緑地の生物多様性を評価する一手法について

]靴_1:1iε.」. Jpn. S〔)C. Reveget. Tech..41(D ,259-262.(2015)
技術報告 rECHNICAιR五PORT
緑地の生多様性を評価する一手法について
趙賢一、D・佐藤力D・森野敏彰D・織戸明子D ・番場和徳D・山野秀規D
加藤子D・山本紀久D
1)株式会社愛植物設計事務所
摘要:生物多様性に関tる社会的な関心が高まる中,公園や大規
様性を向上する各種の計画を行う上での判断材料のーつとし
模開発地などの緑地を対象に,生物多様性の保全や創出を行う場
た亊例の紹介をすることで,この手法が有効かどうかについ
面が多くなり,その質的な評価を行うことが益々必要となってき
ている。本報告では,対象としている緑地の生物多様性の現状や
整備後の状況などを評価するーつの方怯として,多地点の緑地の
動植物相データをもとに指標生物を用いて評価を行う手法を提
木し,それを用いたⅢ例紹介を通じて手法の有効性を検討した。
キーワード:緑地,生物多様性,指標牛物,評価
て検討するものである。
2.手法
評価のための手順は概ね以下のとおりである。
a計画対象地の現況及び計画する環境要素を確認し,それ
らの要素が含まれる近隣地域で生物調査が行われている
緑地を抽出する
b上記で対象とする緑地に対応する生物多様性を指標する
1.はじめに
自然鼻境タイプ(環境分類)ビとの生物群を選定する
COPI0 で採択された愛知目標では,「生物多様性の社会
C計画対象地と近隣地域の緑地群問で,環境タイプ(環境
への主流化」など5つの戦略目標が示され,それらを実行取
組のーつとして,生物多様性国家戦略が改定され,生物多様
分類)ビとの指標種群の硫認種数及ぴ割合や確認種など
について相対的な比較により評価司、る
性地域戦略が日本各地で策定されつつある。これらの生物多
aでは,近隣地域で比較対象とする緑地を,計画対象地の
様性保全に係る取組の進展を受けて,市街地から郊外などの
現況あるいは計画する自然環境の要素や充実度と比較し,生
多様な条件の場所の既設や新設の公園,オフィスや住宅地の
緑等の様々な緑地において,生物多様性を保全・創出する,
物多様性の質が近い緑地から,より低い緑地や高い緑地まで,
あるいは高める取組が各所で進められるようになってきてい
より高まると考えられる
る。
それらの程度が多様な緑地を選択することで,評価の精座が
bでは,一般に公表されてぃる指標種として,横浜市生物
そのような場面では,まず,対象とする緑地の生物多様性
多様性再生指針(2009)')に木されている「多様性指標生物
の現状を評価し,それに基づき利用条件等を加味した生物多
様性の保全・創出あるいは高める目標を設定し,それを達成
調査対象種一覧a)」を用いたこの多様性指標生物(以下「指
する整備や管理の計画が策定される。さらには,計画に基づ
自然環境のタイプ区分(環境分類)を1丁い,区分ごとに典型
標生物」)は,自然環境の状態を知る手がかりのつとして,
き行った整備や管理の効果検証のために,モニタリング調査
的に出現する種,種の多様性がやや高い場合に出現する種,
により生物多様性の充実状況を評価し,その後より良い状態
とするための管理等に結び付けていく順応的管理が行われる
種の多様性が高い場合に出現する種が区別され,植物,動物
ことが望ましい取組のあり方であると考えられる。
上記のような取組を進めていくには,整備や管理を行う前
の分類群ごとに示されている。
Cでは,計画対象地や近隣地域の緑地のそれぞれで,環境
タイプごとに示されている,植物種全体や動物の啼乳類・鳥
後の生物多様性の質的な状況をきちんと評価することが重要
類・両生類・昶虫類・毘虫類ごとの指標生物群のうち,何種
となる。本報告は,定の緑地を対象とした生物多様性の質
類が確認、されたか,分類群ごとや全体の指標生物群に対する
的状況を,対象とする緑地の周辺において,規模や地形や植
割合が多いほど環境タイプの生物多様性が高く,それを各瑛
生などの自然環境の条件や充実度などは異なるが同様の類似
境タイプで示すことにより全体の生物多様性の程度を相対的
した環境要素を一部でも有する複数の緑地の植物と動物の生
に評価することが可能と考えられる。さらに,確認未確認の
育
種類とそれらが依存する環境条件を見ることにより,現状の
.
