2012-4-no90 - 小谷行雄事務所

登記・法律問題な ど
、
お困りのこと が ござ い
ましたら 、お気軽 にご
相談 <t
:さい 。
No.90
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《季刊~
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市丸の内3
丁目 2
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番目号
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戸府 T
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(小谷)
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3
日
ザフズーラム
石 丸 寛 秋 事 務所
小 谷 行 雄 事 務所
司法書士
t
〔新レリ司法書士像を求めて
壬圭塵
春 の宵に
司法 書 士
苔丸
行寛
雄秋
化前の記録、すなわち韓国の戸籍も揃えなけ
まで ) 遡 っ て か ら 死 亡 ま で の 戸 籍 の 謄 本 を 全
部揃えなければなり ま せん 。 したが って、 帰
の出生まで (
男は 一五歳、女は 一二 歳くらい
あるという要素が欠かせないように思われる。
に異なる。現実 の体験としては 、 身の回りに
ても、やはり現実 の体験とは 、 いわば絶対的
かされるものであろうことは感じられるとし
想像力を働かせての想像の対象がとても心動
想像力豊かな人だと違うのかもしれないが。
うと、私自身の 、多くの時間においては 、 全
ればなりません 。 で す が 、 韓 国 ま で 行 って戸
その 、想 像 力 を 働 か せ て 把 握 す る 想 像 の 対 象
然そうとは 言え ない。
籍を取り寄せるのも大変ですので、手続代行
には実際に作成の試みをしてみないと現実の
がたとえば、発明品のような物である場合で
物 に で き る か で き な い か が わ か ら な い 、 と思
を 行 っている在日本大韓民国民団という在日
からの戸籍の取寄せ、翻訳をしてくれます。
わ れ る 。 そ れ と 同 じ よ う に 、身の回りにある
も 、 そ れ を 現 実 の 物 に す る た め に は 、 基本的
時間も費用もかかりますが 、韓国まで行って
ものの中に、この世界の中にたくさんあると
この組織の事務局に手続を依頼すると、韓国
戸籍を取り寄せること 、 その翻訳を行うこと
想 像 で き る 、快いもの美しいものが充実して
いるような時間や状況の持続は 、 作 成 可 能 な
なお 、韓 国 に は 戸 籍 制 度 が あ る の で よ い の
ですが、戸籍制度がない国 (ほとんどの国が
のだろうか。これについても 、物の発明品と
(
小谷行雄)
同じなのか。そうだとして確率的にどちらの
ほうが厳しいのだろうか。
そ う な り ま す) で は 相 続 証 明 書 と し て 、 別 の
石丸覧秋 )
(
書類が必要になります。
を考えると非常に助かります。
韓国人の人たちの組織に手伝ってもらいます。
日本へ帰化し 、 日 本 国 籍 を 取 得 し て い る 人 で
しかしそれが身の回りにたくさんあるかと問
くさんあるということは 、想 像 可 能 だ と 思 う。
この世界の中に快いもの 、 美 し い も の が た
- 想 像 と現実
小石
した 。 相 続 人 を 確 認 す る た め に は 、 被 相 続 人
今 回 の 相 続 登 記 の 被 相 続 人 は 、韓国籍から
出てきます。
- 韓国をめぐる相続登記のお 話
相 続 登 記 を し て い る と 、 いろいろな問題が
事~喜三
ザ・フォーラム
耳支
固
・
圃
・
し
、
き
とを防止する必要がある。よって、
一方的に労働契約を解除されるこ
期雇用労働者が雇止め等により、
の間で締結されたその次の有期労
期聞が満了した日と当該使用者と
結された 一の有期労働契約の契約
結している労働者の労働契約の内
と期間の定めのない労働契約を締
めがあることにより同 一の使用者
内容である労働条件が、期間の定
