこの世を去ることも考えなければ
最 後 の 一 ヶ 月 で 体 調 が 崩 れ る の が ガ ン 。 そ ん な す 。 ユー モ ア は 違 っ た 角 度 か ら 物 事 を 見 る 一 つ の た 人 間 関 係 の 思 い 出 を 持 つ 人 は 、 死 の 床 に あ っ て
も自 分 を 支 え る 術 を 知 っ て い る 。 相 手 が 亡 く な っ
に長く生きれないと体で感じる時ではもう遅いの 手段です。
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うえんせんり
い。ユーモアとは温かい心と心の交流を意味しま
ごめんなさい。他人から受けた恨みつらみは、そ
世 を 生 き て 行 く 上 で 人 間 関 係 が 大 き な 要 に な っ て ら ど ん な に い い か 。 一 つ は ありがとう 。 二 つ 目 は
います。
この世を去るときに、心の多くの葛藤の素因は の他人が死んだら水に流せるが、身内の場合は謝
り傷ついてきていることもあったが、愛し愛され
族が生きて行く上で、ものすごく大事なことです。
ーションの一つの技術であるユーモアのセンスは 人間関係。人間関係の心の傷です。自分が愛し愛 るべき人が謝らなかったら、ずっとしこりになっ
大事です。緩和ケア病棟での会話は、二度と返 っ されているという人間関係をしっかり作ってきて て残ります。病めるべき方が、あなたが謝るべき
て こ な い 場 合 が 多 い 。 し か し 、 結 構 笑 え る 事 が 多 い る 人 。 そ の 方 々 に は 、 妙 な 偏 り が な い 。 し っか 事 は な い か と 聞 い て く る 。 こ の こ と は 残 さ れ た 家
七つ目に心を支えるものは何なのか。コミュニケ
にして、翌日に亡くなることはありません。
残 る 家 族が 病 め る 人 に 、 病 め る人 が 残 る 家族 に
しまう。聞きたいときに聞けない。言えることが
八つ目に心を支えるものは何なのか。心の中に感 伝える事が出来たら好いねと言う五つの言葉があ
可 能 な 時 間と 生 き て い る 時 間 は 別 で す 。 本 人 は ま
だ話せる時期にこの話をしてくる。この話を一緒 動として伝わってくる生き方や死があります。この る。これが元気なうちから交わせることが出来た
死 ん だ と き の 話 が 出 来 れ ば 、 そ の 家 族 は 強 い 絆 で て も 、 ま じ め だ け で も 生 き れ な い も の が あ る の と い か に 感 じ さ せ る 事 が で き る か 。 そ の た め に は、
結 ば れ ま す 。 お っし ゃ り だ し た ら 、 聞 い て あ げ て 同じ です 。 こ の 仕 事 で は患 者さ ん に 慰 め ら れ てい 言 葉 の は た す 役 割 は 大 き い 。 き ち ん と 相 手 に 何 故
伝えないのですか。
ほしい。それを拒否すると、もう聞けなくなって る事はあります。
有縁千里
第 10 号
を頂きました。今回の赤字補填とさせていた
収支報告
-113,750
︵内学生四名︶
を学 ば せ ても らい 充 実し た 時 間が も て ま
①-②
また残さ れた家族が謝らな ければならない事もあり 参加者 七十四名
なんだよ﹂ということを伝える言葉、それは皆さんの創
し た 。 今 回 で 三 回 先 生 の 講 演 を 聞か せ て
148,750
ます。
﹁どうせわかってくれているから﹂
、ではないんで
作の言葉を使ってください。ある娘は﹁お母さんの子ど
頂 き ま し たが 、 毎 回 感 動 さ せ ら れ ま す 。
②支出計
・
・
・
けました事を心よりお礼申し上げます。︵林
︶
いと 考 えて お り ます。 アン ケ ート に 御 協 力 頂
貴 重 な ご 意 見 、 ご 感 想 を も と に 進 めて 参 り た
今 後 、有 縁会 と いた しま して 、 皆様 から の
様ありがとうございました。
御好 意で消費税は いただいて おり ません。皆
