2003-7-no55

秋雄
由明 引
mmm
芹い山山守的
目 的
如 何
同 心 3 4 伶2 3
r J U幻
了幻幻
葉と花
制度と規範意識
司法書士
帳等の管理 ・出 納 や 福 祉 サ ー ビ ス に 対 す る 支
祉協議会等では委任契約を締結して 、 預金通
その大きな要素を占めています。 しかし 、 こ
えられている場所、すなわち市場 での取引が
の取引(売買活動等)がそこで行われると考
経 済 的 な 活 動 は 、 今日では 、物やサ lヒス
らって いても、子供か ら強く いわれて通帳を
ようです。せっかく 、委 任 し て 管 理 を し て も
まい、後で後悔するというようなことがある
心されて断れずにに つい ついお金を渡してし
と し て あ り ま し た 。 ま た 、子供か ら お 金 を 無
預金からお金を使ってしまうということが時
通帳を管理しながら自分の都合で勝手に親の
い問題があるようです。 昔 から 、 子供が親の
しかし 、身 内 が い る 場 合 は 、 なかなか難し
まな社会 制度 の 中 で 行 われ ていま すが 、 制度
な動因の 一っ とする 市場で の取引は 、 さまざ
います
。
)
そして 、 このような必要性の要因を本質的
にとっては今日でも不可欠的ではな いかと思
﹁必要性の要因﹂ は、 地 球 上 の 大 多 数 の 人 々
か今日マルクス学派以外の経済学では 、 前 提
から排除してしま っているようにみ えるこの
なぜ
部分を本質的に含む活動だと思います (
各 人 の 生 活上 での必要性の部分、 強 いられた
の市場での取引も、 他 の経済的活動と同じく、
子供に渡してしまうのでは意味がありません。
所 有 ・使 用 の権利 の制度 (
広く
ているのは ﹁
の中 で 市場取 引活動と大きな相関関係をもっ
相続の制度を含むとであるといってもよい
所有 ・
でしょう。市場での取引活動が 、 この ﹁
多 少 の お 金 な ら と も か く 、 何 百 万円とい う金
このような場合のために何かよい方法があ
す
。
使 用 の 権 利 の 制 度﹂ にも支え られ て、今 日、
小 谷 行雄 )
ればと思うのですが、結局お年寄り本人がしっ
いると考えられます 。 (
個々人間で 富 は事 実として大きく偏有さ れて
(
石丸 寛 秋)
かりと自分の意見を主張するしかないのでしょ
額になると 、 老 後 の 蓄 え に も 影 響 が 出 て き ま
思 い ま す。
りのいないお年寄りには大変助 かるものだと
雄秋
口斗ぺ日イ↓
行寛
ーこの 三 者 に つ い て の メ モ │
AZ園田の偏有と市場 と制度川
谷丸
所所
務務
事事
丸谷
•
お年寄りの 財 産管理につ い て、 最 近 社 会 福
お年 寄 り の 財 産 管 理
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払等の代行を行うようになりましたが 、 身 寄
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小石
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法 判 即 日 M 川別府引 M
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ーラム
重量幸三E
うか。
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登記・法律問題など、
お困りのことがござい
ましたら、お気軽にご
相談ください。
《季刊))2
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.