においては 、当該労働条件の 相 違
は、 労働者の 業務の内容お よび 当
容である労働条件と相違する場合
まれない期間(空白期間(ク l リ
該業務に 伴う責任の程 度 、配置の
これらの契約期間のいずれにも含
ング 期間 ))があり 、当該空白 期聞
働契約の契約期間の初日との聞に
にするため、有期労働契約が 一定
が原 則 として六カ月以上であると
有期労働契約について、その締結
の要件を満たす場合に、労働者の
変更の範囲その他の事情を考慮し
および更新が適正に行われるよう
申込により期間の 定めの ない労働
きは 、当 該 空 白 期間前 に満了した
4 施行期日
有期労働契約の契約期聞は 、 通 算
2 有期労働契約の 更新等
いては公布日から起算して 一年を
契約に転換させる仕組を設けるた
め、労働契約法の改正案が第一八
改 正 法 案 で は 、 有期労働契約の
更新等について 、 雇一止め法理﹂の
一
﹁
法定化を予定している。すなわち 、
める日に施行される予定である。
超えない範囲内において政令で定
て、 不合理と認められるものであ
ってはならないものとする 、と さ
有 期 労働 契 約 の反復更新により無
れている。
ない労働 契 約 への転換
期労働契約と実質的に異ならない
とされる。
有期労働契約の契約期聞につい
状態で存在している場合、または
経済情勢に応じて有期雇用を調
契約期間に参入しないものとする 、
ては、労働基準法において原則 三
有期労働契約の期間満了後の雇用
整する企業にとって雇用の 固 定 化
ところである。
ン ・ショックにより 、企業の生 産
年が上限とされているが 、 企業は
継続につき、合理的期待が認めら
は負担増につながる。法改正によ
O 回国会において審議されている
活動などが縮小を余儀なくされた
契約を更新することによって、有
れる場合には、雇止めが客観的に
いては公布日とされ、ー、 3 につ
り、契約満了前に雇用を打ち切る
改正法案の問題点
﹁雇止め﹂がかえって増えるとの 指
平成二O年秩に発生 したリ l
改正法については、前記2 につ
ことから、労働現場では、﹁ワ lク・
期労働契約者とし て長期間働かせ
合理 的 な 理 由 を 欠 き 、社会通念上
改正法案の概要
シェアリング﹂や 、有期雇用労働
ることができたため、有期雇用労
はじめに
者 の 契 約 更 新 を 一 方的 に 拒 否 す る
働者は不安定な状態のままおかれ
新しい。その後もパ l卜やアルバ
相当であると認められないときは、
摘も出ている 。
有期労働契約が更新 (
締 結) さ れ
たものとみなす 、 としている。
ているのが現状である 。そのため 、
3 期間の定めがあることによる
改正法案では 、有 期 労 働 契 約 が 五
雇用の労働者は増え続けており、
労働者の申込により、期間の定め
不合理な労働条件の禁止
年を超えて反復更新された場合は、
改正法案では、有期労働契約を
締結している労働者の労働契約の
のない労働契約に転換される仕組
なお、同 一の使用者との間で締
を導入するとしている。
平成二二年には一七五六万人とさ
とみられている。
その七割にあたる約一二O O万人
れ、そのうち、有期雇用労働者は
イト、派遣 ・契約社員など非正規
有期労働契約の期間の定 め の
﹁雇止め﹂が なされたことが記憶に
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労働契約法改正案
の概要
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このように、相当数存在する有
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ザ・フォーラム
司法書士奮戦記
残るのは、訪問販売で契約した場
六日の経済産業省の商務流通審議
一 年八月
判示した。また 、 平成 二
て契約をしたとは認められないと
一 ・一九判
名古屋高判平 一九 ・ 一
合に、契約書面等を受領した日か
官通達でも、契約の相手方の属性
次に、訪問販売の分野を対象と
ら八日以内なら契約を無条件で解
O 号七四頁では、事業規
時 二O 一
除できるク lリング ・オフを使え
に適用除外するものではないとし
が事業者や法人である場合を 一律
