2012年版・環境活動レポート - エコアクション21

2012年版・環境活動レポート
2013年7月30日作成
(対象範囲2012年6月1日~2013年5月31日)
目次
1.環境方針
2.組織の概要
3.環境目標とその実績、次年度の取組内容
4.環境活動計画
5.環境活動計画の取組結果とその評価
6.環境関連法規等への遵守状況の確認及び評価の
結果並びに違反、訴訟等の有無
7.代表者による全体評価と見直しの結果
1/12
【1】環境方針
〈環境理念〉
株式会社テツカクリエートは、航空機部品や金型用プレート(金属
研磨加工)等の製造・販売を主とする企業活動を通して、地球環
境の保全が人類共通の重要課題である事を認識し、環境に配慮
した企業活動を推進します。
〈行動指針〉
事業活動が環境に影響を与えることを認識し、以下の環境保全行
動を推進します。
1.自主的、積極的な環境への負荷の削減と環境への取組を推進
します。
2.目標を設定し継続的に環境負荷を削減します。
3.環境関連法規制や条例等を遵守します。
4.特に以下の取組を推進します。
・ 環境への影響が予想される加工業であることを認識し、継続的
改善及び汚染防止に努めます。
・ 省エネルギー、廃棄物や騒音の低減、水使用量及び有害化学
物質の削減など、具体的な目的、目標を設定し、責任を持って行
動します。
・ この方針は、全従業員が理解し、責任を持って行動します。
・ 環境方針は、顧客をはじめ一般公開します。
5.この環境方針は,全社員に周知します。
2013年 6月 3日
株式会社テツカクリエート
代表取締役 手塚英光
2/12
【2】組織の概要
1.会社概要
①会社名
②代表者名
③設立
④資本金
⑤環境管理責任者
⑥メールアドレス
⑦事業活動
所在地
:
:
:
:
:
:
:
株式会社テツカクリエート
代表取締役 手塚 英光
1966年11月22日
1,000万円
品質保証部長 鉢村 高史
[email protected]
下図参照(2012年度実績)
本社・上三川工場
EA21認証
石橋工場
江曽島工場
2008年6月認証
2012年6月認証
2015年に上三川に移設
栃木県河内郡上三川町
大字多功2571-2
栃木県下野市下古山
2951-2
栃木県宇都宮市江曽島
本町5-14
0285-53-6888
0285-53-4543
0285-52-3366
0285-51-1470
028-658-1717
028-658-3934
事業内容
ウォータジェット加工、入駒機械
加工、一般機械加工、等
オートクレーブ硬化、積層作業、
コアエッジ仕上げ作業、等
室温レイアップ作業、常温
接着作業、仕上作業、等
従業員数
17名
13名
17名
地域指定
工業地域
準工業地域
第1種住居地域
敷地面積
4700㎡
1096㎡
2176㎡
建物面積
1223㎡
1089㎡
1460㎡
所在地
TEL
FAX
2.沿 革
1966年11月
1986年10月
1991年10月
2006年11月
:
:
:
:
有限会社手塚製作所設立
石橋工場業務開始
株式会社テツカクリエートに組織変更
本社・上三川工場業務開始
金型用プレート
3.事業形態
(1)事業年度
(2)年間稼動日数
(3)就業形態
(4)就業時間
:
:
:
:
6月 ~ 翌年5月
252日
1シフト
8:00 ~ 17:00
(8時間労働)
ウォータージェット加工
3/12
4.敷地概要
◇都市計画法での用途地域指定 : 下図参照
◇栃木県生活環境の保全等に関する条例での地域指定
本社・上三川工場
◆騒音 : 第4種区域
石橋工場
◆振動 : 第2種区域・B
◆騒音 : 第3種区域
◆振動 : 第2種区域・A
本社・上三川工場
石橋工場
江曽島工場(工場移転の為EA21を保留する)
◆騒音 : 第2種区域
◆振動 : 第1種区域
江曽島工場
4/12
5.エコアクション21実施体制の構築
(1)代表取締役(以下社長と表す)は環境マネジメントシステムを運用・実施・維持する体制
を構築する。
社長
(環境経営最高責任者)
手塚
英光
EMS事務局
環境管理責任者
長谷川 髙久
手塚 大介
手塚 雄大
定期会議
鉢村
高史
※
石橋工場
(第2製造部)
上三川工場
(第1製造部)