7
-置
【
新しい司法書士像を求めて】
ザ・フォーラム
大わかりやすい
最新の動き
の調和を図ることを目的として 、
をもたらすようになっ ていた 。
そこで 、個人情報の保護と利用
報 の取扱に ついて国民に強い不安
あるか否かなどを問うものではな
人に知られたくないような情報で
もの を含 む。)﹂(法 二条)をいい 、
公知情報であるか否か 、 一般に 他
識別することができることとなる
ている(法一八条)。
的を本人に対して通知し、 または
いる場合を除き、速やか に利用目
い。 ちなみに 、死者に関する情報
は、 それが同時に生存する個人に
おき、本人からの求めに応じて 、
一定の 場合に 、開示、訂正、利用
保有個人デ lタに関し て、 その 利
用に供している事業 者 (
個人情報
個人情報データベース 等を事業 の
本法律は 、民間部門において 、
宗教団体、政治団体が それぞれの
著述を業とする者、学術研究団体、
適用除外等
制整備に努めるべき ことを定めら
。
れ ている(法 =二条)
適切か つ迅速な処理と その ために
必要な苦情相談窓口の設置等の体
個人情報取扱事業者は、 苦情の
)
。
る(法 二四条i 二七条
停止等を行うことが求め られてい
用目的等を本人の知り うる状態に
関する情報である場合を 除いて 、
保護の対象とはな らな い。
個人情報取扱事業者に対しては、
公表しなければならないこととし
個人情報取扱事業者を対象に 、個
人情報の適正な取扱を確保するた
めの必要最小限度の義務とその履
た﹁個人情報の保護に関する法律
行を担保するための措置を規定し
(平成一五年法律第五 七号)﹂(以
に関する規定 (第四章以下)は公
個人情報取扱事業者の義務等
た (
取扱事業者)を対象としている。
対象となる事業者と
義務規定等
布の日から 二年以内に施行するこ
下、﹁法﹂という)が 、 本年五月
三O 日に公布され 、 一部施行され
ととしている)。
この 個人情報取扱事業者を対象に 、
たとえば 、個人情報取扱事業者
は、取り扱う個人情報の 利用目的
個人情報を保護するため 、さまざ
情報の取扱に ついては 、国の行政
機関および独立行政法人等の保有
する個人情報の保護について 、
をできる限り特定し (
法
一 五条て
なお 、公的部門の保有する個人
﹁
行政機関の保有する個人情報 の
内で取り扱うことが求められる
法五O条一 項
用除外としている (
)
、
ただし、 これらの者においては。
本来の活動の目的 で行う個人情報
の取扱につ いては 、義務規定を適
除することが求め られる報道機関、
(
法一六条)。
また 、個人情報を取得する際に
個人情報の適正な取扱を確保する
ために必要な措置を自ら講じ、そ
とされて いる(同条 三項
。
)
-2-
個人情報保護法の
制定
はじめに
近年、民間企業や行政機関等に
情報が処理され、社会経済活動の
保護に関する法律﹂等四法があわ
特に行政からの不当 な干渉を排
高度化 ・効率化や消費者の利便の
その 利用目的 の達成に必要な範囲
個人情報とは、 ﹁氏名、 生年月
利用目的を偽る 等の不正な手段に
対象となる個人情報
利益に深刻な危害をもたらすおそ
れもある。実際、企業の顧客名簿
日その 他 の記述等により特定の個
と、個人の人格的 ・財産的な権利 ・
等の個人情報が大量に流出したり、
よる取得を禁じられており(法 一
病歴等のプライバシ ー情報を含む
人を識 別することができるもの
(
他の情報と容易に照合すること
七条)、 個人情報を取得した場合
は、予めその利用目的を公表して
の内容を公表するよう努めること
個人情報が売買の対象とされたり
ができ、それにより特定の個人を
まな義務を課している。
向上をもた '
りしている。しかし一
せて制定されている。
おいて、コ ンピュ ータやネ ットワー
クを利用して 大量かっ多様な 個人
方で、個人情報は取扱方法を誤る
四
するケ ー スも生じており、個人情
J
目
ザ・フォーラム
司法書士奮戦記
│ │私の事件簿 │ │
-死因贈与の仮登記
Bは、追贈ではなく、 死因贈与
を内縁 の妻にしておけばよか った
のに ﹂ と思 っていたのである 。
今回の相談でもこうしておけば 、
Aが亡くなったときに A の義務を
の仮登記をすることを希望してい
た。結婚指輪の前の婚約指輪をも
家は B
らう気分らしい 。 遺 言 で ﹁
履行する人 (H執行者)が選任さ
れているので 、 公 正 証 書 を 代 理 権
0
明書と実印 で本登記を申請するこ
とができる 。 また 、相続人となる
限証書として提出し 、B の印鑑証
