住民税(所得割)の計算方法と納税

3
住民税が課税されない人とは
等割と所得割(ただし、分離課税となる
になります。
①生活保護法による生活扶助を受けている人
②障害者、未成年者、寡婦または寡夫で、前年の合計所得金額が125万円
以下の人
③均等割のみ課税される人のうち、前年の合計所得金額が一定額以下の人
■ 所得割のみ非課税になる人
以下の条件に該当する人は、
所得割
(分
が非課税になります。ただし、均等割は
離課税となる退職所得の所得割を除く)
課税されます。
前年の合計所得金額(総所得金額+退職所得金額※1などの分離課税の所得
金額)≦(本人・控除対象配偶者・扶養親族の合計人数)×最高35万円
+最高32万円※2
※1 前年に現年所得課税された退職所得は除きます。
※2 控除対象配偶者または扶養親族がいる場合のみ加算されます。
住 民 税
退職所得の所得割は除きます)が非課税
−2
住民税(所得割)の計算方法と納税
■ 均等割と所得割が非課税になる人
下の①∼③の条件に該当する人は、均
● 住民税の仕組み
所得金額の求め方
住民税における所得金額は、原則とし
所得金額などが、おおむね平成26年度
て前年の所得税における所得金額と同じ
住民税の各所得金額になります。
です(前年所得課税)。つまり、平成25
このように、住民税と所得税の所得金
年の所得税の総所得金額、山林所得金額、
額は1年ずれるだけで、税額計算上の仕
退職所得金額(現年所得課税された退職
組みはおおよそ同じです。ただし、次の
所得を除きます)、土地・建物等の譲渡
Q&Aのように異なる点もあります。
所得税と所得割の違い
所得税と住民税の所得割の仕組みはとてもよく似ていま
すが、税額控除など異なる点もあるように思います。ほ
かにどのような違いがあるのか教えてください。
所得税も所得割も、納税者
る点もあります。
の1年間の所得に対して課
両者の主な相違点は以下の通りで
される税ですから、基本的な仕組み
す。
は同じです。ただし、いくつか異な
●所得税と所得割の違い(平成26年分所得に対する課税)
課税対象
項 目
所得税での取扱い
現年所得課税
前年所得課税
課税(納税)方式
申告納税方式
賦課課税方式
総合課税の税率
割引債の償還差益
未公開株式等の少額配当
※
エンジェル税制
(寄附金控除制度)
純損失の繰戻還付
5∼40%の超過累進税率
雑所得として課税
(源泉分離課税)
申告不要を選択可
適用あり
青色申告者は純損失の繰
戻還付を選択可
所得割での取扱い
退職所得は除く
道府県・市町村が税額を計算
し、納税者に通知
(一律)10%
非課税
総合課税
適用なし
繰戻還付は選択不可
所得税とは別に申告が必要
所得割では繰越控除のみ認め
られる
給与所得・退職所得、公的年金
20万円以下は確定申告不
の雑所得以外の所得のある給与
20万円以下でも申告が必要
要
所得者・年金所得者の申告要否
復興特別所得税
所得税と併せて納付
(所得割には影響せず)
※エンジェル税制について、詳細は79ページを参照して下さい。
52
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53
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● 住民税の仕組み
所得控除
あります。以下の一覧表には、現行並び
し引いて課税所得金額を計算します。
に改正が決まっているものについてまと
所得控除には、雑損控除・医療費控
めてあります。
除・社会保険料控除・小規模企業共済等
配偶者控除と配偶者特別控除の合計額
掛金控除・生命保険料控除・地震保険料
についても、所得税の場合と同じように、
控除・障害者控除・寡婦(寡夫)控除・
配偶者の所得によって調整されています
勤労学生控除・配偶者控除・配偶者特別
⑤旧契約にかかわる個人年金保険料を
支払った場合
支払った保険料 15,000円以下
15,000円超40,000円以下
40,000円超70,000円以下
70,000円超
支払保険料等の全額
支払保険料等×1/2+7,500円
支払保険料等×1/4+17,500円
35,000円(※2)
(※3)
支払保険料等の全額
支払保険料等×1/2+7,500円
支払保険料等×1/4+17,500円
35,000円(※2)
(※3)
(56ページ参照)。
控除・扶養控除・基礎控除の13種類が