江曽島工場
(第3製造部)
EMS推進者:相馬 一已
EMS推進者:澁谷 昭彦
EMS推進者:舘野 功
※ 江曽島工場は、2015年度に上三川に移設するためEA21認証を見送るが、環境活動
は他の製作所と同様に実施する。
5/12
【3】環境目標とその実績、次年度の取組内容
環境目標項目
単位
BM
(2009年度)
BM
二酸化炭素排出
量原単位削減
㎏-Co2/Mh
※1
電力の排出係数
(0.670)
4.29
(7.52)
BM
エネルギー
原単位削減
Kcal/Mh
(キロカロリー/時)
環境汚染の軽減
(使用方法の改善・代替品の検討)
化学物質
使用量
原単位削減
ℓ/kMh
(リットル/時)
廃棄物排出量削減
(処分方法の改善)
産業廃棄物
処分量原単
位削減
2010年度
2011年度
2012年度
(本・上)
(本・上・(石))
(本・上・(石))
-1%
-4%
-7%
(-1%)
4.25
4.12
(7.52)
3.99
(7.44)
実績値
2.39
4.22
(7.52)
4.03
(8.22)
削減率
-5%
-10%
-15%
(-1%)
目標値
5,489
5,200
(7,738)
4,911
(7,661)
実績値
4,824
(7,310)
5,114
(7,732)
4,811
(7,540)
削減率
-10%
-15%
-20%
(-3%)
目標値
2.90
2.74
(9.48)
2.58
(9.20)
実績値
2.51
1.53
(9.49)
2.28
(8.59)
削減率
‐20%
‐25%
‐30%
目標値
0.12
0.11
0.10
実績値
0.10
0.01
0.00
削減率
目標値
5,778
BM
3.23
BM
㎏/千円
(キログラム/千円)
※環境目標値 / 実績
項目
0.15
社内で保管し次年度排出予定
排水量削減
(節水)
漏水の確認
生活用水の
原単位削減
BM
t/kMh
(トン/時)
-20%
(-5%)
削減率
-15%
-17.5%
目標値
30.12
29.24
(22.33)
実績値
18.92
(20.52)
29.27
(22.37)
目標値
51%
53%
55%
実績値
52%
53%
55%
目標値
2009年版
の周知
石橋工場
認証取得
江曽島工場
レベルアップ
実績値
内部監査員
3名増員
石橋工場
EA21合格
江曽島工場
レベルアップ
35.44
28.35
(25.45)※2
26.72
(25.19)
自社テーマ
グリーン購
入の促進
グリーン購入品目
(消耗品)率の向
上
55/112
(49%)
EA21拡大
EA21の
全工場認証取得
2013年
全工場
認証
自らが生産・販売・提供する製品及びサービスに関する環境配慮については、顧客からの支給材による生産
活動で自由度が無い為、目標値の設定は行わない。
※1:電気事業者変更に伴い、電力の排出係数は0.670を使用。
※2: 受注量増加に伴い目標値を変更21.21⇒25.45t/kMh。
6/12
【4】環境活動計画
本社・上三川工場・石橋工場の事業活動における環境への負荷を低減するために、従業
員一同が取り組んでいる主要な環境活動内容は以下の通りです。
1.活動内容
環境活動計画項目
事業年度:6月 ~ 翌年5月
推進
担当者
実行
責任者
2012年度
計画及び実行内容
二酸化炭素排出量削減
(省エネルギー)
デマンドコントロール装置の
管理
各部署
全員
EMS推進者
(澁谷・相馬)
・デマンドコントロール装置の管理
(エアコン、照明等)
水銀灯の蛍光灯化促進
各部署
全員
EMS推進者
(澁谷・相馬)
・工場改善と並行して水銀灯の蛍光灯化促進
生産性向上の改善
各部署
全員
EMS推進者
(澁谷・相馬)
・工場改善の実施と効率化
EMS推進者
(澁谷・相馬)
・有機溶剤による製品洗浄の改善
・人体に影響の少ない溶剤へ変更
各部署
全員
EMS推進者
(澁谷・相馬)
・汚泥の脱水方法の調査・検討
・廃棄物処理業者との調整
・汚泥の事前脱水の実施
・2011年度で最終処分量を把握
各部署
全員
環境管理
責任者
・漏水調査の実行
・節水ポスターの掲示と朝礼による啓蒙
・トイレ使用後の流水ボタンの戻りを確認する
環境管理
