港 区 立 南 山 小 学 校 平成22年(2010年) No11 12月 1 日 6年生が職場体験で学んだこと 校長 神 野 雅 博 11月20日の学芸会には、御多用の中、朝早くから御来校いただき、子供たちの努力の成果を御覧いただき ましたこと、誠に感謝申し上げます。学年ごとに同じ心の問題を取り上げても、成長に応じて、表現の仕方も工 夫して、それぞれのよさが表れていたと、多くの方々からお褒めの言葉をいただきました。 しかし、台詞の数について配慮が必要だったのでは、という御意見も頂戴しました。劇のストーリーの関係で 台詞の数が少ない役柄もありましたが、何日もかけて台本を読んで自ら役を選択した上で努力したことと、子供 たちはやりきった喜びを感じているようです。しかし、教育的配慮から今後できるだけ、どの子にもさらなる成 長を促すよう、台詞の数にも工夫を重ねたいと考えています。また、学芸会が在学中に2回では少なくはないだ ろうか、という御意見もございましたが、学芸会・展覧会・音楽会という3つの文化的行事を3年で実施してい くことを前校長時代に考えて実施しています。それぞれの行事の意義を十分踏まえて、当分の間は、この考え方 を継続していく考えでおります。御理解を賜りたく存じます。 さて、学芸会も一段落して、まとめの時期に入ることもあり、改めて教科の学習を充実させることをいずれの 学年でも考えています。そのような中、6年生が先週の木曜日に「職場体験」ということで、約6時間、自分の 課題をもって、事業所や店舗などに赴き、働くことの学習をしてきました。お世話になった方々には、改めて厚 く御礼申し上げます。 実施後の感想には、仕事の大変さ、接客の意義、あいさつの大切さ、仕事に責任をもつこと、等々のことが、 一人一人の子供の言葉で、しっかり綴られていました。普段は、お客としてしか、接していないお店の方々、そ の立場になると別のことが見えてきたようです。立ち仕事や休みなく働くことで、身体の疲れや気疲れで大変だ った、1日の体験だけでこんなに大変なのだから、大人になるまでに体力をつけたり様々なことを学んだりしな いといけない、と自分の成長を改めて決意に込めて努力を誓った感想もありました。 5年生は、社会科見学で、来年の4月には何人の新入社員が入ってくるのですか、と質問が出ました。JFE (川崎製鉄+日本鋼管)は、100人(日本全国で、です。通常は、150人採用するそうです)だそうです。 森永製菓はそれぞれの職種によって異なるが…と明言していただけませんでした。しかし、今学校で勉強してい ることをしっかり身に付けることが大切です、とどちらの工場の方にも言われました。先行き不透明な就職状況 ですが、今できることに真剣に取り組む以外に自分の人生を切り拓く術はないようです。授業で学んでいること を身に付けることが人生を生きていく上で如何に大切なのか、職場体験で実感してきた6年生です。子供の周り にいる大人である教師や保護者が、生きていくことの意義や大変さを真剣に教え、勉強させたいものです。 12月の行事予定 月曜日 生活のめあて:あそんだあとはてあらいうがいをしつかりしよう 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 1 2(全学年5校時まで) 3 区教研 kk区区教研 南山漢字検定 校内研究会 土曜日 4 避難訓練 委員会活動 スクールカウンセラー来校 6保護者会 7 (低2:00高3:00) 音楽鑑賞教室(5年) 13 14 子どもサミット (5年代表) 20 21 9 校内研究会 (午前授業) ブラッシング指導(1年、2年) クラブ活動 15 16 誕生日給食 スクールカウンセラー来校 22 23天皇誕生日 28 11 南山漢字検定 スクールカウンセラー来校 観望会 かんぼう 27 10 8 17 18 PTAセーフティ教室 24終業式 給食終了 25 26(日) 冬季休業日始 29 30 31 学芸会を終えて・・・ 学芸会委員長:塚越紗智絵 11月20日(土)に2学期の大きな行事「学芸会」が行われまし た。