148 モダンメディア 54 巻 5 号 2008[医学検査のあゆみ] 医学検査のあゆみ ─ 11 次世代の結核感染診断法とその諸課題 Next generation of Diagnosis for tuberculosis infection はら 結核予防会結核研究所 抗酸菌レファレンスセンター 免疫検査科 だ のぶ ゆき ひ ぐち かず え 原 田 登 之:樋 口 一 恵 Nobuyuki HARADA 要 旨 Kazue HIGUCHI はじめに 最近これまでの結核感染診断法であったツベルク 結核感染、特に潜在性感染を診断する方法は、ご リン反応(ツ反)よりも、特異度の高い診断法が開発 く最近まで唯一ツ反のみであった。ツ反は PPD 投 され市販されるようになった。これらの診断法は、結 与による遅延型過敏反応、すなわち細胞性免疫反応 核菌特異抗原 ESAT-6 と CFP-10 によりリンパ球を を観察するものであるが、ツ反の感度は良好なもの 刺激後、産生されるインターフェロン-ガンマ(IFN-γ) の、PPD が BCG や非結核性抗酸菌の持つ抗原と類 量を測定することにより結核感染を診断する方法で 似性が高いため、BCG 接種や非結核性抗酸菌感染 あり、IGRAs(Interferon-Gamma Release Assays) によってもツ反は陽性を示すことがあるという特異 と呼ばれている。現在市販の診断試薬としての 度の点で問題を持っていた。 IGRAs は 2 種類あり、1 つは全血を用いるクォンティ ® しかし、近年の結核菌遺伝子および抗原解析の進 ® 展に伴い、BCG 接種やほとんどの非結核性抗酸菌 TB-2G と呼ばれる。以下 QF T-2G)である。もう 1 感染の影響を受けない結核感染診断法が開発され つは現在日本では診断試薬として認可されていな た。これらは、結核菌特異抗原 ESAT-6 と CFP-10 フェロン -TB Gold(日本ではクォンティフェロン ® いが、精製リンパ球を用いる T-SPOT .TB(以下 T- の一部に相応する合成ペプチドによりリンパ球を刺 SPOT)がある。 激後、産生される IFN-γ量を測定することにより結 日本では QFT-2G が診断試薬として認可されてお 核感染を診断する方法であり、IGRAs と呼ばれてい り、昨年の新たな接触者健診のガイドラインにおい る。これら ESAT-6 と CFP-10 は BCG やほとんどの て積極的に使用することが推奨された。さらに、 非結核性抗酸菌に存在しない抗原であるため、ツ反 QF T-2G の次世代(仮に QF T-3G と呼ぶ)のものが と比較し特異度が格段に良くなっている。IFN-γ産 すでにヨーロッパ等で使用されており、米国では昨 生は細胞性免疫反応の一側面であるため、IGRAs も 年 FDA により承認されている。また、T-SPOT は 結核菌に対する抗原特異的な細胞性免疫反応を観察 QFT-2G より感度が高いことが報告されており、今 しているといえる。 後日本での診断試薬として認可が待たれる。本稿に 現在、市販の診断試薬としての IGRAs は 2 種類 おいては、この QFT-3G と T-SPOT の原理、および あり、1 つは日本で診断試薬として認可されている われわれがこれまでに得た QF T- 2G に関するいく 全血を試験検体として用い、産生 IFN-γ量を ELISA つかの研究成果について解説する。 法により定量する QFT-2G である。もう 1 つは現在 日本では診断試薬として認可されていないが、精製 リンパ球を用い、IFN-γ産生細胞数を ELISPOT 法 結核予防会結核研究所抗酸菌レファレンスセンター 免疫検査科 0204 - 8533 東京都清瀬市松山 3 - 1 - 24 Immunology Division, Mycobacterium Reference Centre, The Research Institute of Tuberculosis, Japan Anti-Tuberculosis Association. (3-1-24, Matsuyama, Kiyose, Tokyo) ( 14 ) 149 により定量する T-SPOT がある。これらの診断法は さらに、QF T-3G には結核菌特異抗原 ESAT-6 と 共に高感度・高特異度を持つが、開発されてから間 CFP-10 に加え、もう 1 つの結核菌特異抗原として もないため現在でも方法論的に進歩している状況で TB7.7(Rv2654) の合成ペプチドが新たに加えられ あり、特に QFT-2G については次世代の QFT-3G が ている。 