The world of borderless みなじゅん !18禁要素を含みます。本作品は18歳未満の方が閲覧してはいけません! タテ書き小説ネット[X指定] Byヒナプロジェクト http://pdfnovels.net/ 注意事項 このPDFファイルは﹁ノクターンノベルズ﹂または﹁ムーンラ イトノベルズ﹂で掲載中の小説を﹁タテ書き小説ネット﹂のシステ ムが自動的にPDF化させたものです。 この小説の著作権は小説の作者にあります。そのため、作者また はヒナプロジェクトに無断でこのPDFファイル及び小説を、引用 の範囲を超える形で転載、改変、再配布、販売することを一切禁止 of borderless 致します。小説の紹介や個人用途での印刷および保存はご自由にど うぞ。 world ︻小説タイトル︼ The ︻Nコード︼ N5705T ︻作者名︼ みなじゅん ︻あらすじ︼ whole new worldと世界観が同じ話。 明俊は仕事帰り、ふと寄った公園にてちょっとした出会いをする。 A 1 深夜、辺りは閑散とした商店街。いずれの店もシャッターが閉めら れ、営業時間をとうに過ぎていることがわかる。 住宅自体もあるが、数十軒に一軒程度しか灯りは見当たらない。 そんな中、一人の男が千鳥足で歩いていた。 ﹁ふ∼、酔った酔った⋮﹂ 男は激しく酔っていた。 明るい抑揚でぶつぶつと独り言を言いながらふらふらと歩く。 男は余程良い酔い方をしたようでかなりの上機嫌だ。 しばらく歩くと、目の前には見慣れた公園が現れた。男の近所にあ る公園で、もうすぐ彼の家に到着することがわかる。 ベンチと砂場とちょっとした遊具、そしてトイレ。こじんまりとし た公園である。 男はぶるっと身震いをした。どうやらトイレを見ることで、尿意を 催したようだった。家まで我慢はできそうにはない。 トイレは電気が灯ったままで、男はふらりと光に誘われる虫のよう に入る。 ﹁う∼、漏れる漏れる﹂ 暗闇に紛れてはっきりとしなかった男の容姿が光で露になる。 エボリューション つわもの 男は小太りで人の良さそうな顔をしている。気分の良さも重なり常 タイプ に笑っているように見える福顔。名を和久田明俊。 ノンケからゲイ、そしてバイセクシャルへと性愛が変革した剛の者 である。 2 ﹁ふぃ∼﹂ チャック 社会の窓を下ろし、己の男根をむんずと掴む。 ぼろんと露出した男根から放尿を始めた。 ﹁ふぁ∼﹂ しゅばばばばと、まるで便器に穴が開きそうな程勢いよく放たれる 尿。数十年放たれ続ければ、石に穴を穿つ水滴のように穴が開くは ずである。 余程溜まっていたらしく、勢いは増すばかりだ。 そこにコツリと明俊の背後から靴の音。 スッと明俊の隣に立つと、便器に向かって放尿を始めた。 男の容姿はやや小太りだが筋肉質で、身長は明俊とあまり違いはな い。 ただ脂肪か筋肉かという程度の体格差である。 頭はドレッドへアで、ヒゲをはやしたちょい悪アジア系外国人とい った様子だ。 たくましさ ふと気付けば、その男は明俊の股間を凝視していた。 おとこ 明俊の視線を気にすることなく、堂々と。 その堂々とした漢ぶりは、古き良き日本男児の心意気。 一足先に放尿を終えた明俊は、わざと男根と便器との間に隙間を作 り、局部が見えるような姿勢にする。 その行為に対する男の態度を見て、明俊は驚愕した。 3 男はそれを見て舌なめずりしたのだ。 彼はゲイに違いなかった。紛れもなくゲイだった。 明俊はふと男の目を見た。 するといつの間にか男も明俊の目を見ていた。濡れるような瞳で。 アイコンタクト 明俊と男は互いに股間を露出したまま向き合った。 うた その視線のみによるやり取りで、互いに理解し合った。 無言での二人の間には、奇妙な友情の詩が流れていた。 男はUGとだけ名乗った。明俊も自らの名を名乗った。 それだけで充分だった。二人は障害者用のトイレへと入った。 広々としており、行為をする上では満足できる部屋だ。 鍵をかけ、お互いに視線を合わす。舐めまわすような視線。体全体 を観察し合う。それは視線による愛撫だった。 しかしそれもある一点で止まる。明俊はUGの股間に、UGは明俊 の股間に止まる。 隆々と屹立した二本の男根が、今かいまかと待ち構えていた。 尖端からはぬめぬめとした透明な汁がちろりと少しだけ出ている。 ﹁はぁ⋮⋮⋮はぁ⋮⋮はぁ⋮はぁはぁはぁはぁはぁ﹂ ヒートアップ 男根を見ているだけで徐々に興奮が増していく。 二人は強く抱き合った。互いの股間が触れ合い、どこよりも熱い体 温が伝わり合う。 目を合わせ、濡れた視線を交わした瞬間、キスが始まった。 初っぱなから激しいディープキス。 お互いの舌を貪り合う。 4 ﹁んっ⋮ちゅっ⋮んぶっ⋮ちゅううう⋮ぴちゃぴちゃ⋮んふぅ﹂ トイレの個室内に響く濡れた音。その淫靡な音がさらに官能を刺激 する。 ローション 体と体をこれでもかというほどに擦り寄せ、結果的に男根と男根が 擦れ合う。 棒と棒が二本の蛇のように絡み合う。