生命保険の知識と制度 - 住友生命保険

生命保険の知識と制度
スミセイでは、生命保険にご加入される方が、その商品、制度などを知らなかったために、デメリット(不利益)を
被ることのないよう、お客さまへの商品説明の際、
「デメリット情報」の提供を徹底しています。この「デメリット情
報」については、契約お申込みの際に配付している「ご契約重要事項のお知らせ(注意喚起情報)」や「ご契約のしお
りー定款・約款」に明示しているほか、
「契約締結後の情報提供(34ページ参照)」の項目などにも記載し、その徹底を
図っております。
以下に生命保険をご理解いただくための知識・制度等をご説明します。
①ご契約の責任開始時期
お申込みいただいたご契約を当社がお引き受けするこ
とに決定した場合、健康状態などの告知および第1回保険
料相当額のお払込みの両方が完了した時から、ご契約の責
任を開始いたします。 ②ご契約申込みの撤回(クーリング・オフ制度)
申込者またはご契約者は、保険契約の申込日または「ご
契約のしおりー定款・約款」の交付日*のいずれか遅い日か
ら、その日を含めて8日以内であれば、書面により契約のお
申込みの撤回または契約の解除をすることができます。た
だし、当社の指定した医師の診査を受けられた場合や申込
者等が法人の場合などは、お申込みの撤回等はできません。
*募集代理店にてお申込みいただ
いた場合で、第1回保険料相当額を、
当社所定の振込用紙により「当社
が指定する金融機関」にお払込み
いただくときには、お申込時にお
渡ししております「ご契約重要事
項のお知らせ(注意喚起情報)」
の交付日となります。
③保険料のお払込み方法(経路)
保険料のお払込み方法には、口座振替扱い、勤務先など
があります。
における団体扱い、振替用紙による送金扱い等の方法(経路)
④告知義務
ご契約者や被保険者には健康状態や職業などについて
告知義務があります。
たずねすることについて告知書で(また
は医師へ)ありのままをお知らせください。
生命保険は、多数の人々が保険料を出しあって、相互に
故意または重大な過失により事実を告知
保障しあう制度です。したがって初めから健康状態の悪い
いただかなかった場合、告知義務違反と
人や、危険な職業に従事している人などが無条件に契約し
なり、ご契約を解除することがあります。
ますと、保険料負担の公平性が保たれません。ご契約にあたっ
ては、現在の健康状態・過去の傷病歴・職業など、当社がお
※当社指定の医師以外の職員に口頭でお話しされただけでは告知して
いただいたことにはなりませんので、ご注意ください。
⑤保険金(給付金)などをお支払いできない場合
次のような場合には、保険金などをお支払いできないこ
大事由によりご契約が解除された場合
とがあります。
●保険料のお払込みがなく、
ご契約が失効した場合
●責任開始期前の疾病や不慮の事故を原因とする場合
●保険契約について詐欺の行為または保険金などの不法取
●告知していただいた内容が事実と相違し、ご契約または
特約が告知義務違反により解除となった場合または詐欺
により無効となった場合
●保険金などを詐取する目的で事故を起こしたときなど重
得目的があってご契約が無効になった場合
●保険金などの免責事由に該当した場合
(例:責任開始日か
ら3年以内における被保険者の自殺による死亡、受取人の
故意または重大な過失による支払理由該当など)
⑥ご契約の失効
猶予期間内に保険料のお払込みがない場合、ご契約は
猶予期間満了の日の翌日から効力がなくなり、保険金・給
付金などのお支払いができなくなりますので、ご注意く
積立金から保険料が払い込まれたものとして取り扱います。
(2)ライブワン・Qパック以外の場合
保険料の立替制度を適用できる場合には、解約返戻金
ださい。なお、お払込みがないまま猶予期間が過ぎた場合
の中から自動的に保険料をお立替えいたします。この場合、
でも、以下の取扱いをいたします。
お立替金には会社所定の利率で利息がかかります。
(1)ライブワン・Qパックの場合
主契約の解約返戻金が保険料相当額を超えているときは、
38 REPORT SUMISEI 2006
⑦ご契約の復活
万一ご契約の効力がなくなった場合でも、失効後3年以
内*であれば、ご契約の復活を請求いただけます。
この場合、告知(または診査)と、失効している間の保険
料(及びその利息)のお払込みが必要となります。ただし、
健康状態などによっては復活をお断りすることがあります。
*最低保証付変額保険(年金受取型)、医療保障保険(個人型)、変額保険
(有期型)、変額保険(終身型)、5年ごと利差配当付限定告知型終身保険
は3か月以内、保障付積立保険、無配当新医療定期保険、無配当新医療
終身保険は1年以内となります。
⑧解約返戻金