模の小さきゃその内容から当該物
そのため、庖主は約 三O万円で
ないかである。もし認められて解
する特定商取引に関する法律で対
庖舗の設備の注文をキャンセル
ドア購入契約を結んだ。その後 、
除されれば違約金の支払義務はな
ている。事業実態がほとんどない
処できないか。セールスマンの態
しようとしたところ業者から﹁お
庖主は仕込をしながら、自身の自
零細業者の場合には特定商取引に
工が営業のためもしくは営業とし
宅 は 屈 を や っ て い る し 、事業のた
営とは名ばかりで賃金程度のわず
く、原状復帰費用も相手方負担だ。
関する法律が適用される可能性が
件の必要性の少なさを理由に印刷
めの電動ドアの導入だから解約で
かな収入の中から支払って導入し
しかし大きな問題があった。特
高いという。
ならば、取消することはできない。
きないよ﹂と 言 わ れ た と い う 近 所
たドアがスムースに開閉すること
定商取引に関する法律は消費者保
度は穏当、商品説明も適切とする
の飲食庖主だと名乗る 三O歳代の
と、お客さんが庖にお金を落とす
護を目的とするから、本 件のよ う
- 一件 落 着
l l私の事件簿 │ │
男性が駆け込んできた 。
に飲食庖の自動ドアの場合、契約
-電動ドアのキャンセル
-事件の概要
ことの関係を改めて慎重に考えた。
﹁別だな、高い﹂と思 ってすぐにド
キャンセルは効かないと 、 冒頭の
ア購入を断る旨の電話を入れたが、
同法 二六条 一
適用除外となるか (
当該契約を締結したと認定され 、
営業として﹂
のために﹂もしくは ﹁
、 ﹁営業
の申込をした者 (
庖主 )が
れる可能性がある。早速、内容証
あり、ク lリング ・オフが認めら
の場合は収入が少ない零細業者で
人間万事塞翁が馬で、この広主
詳しく話を聞くと、念願の庖舗
を構 え て独立したが、収入が少な
いので、イ ンターネ ットのクーポ
とおり跳ねつけられてしまった。
だが調子がよくなく、お客さんに
元々その屈のドアは自動開閉式
をしできたらしい。
のセールスマンがアポなしの訪問
ろうと考え出した矢先、電動ドア
益につながらず、底固く商売をや
しない限りは、詐欺、強迫か、重
する民法からは合意で契約を解除
まず、私人間の財産関係を規律
- 法条文上 で は保 護 さ れ な い ?
きるかについて考えてみたい。
た契約をキャンセルすることがで
なわち、事業者でも訪問販売でし
から解放される方法はないか、す
のらしい。
令解釈による救済が必要となるも
わなくなる。やはり、裁判所の法
すべて文言どおりでは実態にそぐ
を守ることだ。最新の法律でも 、
民法の目的は市民の安全と自由
- 裁判所による救済可能性
項)である。
その旨を業者に伝えたところ 、結
工の工程に入っているはずがない。
を回避する方向で考えるはずで加
実があるので 、企業論理から損害
契約当日、断りの電話を入れた事
ってくれと な ったが 、広 主本人が
せめて加工料、材料費だけでも払
明郵便で 業者に通知 した 。業者は 、
以下、この庖主が契約の拘束力
ンサイトで集客を当てこんだが、
入居してもらえなかったことが数
特売品目当の客ばかりで肝心の利
回あったという。セールスマンの
ろう。その後は連絡は途絶えた。
局、相 手方に損害はなかったのだ
大 な 錯 誤 が な け れ ば 、最初からな
零細な印刷業を営む者がビジネ
態度は強引ではなく、商品説明も
か ったことにはできない。
スホンのリ l ス契約をした事件も、
普通に感じたそうだ。
-3-
ザ・フォーラム
ヘ奇 f - i 生 二
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メディアやドラマで脚光を浴び
- 一口に当事者という けれど
ることが少ない司法書士が引き受
ける登記の仕事は、さしずめ演劇
の美 術 ・照明などの裏方スタッフ
にどこか似ているかもしれない。
だが、日常業務は確かにそうかも
しれないが、ここぞとばかりに登
場人物をリードする見せ場がない
わけではない。それは 、不動産取
て登記代理をするのが司法書士の
引決済の立会場面である。﹁頼まれ
仕事﹂と説かれること自体は正し
いが、そうあっさり評されると﹁身
も蓋 も な い ﹂ と 言 いたくなる。
たとえば、登記当事者が常に健
押、商号をくるくる変えた金融会