3) すでに欧米等で使用されている。また、これら診断 以上のような理由により、QFT-3G は QFT-2G よ 法の特性についても、多くの解明されるべき点が残 りも感度が高いと考えられる。実際、われわれの臨 されている。 床試験により、QFT-3G は QFT-2G よりも感度が高 本稿においては、この QFT-3G と T-SPOT の原理、 く、かつ高特異度は維持していることが示されてい 4) およびわれわれがこれまでに得た QFT-2G に関する る 。今後、早急に QFT-3G が認可されることが期 いくつかの研究成果について解説したい。なお、QFT- 待される。 1) 2G の詳細については前稿が参考になるであろう 。 Ⅱ. T-SPOT Ⅰ. QFT-3G T-SPOT の原理は、エリスポット(ELISPOT)法 昨年 9 月に発行された新しい接触者健診のガイド を用いた診断法である。エリスポット法の正式な呼 2) ライン において、QFT-2G を積極的に使用するこ び方は、Enzyme -Linked ImmunoSpot 法であり免疫 とが推奨されたため、QFT-2G 検査は今後急速に広 のさまざまな研究面で使われている。一般的には特 まることが予想される。しかし一方で QFT-2G は、 定のサイトカインを産生する細胞をスポット(点) 採血から血液刺激までの時間に制限があり、実施が として可視化し、サイトカイン産生細胞数を測定す 困難な地域も多数存在する。 る方法であり、このエリスポット法を基礎とした結 このような検体搬送上の問題点を克服するものと 核感染診断法 T-SPOT が英国で開発され、現在、主 して、QFT-3G が期待される。QFT-3G の大きな改 にヨーロッパを中心に使用されている。T-SPOT の 善点は、採血後直ちに血液刺激が可能になっている 感度は、QFT-2G あるいは QFT-3G より高いとする ことである。図 1 に示すように、QFT-3G では専用 報告が一般的である 。 5) の 1ml 用採血管 3 本(陰性コントロール、陽性コン T-SPOT は、QF T-2G で使用されているのと同じ トロール、抗原)がセットになっており、採血管内 結核菌抗原 ESAT-6 と CFP-10 の一部に相応する合 にあらかじめ刺激抗原が添加されている。このため、 成ペプチドを用いているが、使用部位およびペプ 採血後十分混和し培養器に入れることにより抗原刺 チドの長さは QFT-2G とは異なっている。検査法は、 激が開始される。ポータブルの培養器を用いれば、 QF T-2G と比較しより高度な技術と設備を要する。 採血場所において血液培養が可能になる。 検査法の概略は図 2 に示すように、へパリン採血し Stage 1: 血液培養と回収 陰性 陽性 対照 ESAT-6 + CFP-10 + TB7.7 血液1mL採血 37℃で16∼24時間培養 COLOR Stage 2: IFN-γ ELISAと 解析 TMB サンドイッチELISA法 によるIFN-γの測定 解析ソフトによる結果の 計算と報告書の印刷 図 1 QFT-3G の原理 ( 15 ) 5分間遠心. IFN-γは冷蔵庫で2カ月安定. 150 密度勾配遠心 PBMCの培養 培養 抗原刺激 (ESAT-6/CFP-10) PBMCの分離 洗浄後、標識 2次抗体添加 コロニーカウンター による計測 発色 IFN-γ産生細胞の位置 に色素が着色 図 2 ELISPOT の原理 た血液より末梢単核球(Peripheral Blood Mononu- 58 項目もの研究課題を提唱している最近の総説が clear Cells ; PBMCs)を精製し、一定数の PBMCs あり、また本総説には IGRAs に関する多数の論文 を抗原で刺激培養する。エリスポット用の 96 ウエ が引用されており参考になるであろう 。 6) ル培養プレートは、底面が PVDF 系のメンブレンで 現在、われわれもいくつかの課題について研究を 構成され、ヒト抗 IFN-γ抗体があらかじめ吸着され 行っており、これまでに得られた成果を紹介したい。 ている。このため、培養中に IFN-γ産生細胞から放 出される IFN-γは、周辺部で直ちに抗体に結合する。 1. 