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審判の動きの4原則
1、 ボクシング・イン
10人のプレイヤーを常に2人の審判の視野に入れておくこと。第1ピリオド以外のピリオド
(各延長時限を含む)を開始するスロー・インの時は、必ず両審判が対格線に位置を占める事
になるが、
“ボクシング・イン”とは、必ず両審判が対角線上に位置を占めなくてもよい。
2、 オールウェイズ・ムービング
良い角度や視野を得てプレイを判定するためには、各審判はプレイやボールの動きに対応して
絶えず良い角度や視野を求めて動き続けて位置を変えていかなければならない。
3、 スペース・ウォッチング
攻撃側・防御側との間のスペースを見極めること。体の触れ合いの有無を判断するためには“ス
ペース・ウォッチング”は非常に重要である。
4、 ペネトレイト/ペネトレイション
ショット・ドリブル・パスによってボールがフリースロー・ラインの延長線上よりもバスケッ
トに近付いた時、トレイル・オフィシャルもプレイに応じてエンド・ラインやバスケットに向
かって踏み込んでそのプレイを見るようにする事。
同時に、リード・オフィシャルもプレイに応じてドライヴに対しての攻撃側・防御側のプレイ
ヤーの体の触れ合いやヴァイオレイションを判定するためにはエンド・ラインに沿った動きを
してプレイを見極めなければならない。
3確認主義
1、 体の触れ合いの「事実」はあるか
身体接触の無いパーソナルファウルはありません。身体のどこの部分が触れたのかを確認しな
ければなりません。
2、 その触れ合いを起こした「責任」はどちらにあるか
責任の所在を見極めるためには、その前の状態(距離や位置など)を把握しておく必要があり
ます。また双方が接触を回避しようとして、やむをえず接触してしまった場合にはどちらにも
責任は無いものとして、ファウルは取り上げずに続行したほうが良い場合が多いと思われます。
3、 その触れ合いによりプレイに「影響」があったか
軽微な接触であり、プレイに影響が無い場合はむやみにゲームを止めるべきではありません。
影響の有無又は有利・不利を確認することが必要になります。
上記の「事実」・「責任」・「影響」の三つを確認して笛を吹くのか吹かないかを判断することを
「3確認主義」といいます
プレイは瞬時に移り変わっていきますので瞬時に判断して笛を吹くというのは過酷とも言える
ことです。接触が起こる前の両プレイヤーの距離・位置などを把握し、プレイがどう展開するの
かをいくつか予測しておく必要があります。
フィール・ザ・ゲーム
ゲームの雰囲気を感じることです。プレイや試合の流れを感じ取り、ジャッジしなければいけない
という意味です。ただ機械的にファウルを採り上げていくのではなく、採るべきファウル・バイオレ
ーションはキッチリ採り、流すべきものは流すということです。
また、チームの中心的プレイヤー・戦略などを早い段階で把握することで、よりいい流れでゲームの
進行が出来ると思います。
1、 責任範囲について
リード・オフィシャル(エンド・ライン側に位置する審判)
トレイル・オフィシャル(サイド・ライン側に位置する審判)
ローテーション(リード・オフィシャルが反対のハーフコートでトレイル・オフィシャルに、
トレイル・オフィシャルがリード・オフィシャルになる事)
スウィッチ(ファールの宣告後にポジションを交換する事。ファールを宣告した審判はトレイ
ル・オフィシャルのポジションに入る)
1、 ラインの責任について
それぞれの審判がラインの責任を持つ。
2、コート上の責任範囲区分について
※移動範囲は
赤矢印の範囲
※移動範囲は
⑥
⑤
④
①
②
③
青三角の範囲
◆リード・オフィシャルは、④・⑤が責任範囲となる。
◆トレイル・オフィシャルは①・②・③・⑥が責任範囲となる。
◆⑤エリアは2人で協力し合って担当する。
◆③・④エリアは2人で協力し合って受け渡しをする。
3、両審判の責任と協力について
1、両審判は、コート上の広い範囲に絶えず目を配り、ボールのない所のプレイも見ていなけれ
ばならない。
2、ボールがどこにあるかを把握することと、ボールを見ていることは同じことではない。
3、両審判がほぼ同時に笛を鳴らした時は、相手審判とアイ・コンタクトを取り合う。この場合
は、原則としてそのプレイの近くにいた方の審判が判定を示す。
4、審判がファウルやヴァイオレイションを判定するときは、主審・副審の間には区別はなく、
また、経験の少ない審判も、経験豊富な審判とまったく同じ権限を持つ。
2、スコアシートの記入方法について
※ミニバスケットボール競技規則を参照
3、フリースローについて
フリースローの間について
★トレイル・オフィシャル
① フリースロー・シューターのヴァイオレイションに気を付ける
② 制限区域の遠い方のプレイヤーのファウルやヴァイオレイションに気を付ける
③ フリースロー成功・不成功の確認
④ フリースローが成功したとき、1点を認める合図
⑤ 最後のフリースローが不成功だったとき、ゲーム・クロックを動かす合図
※ショットがリングに当たったかどうかの確認は、トレイル・オフィシャルの役目である
★リード・オフィシャル
① フリースローのボールをシューターに与える(バウンズパスで)
② 制限区域の遠い方のプレイヤーのファウルやヴァイオレイションに気を付ける
③ フリースローが成功後のスロー・インされるときのタイム・インの合図
4、審判の合図について
1、審判は規定で定められている合図だけを用いる。
2、笛を鳴らすときは1回だけ、鋭く歯切れよく大きく鳴らす。
(3S:Sharp・Short・Strong)
3、スコアラーに伝達をするときは
1)オフィシャルズ・テーブルから6~8メートルの位置まで走って移動し、しっかり立ち
止まって合図をする。
2)ファウルをスコアラーに伝達する順番は
①シュートが入った場合は2点を認める合図
②プレイヤーの番号
③ ファウルの種類
④ フリースローの数、または次に攻撃が行われる方向を示す
4、ヴァイオレイションが起こったときに示す合図の順番は
①ゲーム・クロックを止める合図
②ヴァイオレイションの種類
③ ゲーム・クロックを止める合図をした手で、次に攻撃が行われる方向を示す
5、審判の動き方について
1、トレイル・オフィシャル
2、リード・オフィシャル