のものにする ﹂ と書くだけのラブ
レタ ーだけでは 、不安なのだろう
・仮登記の前の準備
書類の説明をしたいが 、 最後のプ
以上のような説明をしたところ 、
Aの妻と子供の協力は不要である。
二人の思いがわかり 、 登記必要
レゼン トをもらうときのことを考
死因贈与仮登記を本登記にする依
ても残してやりたいという 。
えると 、 もう少し 二人は準備をし
B には 二人の思い出の家をどうし
そこで、今から仮登記をしてお
頼を 受 けたことがある 。 内縁関係
い男性Aと六O歳を少し超えた女
性Bがや ってきた 。 以前に私が登
月半ばのある日 、 突然、七0歳近
くと安心だと人に聞き 、相 談 に き
たというのだ った。
-突然 の来訪者
-死因贈与とは
Aが 人 か ら 聞 い た と い う 仮 登 記
かっ た状態が続いた 。 最初のうち
に倒産 し、約 二年間定職に就けな
贈与は契約したそのときから効力
が生じるが 、死因贈与の場合はA
である 。 普通の贈与との違いは 、
約 と い う の だ か ら 双方合意のもの
ときにはじめて効力が生じること
になる贈与契約のことであり 、 契
れなかったので 、 絶 対印 鑑証明書
﹁
連絡をしてもお葬式にも来てく
を聞いた妻は 、 泣 き 崩 れ な が ら
ければならないと話した 。 その話
に対して、亡夫の相続人に本登記
.の義務者として協力してもらわな
行者の指定などの特段の定めがな
か ったので 、 内縁関係にあ った妻
てくれた 。
臼なんですよ﹂と照れながら話し
は偶然にも A にはじめて 出会 った
ん に 対 し て は 釘 論、 誰に対しても
誠実な人だから今日までい っしょ
にいられたんですね。実は 、今日
死因贈与の仮登記の手続も済んだ 。
できあが った仮登記済証を B に渡
あ わ せ て 造 言 を公正証書で作成す
るために公正役場に向か った。
二件の公正証書ができあがり、
A は大変喜び、死因贈与契約書と
記手続を代理した人の紹介だとい
を続けており 、 A には 二O年以上
とは 、死因贈与 の仮登記のことで
に あ る 夫 が 死 亡 し た 際 に 、 遺 言執
なければならないと私は伝えた 。
私は 、 以前同じようなケ l スで
う。二 人は、 二O年近く内縁関係
連絡を取り 合っ ていない 妻 と子が
ある 。 死因贈与とは 、 Aが死んだ
こそAの妻はAを励ましていたが、
の死亡のときまで効力が生じない
A の勤めていた 会社が 二五年前
いるら しい 。
子供を抱えて不安だ ったのであろ
う、 そのうち Aをなじり始め 、 子
という点である 。
と話した 。 案の定そのとおりとな
り、結局弁護士を立てて 、裁 判 で
や印鑑をくれるはずがありません﹂
かかった 。
はないなと思い 、次の仕事に取り
二人の帰っていく姿を見送りな
がら 、 人生まだまだ捨てたもので
争うことになったのであるが 、 そ
すと 、B は﹁ Aが奥さんやお子さ
供の前でもけんかが絶えなくなっ
てしま った。 家を出て放浪生活を
る﹂ と書いておく追贈という方法
もある 。 これは 、 最終的に家が B
のものになる点では同じであるが 、
正証書で作成し 、 そ の 中 で 執 行 者
のとき私は ﹁
死因贈与契約書を公
追贈の場合には仮登記することが
できない点が死因贈与と異なる 。
また 、 遺 言 で ﹁
家は B に贈与す
続けていたある日 、B に出会い 、
人生を 一からやり直し 、今では 二
人の家やそれなりの財産を蓄えた
という 。 残してきた妻や子供には
申し訳ないと思 っているので 、 そ
の財産 を罪滅ぼしに分けたいが 、
-3-
極宵生活ど
X/
はたまたC案か 、 という複数の選
A案がよいか 、B案がよいか 、
問われることにな った と思う 。
すかを、法律上からもあらためて
ど関係事実や前後の事情を聴取し
て、 最善の解決策を教示すべき役
ら根掘り葉掘り 、 時 に は く ど い ほ
よ・つに田?っ 。
だが 、面談を通じて 、 依頼者か
のやり方で済ますことが多かった
このたびの﹁相談に応ずること﹂
ささか疑 問 である。
盾にして 、 それ でよしとする執務
は、 法律カウン セ ラーと し ては い
割を棚に上げ 、押 せばポンと 出 て
くるような 、 ワンバタ ー ン知識を
択肢が考えられる事案がある 。 内
心では 、 このやり方ではあとあと
問題を残すのではないか 、 と後ろ
髪 を 引 か れ る 思 い で も 、 必要な手
まに受任するのが、司法書士のこ
続書類が調っていれば請われるま
れまでの平均的な執務方法であろ
.