結核感染後 IGRAs が陽性になるまでの期間 培養後、分泌された IFN-γを染色することで、IFN- 結核に対する細胞性免疫反応である従来のツ反 γ産生細胞の存在した場所をスポットとして可視化 が、結核感染後陽転するまでに 8 ∼ 10 週必要であ する。このスポット 1 個が、IFN-γ産生細胞 1 個に るとされており、やはり細胞性免疫反応である IGRAs 相当すると考えられる。染色後、スポット数をス もこの考えに準じている。したがって、現状の接触 ポットリーダーにより計測し、規定の判定基準によ 者健診では、最終接触後 8 ∼ 10 週で QF T-2G 検査 り結核感染の診断を行う。より詳細は、以下のイン を実施することが推奨されている。 われわれは、結核患者との接触者に対し経時的に ターネットサイトhttp://www.oxfordimmunotec.com/ QFT-2G 検査を行った結果、最終接触後 3 カ月以降 が参考になるであろう。 に陽性になった者がいなかったことより、QFT-2G 検査の最適な実施時期は最終接触後 3 カ月である可 Ⅲ. IGRAs の研究課題 7) 能性を示唆した 。 IGRAs を用いた研究は現在活発に行われており、 しかし、実際の接触状況は多くの場合が最終接 最近数年で報告が多数なされている。ほとんどの論 触以前にも長期間の接触があるため、現状の接触者 文は、IGRAs はツ反と異なり BCG 接種や非結核性 健診における QFT-2G の検査時期は妥当と考えられ 抗酸菌感染の影響を受けること無く、結核感染を高 る。しかし、接触が短期間で時期も特定しうる場合 い感度と特異度で診断できる方法であると報告して は、最終接触後 3 カ月程度の QFT-2G 検査実施も選 5) 択肢の 1 つかもしれない。 いる 。 しかし、前述のように IGRAs は新しい診断法で あるため、診断特性上解明すべき課題が多数存在す 今後もこのようなデータを蓄積することにより、 より的確な診断時期の設定が可能であろう。 る。これらの課題をまとめたものとして、Pai らが ( 16 ) 151 100 100 ESAT-6 2. 免疫脆弱者に対する IGRAs の適応 小児や HIV 感染者等の免疫脆弱者に対する IGRAs + に得た結果では、HIV 感染者であっても CD4 細胞 がある程度保たれておれば QFT-2G 検査による診断 8) は可能であることが示唆されている 。 また、小児においても結核発病の診断には QF T9, 10) 。 10 IFN-γ production(IU/ml) IFN-γ production(IU/ml) 10 の使用も多数報告されている。われわれがこれまで 2G 検査は有効であることも明らかになっている CFP-10 1 1 0.1 0.1 0.01 ただし、小児、特に 0 歳児における潜在感染に対す る QFT-2G 検査の感度は、必ずしも高くないことも 0.01 11) 示されており 、今後の研究課題と思われる。 0.001 Before 3. IGRAs の結核治療モニターへの適応 After Before After 図 3 潜在性結核感染症治療前後における QF T-2G 応答値変化 結核化学治療や潜在性結核感染症治療 (予防内服) により IFN-γ産生応答が低下することが報告されて おり、IGRAs が結核治療モニターとして使用でき ESAT-6に対する応答(左)の幾何平均は、予防内服前 1.398で内服後は0.362となり有意差が見られた(P <0.001)。 同様にCFP-10のそれは、0.312から0.120と有意に低下してい 14) た(P <0.001) 。 る可能性が示唆されている。IGRAs におけるリン パ球刺激時間は 24 時間以内であり、この期間中に のように、IGRAs は治療終了後も陽性反応を示す場 IFN-γを産生するのはエフェクター T 細胞であり、 合が多いため、IGRAs における陰性化を治療成功の このエフェクター T 細胞は抗原の減少に伴い、やは 指標とすることは難しいと考えられる。ただし、結 12) り減少すると考えられている 。すなわち、結核化 核化学治療や潜在性結核感染症治療により IFN-γ産 学治療や潜在性結核感染症治療による IFN-γ産生応 生応答が低下することは通常観察されることより、 答の低下原因は、治療による結核菌数の減少により 薬剤耐性菌に対する治療の効果指標として活用でき IFN-γ産生エフェクター T 細胞が減少するためと解 る可能性は考えられる。 釈される。 