4~6年生にとっては2度目の・・・1~3年生の児童にとって は初めての学芸会でした。どの学年にも観客に向けたメッセージが込 められた大変素晴しい演技だったと思います。当日を迎えるまで、児 童は教室の中で、体育館で・・・毎日のように練習をしてきました。 学芸会は学級が一つにならないかぎりは成功には終わりません。どの 役が欠けてもいけないのです。一人一人が役割をしっかり演じて一つ の劇ができ上がります。成功の鍵は「協力」なのかもしれません。 そしてこんなに多くの友達と協力の場をつくることができるのはや はり「学校」ではないかと思います。児童には学芸会での学びを今後 に生かしてほしいと願っています。 一年生「とべないホタル」 上履き持参のお願い 二年生「寿限無」 南山小学芸会 プログラム 三年生「ほんとうの宝ものは」 四年生「宇宙へ」 五年生「モモと時間どろぼう」 六年生「未来へ向かって」 幼稚園「ぼうけんにいこう」 地域のみなさんに感謝を込めて 勤労感謝の日にちなんで 特別活動担当 ~南山小だからできる職場体験~ 宗岡 理香恵 今年も勤労感謝の日にちなんで、招待給食の会が 開かれました。今年度の招待給食は今までと少し変 わったところがあります。それは、給食が民間委託 になったため、フジ産業の方が加わったということ です。フジ産業の方や主事さん、専科の先生方に招 待給食の感想を聞きましたので一部御紹介します。 「普段子供たちとゆっくり話す機会がないので、 招待給食で話ができてよかったです。毎日みんなと 同じ献立を食べているのですが、やはり教室みんな と食べると一段とおいしいですね。 」 (主事さん) 「いつもは作る立場。なかなか見ることがない子供 たちの食べている姿を見ることができてよかったで す。招待されて嬉しかったです。」 (給食さん) 「給食室で留守番をしていました。カードなどの心 遣いが嬉しかったです。これからもおいしい給食を 作ります。 」 (給食さん) 「1年生から感謝の言葉が寄せ書きに寄せられてい て嬉しかったです。 」 学芸会当日の上履きや上履き入 れの持参に御協力いただき、あり がとうございました。 今後も、小学校の授業公開、行事 の参観や参加の際には、上履き、上 履き入れの持参をお願いいたしま す。 (東先生) 6年担任 安川 由美 毎年、6年生は総合的な学習の時間を使って職場体験 を行っています。この学習を行う度に“南山小っていい なあ”と実感します。麻布十番商店という伝統のある街 並みと六本木ヒルズという新しい街並みが融合し、その 中で刺激を受けながら子供たちが育っているからです。 職場体験では、8か所の職場に協力をしていただきまし た。どの職場の方も“子供たちを育てる”という視点に 立って快く依頼を引き受けてくださいました。「いらっ しゃいませ」の元気な声を蕎麦屋さんで出し、ずっと立 ち仕事で荷物を詰める頑張りを煎餅屋さんで発揮し、雑 草を抜いたり、クリスマスの飾り付けをしたり花屋さん で緑と戯れ、いつも使っているものを大切に扱う気持ち を文具店で感じ、自分の幼かった頃を保育園で思い出 し、環境や食について自然食品店で考え、お客様を第一 に!という精神をスーパーで学び、プロフェッショナル になるために森ビルで礼儀から鍛え直し・・・。そして、 子供たちが職場体験をする日を知り、各職場に顔を見せ てくださった保護者・地域のみなさんの存在に感動 し・・・。これだけでは子供たちに与えてくださった地 域のみなさんからの素晴らしい機会を表現し切れませ ん。 6年生のみなさんには、地域のみなさんに感謝してほ しい、そして、自分たちから感謝の気持ちを表せる人に なってほしいです。3学期のまとめでしっかり考えよう と思います。
© Copyright 2024 ExpyDoc