っ
。
世代も性別もさまざまであるが 、
-消費者契約法も視野に入れて
しではならないと思う 。
の権限が付与された意義を棲小 化
その多くは普通の市民である 。 そ
。 晴れて法律カウンセラーに
本的にこれまでと変わりがないし 、
の市民は 、 法律知識とその手続を
司法書士を訪ねてくる依頼者は 、
誰しも知らない土地を訪ねたと
正当な事由がある場合でなければ
うしてきたが 、 このたび明文化さ
は当たり前であり 、 これまでもそ
どうすればよいか﹂と相談されて 、
たとえば 、 ﹁名義変更をしたい。
- ワン パターンな対応ではダメ
である 。
約は 、 れっきとした役務サ ービス
である司法書士の間の事務委任契
ニOO一年 四月一日施行の消費者
れたことは意義深いと思う 。名実
することによる効果を十分に理解
この規定がおかれた背景には 、
きに道に迷うことがある。道を尋
依頼(簡裁訴訟代理関係業務を除
く)を拒むことはできない。
ねられた者の上手な答え方は、目
的地に着くには、どの道を選べば
ともに﹁法律カウンセラ ー﹂となっ
持てる知恵を絞ってカウンセリン
を機に、裁判所 ・検察庁 ・法 務 局
いはずである。そのような市民は 、
レベ ルは、 司法書士 と対等ではな
者である ときは 、 その 知 識能力 の
少なくとも 、 普 通 の市 民が 依頼
契 約 で あ り 、 消費者契約法の 網 が
。
かかって いる
消費者である依頼者と 、事業者
。
そのル l 卜は、最短にして最速
たのである 。
グするのが一例である。
﹁その名義変更は 、売買ですか 、
契約法も影響しているように見え
で、最も危険が少ない道しるべを
-普通の市民と閉じ目線で
私は 、 依頼者が立ち往生して 、
それ とも贈与ですか﹂とさらりと
聞い て、 代 理人を 引 き受けて登記
しかねるからこそ訪ねてくれるの
案内するのがガイド役であろう。
どんなでだてを講ずるのがベス ト
専 門的法律知識 に疎く 、 どうする
手続事務の法律相談に応ずるの
への提出書類作成事務につ い て
なのか 、判断 しかねているケ ー ス
申請をするスタイルは 、 これまで
の執務では 、 ことさら 問責される
よいのかをわかりやすく 、親切に
﹁相談に応ずること﹂の規定が新
において 、法律で認められた 相談
ヲ
匂
設されたが 、 それはまさに 、 この
に応需する権限に基ついて 、 司法
ことが自分達の 利益になるかがわ
案内できるかどうかである。
ガイドの役割に似ているように思
事 例 は少なかったのか 、 通 り 一 遍
ところで 、 二OO三年四月一日
える 。
書 士 が 有 す る 専 門 知識をどう活か
司法書士の仕事そのものは 、 基
./
-4-
ノ
一
け。
積登
一
一
士
法
書
一
⋮
一タ司。
ザ・
フォーラム
ザ・フォーラム
ない態度をとるようでは 、 消 費 者
問題点の告知もしないで 、 素 っ 気
その際に 、 詳しい説明 や 助言、
を叩いてくれるわけである。
からないからこそ、司法書士の門
るのである。
を念頭にお く執 務姿 勢が期待され
た依頼者 の保護すべ き利益は何か
洗いざらい調査して 、法律に適 っ
を検討して 、 考えられる問題点は
守と相 ま って 、お よそ事件の当否
額 の登録免許税を納め て でも 、 急
登 記 による代替案もあろう に、高
期を 甲 の死亡 とする所有権 移 転 仮
する だけで は足りない理由ゃ 、 始
たとえそうであ って も、 甲 が 遺 言
-裁判手続になることも
なる事例も少なくない 。
ルの税知識のガイダンスが必要 と
につながらないように 、 ハイレベ
にな って 依 頼者の予想外の税負担
名義変更の例に戻ると 、 耳 を 澄
たり前で あ り、 不正常な意図があ
正常な取引によることの確認は当
- ひっくり返らぬ仕事をする
引 く可能性は大きい 。
からの 依頼では、 後々 問題が尾を
まして 、 身分関係の定かでない者
いで他 人に名義変更するというの
は、 動機と目的に異常さがある 。
必要がある。
力してくれなければ訴えを起こす