生息、種を比較することにより,生物多様性の現状を評価
するーうの手法を提示する。この手法による評価を,生物多
自然環境の質をある程度評価することが可能と考えられる。
*連絡先薯者(CONespondi始 auther).〒101,0064 東京都千代田区猿楽町 2-4・11 犬塚ビル E・mail:cho@ai・shokubutsu.CO.jp
※ 本稿の著作権は日本緑化工学会に帰属します。転載には著作権者の許可が必要となります。
260 趙賢
佐藤力・森野敏彰・織戸明「・番場和徳・山野秀規 J川藤貴了・・11」本紀久
イプでも指標生物の確認割合が高く,多様な環境が充実し,
3.検討例
生物多様性が高い状態で維持されていることがわかる。これ
検討事例では,2 つの事例を紹介する。いずれも海岸埋立
らに対して,旧芝離宮庭園のは,六本木ヒルズと皇居の中間
地の事例である。ーつ目は新たに開発を行う場所で,そこで
的な位置にあり,今後樹林地や草地や水辺を計画していく計
生物多様性にも配胆したどのような緑地を作るのか,その目
画対象地の目標とする緑地のーつのモデルとしてはふさわし
標像にういて本手法を用いて検討し,整備後の順応的管理に
いと考えられた。
役立てようとする事例である。二つ目は,ビオトープの整備
また,計画対象地では,この成果をもとに,早期に生育・
がすでに行われ,隣接する緑地も含めて生物多様性を保全・
生息、できると考えられる種と将来的に生育・生息、ができるよ
管理によりどのように高めるかを検討した事例である。
うになる種として誘致目標種を選定し,今後の順応的管理の
3.1 都市開発における生物多様性に配慮した緑地の目標像
評価指標として用いている。
の検討事例
3.1.1 計画対象地と計画及び近隣地域の緑地の概況
3.2 工場地帯におけるビオトープ等の緑地の生物多様性を
計画対象地は,東京都の東京湾埋立地にあり,工場などに
使われていた場所が再整備により更地にされた約3haの場所
32.1 計画対象地及び近隣地域の緑地の概況
高めるための保全・管理の検討事例
計画対象地は,神奈川県の東京湾埋立地の工場地帯にあり,
である。調査計画時点は,都市雑草などによる雑草地となっ
工場内の一部に緑地や2ha程度のビオトープが整備され,周
ていた。周辺地域は,市街地整備や公園緑地整備が行われ,
辺地域も同様に工場緑化などが行われている場所である。ビ
空地となっている場所も見られた。計画では樹林地,草地,
水辺などの快適な利用環境と生物多様性に配慮した緑地の整
オトープ内は,樹林地,草地,水辺となっており,緑地は苗
木から育成された常緑樹林が敷地の外周部を中心に整備され
ている。緑地は古いものでは 1960年代に整備され,ビオト
備が目的であった。
近隣地域の緑地では隣接区である港区において自然環境調
ープの整備は 1998年に行われている。計画では,現状より
査が行われ,胴査対象地となうた緑地ごとの生物相のデータ
が公開されているため,そのデータを用いた。その中で計画
少しでも生物多様性が高まるような保全管理計画をつくるこ
対象地と比較して生物多様性の質が高い所から低いと思われ
近隣地域の緑地は,3.1と同様の理由から4ケ所を選んだ
とが目的であった。
る場所を選定した。ここではその内の3ケ所を示した。旧芝
総持寺と室生寺は計画地対象地に比較的近く,孤立した崖線
籬宮庭園は,江戸初期の大名庭園が起源で,高木植栽地,池,
林や斜面樹林が多く,野島公園は臨海地にある残丘の樹林地
シバ草地からなるよく管理された庭園である。六本木ヒルズ
で,舞岡公園は内陸部の谷戸の湿地から斜面樹林など多様化
は,2003年に竣工し,高木植栽地,シバ草地や生垣のほか,
環境が残る場所である。
32.2 生物データ
畑及び水田とそれに注ぐ人工の小川や屋上緑地などが整備さ
れている。皇居(吹上御苑)は,江戸時代からの老巨木が生
計画対象地では,計画時点ですでに計画対象地や周辺部も
育する樹林,堀や池などの水辺,庭園など多様な環境がある。
3.1.2 生物データ
含めた調査が行われており,1987年,1989年,1990年,1998
計画対線地では,4月から 12月までの9ケ月問で,計画対
近隣地域については,語査対象地を含む横浜市において自
象地と周辺区域で,植物相,植物群落,動物相(哨乳類,鳥
類,腰虫類,両生類,昆虫類),希少植物・動物の分布につ
然環境調査が行われ,調査対象地とな0た緑地ビとの生物相
のデータが公開されているために,そのデータを用いた。
いて現地調査を行い,生物データを得た。
32.3 現況評価とそれに基づく計画提案
3.1.3 現況評価とそれに基づく計画提案
