平成24年度 早良区審判講習会 資料 2012 年 4 月 22 日・29 日 早良区審判部 はじめに 早良区だけでなく福岡市・県において、チーム数・試合数に対してレフェリーの数が少ないこと。 また、チームや選手の技術レベルに対してレフェリーのレベルが追い付いていない現状である。審判 講習会を定期的に行うことで少しでもレフェリーレベルを上げ、また、日ごろの指導により選手のレ ベルも上げることにもつながる。最終的には早良区全体が県公認(市大会を)レベルを目指し取り組 んでいきたいと思っての講習会です。 1. あなたが考える良いレフェリーとは、どんなレフェリーですか? 2. レフェリーの基本的な考え方について ① レフェリーを行う前に ● 服装はレフェリーウエア(ゲーム中、腕時計、リストバンド、ブレスレッド、飾りのついた 指輪やそのほかのアクセサリーなどを身につけてはならない。) ● シューズは黒色を主としたものであれば良い。 ② レフェリーを行うにあたって ● ホイッスルの鳴らし方 3S:Strong(強く) ・Short(短く) ・Sharp(鋭く)を意識して笛の音色一つとは言え、 ゲームの雰囲気を作り出す大切な要素。吹き方しだいで、ゲームを引き締めることや、逆に だらしないゲームにしてしまう。ヴァイオレイションやファウルなどが起こったとき、瞬間 を捉えてしっかりと吹く。 ● シグナル ※別紙参照 ③ 動きの四原則 I. ボクシング・イン 10人のプレイヤーを常に2人の審判の視野に入れておくこと。第1ピリオド以外のピ リオド(各延長時限を含む)を開始するスロー・インの時は、必ず両審判が対格線に位 置を占める事になるが、 “ボクシング・イン”とは、必ず両審判が対角線上に位置を占 めなくてもよい。 ・常に 10 人のプレイヤーを 2 人で挟んで見る ・必要に応じた伸縮性で 2 人のブラインドを作らない ・フロアバランスとプレイのポイントを早くつかむ II. オールウェイズ・ムーヴィング 良い角度や視野を得てプレイを判定するためには、各審判はプレイやボールの動きに対 応して絶えず良い角度や視野を求めて動き続けて位置を変えていかなければならない。 ・良い位置、良い角度を求める ・立ち止まらない、目だけでプレイを追わない ・常に確認、判定できる位置へ動く III. スペース・ウォッチング 攻撃側・防御側との間のスペースを見極めること。体の触れ合いの有無を判断するため には“スペース・ウォッチング”は非常に重要である。 ・良い角度から見るためにも、足も気持ちも踏み込む ・近づいて確実に見る ・説得力がある IV. ペネトレイト ショット・ドリブル・パスによってボールがフリースロー・ラインの延長線上よりもバ スケットに近付いた時、トレイル・オフィシャルもプレイに応じてエンド・ラインやバ スケットに向かって踏み込んでそのプレイを見るようにする事。同時に、リード・オフ ィシャルもプレイに応じてドライヴに対しての攻撃側・防御側のプレイヤーの体の触れ 合いやヴァイオレイションを判定するためにはエンド・ラインに沿った動きをしてプレ イを見極めなければならない。 ・コンタクトを確認するうえでの基本である ・悪い判定の 70%以上が悪い位置からの判定である ④ パーソナル・ファウルの三確認主義 I. からだの触れ合いの事実があるか 身体的触れ合いのないものは、パーソナル・ファウルとして取り上げるわけにはいきませ ん。からだのどこの部分が触れたかを確認する必要があります。 II. その触れ合いを起こした責任がどちらにあるか 責任の所在を見きわめるためには、その触れ合いを起こす前の状態(位置や距離など)を 把握しておく必要があります。どちらも触れ合いを避けようとしてやむを得ず触れ合いを 起こしてしまったような場合は、責任はどちらにもないので笛は鳴らさずにプレイを続け させたほうがよい場合が多いでしょう。触れ合いの責任の所在をしっかりと確認すること が必要です。 III. その触れ合いによってプレイに影響があった 影響があったかどうかは、それによってどちらかのプレイヤーが有利になったり不利にな ったりする状態をいいます。ちょっと触れただけで何事もなかったようにプレイが続けら れる状態では、不利になったことにはならないので、笛を吹く必要はないわけです。影響 の有無、あるいは有利・不利を確認することが必要になります。 上記の「事実」・「責任」・「影響」の三つを確認して笛を吹くのか吹かないかを判断 することを「3確認主義」といいます。 プレイは瞬時に移り変わっていきますので瞬時に判断して笛を吹くというのは過酷 とも言えることです。接触が起こる前の両プレイヤーの距離・位置などを把握し、プレ イがどう展開するのかをいくつか予測しておく必要があります。 3. ゲーム前の話し合い(プレ・ゲーム・カンファレンス)で打ち合わせる内容 ■ルール/インタープリテイション ○30秒ルール ・ボールがシューターの手から離れる瞬間の確認 ・リングに触れた瞬間の確認 ・誤って合図が鳴ったとき ○オルタネイテイング・ポゼション・ルール ・ジャンプ・ボール・シチュエイション ・ピリオドを始めるスロー・イン ・ポゼション・アローの表示の確認 ○プレイヤーの負傷・出血 ・負傷や出血による交代 ○チャージド・タイム・アウト,交代 ・請求や申し出の確認 ・ゴールのあと ・タイム・アウトの終わり ・すみやかなゲームの再開 ○ゴール・テンデイング,インタフェア ・ボールが空中にある間に時限終了合図が鳴ったとき ・バスケットの下から手を入れてボールに触れたとき ■チーム・ワーク/責任分担 ○コミュニケーション ・ダブル・ホイッスルのときのアイ・コンタクトのとり方 ・アウト・オブ・バウンズの判定に対する協力 ・ゲーム再開時の確認の合図(サム・アップ) ○コート上の責任エリア ・リード,トレイル,(センター) ・ボールのないところのプレイ(オフ・ボール) ・ドライヴに対するペネトレイト ・トランジッション,ターン・オーヴァ- ・プレス・ディフェンス,トラップ・ディフェンス ・センター(リード),トレイルの協力 ・ファウル伝達中の他の審判の役割(プリーズしてプレイヤーを見る) ○プレイの予測(ゲームの流れを不必要に止めない) ・フィール・ザ・ゲーム ・全体のプレイを目に入れておく ・注目すべきプレイ,マッチ・アップ ■からだの触れ合い/ファウルの判定 ○ゲームの流れに合った判定(ゲーム・コントロール) ○1ゲームを通して一貫した判定 ○シューターに対する防御 ○ブロッキング/チャージングの判定 ○真上の空間の権利(シリンダー):ブロック・ショット ○ダブル・ファウルの判定(ゲーム・コントロール) ○アンスポーツマンライク・ファウル ■注意して判定すべきポイント ○ボールのないところのプレイ ○ポスト・プレイ ○不当に手を使うプレイ ○スクリーン・プレイ ○リバウンド ○トラヴェリング ■特殊な状況 ○プレイヤーやコーチとの会話やコミュニケーションのとり方 ○特別な処置をする場合 ○ファィティング ○プレイヤーやチーム・ベンチのスポーツマンらしくない行為 ○テクニカル,アンスポーツマンライクが宣せられたときのメカニック ○ピリオドの終了まぎわのプレイ(ショット,ファウル) ○ゲーム終了後の手続き
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