ても、 その 相 手 方 が 名 義変 更 に協
相談話が たとえ筋道が通 ってい
契約法の法意がわかっていないと
ませば、なぜ名義変更をするのか
るやに疑われる場合は 、 大 い に し
誰が 、誰に 、何を 、 どこで 、 なぜ
を心得なければならない 。 い つ、
執務原則として5 wlH の原則
事件を裁判 で 解決することを 引き
受ける 雅量と 実力なく し て、法律
説明だけでは済まされな い。紛争
た後の登記の方法まで広がるが 、
裁判の起こし方、勝訴判決をもらっ
前述の登記事件に即していえば 、
そうするのかの疑問 が晴れるまで 、
セリングは 、 民事 訴 訟 の 仕組か ら
取引の目的物件の登記簿に他人
とこ とん聴いて対処 するのがプ ロ
- 耳を澄まして悩みを聴く
-専門家らしい振る舞いを
という動機ゃ 、 契 約 当 事 者 の 事 理
つこく問答を重ねて 、観察すべき
批 判 されかねない 。
弁識能力が弱く、登記簿上には他
である。
そうなると 、 司法書士のカウン
人の権利 が付い ているとい うよう
の権利がわ んさと 付 着しているの
に、 それでも売買登記を強行した
の適正なカウ ンセリ ングである。
強 制 執 行 妨害 を 画 策 し て 糠 除 権
不動産取引では所有権ばかりか 、
堅固な仕事でなければならな い。
きても、 法的にはビクともしない
されないように 、 ど ん な 事 態 が 起
りに手続をする﹂レベルでは追い
つかな い。
談に 応ずる ﹂ ことにな った司法書
頼まれたとお
士は 、 これまでの ﹁
そ れ や こ れ や を 考 え る と 、 ﹁相
きな い。
を行使することが透けてみえるよ
伺益物権や担保物権のほかに 、 仮
に手続代理を引き受けるとすれば 、
索もしないまま 、 無 頓着に 、 安 易
な悩みが聞こえるのに 、 何 ら の 詮
いと 一方から 頼まれれば 、 なぜそ
カウンセラ ーを 公言すること はで
いささか粗雑で気配りに欠ける話
うなら 、 刑法九六条の 二 (強制執
せっかくの登記がどんでん返し
う いう登記をする のかを 他方 に 質
てきた陰には 、 ﹁・
司法書士は 、 そ
の業務の範囲を 越 えて 他 人 間 の 訴
行妨害罪)を視野において相談に
高 い水準の相談応 需 能力が試さ
高齢者甲の取り巻きから 、急い
に合 わない 。
による登記までいろいろあるだけ
に、 問われる知見は並大抵では間
法律上の知見と実践能力を身に付
その粗雑さがこれまでまかり通っ
訟その 他 の事件に関与してはなら
登 記 担 保 権、譲渡担保権、 信託法
で甲から乙に名義書替をしたいと
問すべきである 。
ではあるまいか。
ない ﹂ (平 成 一四 年 改 正 前 の 司 法
乗る必要がある 。
る。この規律を持ち出して 、 でき
頼 ま れ れ ば 、 なぜそうする必要が
れる ことを知 って 、広 く、奥深い
書士法一 O条)があ ったせいもあ
ることなら当事者の事件とかかわ
ないと自分に説き聞かせている。
け、 さら に教養とし ての臨床心 理
学、倫理学を勉強しなければなら
り合 い を 避 け よ う と す る 消 極 主 義
さら に、 登記手続について回る
で名義変更をするかによって 、 後
のが 税金問題であ る。どんな 理 由
れば危険この上ない 。
乙が 推 定 相続人ならまだしも 、
あるか を 専 門家 の 眼 で 凝視しなけ
があったことは否めない。
だが 、 事 件 不 関 与 の 規 定 が 廃 止
された今では 、 消 費 者 契 約 法 の 遵
-5-
引法 、旧 訪問販売法)にある。そ
ら、 その日を含め 、 八日を経
これらの表示を義務づける 一方
、
⑥
しているが 、 規 制 の 対 象 と な る 項
特定商取引法は誇大広告等を禁止
申込期限等々
こに、通信販売の定義があり 、 後
③ 買 主 が 割賦払金の全額を払っ
過していないこと
述する誇大広告等の規制が設けら
れている。
ク lリング ・オフは、必ず書面
② 商 品等の返還に関する 特 約
①
目は 、 次のようなものである。