年,2001年,2006年の生物データがあった。
本事例では,前述の事例で示した指標生物の確認割合によ
本事例では,計画対象地と近隣地域の緑地の旧芝陵宮,六
る評価に加えて,環境タイプごとに計画対急地と近隣地域の
本木ヒルズ,皇居(吹上御苑)との相対的比較による現況評
多様性指標種の種ビとの確認状況をもとに生物多様性の現況
評価を行0ている。表・1,2 に常緑広葉樹林タイプと水辺タ
価とそれに基づく自然環境の目標像の設定過程を示す。
図・1に,上記4 ケ所で,それぞれ,市街地,草地・林縁,
イプの整理結果を示している。計画対線地の生物データは調
水辺,常緑広葉樹林の4つの環境タイプについて,植物,鳥
査した年別に古い順から,近隣地域の生物データは,確認種
類,昆虫類,噛乳類と肥虫類と両生類の合計の4つの分類群
が少ない順に示し,指標生物は分類群ビとに計画対象地や近
で,指標生物の確認割合をレーダーグラフに示した。これに
隣地域の緑地での確認頻度が高い1慎に示している。
これによれば,常緑広葉樹林タイプでは,近隣地域の緑地
の中で生物多様性が最も高い舞岡公園 5)以外の総持寺 3)や室
よると,市街地にある六本木ヒルズ 2)は,市街地環境タイプ
の指標生物の確認割合は 2・3割程度と少し確認されている
が,草地・林縁,水辺,常緑広葉樹林の指標生物の確認割合
は非常に低く,それらの環境がそれほど充実していないこと
生寺 3)の都市部の社寺や野島公園 3)などと比べ,計画対象地
がわかる。これに対して,皇居 1)は一目見ていずれの環境タ
では,舞岡公園を除き計画対象地の方が指標生物の確認数は
では指標生物の確認数が少ない。これに対して,水辺タイプ
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靴地の生物多様忰を痢オ而する一乎誠について
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図・1 計画対象地と周辺地域の緑地における多様性指標生物の確認割合
多い。これは,水辺は比較的短期問で自然の質が高まうてい
るのに対して,常緑広葉樹林は質が商まるのに時間がかかる
ことが伺える。また,密生して林床植生が少ないことから緑
化手法やその後の管理方法に課題があり,高木の密度を低下
させ朴床を明るくする管理により林床植生が充実し指標生物
を生物多様性の視点から考えたときにどのような質の緑地を
設定するのかとい0た目標設定や,これまでに整備されてい
る緑地の生物多様性をより商めるためにどこをどのように保
全・管飢していくかなどの計画的な判断にいかに役立つかが
が増加することも考えられる。また,年を経るに従って指標
重要な視"無である。
目標設定を行う場面では,特に都市開発などの整備では様
生物が増え,自然環境が充実してきていることも伺える。特
々な立場で様々な価値を有する関係者と合意していくことに
に,水辺の環境タイプは,ビオトープの整薪畄妾に急激に指標
なる。そのために,専門的な理解だけでなく,一般的な理解
生物が増えており,整備の効果があったことが伺える。
のしやすさも靈要であると汚えられる。その点で,図・1で示
したレーダーグラフと類似した場所をモデル的に示すことは
表・3は,各環境タイプの指標生物の砕認割合を分類群別に
総括した表であるが,指標生物の硫認割合が高い環境タイプ
を上に,動物の硫認割合が商い分頬群を左に並べている。こ
れによれぱ,充実度が低い環境タイプや分類郡が整理され,
全体として生物多様性を高めるには,具体的な分類群やそこ
分かり易く,デベロッパーの担当者にも好評であった。また,
指標生物を用いて順応的管理を行っていくことも実際の行為
がイメージでき,分かり易い力法である。しかしながら,実
に含まれる種をイメージし,現状の環境条件に照らして老察
際に運用していく場合には,環境形成の状態をチェックしな
がら設定していた指標生物そのものも修正していくなどの対
することにより,管理等による環境改善の方向を示すことが
応が必要であり,その部分の理解を得ることが重要となる。
できる。
特に整備段階から施設の運用段階に移る中で主体が変わる場
合などには上記の注意が'、要である。
4.手法の有効性について
生物多様性を高めるための保全・管理計画策定の場面では,
本報告で示した生物多様性の質を評価する手法は,計画対
やはり実際の管理者が十分に理解することが必要である。そ
象地と近隣地域の緑地群問で,環境タイプ(環境分類)ごと
の哩解のためには,現状の生物多様性のレベルがどの程度の