(1)ライブワン・Qパックの主契約について
ご契約後3年未満で解約されますと、積立金の一定割合(会
られますので、解約返戻金は
多くの場合、まったくないか、
社所定の控除率)を控除するため、主契約の解約返戻金は積
あってもごくわずかです。解
立金よりも少なくなります。
約返戻金は特約の種類、被保
(2)ライブワン・Qパック以外の商品*および
ライブワン・Qパックに付加した特約について
険者のご契約時の年齢や保障額などで異なり、年々増加し
ていくものとは限らず減少していくこともあります。
保険料の一部は毎年の死亡保険金等のお支払いに、また
また、解約返戻金の一定の範囲内で資金をご用立てした
他の一部は生命保険の運営に必要な経費にそれぞれあてら
り(ご契約者貸付)、一時的に保険料を立て替える(保険料
れ、これらを除いた残りを基準として定めた金額が解約の
のお立替え)制度をご利用の場合、解約のときにその元利合
際に払い戻されます。
計額を解約返戻金から差し引かせていただきます。
特にご契約後しばらくの間は保険料の大部分が死亡保険
金等のお支払いや、診査、証券作成、販売などの経費にあて
*無配当新医療定期保険、無配当新医療終身保険の場合は、保険料払込
期間中の解約返戻金はありません。
⑨ご契約者貸付
保険期間の途中で資金がご入用のときに、ご契約の解
情勢の変動により変更いたします)による利息をいただ
約返戻金の一定の範囲内で、必要資金をご用立てする制
きます。
度です。この場合、ご用立金には会社の定める利率(経済
※ご契約内容によりお取扱いは異なります。
⑩高額割引制度
3年ごと配当タイプ、5年ごと利差配当タイプにおいて、
険料を割引く制度です。
ご契約の保険金額等が当社所定の金額を上回る場合、保
⑪スミセイキャッシュバックシステム
平成 11 年 4 月 2 日以降の 3 年ごと配当タイプおよび 5 年
このシステムは、通算加入保険金額が大きくなるほど
ごと利差配当タイプの新契約に対し、既にご加入いただ
そのランクに応じてキャッシュバック金額が大きくなる
いているご契約を含めて保険金額が3,000万円以上ある場
制度です。なお、通算対象となるご契約は、ご契約者が同
合、毎年の契約応当日に特約給付金をお支払い(キャッシュ
一の場合に限ります。
バック)します(当社所定の条件を満たすことが必要です)
。
生命保険料控除について
<所得税の生命保険料控除額>
一般生命保険料、個人年金保険料それぞれについて次の通り控除されます。
控除される金額
支払った保険料(年間合計額)
●生命保険料控除
生命保険料控除は所得税法上の所得控除の 1 つで、生命
保険に加入して保険料を支払うと、その支払い保険料に応
じて一定の額がその年の契約者(保険料負担者)の所得か
ら差し引かれ、その分だけ所得税や住民税が安くなります。
●個人年金保険料控除
昭和 59 年度の税制改正で、老後生活安定のための自助
努力の奨励および老後生活に対する相互扶助・社会的連帯
の意識の助長を目的として、個人年金保険料控除が創設さ
れました。これにより支払い保険料は、一般生命保険料控
除対象と個人年金保険料控除対象に分けられています。
全
25,000円以下
額
1
25,000円超 50,000円以下
正味払込保険料× ー
2 +12,500円
50,000円超 100,000円以下
1
正味払込保険料× ー
4 +25,000円
100,000円超
一律50,000円
(注)1.正味払込保険料とは、保険料から配当金と契約通算扱特約給付金を差し引いたものです。
2.支払った保険料が一般生命保険料と個人年金保険料の両方ある場合は、一般生命保険料(5万円)、個人
年金保険料(5万円)、合計10万円までの控除が受けられます。
<住民税の生命保険料控除額>
一般生命保険料、個人年金保険料それぞれについて次の通り控除されます。
支払った保険料(年間合計額)
15,000円以下
控除される金額
全 額
1
15,000円超 40,000円以下
正味払込保険料×ー
2 +7,500円
40,000円超 70,000円以下
1
正味払込保険料×ー
+17,500円
70,000円超
一律35,000円
4
(注)1.正味払込保険料とは、保険料から配当金と契約通算扱特約給付金を差し引いたものです。
2.支払った保険料が一般生命保険料と個人年金保険料の両方ある場合は、一般生命保険料(3.5万円)、
個人年金保険料(3.5万円)、合計7万円までの控除が受けられます。
記載の内容は平成18年4月現在の制度によります。今後、税制の変更に伴い、記載の内容が
変わることがあります。
※詳しくは「ご契約のしおりー定款・約款」をご覧ください。
REPORT SUMISEI 2006 39
お
客
さ
ま
と
歩
む
住
友
生
命