前橋市環境基本計画 改訂版 第6章 地区別の環境配慮指針 9 宮城地区の環境配慮指針 宮城地区は、8,839人、2,558世帯が住む、面積48.15km2の赤城山の南麓に位置する地 域です。面積の46%を森林が占め、緩斜面には農地や住宅が広がっています。 1 自然環境について 宮城地区は、赤城山の南麓に位置し、樹林地とそこを流れる河川など比較的自然が多く 残された地域です。渓谷沿いには自然散策道やキャンプ場もあり、赤城温泉や滝沢温泉な どもあります。標高400m以下の地域には水田や畑などの農地も広がっており、生物の生 息環境としても高い潜在力を持っていることから、これらの豊かな自然を保全していくこ とが最も重要なことです。 植物、哺乳類、は虫類、両生類、昆虫類、魚類など存在が確認された生物種は多く、ミ ズマツバ(植物)、トウキョウダルマガエル(両生類)、ムラサキトビゲラ、ゲンジボタル、 ヤスマツトビナナフシ、ベッコウバチ(昆虫類)、カジカ(魚類)など希少種が確認され ています。 一方、近年は南部を中心に宅地化が進んでおり、無秩序な開発を防いでいくことが必要 となります。 2 環境負荷について 地区内は里山や山林等豊かな自然に恵まれ、目立った環境問題は見あたりませんが、中 心部を南北に走る大胡・赤城線と東西に走る国道353号線、県道四ツ塚・原之郷線、上神梅・ 大胡線等主要な幹線道路では、騒音、振動などに注意が必要です。 また、地区内を流れる荒砥川は類型Aに指定されておりますが、生活雑排水や畜産排水 の流入により環境基準の達成状況が低く、対策が急がれます。 3 快適環境資源について 地区内北部には赤城山麓の中の散策道やキャンプ場、また関東平野を一望できる展望台 など快適環境資源が存在します。また、中部には赤城神社や千本桜など観光資源も存在し ています。さらに、その付近にはドイツの農村の町並をイメージした「赤城高原牧場クロ ーネンベルク」や自然を取り入れた市民入浴施設の「ふれあいの郷」、「ぐんまフラワー パーク」などがあり、家族やグループで自然にふれあいながら楽しめる施設となっています。 124 前橋市環境基本計画 改訂版 第6章 地区別の環境配慮指針 宮城地区 環境負荷の状況 宮城地区 快適環境の分布状況 騒音 文1 類型B 水質類型 おおあなのぶな 大穴のブナ ひついし 文2 櫃石 類型A ちゅうじのあかぎとう 類型なし 文3 忠治の赤城塔 水質調査地点 みよさわあかぎじんじゃほんでんないぐうでん 数値 / 数値 昼間 夜間 文4 三夜沢赤城神社本殿内宮殿 平均騒音レベル(dB) みよさわあかぎじんじゃほんでんおよびなかもん 三夜沢赤城神社本殿及び中門 眺1 景1 みよさわあかぎじんじゃのたわらすぎ 三夜沢赤城神社のたわらスギ 文1 滝沢不動尊北 あかぎじんじゃけいだいじんだいもじのひ 赤城神社境内神代文字の碑 まがたま 勾玉 みよさわあかぎじんじゃだいだいかぐら 三夜沢赤城神社太々神楽 赤城温泉郷付近 みよさわのぶな 文5 三夜沢のブナ 文3 文2 あかぎじんじゃそうもん 0 0.5 文6 赤城神社惣門 1 km あくざわけじゅうたく 文7 阿久沢家住宅 三夜沢町 三夜沢町 柏倉町 文4 文5 柏倉町 はなげいしかわらのそうたいどうそじん 文8 鼻毛石河原の双体道祖神 文6 つめひきふどうそん 文9 爪ひき不動尊 レ1 レ2 せきじょうじろくじぞうのせきどう 文10 赤城寺六地蔵の石幢 こんごうじのろくじぞうのせきどう 文11 金剛寺の六地蔵の石幢 レ3 あうんせきぶつ 文12 あ・うん石仏(稲荷神社) 苗ヶ島町 おおまえだすわじんじゃのししまい 文13 大前田諏訪神社の獅子舞 苗ヶ島町 せらだやくしのあみだぞう 文14 世良田薬師の阿弥陀像 レ4 42/37 市之関町 景2 文7 文11 レ5 市之関町 鼻毛石町 文8 天神山自然公園付近(鳴沢川) 文9 レ6 レ7 文12 文10 景3 景1 ツツジ群 景2 荒砥川 景3 粕川 眺1 関東平野 鼻毛石町 馬場町 天神山自然公園付近(大穴川) 0 0.5 1 km 文14 馬場町 庚申橋 文化財 文化・レクリエーション施設 公園・緑地 47/38 大前田町 風致地区 眺望地域 景観の良い地点 文13 大前田町 レ1 赤城高原牧場クローネンベルク レ2 赤城南面千本桜 レ3 千本桜野球場 レ4 ぐんまフラワーパーク レ5 宮城総合運動場 レ6 宮城体育館 レ7 宮城公民館 126 127
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