FDニュース 第03号 - 甲南大学

2008年度FD委員会活動報告
3
発行
2009年3月2 5 日
2008年度 FD講演会を開催!
甲南大学FD委員会
中教審答申「学士課程教育の構築に向けて」が発表されました!
この答申を受けて、
甲南大
学はどうすべきなので
しょうか。
髙阪学長にお話
をうかがいました。
ター
︵仮称︶
﹂
を検討しています。
2.
答 申 で 言 及 さ れ て い る D P、
C P、
APの3つの方針のうち本学では特にど
の分野に重点をおこうとお考えですか?
大学全体のDPー甲南ブランドを身に
専門性を身につけた卒業生を明 確にし
つけた卒業生と、
各学部のDPー独自の
P︶
、﹁教 育 課 程 編 成・実 施の方 針﹂︵カリ
の方針﹂︵ディプロマ・ポリシー︶︵以下D
1.
教育改革の実行にあたり、﹁学位授与
フォリオの利用や外部評 価 等を勘 案し
双 方 向 型の 教 育の 保 証。
3.
学 習 ポート
かに取り入れるか。
2.
専門教育における
ます。
そこでは、
1.
リベラルアーツをい
ようにCPを構築する必要があると考え
た上で、
それに合った人材養成が出来る
受 入 れ の 方 針﹂︵ア ド ミ ッ ション・ポ リ
を明確にし、
DPに適う人材養成を行う
て、
各科目の目的・到達目標や評価基準
キュラム・ポリシー︶︵以下CP︶
、﹁入学者
も重要であり、
それには、
大学の個性・特
必要があります。
シー︶︵以下AP︶
を明確に示すことが最
色が具体的に反映される。
とされていま
すが、
どのように考えておられますか。
担う教職員の資質と能力に負うところ
3.﹁学 士課 程 教 育の実 践と管理運 営 を
が極 めて 大 きい。
﹂
とFD、
SDの重要 性
者が入学してくると予想されるため、
入
を述べていますが、
どのようにすれば意
これからは、
学力も学習意欲も様々な
試の段階で学生の質を分析し、
それに対
今年度FD委員会では、
委員会内に以下
改善分科会、
広報・情報分科会︶
をおき、
の3つの分科会
︵企画・運営分科会、
授業
本学のFDの課題により深く取り組める
●企画・運営分科会
よう体制を整えました。
か ね て よ り、学 習 の 成 果 を 総 合 的 に 判
施していましたが、
検 討 を 重ねた結 果、
断 する指 標 としてGPA制 度 を 試 行 実
を決定しました。
2009年度から本格的に実施すること
日 には、
学 外 から 講 師 を 招
き、
FD講演会を開催しました。
ま た、
2月
次年度に向けて、
より学生の意見を聴取
●授業改善分科会
目を再検討し、
名称も
﹁授業改善アンケー
できるよう授業評価アンケートの質問項
●広報・情報分科会
ト﹂
に改めました。
学内・学外に甲南大学のFD活動をもっ
と知っていただくために、
FDホームペー
(2009 年 2 月現在)
応するレベルに応じたカリキュラムを考
活動への取り組みを紹介しています。
ジを開設し、
研修会の情報や学内のFD
大学企画室の専任職員管理職
識が高まると思われますか?
会計大学院
以前は、FDは個人の授業改善と思わ
教務部の専任職員管理職
年次教育の充実を考えた場合、
甲南大学
法科大学院
える必 要 が出てきます。
入 学 前 教 育、
初
今後、
FD委員会では積極的に教員への支
EBA 高等教育研究所
れていましたが、大きく変化していく学
国際言語文化センター
としては、
一定水準の基礎学力を備える
援を行うとともに、
大学全体でFD活動を
スポーツ・健康科学教育研究センター
生 気 質 や 学 力 問 題 等 で 個 人 では 対 応 が
自然科学研究科
ことと同時に
﹁平生の教育理念﹂
を教育方
知能情報学部
共有できるような体制作りを目指します。
法学部
催されたFD講演会には約100名の教
20
経営学部・社会科学研究科経営学専攻
非常に難しくなってきています。最近開
経済学部・社会科学研究科経済学専攻
針の中心に据え、﹁天賦の才能を活かす個
職員が参加しました。年度末の忙しいな
文学部・人文科学研究科
性 尊 重の教 育﹂
とエチケット・モラルを
尊ぶ
﹁徳育教育﹂
により、
個性豊かで健全
皆さんの危機意識が高く、FDへの関心
かこれだけの教職員が集まったことは、
は広がっていると思われます。今後さら
な精神をもった人間力 豊かな学生を育
育てるために、
CP・DPでのカリキュ
にFDに関する勉強会を実施し、学外の
てないといけません。
このような学生を
ラム改革を行います。
また、
各学部の独自
共有し実践しあうことにより、教員・職
員集団としてのFD・SDの意識を刺激
研修会に参加するなど、学内外の情報を
し向上させることができるのではないで
性と甲南大学卒の
﹁甲南ブランド﹂
を身に
体の教学のあり方をめぐって、
どのよう
しょうか。
つけた学生を育てるために、
甲 南大 学 全
支援する組織
﹁平 生 総 合 教 育 研 究 セン
理工学部
W
S
2
広域副専攻センター所長
E
N
教務部長
学長
髙阪 薫
1
S
W
E
N
な教育改革を行えばよいかを研究・実施・
2008 年度 甲南大学 FD 委員会 委員
2008年度FD委員会活動報告
委員長・副学長・大学企画室長
平松 闊
馬場 大治
森元 勘治
中里 英樹
玉置 克之
柘植 隆宏
黒田 忠史
廣山 謙介
中易 秀敏
宇都宮弘章
藤原三枝子
山崎 俊輔
西川 耕平
渡辺 顗修
家田 崇
石田 彰徳
楠田 直彦
中教審答申「学士課程教育の構築に向けて」が
発表されました!