われわれも QF T-2G 検査に対する潜在性結核感 4. IGRAs による結核発病者の予測 染症治療の影響を検討しているが、治療終了後の 上記の内容とも関連するが、エフェクター T 細胞数 陰性化率は必ずしも高くない。接触者健診 2 事例に が抗原量、すなわち菌量と相関するならば、IFN-γ ついて、潜在性結核感染症治療前に QF T-2G 陽性 産生応答が強いほど結核菌数が多いと考えられ、発 者および疑陽性者であった接触者を対象に、治療 病に移行する可能性が高いと想像される。ESAT-6 終了直後に QF T-2G 検査を実施した結果、全体的 を発見した Andersen らは、このような考えに基づ な IFN -γ産生応答には有意な低下が見られたもの き IGRAs による将来の結核発病予測の可能性を提 の、QF T-2G 検査における陰性化率は 20 ∼ 25%で 唱している 。 15) 13, 14) あった(図 3) 。 われわれは、ある接触者健診において、健診時点 さらに、治療終了後 1 年から 1 年半に再度 QF T- ですでに発病者が多数見られた事例を経験したが、 2G 検査を行ったが、治療終了直後に比較し有意な この集団における発病者は接触から健診時点まで短 低下は認められなかった。これらの結果は、潜在性 期間であったため発病直後と考えられた。本事例に 結核感染症治療をしたとしても完全に結核菌は死滅 おける発病者と潜在的感染者の両者の IFN-γ産生応 していないことを示唆していると考えられる。また、 答値を比較した結果、発病者の平均 IFN-γ産生応答 結核化学治療においても、QFT-2G 検査の陰性化率 値は有意に潜在的感染者のそれより高いことが示さ は潜在性結核感染症治療より高いものの、われわれ れた(図 4) 。 13) が行った初期の結果では約 50%程度であった 。こ ( 17 ) 16) すなわち、IFN-γ産生応答値が高いほど発病のリ 152 100 おける診断試薬としての承認も待たれる。 IFN-gamma production(IU/ml) これら IGRAs の開発から現在の臨床応用までの 期間は短いため、診断特性において解明されるべき 課題は多数残されているが、IGRAs の現在の急速な 10 使用頻度を見ると、今後多くの課題が解決されるこ とが期待される。 文 献 1 1 )原田登之:モダンメディア 52 : 217-221, 2006. 2 )財団法人結核予防会:改正感染症法に基づく結核の接 触者健診の手引きとその解説. 2007. 0.1 Active TB 3 )Aagaard C, et al.: Mapping immune reactivity toward LTBI Rv2653 and Rv2654 : two novel low-molecular-mass antigens found specifically in the Mycobacterium tuberculosis 図 4 QF T-2G 応答値と発病の相関 complex. J. Infect. Dis. 189 : 812 - 819, 2004. Active TBは発病直後、LTBIは潜在性感染を表し、 Geometric mean±SD for“Active TBの幾何平均±標 準偏差は3.65±3.23(n=35)であり、潜在性感染のそ れは2.02±2.80(n=76)となり、統計的有意差が見ら 16) れた(P=0.013) 。 4 )Harada N, et al.: Comparison of two whole blood interferon γ - assays in tuberculosis patients and healthy controls. J. Infection. 56 : 348 - 353, 2008. 5 )Menzies D, et al.: Meta-analysis : new tests for the diagnosis of latent tuberculosis infection : areas of uncertainty and recommendations for research. Ann. Intern. Med. スクも高いという相関が見られたが、一方では発病 146 : 340-354, 2007. 者でも IFN-γ産生応答値が低い者もいれば、IFN-γ 6 )Pai M, et al.: T-cell assays for the diagnosis of latent 産生応答値が非常に高い潜在的感染者もいることよ tuberculosis infection : moving the research agenda for- り、発病リスクの基準値というものを設定すること ward. Lancet Infect. Dis. 7 : 428 - 438, 2007. 