責任者
・グリーン購入品目の拡大
・ストックしている文具・器具の環境配慮型
商品の割合調査
・代替可能な環境配慮商品があるか価格を
含め調査
EMS推進者
(澁谷・相馬
舘野)
・入手資料を各工場に配布
・内部環境監査員の養成
・改善項目の展開
・近隣の清掃活動の実施
・EMS管理者による予備監査の実施
・2012年版を石橋工場で認証取得済
廃棄物排出量削減
(リサイクル推進)
化学物質使用量削減
各部署
全員
産業廃棄物処分量削減
排水量削減(節水)
水使用量の削減
自社テーマ
グリーン購入の促進
事務所
全員
EA21拡大
・江曽島工場 レベルアップ
各部署
全員
7/12
【5-1】環境活動計画の取組結果とその評価
環境目標項目
二酸化炭素排出量
原単位削減
(省エネルギー)
エネルギー
原単位削減
単位
目標
取組結果 本・上・(石)
年度
12年6月~13年5月
10年度 -7%
3.99
(7.44)
2012年度
4.03
(8.22)
10年度 -15%
4,911
(7,661)
2012年度
4,811
(7,540)
㎏-Co2/Mh
Kcal/Mh
(キロカロリー/時)
達成:○
未達:△(経過観察)
未達:×(是正)
△
○
〔評価〕
生産量の増加に伴い、廃プラスチックが前年の約3倍となったことで、二酸化炭素の排出量が目標値
を超えてしまった。
〔社長コメント〕
生産量に大きな増加がみられたが、目標に対し90%の達成は良好な活動結果でると考えられます。
環境汚染の軽減
廃棄物排出量削減
単位
化学物質使用
量原単位削減
ℓ/kMh
(リットル/時)
産業廃棄物
処分量(汚泥)
原単位削減
㎏/千円
(キログラム/千円)
〔評価〕
〔社長コメント〕
単位
t/kMh
(トン/時)
EA21拡大
〔評価〕
〔社長コメント〕
社長コメント
11年6月~12年5月
10年度 -20%
2.58
(9.20)
2012年度
2.28
(8.59)
10年度 -30%
0.10
2012年度
0.00
○
○
目標
取組結果
年度
11年6月~12年5月
10年度 -20%
28.35
(25.45)
2012年度
26.72
(25.19 )
達成:○
未達:△(経過観察)
未達:×(是正)
○
両工場ともに水の削減目標を達成した。
水を利用する設備を用いて生産活動をしていますので、日々の節水に対する意識をお願いします。
自社テーマ
グリーン購入の
促進
年度
達成:○
未達:△(経過観察)
未達:×(是正)
特に化学物質については、どうすれば使用をゼロに出来るかという視点で削減して下さい。
漏水の確認
生活用水
原単位削減
〔社長コメント〕
取組結果
化学物質使用量は目標値を達成。汚泥は脱水の為屋外に保管し、処分は来年度に実施する。
排水量削減
(節水)
〔評価〕
目標
グリーン購入品
目(消耗品)の
向上 %
(パーセント)
EA21の上三川、
石橋工場認証
取得
目標
取組結果
達成:○
未達:△(経過観察)
未達:×(是正)
年度
11年6月~12年5月
10年度-4%
55%
2012年度
69/125
(55%)
○
2012年度
江曽島工場レベルアップ教育
実施
○
グリーン購入品目向上及び、江曽島工場のレベルアップ教育を実施した。
教育もグリーン購入も、やり続ける事が重要です。引き続き活動の継続をお願いします。
2012年度は3ヶ年計画の成果を問われる年でした。その中で、概ね目標を達成できたことは、大変
嬉しく、当社に於ける環境活動が定着してきた事を実感する事が出来ました。2013年度は、新たに
積極的な3ヶ年計画を掲げ、活動していきます。
未達△と×の判断基準
△:設備の新設又は移設、急激な生産量の増加による増加。(移設の場合は、全社としての増加が無いこと。)
×:上記の事例がなく、単純な増加。
8/12
【5-2 】環境活動の取組結果と評価及び見直し
環境目標項目
目標値
(本・上を示す)
CO2排出量原単位削減
-7%
エネルギー原単位削減
-15%
CO2排出量
原単位削減
-6%
エネルギー
原単位削減
-17%
環境汚染の軽減(化学物質)
-20%
廃棄物排出量削減
-30%
化学物質使用量
原単位削減
産業廃棄物
処分量
原単位削減
排水量削減