●住民税(所得割)の所得控除(平成26年度分、すなわち平成25年の所得に対して適用)
所得控除の
種 類
適用される条件・場合
雑 損 控 除 一定の資産につき、災害や盗難などに
よる損失を受けた場合
①損失金額のうち災害関連支出金額が
5万円以下の場合
②損失金額のうち災害関連支出金額が
5万円超の場合
③損失金額がすべて災害関連支出金額
である場合
控除される金額
損失金額−総所得金額等×10%
(災害関連支出金額−5万円)と
(損失金額−総所得金額等×10%)
とのうち多い金額
(損失金額−5万円)と
(損失金額−総所得金額等×10%)
とのうち多い金額
備 考
災害関連支出金額とは、災害
等に関連して納税者がやむを
得ず支出した金額で一定のも
のをいう
支払額または控除額の全額
(社会保険料の全額)
小規模企業共 納税者が小規模企業共済等掛金を支払
済等掛金控除 った場合
支払った掛金の全額
生 命 保 険 料 ①新契約に係る一般生命保険料を支払
控 除
った場合
支払った保険料 12,000円以下
12,000円超32,000円以下
32,000円超56,000円以下
56,000円超
②新契約に係る個人年金保険料を支払
った場合
支払った保険料 12,000円以下
12,000円超32,000円以下
32,000円超56,000円以下
56,000円超
支払保険料等の全額
支払保険料等×1/2+6,000円
支払保険料等×1/4+14,000円
28,000円(※1)(※2)
支払保険料等の全額
支払保険料等×1/2+6,000円
支払保険料等×1/4+14,000円
28,000円(※1)(※2)
③新契約に係る介護医療保険料を支払
った場合
支払った保険料 12,000円以下
12,000円超32,000円以下
32,000円超56,000円以下
56,000円超
支払保険料等の全額
支払保険料等×1/2+6,000円
支払保険料等×1/4+14,000円
28,000円(※1)(※2)
54
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支払った地震保険料×1/2
<最高2万5千円>
支払った保険料の全額
支払った保険料×1/2+2,500円
10,000円
損害保険契約等には、一定の
偶然の事故によって生ずるこ
とのある損害を補てんする損
害保険契約等のほか、身体の
傷害に基因して保険金が支払
われる保険契約で、生命保険
会社等または損害保険会社等
と締結したもの(いわゆる第
三分野の保険契約)も含まれ
る
③①と②の2つの保険に加入している 両方の保険料を合わせて最高2万5
千円まで控除が認められる。この場
場合
合、長期損害保険料の控除限度額は
最高1万円。
医 療 費 控 除 納税者または納税者と生計を一にする (支払った医療費の額−10万円)と
配偶者その他の親族のために、通常必 (支払った医療費の額−総所得金額
要であると認められる医療費を支払っ
等×5%)とのうち多い金額
た場合
〈最高200万円〉
社 会 保 険 料 納税者または納税者と生計を一にする
控 除 配偶者その他の親族のために社会保険
料を支払った場合、または給与から控
除される場合
地 震 保 険 料 ①地震保険契約等の保険料のみ支払っ
た場合 控 除
②平成18年12月31日までに締結した長
期損害保険契約等(契約期間10年以
上で満期返戻金を支払う旨の特約の
ある保険契約)の保険料のみ支払っ
た場合(経過措置)
支払った保険料
5,000円以下
5,000円超15,000円以下
15,000円超 新契約に係る一般生命保険料
控除は遺族保障等を対象と
し、旧契約に係る一般生命保
険料控除は遺族保障、介護保
障、医療保障等を対象として
いる
(※1)
①∼③は別枠である
(※2)
複数の契約がある場合の
各保険料控除の合計適用
限度額
・新契約のみの場合
:上限2.8万円
・旧契約のみの場合
:上限3.5万円
・新旧契約両方の場合
:上限2.8万円
・介護保険料と生命保険料と年
金保険料の合算:上限7万円
(※3)
④と⑤は別枠である
住 民 税
次に、所得金額から所得控除の額を差
④旧契約にかかわる一般生命保険料を
支払った場合
支払った保険料 15,000円以下
15,000円超40,000円以下
40,000円超70,000円以下
70,000円超
④②に新たに①を付帯させた場合など ①あるいは②のいずれかを選択適用