ところ 完売 し、 注 文まで 頂 き ました。 先 生の
講演会 後、沼野先生の書籍を販売 しました
「有縁会」に賛同頂き、沼野先生より寄付金
す。﹁おとうさんごめん﹂これはきちっと言わなればな アンケート回答数 六十名
らない。三つ目、﹁もういいよそのことは﹂という許し
もでよかった﹂。ある老人は﹁○○ちゃんはおばあちゃ
書 籍 も 既 に 読 ま せ て 頂い て ま す 。 ま た 、
の言葉。四つ目は、﹁あなたはかけがえのない大事な人 感想・一人の人間とし て、 心のあり方、生き方
んの宝だよ﹂五つ目は、﹁死を超えてきずなを感じる言
先生の講演をお聴きしたいです。
・ 人 生 の 終 末 期 は 今 か ら は じ ま っ てい るん
指摘に全面的に賛同する。
・ 壮健 時 の 生き 方 が、 最 も 重 要 であ るとの
ができ、とても参考になりました。
・普 段 聞く 事が 出 来 な い お 話 を 一 杯 聞く 事
葉﹂
。いざという時だけ上手くいってもダメ。最後だけ
調子よく行こうと思ってもダメです。
九・一一のピッツバークでハイジャックされた機内か
ら、ある若者は最後に母親へ電話をしてきた。﹁お母さ
んありがとう。お母さんの子どもでよかったよ﹂母は最
期に一言言った﹁お母さんもお前を愛しているよ﹂。ア
ですね。
・ お 話 を 聞 か せ て 頂 き 、 深 く 考 え る所 もあ
メ リ カ 人 は い つ も 言 っ てい るか ら 言 え る の だ と 思 わ れ
るでしょうが、大切な言葉が肝心な時に出てくるには、
る事が多かったです。
・ 具 体 的 で あ り 、 ど ん 欲 で あ り 、 共感 でき
考になり ました。
れ ば、 ユー モ ア 満 載 で 今後 の 生 き 方 の 参
一番大
日頃の訓練が必要。これが日本人の母親なら、﹁静かに
しなさい。犯人に聞こえたらどうするの﹂と
切な言葉を伝え損な う 。
阪神大震災の時、瓦礫のしたから娘が﹁お母さん!﹂
・ 初 め か ら 最後 ま で 大 切 な 話 で 一 生懸 命 聞
きました。メモも取りました。家でも話
と呼んだ。母親は﹁静かにしなさい。体力を消耗する
から﹂。結果、最後に愛を感じさせる言葉が言えなかっ
そうと思います。
ました。後 悔ばか り ですが、 愛さ れてい
・ 五 年 前 に 愛す る主 人 が 、 が ん で 亡く な り
た。その人の魂を輝かせる言葉は、愛を感じさせる言葉。
大事な事は日頃の訓練です。いつそれが訪れるかわから
ないから です。
た 生 活 を 思 い な が ら、 強く 幸せ に 過 ご し
︵一部掲載︶
6
てい ます。 もう 少し 早く こ の 話 を 聞き た
かったです。
だきました。
78,400
運営費 (講師料・会場使用料他)
〃
70,350
支出 広告費 (チラシ・看板)
35,000
①収入計
35,000
収入 参加費 ¥500×70
2006 年 12 月 20 日
うえんせんり
有縁千里
第 10 号
うえんせんり
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め、 提出に行 き ます。 書 類に 不備が あれば、
再 度行 く 羽 目 に も な り ま す 。 例 え ば そ の 手 続
き は 喪 主 で あ る 息 子 さ んが さ れ ま す 。 お 勤 め
されている方は会社を休んで手 続きに奔 走さ
れます。
ご 遺 族 が 、 高齢 の 方 だ け の 場 合 は ど う す れ
ばいいのでしょうか。
7
3
3
1
9
6
6
9
7
0
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・
ど の よう な手 続きが 必 要な のか 相 談でき、
また、手 続きを代行し てもらえるのが 社会保
険労務士です。
弊社では大屋町の嶋田さんにお世話になっ
7
の手続きの代行をお願いできます︶
最 近 は テ レ ビ や 雑 誌 で 、 葬儀 を取 り 上 げ た
社会保険事務局関係