に抵当権などの制限物権がいくつ
者数名 、 買主側に本人と代理人弁
現したのは売主のご老体と仲介業
某月某日 、 取 引 決 済 会 場 に 姿 を
配当にありつこうと詰めかけた担
護士 、 そして担保権抹消と引換に
も 付 い て い る 場 合 や 、 滞納税の差
社 、会 社 分 割 を し た 銀 行 、代 位弁
この場において司法書士には 、
O数名である。
保債権者 一
済した保証協会などの登記を都市
不動産取引をめぐる人の往来は 、
型不動産に見かけがちである。
本人確認をしたり、書類に捺 印 を
執掛に頼んだ書類が不足する債権
求める仕事がある。だが 、 事前に
者にかぎって誠実さがない。その
まるで繁華街の雑踏を思わせるほ
そんなややこしい登記のある不
どである。
動産取引に 、 ほ か に 多 く の 案 件 を
ため 、 正午前にスタートしたにも
うえ、関係者が総勢数 一
O名 の 事
町場の企業の城主の心痛はいかば
もかかわらず落城に追い込まれる
流行遅れによる客離れに後継者難
が重な って、長年かけて築いたに
護士と して は、奇妙な登記が付い
それはそうであろう。代理人弁
買主代理人弁護士が ﹁お前さん
理が終わらない。
済むところ 三時 を 過 ぎ て も 点 検 整
抱える司法書士がかかわるなんて
土地パブルがはじけて 二O余年
かかわらず 、 一般に 二、 三O 分で
の高齢者 、視聴 覚 障 が い 者 、外 国
あろうはずがないというなかれ。
人など交わる人はいろいろである。
ことに加 え て、オーナーの高齢化 ・
を経ても 一向に景気が回復しない
案では 一つの登記をするのにかか
できないようでは買主に 叱 られよ
たキズものを買って所有権が行使
ある。売買 ・贈与 、 相 続 ・遺 贈 、
っと売 却 と 借 財 弁済のめどが立っ
そんな失意の老経営者から﹁や
記書類を具備 しなけれ ば 一円たり
う 。 所 有 権を 害する 一切の抹消 登
線で焦れる表情を隠さない。
大丈夫かね ﹂ と い わ ん ば か り の 目
る労力負担は小さくない。
の法律の 世 界 は冷酷非情である。
自 己 信 託 、 事業不娠によるクロ ー
一方 、今日限りで追い 出される
て も 右 か ら 左 へ 債 権 者 や 仲 介業者
司
令
。
とも売買代金を払わない 構 えであ
たので 、付 き 合 いの 長い先生に最
売主は 、数億円の 代金を受け取っ
にビジネスライクに配分すると手
0
.オ ー ケ ス ト ラ の 指 揮 者 の よ う に
りました﹂と承諾した私である
期の看取りと して、 込 み 入 っ た 登
ズ等 、 まるで人生模様のダイジェ
記を頼みたい﹂と頭を下げられる
0
と知らぬ顔はできない。﹁かしこま
・ 一口に不動産というけれど
不動産とい っても 、 登記記録上
やがて哀しきドラマかな﹂である
スト版を登記に圧縮 し た 感 じ で あ
り、 まさに﹁それはおもしろうて
る取引の動機 ・目的 は千差万 別で
さらに 、その 登記のベ l スにな
かりだろうか。だが 、理屈 づくめ
の即応スキルが求められる。その
そのため、ケース ・パイ ・ヶ l ス
。登 記代理のハ イライト
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常者 と は 限 ら ず 、 心 身 が 衰 え 気 味
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マ 宵
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ドリ
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ザ・フォーラム
元にいくらも残らない
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業者と代理人弁護士はなぜか宣明
引実態 を知悉しているはずの仲介
ここで生じる疑問は私よりも取
まつ わる人 間ドラマの果 てにして
何のことはない、カネカネカネに
成果としての登記面だけをみて 、
るかを しかと考 えた い。 利筈の綱
すれば魅力ある職業人に成長でき
足りる人間的魅力とは何か 、 どう
見とスキルを身に付けて 、 信頼に