1つの保険に①と②が備わっている
場合
社会保険料とは、健康保険・
国民健康保険・介護保険・雇
用保険・国民年金・厚生年金
保険・船員保険等の保険料や
国民年金基金・厚生年金基金
等の掛金をいう
新契約とは、平成24年1月1
日以後に生命保険会社又は損
害保険会社等と締結した保険
契約等
旧契約とは、平成23年12月31
日以前に生命保険会社又は損
害保険会社等と締結した保険
契約等
新契約については、主契約又
は特約の保障内容に応じ、
その
保険契約等に係る支払保険料
等を各保険料控除に適用する
異なる複数の保障内容が一の
契約で締結されている保険契
約等は、その保険契約等の主
たる保障内容に応じて保険料
控除を適用する
剰余金の分配等(剰余金の分
配や割戻金の割戻し)につい
ては、主契約と特約のそれぞ
れの支払保険料等の金額の比
に応じて剰余金の分配等の金
額を按分し、それぞれの支払
保険料等の額から差し引く
障 害 者 控 除 ①納税者、控除対象配偶者、扶養親族
が障害者である場合
②納税者、控除対象配偶者、扶養親族
が特別障害者である場合
③控除対象配偶者、扶養親族が同居の
特別障害者である場合
1人につき26万円
寡婦
( 寡 夫 ) 納税者が寡婦(寡夫)の場合
控 除 納税者が寡婦であって、扶養親族であ
る子を有し、前年の合計所得金額が
500万円以下である場合
26万円
勤 労 学 生 納税者が勤労学生の場合
控
除
26万円
勤労学生とは、前年の合計所
得金額が65万円以下であるな
ど一定の者
配 偶 者 控 除 ①控除対象配偶者がいる場合
②老人控除対象配偶者がいる場合
33万円
38万円
控除対象配偶者とは、納税者
と生計を一にする配偶者で、
前年の合計所得金額が38万円
以下の者
配 偶 者 納税者の前年の合計所得金額が1,000
特 別 控 除 万円以下で、生計を一にする配偶者が
いる場合。配偶者の前年の合計所得金
額により区分
扶 養 控 除 ①控除対象扶養親族
②特定扶養親族
③老人扶養親族
④同居老親等
基 礎 控 除 すべての納税者
1人につき30万円
1人につき53万円
30万円
次のページの表を参照
1人につき33万円
1人につき45万円
1人につき38万円
1人につき45万円
控除対象扶養親族とは、扶養
親族のうち、年齢が16歳以上
の者
特定扶養親族とは、控除対象
扶養親族のうち、年齢が19歳
以上23歳未満の者
33万円
※1 表中の「合計所得金額」については、35ページのCheck Point !を参照して下さい。
※2 表中の「総所得金額等」とは、合計所得金額に損失の繰越控除を適用して計算した金額です。
55
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● 住民税の仕組み
●配偶者の収入金額と配偶者控除・配偶者特別控除の額(所得割)
税額控除
配偶者控除の額
配偶者特別控除の額
103万円以下
33万円
0
103万円 超 ∼110万円未満
0
33万円
◆配当控除
◆外国税額控除
110万円以上∼115万円未満
0
31万円
総所得金額に配当所得が含まれている
納税者が外国に源泉のある所得を有
115万円以上∼120万円未満
0
26万円
とき(すなわち、配当を確定申告し、総
し、日本の所得税や住民税に相当する外
120万円以上∼125万円未満
0
21万円
合課税を選択したとき)に認められます。
国の税を課されたときは、一定の要件の
もとにその外国税額が控除されます。詳
125万円以上∼130万円未満
0
16万円
株式の配当の最大2.8%、公募株式投資
130万円以上∼135万円未満
0
11万円
信託の収益分配金の最大1.4%に相当す
細は39ページをご覧下さい。
135万円以上∼140万円未満
0
6万円
る金額がそれぞれ税額から控除されま
140万円以上∼141万円未満
0
3万円
す。なお、配当所得を加算した課税総所
◆調整控除(人的控除額の差に基づ
く負担調整措置)
141万円以上 0
0
得金額が1,000万円を超える場合には、
平成19年度の税源移譲に伴い生じる所
1,000万円を超える部分に相当する金額
得税と住民税の人的控除額の差に基づく
に対して、控除率が1/2になります。
負担増を調整するため、住民税では調整
また、公募株式投資信託のうち、投資信
控除が設けられています。人的控除とは、
託約款に記載されている株式以外の資産