番組 や 特集 を よく 見 る よ う に な り ま し た 。 死
① 遺族厚生年金
や 葬儀 に つ い て 語 る こ とが 避 け ら れ て い た 以
② 遺族基礎年金
前 に 比べ て 、 大 きく 変 わり ま し た 。 誰 も が 避
③ 埋葬料︵費︶
け て 通 れ ぬ 死に つ い て 、 き ち ん と 語 る こ と は
労働基準監督署関係
そ の ままど う 生き るか を考え る事 に つなが り
① 遺族︵補償︶年金
ます。
② 埋葬料
先日も テレビの消費者参 加番組で、 葬儀業
各共済組合関係
者選 び の ポイ ン ト を 説 明 し て い ま し た 。 そ の
① 遺族共済年金
内容を要約してみると
② 埋葬料
① 遺 体 搬送 を し た 業 者 に 葬 儀 を 頼 む 必 要
市役所関係
はない
① 埋葬料
② 見積もりを出さない業者は断る
料金は、内容により五千円∼ 二万円位とな 葬儀にかかる総費用は
ります。
① 葬祭業者への支払い︵祭壇・棺・柩車等︶
② 寺院への支払い
連絡先 社会保険労務士 嶋田博文
③ 飲食代。
兵庫県養父市大屋町加保四一九
業者への支払いでは、
﹁一式﹂とか﹁セット﹂
℡
に 何が 含 まれ て い るかをき ち ん と確認 し て お
く事が必要。返礼品・飲食接待費は参列者の人
︵岡本︶ 数によって変動する。また自宅葬では、会葬者
用テントや冷暖房設備などは、天候季節により
左右される。
て お り ま す 。 手 続き の こ と を お 尋 ね さ れ る 場
合、弊社を通してでもよろしいですし、直接、
嶋田さんにご連絡されてもよろしいですの
で、お困りの場合はご利用下さい。
皆 さ ん は 、 社 会 保 険労 務 士 の 存 在 を ご 存 知
でしょうか?名前に社会保険とついているの 取り扱い業務内容︵社会保険事務局・市役所等
で、 事 業所 だけが 利 用 す るも のだ と思 って い
ませんか?
現 職 で 亡く な ら れ た 場 合 で も 、 そ の 事 業 所
が全 て の 手 続 き を し て く れ る 訳 で は あ り ま せ
ん 。 ま た 、 社 会 保 険労 務 士 の 方 と 契 約 さ れ て
い る事 業所 は まだ当 地 方 で は 少 な い と 聞 い て
おります。
故 人が す で に 退 職 さ れ て い る 場 合 は も っ と
大 変 で す 。 家 族 の 方 が 手 続 き の全 て を し な け
れ ば い け ま せ ん 。 そ の 場 合、 但 馬 で は 、 豊 岡
の 社 会保 険 事 務 局 に 連 絡 し、 必 要 な 書 類 を集
2006 年 12 月 20 日
有縁千里
第 10 号
またトラブルのない葬儀を行うためには、
① き ち ん と 話 を 聞く 業 者 、 見 積 り を 説 明
する業者を選ぶ。
② 喪 主 は 色 々 な 対 応 を 一 手 に 引き 受 け な
ければならないので、喪主 以外の窓口を
業者と持つ。
③ 疑問をそのままにしない。
④ 自分の考えをきちんと伝える。
⑤ 分からない事は分からないと伝える。
以前新聞のコラムで、﹁葬儀は究極の衝動買
い ﹂と 、 読 ん だ こ と が あ り ま す 。 消 費 者 は 車
や 住 宅 な ど 高 額 商 品 を 購 入 す る 場 合、 十 分 に
検 討 さ れ る 方 が ほ と ん ど で あ る の に 、 安く は
な い 葬儀 に つ い て、 業 者 や 寺 院 と き ち ん と 事
前に 相談さ れる方は、 まだまだ多く はあり ま
せ ん 。 家 族 や自 分 の 死 に つ い て 考 え る 事 は 、
決して楽し い事ではありません。 けれど、 実
際に死を迎えてしまった場合、葬儀について、
十分に検討できる時間も心の余裕もないこと
も事実です。
ま た 、 死 を 語 る こ と が タ ブ ー で は なく な っ
て き た 社 会 の 成 熟 に あ わ せ、 私 た ち 業 者 も 認
知さ れ 責任 を 担う のだ という自 覚 を 抱い て、