No.
3
2004年度に
﹁教育開発センター﹂
を立
学を挙げての先導的なFD活動の事例、
ち上げており、
センターを中心とした大
IR
︵
︶
の 実 施、今
Institutional
Research
後の課題などの報告は、
大変参考になる
4
S
W
E
N
テーマ
﹁私立大学におけるFD活動
︱学士課程教育の再編に向けて ︱﹂
ものであり、
甲南大学のFD活動におけ
き指針となるものでした。
◆講演
そのような感想を抱きました。
た。
ける今後のFD活動について、
良
る今 後の歩みを 奮い立たせるものでし
演をしていただき、
甲南大学にお
発するべきなのではないか ──
講師
た問題であると考え、
そこから出
山田礼子 氏
て、
入り口、
中身、
出口における保
は、
コーディネーターのもと、
パネリスト
職員は組織的に取り組みます。
続 い て の パ ネ ル デ ィ ス カ ッ シ ョン で
が報告され、
山田先生を中心にフロアー
から 甲 南 大 学 での
﹁導 入 教 育﹂
の実 践 例
との質疑応答・ディスカッションが行わ
内 容や実践に接することの少ない教 職
れました。
日頃、
他の学部・学科等の教育
員には、
文学部、
経済学部、
国際言語文化
センターの先進的な報告は、
大いなる刺
うに保証するかという点に関し
︵同志社大学教育開発センター所長︶
◆パネルディスカッション
パネリスト
山田礼子 氏
中里英樹 教授
︵文学部︶
寺尾 建 教授
︵経済学部︶
中村耕二 教授
︵国際言語文化センター︶
コーディネーター
多くありました。
講 演 会 終 了 後 の 情 報 交 換 会 も 多 くの
特に、
学士課程教育の質をどのよ
が明らかな問題に対しては、
全教
ケン・ベイン 著
高橋 靖直 訳
玉川大学出版部
−
「要領よく」
生きよう
とする学生−
島田 博司 著
玉川大学出版部
山田 礼子 著
丸善株式会社
激となり、
アンケートにもそうした声が
FD 委 員 会
教職員で賑わい、
活発な意見交換がなさ
ついて講演していただきました。
ベスト
プロフェッサー
大学授業の
生態誌
−学生を
「成功」
に
導くために−
廣山謙介
教授
︵経営学部︶
では、
2月 日
れました。
今 回の講 演 会 を 受け、
今 後の
︵FD委員会委員長
平松
闊︶
学全体で考えるよい機会となりました。
甲南大学におけるFD活動について、
大
分
から511 教
︵金︶ 時
室において、
同
志社大学教育
開 発 センター
講 演 会 を開 催しました。
当日は、
山田 先
所 長の山田 礼 子 先 生 をお迎 えしてFD
生による講演と、
本学の教授3名と講師
多くの会 議が続くなかでの開催にもか
によるパネルディスカッションを行い、
かわらず、 名を超える教職員が参加し
ました。
教育の質の保証についてー教育開発セン
育開発センターの設置や活動に
識しました。
たとえば、
入試のよう
S
W
E
N
山田先生からは
﹁同志社大学における
ターの役割からー﹂
と題して、
約1時間に
ただきました。
同 志 社 大 学 は、
いち 早 く
わたって、
貴重な体験を含めて語ってい
取り組みであるということを再認
広域副専攻センター
所長
森元 勘治
証実践と今後の課題について講
「教育」
もまた、
個人の能力を超え
高等教育シリーズ107
★おすすめ本ベスト3
初年次教育
ハンドブック
お聞かせください。
50 20
90
に、
個人の能力を超えていること
経済学部
教授
寺尾 建
14
同志社大学の山田礼子先生に、
教
FDとは、
全教職員
(faculty)
による
3
2008年度
FD講演会を開催!
FD講演会に参加して―お2人の先生に感想をいただきました―
FDニュースへのご意見・ご感想を
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