納税者本人やその家族の税負担力を考慮
や外貨建資産の運用割合が高いものにつ
して認められる所得控除のことで、例え
いても、控除率が低くなります。
ば、基礎控除、配偶者控除、扶養控除な
※配偶者の収入金額は給与所得控除額(上記金額の場合は65万円)を差し引く前の金額です。
退職所得に対する住民税の特別徴収
どのことです。
住民税所得割は、原則として前年所得課税が行われますが、退職所得につ
いては、退職金の支給時に特別徴収が行われ、課税が完結します(これを現
●調整控除
年所得課税といいます)
。
①住民税の課税所得金額が200万円以下の場合
次のa.またはb.のいずれか小さい額の5%を控除
a.所得税と住民税の人的控除額の差の合計額
b.住民税の課税所得金額
②住民税の課税所得金額が200万円超の場合
次の金額(算出された金額が5万円未満の場合は5万円とします)の5
%を控除
(算出された金額が2,500円未満の場合は2,500円が控除されま
す)
(所得税と住民税の人的控除額の差の合計額)
−(住民税の課税所得金額−200万円)
退職所得に対する住民税の特別徴収額は、下表の計算式により算出されま
す。
●退職所得に対する住民税の特別徴収額
市町村民税
道府県民税
退職所得金額×6%
退職所得金額×4%
※ 市町村民税・道府県民税のいずれも100円未満の端数は切捨てとなります。
◆ 住宅ローン減税
◆ 寄附金税額控除
住民税における住宅ローン減税は、平
都道府県・市区町村や一定の団体等に
成11年 ∼18年 及 び 平 成21年 ∼29年 の
寄附した金額がある場合、住民税の寄附
(注)
に住宅ローン減税の適用を開始し
金税額控除の適用があります。控除の対
ている納税者について、平成20年度∼39
象となる寄附金には、以下のようなもの
年度の住民税に適用されます。
があります。
間
(注)平成19年・20年に住宅ローン減税の適用を
開始した納税者については、住民税からの
56
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住 民 税
配偶者の収入金額(給与収入)
控除ではなく15年の控除制度を選択可とす
ることで調整がとられました。
57
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● 住民税の仕組み
①公益法人などに対する寄附金で一定の要件を満たすものとして、財務
大臣が指定したもの
②公益社団・財団法人、学校法人、社会福祉法人などに対する寄附金
③国税庁長官の認定を受けたNPO法人(認定NPO法人)に対する寄附金
住民税の納税
■ 住民税の申告が必要な人
は、給与所得や公的年金による所得以外
年金等にかかる所得だけの人は原則とし
の所得が20万円以下であれば申告の義
て申告を行う必要はありません。また、
務はありませんが、住民税では申告が必
所得税の申告書を提出した人は住民税の
要です。
申告書を提出したものとみなされますの
申告書の提出先は1月1日現在の住所
で、住民税の申告をする必要はありませ
のある市区町村の役所の税金窓口になり
ん。
ます。
しかし、給与所得者でも前年に家賃収
なお、住民税の申告期限は所得税と同
②〔都道府県・市区町村に対する寄附金額−2,000円〕×〔90%−0∼40% (寄附
入など給与所得以外の所得がある場合に
じ3月15日です。
者に適用される所得税の限界税率)〕(住民税所得割の1割が上限となります)
は、申告する必要があります。所得税で
具体的な控除額は次のとおりです。控
合わせて、総所得金額等の30%となりま
除対象となる寄附金の限度額は⑴∼⑶を
す。
●寄附金税額控除
⑴都道府県・市区町村に対する寄附の場合(いわゆるふるさと寄附金)
次の①と②の合計額
①〔都道府県・市区町村に対する寄附金額−2,000円〕×10%
※3
住 民 税
前年の所得が給与所得だけの人や公的
※1 上記②の税額控除を特例控除とよび、都道府県・市区町村に寄附された金額
のうち、2,000円を超える部分について、個人住民税所得割の1割を上限と
して、所得税と合わせてほぼ全額が控除されます。
■ 住民税の徴収方法
住民税の徴収方法には、普通徴収と特
が変わった場合は勤務先へ、勤務先が変
別徴収があります。
わった場合には新しい勤務先へ届け出る
普通徴収は、市区町村が税額を計算し、
必要があります。
納税通知書と納付書を送付して徴収する