人 生 の 最後 をサ ポー ト す る こ とに 誇 り を 感 じ
て、 仕事に 従 事し なけ れば ならな い と、 再認
識 す べ き で す 。 ち ょ っ と、 か っ こ よく 言 い す
ぎたかも知れません
うえんせんり
五六七円
抽選で 3 名様にプレゼント
葉書・お電話・メールで。
締切は 1 月 20 日。
﹁挨拶はたいへんだ﹂
朝日新聞社
良 い 文 章 か ど う か は 、 よ う や く わ か り か けて き
ま し た が 、 わ か っ て も 書 け な い の が 凡 人。 書 け て
しまうのが小説家。
私 は か つて 、 親 友 の 結 婚 式 の 挨 拶で 、 新 郎 を く
さ し た スピ ー チを や り、 出 席 者 が み ん なひ いて し
ま っ たこ と が あ り ま し た 。 う け て た の は 新 郎 新 婦
だ け 。 そ れ も 後 か ら 教え ら れて ・ ・ ・ あ れ は 今 思
いたします。ご応募は、お
ホームページ完全リニューアルしました
い 出 して も ぞっ と し ます 。 あ の 挨 拶 も こ の 本 を 読
んでからすればよかったと、思いました。
最近デトックス︵解毒︶のために、
水 を 飲 ん で い ま す 。 体が 水 分 不 足 に
な る と 、 便や 尿 、 汗 から 有 害 ミ ネラ
ルや 老廃 物など の﹁ 毒﹂が出て 行き
にくくなり、た まっていきます 。そ
うす ると 、代 謝 も鈍くな り太りやす
く 疲 れ や す い 体 に な って し ま う そ う
で す 。ど の 本 を 読 ん で も 、 一 日 1 .
5リ ット ル∼2 リッ トルが目 安 のよ
うです。
のどが 渇いたと感じたら 、 体は既
に水 不足 状態 だ そうで 、 そう 感じる
までに飲まないといけません。
﹁朝目 覚めたら、お花にお水をあ
げる よう に飲 ん で い ます ﹂と 、 女 優
の 大 地 真 央 さ ん が 言 って い ま し た 。
水を 飲む 癖が つ いて いな いと 辛 いで
すし 、面 倒に も なり ます 。し か し、
そん なと きは そ の言 葉と 共に 大 地 さ
んを思い浮かべます。そうすると、
﹁ よ し ! ﹂と 気 合が 入り ます 。 あ の
美し さは 説得 力 が あ ると 思い ま せ ん
か?
有 縁千 里も な んと か十 回を 超えま
し た 。 皆 様 こ れ から も 宜 し く お 願 い
します。
︵お︶
ご意見・ご質問・取り上げてほしい内容がございましたら、ご一報下さい。
著 者 が 申 す に は 、 挨拶 を す る と き に は 、 原 稿 を
用意する。また、挨拶の要点は、
① 一般論・抽象論は言わない。ゴシップ・エピソ
ードなど具体的なものを使う。
② 理屈を言わなくてはならない時は、練りに練っ
てしかも簡潔におもしろくきちっと言う。
③ 原稿が出来上がったら、題名をつけてみる。題
名がつけられないようだと散漫になっている。
こ れ だ け 知 って い て も 、 ず い ぶ ん と 上 手 く な れ
るような気がします。ただし、わかるのと書ける、
そしてしゃべるのは大違いですが・・・
結 婚 披 露 宴で の ス ピ ー チ、 喜 寿 の 祝 いで の 乾 杯
の辞、友達の葬式での弔辞、パーティの﹁主人側﹂
と して の挨 拶 。 簡 潔で お も し ろ い スピ ー チ を す る
に は ど う す れば い い のか ? 著 者 自 ら の 実 例 を 掲 げ
な が ら スピ ー チ の 心 得を 指 南 す る 挨 拶 の 見 本 帖で
す 。 井 上ひ さ し 氏 と の特 別 対 談 が 併 録 さ れ て い ま
す。
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2006 年 12 月 20 日
有縁千里
第 10 号
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