31P-0219

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NHC 触媒を用いるアルデヒドとイミノエステルの選択的交差ベンゾイン縮合の開発
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京大院薬)
猪熊 翼 1,◯宇野 卓矢 1 ,竹本 佳司(
【目的】β-ヒドロキシ-α-アミノ酸誘導体は異常アミノ酸として天然物や医薬
品などの生物活性化合物中に含まれる重要な部分構造であり、その合成は有機合
成化学上重要な研究課題である。今回我々は、β-ヒドロキシ-α-アミノ酸誘導体
の合成を目指し、その合成中間体と考えられるα-アミノ-β-ケトエステル 1 ある
いはβ-ヒドロキシイミノエステル 2 の触媒的合成法の開発を行うこととした。こ
れらの骨格は、イミノエステルあるいはアルデヒドを極性転換し交差ベンゾイン
縮合させることで簡便に合成できると考え、NHC 触媒を用いた交差反応について検
討した。
【方法・結果】触媒量のチアゾリウム塩 3 と DBU 存在下、THF 中ベンズアルデヒ
ド 4 とイミノエステル 5 を室温で反応させたところ、ホモベンゾイン体やイミノ
エステルが極性転換しアルデヒドに付加した生成物 2 は全く生成せず、アルデヒ
ド側が極性転換し交差縮合した 1 が選択的に得られることを見出した。本発表で
は、反応条件の詳細な検討や、基質適用性について報告する。