登記には口出しをせず、後者は双
または弁済
成O年O月O 日解除 (
番抵当権抹消﹂であり 、原因は﹁平
消 登 記 の 目 的 は 順 位 を指 し て ﹁ 何
事後の登記記録に 公示 される抹
全うしたいからである。
自らを督励するのは専門家責任を
その仕事をあえて引き受けるよう、
会う登 記は緊張感が求め ら れる。
引きを する人間同士の取引に立ち
私は決済場所では、オ ーケ スト
. 取引会 場を総 理する役
は味わいが薄くそっけない。
方代理の非違行為を恐れるのであ
もしくは放棄)﹂に すぎない 。
前者はモノには 責任をもつが、
関係者から提出される書類を 一点
る。そのため 、 取引の熟成段階で
-登記に味わいは な いか
役を引き受けないということだ 。
一点点検し、その 一方で初対面の
ゴ l ・サインを送る役割は私の 当
ラのコンダ ク ター役であると自負
当事者の表情や 言葉遣いを観察す
番である。
している 。楽 器奏者を見るように
る。また、居並ぶ人士が揃って信
法書士こそ権利登記の専門家であ
この種の取引では、こぞ って司
記なんて味気ない 、誰がやっても
登記の全貌に思いを寄せずに ﹁登
経験談を莱後輩に吐露したところ、
ド ラマ に胸がと き めく私が 、 その
理の体験は職業冥利に尽 き る人間
不動産取引決済の立会と登記代
- ハイライト 業務に 意 欲 を
頼を寄せてくれるようにと毅然と
スにしながらも、道理が引っ込む
して品位ある柔らかい口調をベー
て登記離れを起こす新進司法書士
判 や口 頭弁論、外科 医なら手 術に
同じようではつまらない﹂と称し
相当す る司法書 士のハイ ライト 業
ると 一目おいてくれるが、換 言 す
が
、 ﹁せ っかく手にした資格なの に
食えないなんて ﹂
と 概嘆するのは 、
務ですね。何億円もの取引の場で
れば宣明どおりに決済できなけれ
登記 の意義を知り登 記代 理 人 を 信
ような無理を 言う 人には厳しくた
ば問責するぞといわんばかりであ
り、責任感が 肩 に 重 くのしかかる 。
頼する利用者を見ない独りよがり
しなめ、すぐに教導して是正させ
動俸の高鳴りを覚えつつ、代理
金融のプロを指揮するとは尊敬 し
知識を切り売りして利潤だけに興
定型登記に僻易と し つつも 、 法 律
の役割を再認識しました/﹂との
取引に伴う登記手続での司法書士
受けるまで じ っと待って いたとは 、
従い自らの虎の子をかけて弁済を
ます。債権者が司法 書士 の采配に
﹁先輩の仕事ぶりは弁護士ならば公
宣
人弁護士からの 信 頼が織りなす﹁
の偏見ではなかろうか。
そこには不動産取引の海千山千
が 一堂に集ま っている。たった 一
味を示す商人根性だけが大手を振
場が進み、いよいよ金銭授受に
ンス が板に ついてきた私は﹁本日
差 し掛かると、前述のようなスタ
- 一点のミスがす べてを壊す
明布告﹂のシ l ンである。
ヲ匂。
の売買取引に伴う登記 申 請 書 類 は
支払になり 、売主さまは各債権者
つのケアレスミスが取引の中止 ・
ることになる。資格とりたての実
そんな職業哲学が染み込むと、
す べ て 調 い ま し た 。 ど う ぞ 、 買主
に担保権抹消登記書類と引換に割
延期につながるだけに神経過敏に
践的職業教育はエクスターン ・シ
さまは売主さまに所定の金員をお
付弁済金をお支払いください﹂と
なるが、できるだけ動揺を表さず
ップが 欠 か せ な い に も か か わ ら ず
人々が共生している限り、不動産
誰が伺といおうと 、 この大地に
口吻である。
声を大に して 宣 明する。
に堪えるのもまたつらい。
登記の仕事のハイライトである
ヨナルの仕事だと思う。
と興味をそそられる プ ロフ ェッシ
その鶴の 一声 で 売 買 代 金 数 億 円
と自負したい取引決済の立会だが、
その悩みを解消するため 、 どんな
取引立会に伴う登記代理 こそ誇り
は、現金組、電送組、小切手別に、
債務弁済の交渉経過や妥結額など
T PO にも遺憾なく即応できる知
それが欠けていないだろうか。
いったん買主から売主へ、売主か
取 引 の 態 様 は さ ま ざ ま で も 、 その
食えないならばなおさらのこと 、
ら種別ごとに債権者へと順次授受
される。
5
教上の祝典 ・儀式 ・行事を行 う 、
また 、宗教団体 を組織するとい う
