脳動脈瘤塞栓術における HydroSoft coil の塞栓効果に関する多施設共同前向き登録研究 (JHSR) 研究グループ 主任研究者 : 神戸市立医療センター中央市民病院 脳神経外科 統計解析責任者: 先端医療振興財団 臨床研究情報センター 支援機構・助成: 公益財団法人先端医療振興財団 研究事務局 : 先端医療振興財団臨床研究情報センター 登録開始日 : 2013 年 5 月 1 日 追跡終了日 : 2015 年 4 月 30 日(各症例術後 1 年) 研究概要 1.シェーマ JHSR 坂井 信幸 松原 義弘 TRI 事務局 登録終了日:2014 年 4 月 30 日 【対象疾患】 嚢状脳動脈瘤 【インフォームド・コンセント】 文書・口頭同意不要の場合は情報公開 登録時に背景情報として 【脳動脈瘤塞栓術】 Hydl soft coil 50%長以上の使用 周術期情報よおび塞栓 【周術期】 術前治療開始~退院時 または術後 30 日の早い日 術情報を回答 【症 例 登 録】 術後から週術期終了までに登録 術後 1 年およびイベント・ 有害事象、再開通、再治 【観察期】 療時に調査 周術期終了~術後 1 年 【追 跡 終 了】 術後 1 年または死亡・同意撤回 2.研究目的 脳動脈瘤塞栓術後の再開通を低下させることが期待されている HydroSoft coil(Hydro Soft および Hydro Flame)を用いた塞栓術の治療後 1 年における再開通の頻度を確認し、 HydroSoft coil の有用性を検討することを主たる目的とする。合わせて、塞栓術後1年間に 生じる脳卒中、死亡、出血性イベントなど治療の安全性を評価する。 3.対象症例(選択規準) 登録時に以下の規準を全て満たす患者を本研究の対象とする。 1) 以下に該当する嚢状脳動脈瘤と診断され、脳動脈瘤塞栓術を施行された者 ① 未破裂脳動脈瘤 ② 慢性期(発症 15 日以上)の破裂脳動脈瘤 ③ 急性期(発症 14 日以内)かつ WFNS Grade III 以下の破裂脳動脈瘤 2) 20 歳以上 80 歳未満の者 3) DSA 画像にて 脳動脈瘤の最大径が 10 mm 以下の者 ※本研究の画像所見は DSA を用いること。 4) 50%長以上の HydroSoft coil(Hydro Soft および Hydro Flame)が使用された者 4.治療方法 登録時に背景情報として術前情報、周術期情報 を報告する HydroSoft Coil 50%使用 観 察 期 周 術 期 術前治療開始~退院または術後 30 日の早い日 術後 1 年、イベント・再開通・再治療時に検査・報 告する。 ※介入を伴わず、人体由来の試料を用いない研究のため、文書・口頭同意は必ずしも必要としな いが、その場合、情報公開を行うこと。 *周術期終了までに登録する。 DSA 検査(術前、術直後、術後 1 年、再開通・再治療時)の中央読影を必須とする。 2 術 後 1年 症 例 登 録 * インフォームド・ コンセント※ 脳動脈瘤塞栓術 5.評価項目 主要評価項目 術後 1 年以内の脳動脈瘤塞栓術後の再開通の有無、及び発生までの期間 副次評価項目 有効性評価項目 1) 術後 1 年以内の脳動脈瘤破裂の有無、及び発生までの期間 2) 術後 30 日以内のイベントまたはあらゆる死亡の発生の有無、及びそれらの発生ま での短い方の期間 3) 術後 6 ヶ月以内の脳動脈瘤塞栓術後の再開通の有無 4) 術後 1 年以内の脳動脈瘤の再治療の有無、及び発生までの期間 5) 術後 1 年以内の脳動脈瘤破裂またはあらゆる死亡の発生の有無、及びそれらの発生 までの短い方の期間 6) 術後 1 年以内の脳卒中の有無、及び発生までの期間 7) 術後 1 年以内の脳卒中、死亡、出血性イベント、脳動脈瘤塞栓術後の再開通、脳動 脈瘤の再治療のいずれかの発生の有無、及びそれらの発生までの短い期間 8) 塞栓術施行から術後 1 年の脳動脈瘤塞栓状態の変化量 9)術後 1 年以内の脳動脈瘤塞栓術合併症の有無、及びそれらの発生までの期間 10)治療時の以下の項目 ・HS%長(HydroSoft coil の合計長/使用 coil の合計長) ・脳動脈瘤最大径 ・Volume Embolization Ratio(VER:コイル総体積/脳動脈瘤体積) 安全性評価項目 有害事象発現状況 6.予定症例数、登録期間、追跡期間 目標登録症例数 : 120例 症例登録期間:1年間(2013年5月~2014年4月) 追跡期間:最終症例登録から 1 年間(各症例の追跡は登録後 1 年間) 7.中間解析 中間解析は実施しない。 3
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