(節水)
漏水の確認
生活用水削減
評価
(2012年5月~2013年5月)
見直し
(2013年6月~2014年5月)
・CO2排出量原単位は仕事量の増
加に伴う廃棄物の増加の影響を
受け、僅かにオーバした。
・CO2排出量及びエネルギー原単
位はについて、生産活動に於ける
増産の情報を目標値に反映させ、
新規の目標を設定する。
・エネルギー原単位は生産性向上
により目標を達成した。
・化学物質の容器を小分け化する
・化学物質を使用しない方法をまず
事で使用量を削減する事ができた。
は考え、次に削減する方法を検討
する順番で改善をしていく。
・W/Jから排出される汚泥から水分
を抜く事で現状よりも更に廃棄物
の排出量を削減する事ができる。
・生産量が増加するにつれて、過去
と同様の活動内容では、産業廃
棄物が比例して増加する事は明ら
かの為、顧客を巻き込んだ歩留ま
り等の提案を実施していく。
・日々の節水活動の実施及び、漏
水確認を実施する事で、水の使用
料を削減する事が出来た。
・排水量削減は、順調に実施されて
いる。継続的な目標値を設定し削減
活動を維持する。
・グリーン購入は、環境に配慮した
商品を2アイテム増やし目標を達
成した。
・世の中には多くの環境に配慮した
商品が生まれている。弊社も消耗
品の代替えはもちろん設備に於い
ても検討していく。
・江曽島工場のレベルアップ教育を
実施した。
・今後も会社全体で、知識及び活動
の部分でレベルアップを図ってい
く。
・2012年度は目標に対し、概ね達
成する事ができ、環境活動が会社
全体の活動として定着してきまし
た。
・来年度は新規の目標を設定する
年になります。地球環境を考える
事は、それぞれの大切な人を守る
事に繋がっているという意識を
持って生産活動を継続いけるよう
お願いします。
-29%
-100%
-20%
-25%
自社テーマ
55%
グリーン購入の
促進
55%
江曽島工場
レベルアップ
EA21拡大
教育を実施した
代表者による全体の評価・見直し
目標値です。
実績値は、6月~翌年5月の累計の値です。
9/12
活動内容および取り組み結果
上三川工場で消防訓練の実施。
石橋工場で消防訓練の実施。
江曽島工場で消防訓練の実施。
10/12
【6】環境関連法規等への遵守状況の確認及び評価の結果並びに違反、訴訟
等の有無
法規等の名称
廃棄物処理法
騒音規制法
(栃木県
生活環境
保全条例)
振動規制法
(栃木県
生活環境
保全条例)
消防法
(石橋地区消防組
合火災予防条例)
適用内容
規制基準値、その他
保管施設の表示と保管基準の遵守
表示版掲示(60cm以上)
収集運搬業者及び処分業者との委託契約
契約書・業者の許可証
委託契約書の保管
5年間保管
マニフェストの管理・保管
5年間保管(A/B2/D/E票)
特定工場等騒音に関する規制基準の遵守
及び施設の届出
(上三川 工業地域:第4種区域)
特定施設
(石橋 準工業地域:第3種区域)
特定工場等振動に関する規制基準の遵守
及び施設の届出
(上三川 工業地域:第2種区域・B)
・上三川空気圧縮機 : 1台
(上生第408号)
・石橋空気圧縮機 : 1台
(環境課‘09.3-2)
遵守
状況
○
○
特定施設
(石橋 準工業地域:第2種区域・A)
・上三川空気圧縮機 : 1台
(上三川町都市計画図)
・石橋空気圧縮機 : 1台
(環境課‘09.3-2 )
油脂保管庫作業場
指定数量の1/5以下
○
○
1.遵守状況
: 上記
2.更新時期
: 毎年6月に実施します。
3.苦情等の有無 : 外部からの苦情は、過去3年間ありません。
4.提訴等の有無 : 関係当局からの指摘及び利用関係者からの訴訟は、過去3年間
ありません。
5.公害防止管理者は、上三川及び石橋工場の両工場共従業員が20名以下で、届出
の義務はありません。
11/12
【7】代表者による全体評価と見直しの結果
エコアクション21を2008年度に取得してから6年目となる2012年度は概ね目標
を達成する事が出来ました。
2013年度は、新しい3ヶ年計画を設定する年にあたります。積極的な目標を掲げ、
日々の生産活動を通じて、未来へ繋がる環境負荷削減活動の継続を実施して参
ります。
(以上)
12/12