部に表出する場 合、 たとえば、 宗
AV
法的被害 救 済 の現状
財産を奪うのである 。
者 や構成員の 老後の蓄 え等大事な
い、カルト 宗教団体は 一般の消費
制する 。 そうすることで魂が浄化
される 、 先祖が救われるなど と い
音や 写真 撮 影、書類の保管等をし
する 等 も有効である 。 加 え て、録
明郵便を用い て脱会通知書 を送付
ま た、弁護士 に依頼 す る、内容証
人で対応するこ とが肝 要で ある 。
は 一人で行動する こと なく、複数
ことになると、他者の権利 ・利益
であるといえるが、その信伸が外
を現実的 ・具体的に侵害する場合
と同様に、まともな団体とそ う で
宗教団体には、その他世間 一般
- ﹁カルト ﹂ 宗教団体
ある。
約を受けると考えられているので
行為と、人を踊して金儲けをする
なく諦めてしまう 。 正 当 な 宗 教 的
断し、法的な責任追及をすること
返還を実現するのは難しい﹂と判
とんどの場合、 ﹁
本人の意思だから、
こうした宗教絡みの事件になる
と、相談を受けた弁護士等は 、 ほ
周囲のサポートが必要 にな ってく
る。 今 まで 、 全 人格 を かけて 信 じ
な判断が下せるようにするには、
抜け出て、 一人の人間として正常
受 け て いる場合が 多 い。そ こから
であれ、マイ ンド コン トロールを
ま た、 カルト 宗教団体 に所属す
るに 至 った人は 、程度 はさまざま
ておくことも同様に重要 である。
ない団体がある 。 我が国では 、 オ
現状である 。 ただ、いく つかの判
て いたものを否定 した 者 は、 心に
もあるため、公共の福祉による制
ウム真理教が 一連の事件を起こし
たことで、 ﹁カルト﹂との用語が有
例では、宗教団体側の違法行為を
日本国憲法 二O条は、﹁信教の自
信教の自由
カルト宗教被害救済
名 と な っ た 。 定義 は 定 ま っ て い な
団体とかかわる場面では 、録音や
要となる。そのため 、 カルト宗教
おわ り に
な ってくる。
リングを受ける等が極めて重要と
に接する、専門家によるカウ ン セ
犯罪行為との区別は、難しいのが
いが、本稿では、 ﹁反社会的な行為
うな問題があるのだろうか 。
写真撮影 、書類の保管等をしてお
大 き な負担がかかる 。 家 族 が 適 切
由は何人に対してもこれを保障す
る﹂ と規定している。宗教をめぐ
A
り多くの血が流されてきた人類の
認め、財産の返還を認めている 。
裁判にな ったときには 、証拠が必
歴史を踏まえ、憲法に記されるに
至 ったこの権利は、極めて重要で
まずは 、消費者問題である。無
ると 、 いつの間にか壷を買わされ
ルト宗 教 団 体 か ら 脱 会 させること
被 害 救 済 の 第 一歩は 、 確実にカ
被害救済の手引
ほうにいくことが 多 い。困 ったら 、
疲弊するだけでなく 、状況が悪い
で解決しようとすると、 当 事者が
素人判断で行動したり、 家 族だけ
専門的なノウハウが必要である。
以上まとめると、被害 救済には 、
ていたケ l スを聞いたことがある
である。脱退を通知すると 、﹁地獄
まずは信頼できる専門 家へ 相談を
く必要がある。
物質的な豊かさが行きわたる 一
方で、心に癒しを求める人が増え
方もいらっしゃるだろう。問題が
に堕ちる﹂、﹁家族にひどいことが
する ことが解決 への第 一歩 である。
料のセミナーに誘われて行ってみ
ているとという。宗教の役割が今
一度見直され 、 必要とされる場面
あると思われる宗教団体の多くは、
起きる﹂などと 言 われ、ひどい場
A
多くなっているのではないだろう
構成 員 に も 集 金 が 修 行 で あ る と 思
合は、暴行に 至 るケ l スもある。
A
ただ 、信 教 の 自 由 も 、無制限に
せる。また、その構成員にも財産
わせ 、 ノルマを課して集金を行わ
こうしたことから、脱会に向けて
ふM
保障されるわけではない。信仰が
を 献 納 す る こ と を 推 奨、 ま た は 強
あることはいうまでもない。
では、カルト宗教団体はどのよ
をする団体﹂ をいうとする。
告溜面談室
内心にとどまる限りは絶対不可侵
6一
ザ・フォーラム
ザ・フォーラム
こんな時にお役に立ちま
司法書士 は
③公正証書による請求債権
は、 他人の申し立てた競売手