互いの我慢汁が潤滑油だ。 このまま互いの陰毛が絡み合ってほどけなくなればいい、とまで思 うほどの興奮。 UGは明俊をテーブルに寝させた。それは本来、母親が赤子のオシ メを替える為に使用するテーブル。 用途は違うが、得てして明俊自体は、赤子がオシメを替えるような 姿勢となっていた。 それは正常位をとろうとしたが、テーブルが細く短い為、尻までし かせられないという結果の体位だった。 蛙がひっくり返ったような姿勢で明俊は挿入の瞬間を待った。 ﹁うぐぅ﹂ UGは尖端をあてるやいなや根元まで突き入れた。 一瞬痛みがあったが、我慢汁がローション代わりになった為、すん なり挿入することができた。 ﹁⋮あぁ﹂ 明俊は濡れた瞳でUGを見上げる。その瞳に触発されたUGは激し く腰を動かし始めた。 ﹁UHOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!﹂ 5 野獣のような声でUGが吠えた。その荒々しさ、猛々しさに、明俊 は原始を視た。 まるで原始人のようなたくましい交尾。明俊はされるがまま、野性 に、快楽に身を委ねる。 時折UGは明俊の唇を求めた。 ﹁んっふむぅんんんんんん﹂ ﹁mmhmmgm∼nn⋮﹂ アグレッシブ 腰の動きはより強く、より激しく、より攻撃的に。 上からと下からの攻めに、明俊の頭は恍惚となった。何も考えるこ とができない。 ﹁もっと!もっと!突いてくれ!もっとッッ!﹂ ﹁URYYYYYAAAAAAHOOOOOO!!!﹂ ﹁おおおおお!﹂ ピストン運動をするたびに、ぐっちょぐっちょと粘着性のある音が 響き渡る。 そして野獣と化した二人の咆哮が最大級に達した時、UGの男根か ら精液が弾けた。 元々は﹃入れる﹄より﹃出す﹄穴、すぐさま全ての精液が体外に溢 れ出た。 へたり込むUG。明俊は間髪入れずにUGの口元へ向かって己の男 根を誇示した。 そこには未だ射精できずに我慢汁でギトギトになった男根。勃起し て血管がビクビクと脈動する男根。 仮性包茎だが、勃起することによって亀頭が全て露になっており、 6 きむすめ スカイツリー 生娘の頬のようにピンク色に染まっている。 ﹁綺麗にしてください﹂ 明俊が静かに呟いた。 UGはその意味を即座に理解して、その突起物を口に含んだ。 ﹁ngggg⋮﹂ マリアージュ 喉を鳴らしながら激しく愛撫する。 我慢汁と唾液の合わさった液体が、明俊の男根にからみつき、かつ UGの胃に吸収されていった。 ﹁あ⋮あぁ⋮いい⋮⋮⋮⋮⋮う⋮うぅ⋮⋮⋮え?⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮ ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮おおおおおぉぉぉぉ﹂ 明俊は母音のみでひたすら感じ続けた。 下手に子音を使う必要など無い。感じていることを伝えるには母音 だけで十中八九伝わる。そんな明俊の素直な心意気だった。 しかし、二人の蜜月も、明俊が絶頂を迎えようとする事で終わりを 迎えようとしていた。 ﹁⋮mgmgmgmgmg⋮﹂ ﹁あっあっあっあっ⋮いいい⋮ううううううえおおおおおおおおお おおおおおおおお!!!﹂ 激しい快感が明俊を襲った。とうとう堪えきれずに体の赴くままに 射精した。 びゅるっ!!!びゅるっ!!びゅるっ!と精液が三度UGの顔を叩 く。UGはそれを清水を浴びるかのように受け止めた。 7 この瞬間、二人の間に国境はなかった⋮。 二人は水道で愛液を流し、服を着た。そして風のようにUGは去っ ていく。 去り際に振り向いたUGに向かって、明俊が言った。 じゃあな ﹁アディオス﹂ UGは微笑んで応えた。 ﹁じゃあな﹂ それは流暢な日本語。 そしてUGは明俊の前から姿を消した。 明俊はUGの残り香に包まれながら、最後の言葉を反芻し、ある確 信を得た。 ﹁⋮日本人だったのか⋮﹂ UG そう呟いて、明俊は勇治との再会を願った。 8 PDF小説ネット発足にあたって http://novel18.syosetu.com/n5705t/ The world of borderless 2013年1月16日06時20分発行 ット発の縦書き小説を思う存分、堪能してください。 たんのう 公開できるようにしたのがこのPDF小説ネットです。インターネ うとしています。そんな中、誰もが簡単にPDF形式の小説を作成、 など一部を除きインターネット関連=横書きという考えが定着しよ 行し、最近では横書きの書籍も誕生しており、既存書籍の電子出版 小説家になろうの子サイトとして誕生しました。ケータイ小説が流 ビ対応の縦書き小説をインターネット上で配布するという目的の基、 PDF小説ネット︵現、タテ書き小説ネット︶は2007年、ル この小説の詳細については以下のURLをご覧ください。 9
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