7 )吉山 崇ほか:接触者検診のためのクォンティフェロン は現状では困難のように思える。 ® TB-2G 検査のタイミングについて. 結核 82 : 655 -658, 結核発病に関しては、IFN-γ産生応答以外の宿主 2007. の遺伝的バックグラウンドも考慮する必要もあると 8 )藤田 明ほか: HIV 感染者の結核感染診断に対するクォ 想像され、将来これらのファクターを加味して発病 ンティフェロン TB-2G の有用性に関する検討. 結核, 82 : 380. 2007. リスクの基準値が設定できることが期待される。 9 )森 雅亮ほか:小児結核における結核菌感染診断用イン ターフェロン-γ測定試薬の有用性についての検討. 感染 5. IGRAs のその他の応用例 症誌 79 : 937-944, 2005. IGRAs を血液以外の検体に用いた結果も報告され ている。Ariga ら 17) は、QF T-2G 検査を胸水検体に 10)原田登之ほか:小児における QFT-2G の使用例. 結核 82 : 354. 2007. 11)徳永 修ほか:小児結核感染診断におけるQuantiFERON 適応し、好成績を報告している。また、T-SPOT で も同様に胸水検体に適応した結果、感度良く結核感 TB-2G の有用性に関する検討. 結核 82 : 355. 2007. 12)Lalvani A, Counting antigen-specific T cells : a new approach for monitoring response to tuberculosis treat- 18) 染を診断できることが報告されている 。今後、こ のような知見が蓄積されることにより、IGRAs の応 ® ment ? Clin. Infect. Dis. 38 : 757-759, 2004. 13)樋口一恵ほか:結核化学治療および予防内服終了者に 用範囲が広がることが期待される。 ® おける QuantiFERON TB-2G のパフォーマンス. 結核 80 : 332. 2005. 14)Higuchi K, et al.: Effect of Isoniazid Chemotherapy for おわりに Latent Tuberculosis on Whole Blood Interferon-γ Responses. Respirology. 13 : 468 - 472, 2008. QFT-2G の検体搬送の難点を解決できる QFT-3G 15)Andersen P, et al.: The prognosis of latent tuberculosis : can disease be predicted ? Trends Mol. Med. 13 : 175 -182, の早期の承認が待たれる一方で、QFT-2G では検出 困難な免疫不全症(エイズ等)患者や小児などでの 2007. 16)Higuchi K, et al.: Relationship between whole blood inter- 結核感染診断で役立つと思われる T-SPOT の日本に ( 18 ) feron-gamma responses and the risk of active tuberculo- 153 sis. Tuberculosis 88 : 244 - 248, 2008. 18)Losi M, et al.: Use of a T- cell interferon-gamma release 17)Ariga H, et al.: Diagnosis of active tuberculous serositis by antigen-specific interferon-gamma response of cavity fluid cells. Clin. Infect. Dis. 45 : 1559 -1567, 2007. ( 19 ) assay for the diagnosis of tuberculous pleurisy. Eur. Respir. J. 30 : 1173 -1179, 2007.
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