の指標種群の確認種数及び割合や確認種などにういて相対的
もので,それをどこまで何を高めるのか,その場合どこをど
な比較により行うものである。その評価は,目標とする緑地
のように改善すれぱよいのか,その改善に維持管理などをど
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262 趙賢
・佐膜力・森野散彰・織」i 明 f・・番場和徳・1胸野秀規 J川藤貴f・・111本紀久
表・1 常緑広葉樹林タイプの多様性指標"ι物の確認状況比較表
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の生物多様性を高めていくには,良好な自然環境を今後も保
全することはまず'要であるが,貧弱な場所の生物多様性を
少しでも高めていくことも必要であり,そのため,良好な自
然環境を持つ場所から貧弱な自然環境の場所まで,連続して
生物データを集積することも重要と考えられる。
引用文献
1)近田文弘・秋山忍、・門田裕一伐000)皇居吹上御苑の維管
束植物.国立科学博物館専報,(34):フ・43
2)港区(2010)港区生物現況關査(第2次)報告書資料編,即,
1-168
3)横浜市・(株)カーターアート環境計画(1999)横浜市陸
域の生物相・生態系調査報告譜.PP、108-264
4)横浜市環境創造局(2009)横浜市生物多様性保全再生指針.
公園里山保全育成指針作成基礎調査.PP.44・69,資 1・26.
(2015.6.22 受理)
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の而い評価ができると考えられる。生物データは,良好な自
5)横浜市環境創造局・(株)愛植物設計事務所(2009)舞岡
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様々な緑地の生物データが整備されることにより,より粘度
PP.20'21.
多様性指標生物の確。忍割合総括求
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を今後整備していくことも彪、要と考えられる。また,近隣地
域の生物データについては,良好な自然から貧弱な自然まで
環境の場所のデータはほとんど整備されていない。今後都市
表・3 計画対象地における環境タイプ別の
拙田地
が,固有性をより重視するのであれぱ地城で独自の指標生物
然環境の場所では整備されていることが多いが,貧弱な自然
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上記の検討は,計画対象地内の自然環境条件を中心に検討
を進めているが,自然環境は周辺地域とつなが0ており,周
辺の影粋を常に受けて成立している生憾系である。二のため,
本報告では,指標生物と近隣地域の緑地の生物データを用
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いた検討を行っているが,指標生物に関しては横浜市のもの
を使っており,これは東京都などでも使用可能と考えられる
水辺タイプの多様性指標生物の確認状況比桜ム
表・2
ていかねばならないのかの概要を理解する上で有効と考えら
ことが必要である。
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られる。また,表・3の総括表は,現況の評価を一覧表で示す
るかという視点で目標設定や保全管理の内容を検討していく
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に彪、要であり,現状の評価をイメージする上では有効と考え
周辺地域との関わりゃ生物多様性を計画的に考える場合に
は,生態系のネットワークの視点で地域にどのように貢献す
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られる。その点で,表・1,2の指標生物の確認状況比較表は,
実際の現地の環境条件との対応関係を具体的に説明するため
ものであり,全体の中でどのような環境をこれから充実させ
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のように行うのかなどを一貫した考えのもとで連続的に理解
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※ 本稿の著作権は日本緑化工学会に帰属します。転載には著作権者の許可が必要となります。