続でも配当要求できる。
を取り決め、履行を約束する契約
である 。 お金を貸してしま った後
に支払滞納 、 不履行などが生じた
がある場合に、お互いに債権債務
を確認 、 承認し 、改めて弁済方法
場合で事前に書面を作成していな
いか 、改めて書面を作成する必要
などを定め 、債務承認弁済契約を
④公正証書による請求債権で
あれば 、債務者が倒産した時
三お金の貸し借りをする時に公
結び 、契約内容を公正証書にする
は配当要求ができる。
お金の貸し借りの時なので、メ
正証 書 を作成するメリ ット
まず、公正証書で金銭の貸借に
リ ット
も信恵性が高いものになる。また、
約成立の証拠、証明書類として最
ある。それ以外の点としては、契
より、時効の進行がゼロに戻
なるので 、新たな書面作成に
②債務承認は時効中断時由に
①債務の確定ができ、しっか
と、以下のメリットがある。
まつわるトラブルの相談がとても
関する書類を作成すること自体の
借りる側に対しては、お金を借り
り、改めて時効の起算が開始
リットに関しては前記 二と同様で
多い。友人や親族聞の小さなお金
メリットは以下のとおりである。
るときに公正証書を手聞をかけて
公正証 書で書 類を作成するメ
公 正 証 書 で 解 決 / 貸金トラブル
一 最 近 の貸金事 情
の貸し借りから、事業資金の工面
①金銭の支払に関する契約を、
作成するので、借りる側にきちん
できる相談もあるので、できれば
る方が多いが、このように事前に
なってから司法書士事務所を訪れ
成をお勧めしている。 ト ラブルに
当所では公正証書による書面の作
お金の回収が大変である。よって、
いので、いざ支払が滞ると督促や
さずにお金を貸していることも多
ができる。
さえて債権を取り立てること
産や給料などの資産を差し押
とができ 、借主の動産、不動
より直ちに強制執行をするこ
すことなく、この公正証書に
わない時に貸主は訴訟を起こ
成した場合には、借主が支払
旨の記載をした公正証書で作
きは直ちに強制執行に服する
く慰謝料の示談書や売掛金 、 不法
金銭消費貸借だけではな
借契約 (
貸主に対して 、 以前の金銭消費貸
債務承認弁済契約とは、借主が
作成するメリ ット
正証 書 (
債務承認弁済契約 ) を
四 お 金 を 貸 し て し ま った後に公
の確保が見込める。
な プ レ ッ シ ャ ー が か け ら れ 、履 行
と支払わなければ、という心理的
を返してもらうにはものすごい時
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いうことだ。﹁叶
m ︼印50ロゆとと
はよくいったもので 、貸 し たお金
てもらうほど大変なことはないと
くづく思うのは貸したお金を返し
O年)。
権の消滅時効は 一
滅時効は五年、個人の貸金債
される (
商人の貸金債権の消
りと書面で契約できる。
だが、特に
までさまざまである。 (
その金銭債務を履行しないと
最近は不景気のせいか、お金に
個人間の場合には ﹀ 何 の 書 面 も 残
お金を貸す時に相談に訪れてほし
司法書士を長年やっていて 、 つ
五おわりに
いものである。
るものだ。だからこそ、貸す時に
間と 、 場合によってはお金がかか
はお近くの司法書士や弁護士に
いても債務承認弁済契約を結ぶこ
少々相談しては.とうだろうか。
行為などによって生じた債務につ
とはできる ﹀ によって生じた給付
であっても、公正証書の謄本
義 務 を 承 認 し 、 その履行方法など
②登記のされていない担保権
に基づいて不動産競売の申立
よって、今回はお金を貸す時と
証書で書類を作成することのメリ
が認められる。
貸してしまった後に分けて 、 公正
ットなどをお話ししたいと思う。
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境f
l労働関係をめぐるトラブルも
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・暴力団排除条l
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取 引 に 関 し て は 事 業 者 に 限 ら ず、 す べ て の 者 一
ことの努力義務を課している 。また 、 不 動 産 -