でしなければならな い こと 、 発 信
ていないこと
特定商取引法というと、被害救
した時に効力が発生することは 、
ク lリ ング ・オフの書面は 、 配達
特定商取引法の場合と同じである 。
また 、後の ト ラブルを避けるため 、
行為に対しては、特定商取引法上
この誇大広告等禁止規定の違反
④
間 品 の性能 等
済にはク │リング ・オフと思いが
ちだが 、 実は通信販売にはク 1リ
ング ・オフは、訪問販売等で業者
証 明 付 内容 証 明 郵 便 で 発 送 す る こ
ているのみで 、 民事 的 な 効 力 は 規
原産地等等々
③ 著 名 団 体 ・著名人の 関 与
の突然の訪 問やし つこ いセ ー ルス
ング ・オフの規定はない 。ク 1リ
等で十分な検討の余裕もないまま
は、刑事罰と行政処分が規定され
誇大広告に注 意 /
とが望ましい。
やすという意味合いから設けられ
購入してしまった場合に 、 頭を冷
定されていない。そのため 、 誇 大
害救済は、民法九 六 条 の 錯 誤 によ
る契約の無効 、 あ る い は 消 費 者 契
広告等を信じて 購 入 し た 場 合 の 被
その広告等の重要な情報に偽りが
通信販売では 、 消費者は広告や
た無条件解約(撤回)の権利であ
る。しかし通信販売の場合は 、誰
か ら も 干 渉 さ れ る こ と な く 、 広告
カタ ログ等に示された情報を信じ
等で十分な検討をしてから申し込
通信販売利用の
留意点
通信販売には、新聞や雑誌の広
あると 、消 費 者 は だ ま さ れ た と 感
じ、ト ラブルが発生する。そこで 、
れらは、法律上はすべて通信販売
入までいろいろな形態がある。こ
ける場合である。割賦 販売法によ
割払など、割賦販売法の適用を 受
それは 、 クレジット契約による分
グ ・オフが認められる場合がある 。
しかし 、 通信販売でもク lリン
③
②
①
商品等の引渡等の時期
代金 等 の 支払 時 期 ・方 法
商 品 等 の 販 売 価 格 ・対 価
ている。
の項目を表示することを義務づけ
では 、 通 信 販 売 に お け る 広 告 に 次
特定商取引法および同法施行規則
うしたらよいか 、 と い う 問 題 も 出
あるかもし れない 。 その場合にど
洋服 が カ タ ログ の写真 と色や柄が
事足 っていて 、気に入らな いことも
ていても、たとえば送 られてきた
以上のような広告 規制がな され
ることになる。
て購入の申込をする。したがって 、
告、カ タロク等を見ての申込から 、
オフは認められていないのである。
むわけであるから 、 ク lリング ・
a
テレビショッピングはもちろん 、
今回は 、 こ れ ら の 通 信 販 売 を め
りク lリング ・オフが認められる
約 法 四 条 一項の不実告 知に基づ く
インタ ーネ ッ ト を 通 じ て の 商 品 購
契約の取消という一般の方法によ
ぐる規制と留意点に ついて述べて
ためには 、次の要 件を満た すこと
同じ規制を受けている。
として、利用者の保護等のために
みたい(字数の関係で 、イ ンタ ー
ブルもあることに留意したい。
便利な通信販売であるが 、ト ラ
法等で解決するしかない 。
てくるが 、 これは個別の契約と民
が必要である。
電話番号
販 売 業 者 等 の 名 称 、 住所、
の有無 お よ び 内 容
商品等の返還に関する特約
ネット固有の問題は割愛した)。
① 営 業 所以外の売買契約であ
⑤
④
クl リング・オフはないノ・
通信販売についての規制は 、 特
ること
② 契 約 書 等 の 交 付を 受けてか
6
謹話相談室
定商取引に関する法律(特定商取
A
ザ・フォーラム
ザ・フォーラム
なる起業家にとっては有限会社が
社、資金や規模が小規模なものと
多く 、 大 規 模 に 行 う の な ら 株 主 会
な例では一円でもよいとされた
が設立する会社の資本金は 、極 端
この結果、 確認を受けた創業者
(ただし 、 五 年 間 の 聞 に 最 低 資 本
司法書士 は
