第６章計画実現に向けた推進体制 - 75 - 第６章計画実現に向けた推進体制第６章１計画実現に向けた推進体制各主体の基本的な役割本計画に基づいた各種の施策・事業を展開し、将来像や基本目標を実現するためには、本市はもとより、佐賀県、農業協同組合をはじめとする農業関係団体や農業者、多くの市民が計画の趣旨や内容を理解し、協力・連携しながら計画推進に関わっていく必要があります。このため、パンフレットや広報、市のホームページなどの媒体を活用して、本計画の趣旨や内容、進行管理状況について周知を図ります。（１）農業者の役割農業者は、安全・安心な農産物を安定的に生産・供給していく主体です。また、地域の環境資源や景観資源としても重要な機能を有し、市民の共有財産ともいえる農地や水環境を持続的に保全していく主体であることを認識し、市民や行政等と協力・連携しながら農業振興に努めるとともに、自ら所有している農地やその周辺環境を保全し、豊かで美しい農村環境の形成に寄与する役割を担います。（２）農業団体の役割農業に関連する活動や事業を行う農業団体は、農業関係機関や農業者、農業団体の構成員のみならず、広く一般市民とも連携して本計画の実現に主体的に取り組む役割を担います。また、市が実施する施策・事業に積極的に参加し、協力する役割を担います。（３）事業者の役割食料品の加工、流通又は販売に携わる事業者を初め、本市で経済活動を行う事業者は、地域で生産された農産物を積極的に使用するよう努め、本市が進めようとしている地産地消、安全・安心な食の提供に貢献する役割を担います。（４）市民の役割市民は、農業の安全な食料の安定した供給という基本機能に加え、水源涵養機能や景観・環境の保全機能、教育・文化機能、福祉・保健機能、レクレーション機能など農業・農地が持つ多面的機能に関する理解を深め、市内で生産された農産物を積極的に消費するよう努めることが望まれます。また、生きがいやレクレーションとしての農業への取り組み、収穫等の農作業の体験や農地保全活動等の地域づくり活動への参加など、様々な形で本市の農業・農村を支えていく援農者としての役割を担うことが求められます。 - 76 - 第６章計画実現に向けた推進体制（５）市の役割市は、市民や事業者、農業者や農業団体、国や県、その他の機関と連携し、施策や事業の推進に必要な組織体制や支援制度等の整備を的確に行う役割を担います。また、本計画に基づき、施策・事業を着実に推進するとともに、農業振興や農村活性化等の観点から、市民との協働によって自立した地域社会づくりを進める役割を担います。農業者協力・連携協力・連携市民の理解と信頼に基づく農業団体市豊かな佐賀市農業の創造協力・連携協力・連携事業者市民協力・連携 - 77 - 第６章２計画実現に向けた推進体制計画の評価・改善（１）施策・数値目標について計画に掲げる施策・数値目標について、１年ごとにＰＤＣＡサイクル手法により点検・評価を行い、継続的かつ最適な施策の実施を実現します。（２）計画実施の公表について計画の事業成果については、市のホームページ等で毎年公表します。（３）施策の改善について施策の改善については、めまぐるしく変化する農業情勢や農家等の意向などに柔軟かつ的確に対応し、施策の最適化を行います。なお、現在、国の農政が大きく動いているため、国の施策がまとまった段階で適宜、見直しを行っていきます。また、計画策定から５年後の平成３０年度に全体的な見直しを行います。（４）体制について点検・評価及び改善の検討については、「佐賀市農業・農村活性化懇談会」において、ＰＤＣＡサイクルのもとで行います。 - 78 - 第６章計画実現に向けた推進体制ＰＤＣＡサイクル目標設定と目標実ＰｌａｎＤｏ現のために計画を（計画）（実行）るか判断し、改善措置ＡｃｔｉｏｎＣｈｅｃｋ事業の進捗の評価を講じる（改善）（評価）と成果の分析を行う計画に従って実行す決定する計画の継続が可能国の施策の変化（新たな施策）佐賀市農業・農村活性化懇談会 ※PDCAサイクル PDCA とは、Plan（計画策定、実施方針・目標設定）、Do（実行）、Check（点検・評価）、Action （改善・見直し）の頭文字をとったものです。行政施策や事業の評価にあたって、計画から見直しまでを一環として行い、さらにそれを次の計画・事業に生かそうという手法です。 Plan→Do→Check→Action→Plan……という一連の周期的な流れ（サイクル）によって計画の進行管理を行っていくことから、PDCA サイクルと称しています。 - 79 - 第６章計画実現に向けた推進体制 - 80 -