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方が暴力団関係者でないことを確認すること F
ゃ、契約条項内 に暴力 団 排除条 項 を盛 り込 む ヰ
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出に用途確認と暴力団排除条項を設けることをヰ
義務づ け ており懲役 ・罰金 刑 から 、業 者 名 の 目
暴排条例﹂という)
己 暴 力 団 排 除 条 例 ( 以 下 、﹁
巳 と は 、企 業 や 市 民 と 反 社 会 的 勢 力 と の 関 係 遮 ﹁ 公 表 ﹂ 等 の 措 置 が 設 け ら れ て い る 。 も し 、条 F
断を企業や市民の力を合わせることによ って 例 に 反 し て 上 記 の よ う な 取 引 を 行 っ た 場 合 に 平
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出 実 現 し よ う と 、平成 二二年 四 月 に 福 岡 県 で 施 は 自 治 体 よ り 勧 告 が な さ れ、場 合 に よ っ て は ﹃
、
同行されたのを初めに 、
全国で施行されている事業者等も不利一室被ることとなるため 注 一
一条例である。意が必要である
だが、どうしても暴力団等の関係者の不当一
一暴力団等の反社会的勢力への対策としては 、
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相手の組事務所平
策が中心であったが 、暴 排 条 例 の 施 行 に よ っ う 場 面 に 出 会 っ た 場 合 に は 、﹁
己 従 来、警 察 に よ る 刑 事 事 件 の 摘 発 を 通 じ た 対 要 求 や 訪 問 に 対 応 し な け れ ば な ら な い 、とい
K
出 て 、 以 下 に 託 す の よ う に 暴 力 団 員 に 限 ら ず 、 に は 出 向 か な い ﹂、﹁決裁権者が応対しない﹂ 、 司
= 都 道 府 県 民 や 事 業 者 に 対 し て も 規 制 を 課 す こ ﹁ 事 実 確 認 を し っか り行う﹂ 、﹁﹃責任﹄ と い う 戸
一 と で 、 社 会 全 体 に よ る 暴 力 団 排除 を 推 進 し て 言 葉 に 惑 わ さ れ な い ﹂ 等 対 応 を と る こ と が よ 一
出いくこととなった。いと思われる。司
出暴排条例の内容は各都道府県で異なっていそれでも暴力団等の関係者による不当要求自
F
己 る た め 、個別、確認が必要であるが 、 そ の 多 や 訪 問 が 収 ま ら な い場合、 また 、賃貸物件が
、 暴 力 団 に 資 金 を 暴 力 団 組 事 務 所 と し て使用 されて いる、
ヰ く が ﹁暴力団を恐れない﹂ ﹁
不当一
司 提 供 し な い﹂、﹁暴力団を利 用 しない ﹂ 等 の 理 要 求 金 を 支 払 っ て しまった等、すでに被害が 目
・発生している場合においても、民事保 F
、警 察 へ の 被 害 届 平
﹄ 念 を 掲 げ て お り 、事業者や住民も制 限 を 受 け 継 続
士る。全法上の仮処分や訴訟対応
い。 司
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規制の 内容 に つ い て 東 京 都 暴 排 条 例 を 参 考 の 提出等、 とりうる法的措置があるので 、警 司
己 にすると、事業者に対して暴力団 等 の 威 力 を 察 へ の 相 談 は 勿 論 の こ と 、弁護士や司法書士 F
平
t 利用したり 、 そ の 活 動 を 助 長 す る よ う な 取 引 等 の 法 律 専 門 家 に ぜ ひ と も ご 相 談 い た だ き た
出 を行うことを禁止するとともに 、契約の相手
控
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~争 守
合予 知
3月末、派遣労働者の処遇の改善や雇用の安定を
図るため、いわゆる労働者派遣法が改定され
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司法書士にお任せくださいノ