こんな時にお役に立ちま
よいであろう。
や合名会 社に組織を変更しなけれ
れば 会社を解散するか 、合資会社
三確認会社の設立に際し て
ばならない)。
低資本金 規制の 特 例
上 必 要 で あ り、 有 限 会 社 の 場 合 は
商法では 、株 式 会 社 を 設 立 す る
金に満つるまでの増資ができなけ
ときは 、 資本金が一 OOO万円以
ニ 新 事 業創 出促進 法 による 最
起業のためのお手伝い
二円からでも会社ができる?)
ビジネスのチャンス
不況のときこそベン チ ャー
を離れた中高年層や組織に従属す
性 の 進 出 が 目 覚 ま し く 、次 い で 職
ている。中でも従来家庭にいた女
我が国の経済活性化と雇用拡大を
ある中小企業の育成、発展を進め 、
そ こで政府は 、 やる気と能力の
学生 にと って、 この最低資本金制
度は高いハ ードルとな っていた 。
分ではないサラリーマン 、 主 婦、
されている。しかし 、 これから 会
独立開業は、今社会のあらゆる
分野で急速に行われ始めている 。 . 社を設立しようとする起業者のう
ち、 必ずしも資金力や信用力が十
ら始めることである。
実現するため 、 平 成 一 四 年 秋 の 臨
合には設立登記が受理されな い こ
の表現が具体性を帯び ていない場
会社と類似する場合ゃ 、事業目的
り、社名がすでに登記されている
そして 、定款を作成す るにあ た
社 の場合 は約 三O 万円、有限会社
には変わりなく、 そのため株式会
立登記の登録免許税が必要なこと
資本金が一 円でもよい としても、
り、国民の一周形態が大きく変化
る の が 苦 手 な 若 者 な ど が 多 く、 ま
とがある。せっかく書類を作成し
構造の変化、消費の多様化などの
産業 ・職種は実に多様であり、そ
の創業者も年齢 ・性別を問わず、
倒産、雇用不安、リストラ、産業
危機が増大している。
文字どおり老若男女すべてにわたっ
ワークシェアリングの実施によ
ベンチャ ービジネスのチャンスで
迷うものだ。このようなときこそ
起業する場合の重要なポイント
は、個 人 事 業 と す る の か 会 社 に す
人 聞 に開かれている 。
独立 開業のチャンスは 、 あらゆる
分野にわた って存在し 、 あらゆる
社を設立する場合は、最低資本金
認を受けた者が株式会社 ・有限会
経済産業大臣から﹁創業者﹂と確
新事業創出促進法の 一部を改正し 、
の 一 部 を 改 正 す る 法 律 ﹂ に よ り、
のための 中小 企 業 等 協 同 組 合 法 等
これから会社をつくろうとした
ら、 まず司法書士にご相談くださ
い。 定 款作成のアドバイスや 、 設
になる 。
立登記ができなければ大変なこと
たり、印鑑を注文しても 会社 の 設
の場合 は約二O万円が必要になる。
人 の 認 証 を 受 け る 必 要 が あ り、 設
設立手続には定款を作成し、公証
のときこそ新市場と価値創造のと
してきている 。そ して、この変化
さに自由競争の時代に突入しよう
時国会において成立した﹁中小企
三OO万円以上必要であると規定
きでもあるという逆転の発想が必
業等が行う新たな事業活動の促進
ビジネスの世界でも不況、会社
要である。
としている 。 したがって 、 起 業、
ある 。新 た な 起 業 の 余地 は十分に
ある。特にソフトウェア関係の産
るのかである。会社の場合、合名、
不 況 期 に は 大 企 業 ゃ 、大組織は
業やコンサルティングなどの設備
合 資、 株 式、 有 限 の 四 種 類 が 法 定
立スケジュ ー ル案など 、総合的に
より知的な分野、 いわゆる隙間産
相談に乗り、 迅速に対応します。
業と呼ばれる小規模で機動力に富
る特例を設けた。
制度を設立から五年間適用除外す
されている。出資者の責任が有限
であることを前提として 、 資金が
んだものをイメ ージするところか
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私達は、 社会の信頼と期待に
応えることを宣言します/