また給与所得者の給与所得以外の所得
方法です。納税者は通常、6月、8月、
に関する住民税については、確定申告の
10月、翌年1月の各納期限に分けて金融
際に指定すれば、特別徴収ではなく普通
機関の窓口や口座振替などで納めます。
徴収で納めることもできます。普通徴収
これに対して、サラリーマンなどの給
を選択した場合、株式譲渡所得や配当な
①住所地の都道府県が指定した控除対象寄附金の場合(道府県民税額から控除)
与所得者の場合は、通常、給与からの天
ど(確定申告した分)の給与所得以外の
〔寄附金額−2,000円〕
×4%
引きの形で住民税が徴収されます。また、
所得について勤務先に通知がされませ
②住所地の市区町村が指定した控除対象寄附金の場合(市町村民税額から控除)
年金所得者に対しては、年金からの天引
ん。
〔寄附金額−2,000円〕
×6%
きで住民税が徴収されます。これらの方
年金所得者への住民税の特別徴収は、
法を特別徴収といいます。
4月・6月・8月・10月・12月・翌年2
給与所得者の場合、給与の支払者から
月の年金支給の際に年金からの天引きの
の報告に基づいて課税され、6月∼翌年
形で行われます(詳しくは、次のページ
5月までの給与から天引きが行われます
のCheck Point ! を参照してください)。
※2 平成26年度以後、平成50年度までの各年度に限り、特別控除額の算定に用い
る所得税の限界税率に、当該所得税の限界税率に復興特別所得税率(2.1%)
を乗じて得た率を加算する措置が講じられます。
※3 平成28年度分以後の住民税(平成27年分以後の所得)については、最大45%
となります。
⑵住所地の都道府県共同募金会及び住所地の日本赤十字社支部に対する寄附の場
合
〔寄附金額−2,000円〕
×10%
⑶各都道府県・市区町村が条例により指定した控除対象寄附金の場合
(賞与からの天引きはありません)。住所
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公的年金からの住民税の特別徴収制度
公的年金からの住民税の特別徴収制度の概要は、以下のとおりです。
(1)特別徴収の対象者
前年中に公的年金等の支払を受けた者であって、かつ、当該年度の初日にお
いて国民年金法に基づく老齢基礎年金等(老齢等年金給付)※の支払いを受けて
いる65歳以上の者(特別徴収対象年金所得者)
(2)特別徴収の対象税額
公的年金等に係る所得に係る所得割額及び均等割額(対象税額)
(3)特別徴収の対象年金
老齢等年金給付
(4)特別徴収義務者
老齢等年金給付の支払いをする者(年金保険者)
(5)特別徴収に係る通知
市町村は、特別徴収を行うに当たって、老齢等年金給付の年額、対象税額等
の情報について、経由機関を通じて通知する。
(6)徴収の方法(徴収金額)
①特別徴収対象年金所得者(すでに徴収されている者)
■当該年度の4月から9月までの間の老齢等年金給付の支払いの際
当該年度の前年度の10月から3月までの間に徴収された額に相当する額
■当該年度の10月から翌年3月までの間の老齢等年金給付の支払いの際
(当該年度の公的年金等に係る所得割額等)−(当該年度の4月から9月ま
での間に徴収された額)
②新たに特別徴収対象年金所得者となった者
■当該年度の6月・8月は以下の額の半分ずつを普通徴収にて納付します。
(当該年度の公的年金等にかかる所得割額等)−(当該年度の10月から翌年
3月までの間に徴収すべき額)
■当該年度の10月から翌年3月までの間の老齢等年金給付の支払いの際
当該年度の公的年金等に係る所得割額等の1/2に相当する額
※障害年金・遺族年金については非課税であり、住民税の特別徴収は行われません。
(注)平成25年度税制改正により、平成28年10月以後に実施する特別徴収について、主に次のような見直しが
行われます。
ア市町村が公的年金の支払をする際に徴収する仮特別徴収金額を、当該年金所得者に係る前年度分の個
人住民税のうち前々年中の公的年金等に係る所得に係る所得割額および均等割額の合算額の1/2に
相当する額とする。
イ次の場合においても、一定の要件の下、特別徴収を継続する。
■年金保険者に対して特別徴収税額を通知した後に特別徴収税額が変更された場合
■賦課期日後、当該市町村の区域外に転出した場合
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