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こ の よ う な 警 察 ・法律家等と ヤ ミ金 融 の
事件も発生している。
れまでにも 出資法や 利息制限法の上 限金利 の
﹁イタチごっこ﹂が続いていることから 、 こ
引下などの法改正が行わ れ てき たが、年利数
百 %、数 千 %を徴収 する ヤミ金 融業者 に対 し
ては有効な法改正と はい えなかっ た。そ こで、
法律実務家や 消費者団体等 は、抜本的 な解決
を図るため 、 ﹁ヤ ミ金融 対策法﹂の 制 定や 既
存の法律の大幅な改正を求めていた 。
そこで 、 与野党各党は 、ヤ ミ金融を規制す
玉も売って金をつくれ﹂と脅迫をしていたこ
﹄ た 。 大 阪 で 起 こ っ た 六O歳代の夫婦と妻の兄
るため 、貸 金 業 規制法や 出資法などの関連法
の改正案について 、共同提案することを決定
一 と も 、 新 聞 ・テレビ等の媒体で報じられてい
] の 三 人 の 自 殺 も 、 ヤミ金融からの取立を苦に
﹂ してのものと報じられている 。
した 。第 一五六国会中に成立することが確実
] あ ら ゆ る 方法を分析しつつ対応策を検討し 、
げること 、 出資法の上限金 利 を超 えた貸付 は
法案は 、 罰金を法人の場合一億 円 に引き上
視されている。
↓ 被害者の救済を図 って いる 。 また 、 ヤミ金融
としているが 、 罰則 の強化 に関し ては、 ヤミ
契約そのものを無効にすることなどを柱とす
るようである 。法律 の施行は来年一月 を目処
﹄ 育 ・啓発活動を行うなど 、被害の事前予防活
山 動も行 っている 。 それにもかかわらず 、 ヤミ
金融 に対する早急な 対策が 必要 なこ とから 、
滅のため 、 さらに強化 された 法律 の制定 を目
指して訴えかけていきた い。
となるこ とを 期待するととも に、 ヤミ金 融撲
これ らの法 改正 が警察の 取締強化 とあわせ
て、 ヤミ金 融業者が絡ん だ犯 罪防止 の有効策
早け れ ば八 月に も前倒 しで実施する ことが予
↓ 金 融 は 、 現在も新たな貸付方法を生み 出 し、
。
定されて いる
チケット金融などの ヤミ詮 融 の形態 があっ た
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が、 パンストや 化粧品の売買を装っ たヤ ミ金
士 融が新たに登場しているそうだ。 ま た、 フラ
日
ム増殖を続けている。
↑ こ れ ま で に も 、090金融や家具 リ1 ス、
+ が 配布しているチラシの買取運動や消費者教
↑ 護 士 や 被害者等と連携して 、 ヤミ金融業者の
品
ヤミ 金融等に対して 、私達司法書士は 、弁
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﹄ ヤ ミ 金 融 や 商 工 ロ │ ン等による厳しい取立
] が 、 社会問題となって久しい。﹁腎臓も目ん
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日 の 会 長や支屈の代表などが逮 捕 されるという
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七ンチャイズ方式でヤミ金融を営んでいた会社
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所員一同
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の擁護 と公正な社会の実現という使命を果たし、
皆様の信頼に応えてまいりますO
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司法書士は、新たに「司法書士倫理」を制定い
たしました。倫理の実践をとおして、国畏の権利
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