b d c e 県産材１００％の未来を育む「木造幼稚園」 a コンセプト～大学発・ベンチャー企業の試み～本物件は、昭和47年の学校法人認可時より増築を繰り返してきた旧園舎の老朽化に伴う改築である。隣地には、姉妹園としてのＲＣ2階建ての保育園がある。それゆえ近い将来における「認定子ども園」としての連携も視野に入れつつ、また仮設建築を最低限におさえながら、変形した敷地に沿って配置が決定されていった。 ■幼稚園幼稚園は、この世に生を受けた人間が家庭から出て、はじめて社会生活を営む場である。つまり、子どもの地上への受肉を一層確かなものとするよう促しつつ、家庭的な雰囲気を反映させるために、ふさわしい色と形とプロポーションを与える必要がある。 ■外観旧園舎の屋根の色彩を継承し、年齢に応じて保育室（1階）の天井の高さと形状に変化を与えることによって、また吹き抜け空間をもつ遊戯室を保育園建物の裏に抱かせることによって、上毛三山を翻訳したスカイラインをもつに至った。教室への出入りは南側に広がる幅2.4 ｍの外廊下から行い、その上部は屋上緑化を行い、園庭との一体感をもたせたいと願った。 30404.8 5100 13650 官民境界線 7200 4454.8 水路 14250 5100 31 24 13 11 2250 00 24 14 18 00 30 ★ 官休憩室トイレB 保育室廊下隣地：桃ヶ丘保育園　園舎界線隣地境畳厨房 600 20 22 ±0 28 29 32 ★ 3000 線隣地境界 30 19 21 12 13950 32 17 22 5 8 吹　抜 00 81 6463 9 26 00 81 4 10 25 民境界 5460 8490 1　遊戯室 2　舞　台 3　遊戯室収納 4　ホール1 5　正面玄関 6　幼児用トイレ1 7　多目的トイレ 8　保健室 9　前　室 10 厨　房 11　検収室 12　倉　庫 13　調理員休憩室 14　階　段 15　保育室１ 16　保育室２ 17　トイレ１ 18　保育室３ 19　保育室収納 20　保育室４線 50 65 23 ランチルーム 35 保育室内玄関バルコニー収納外便所ポーチ 36 34 ・+500 砂場 +1800 建築概要－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－意匠設計　有限会社ビオ･ハウス･ジャパン(前橋工科大学発ベンチャー) 施　工　平澤建設株式会社　構造設計　株式会社金井設計設備設計　株式会社見安設計/株式会社HOXOH（ソーラー）構造・構法　木造在来工法　基礎／ベタ基礎　規模／地上2階　敷地面積　2258.38㎡建築面積　602.15㎡延床面積　691.89㎡ :１階588.47㎡、　２階96.79㎡設計期間　2007年7月～2009年9月　工事期間　2009年9月～2010年5月 33 Km 圏内地域技術を結集した公共建築榛名 ▲▲ ▲ 5210 界線道路境前面道路 33 3000 1800 トイレA 保育室 27 6300 16 3750 15 ★ 9000 7 30 ★ 6300 9000 19 6 1 .8 官民境界線 3 2 1800 04 58 1800 水路 N ２階平面図　S，1/700 21　外廊下 22　幼児用内玄関 23　待合室 31　トイレ２ 24　外倉庫 32　バルコニー 25　園　庭 33　屋上緑化 26　事務室 34　駐車場(送迎ﾊﾞｽﾛｰﾀﾘｰ) 27　給湯室 35　正　門 28　ホール２ 36　フローフォーム 29　相談室 ★　絵本の部屋 30　小屋裏収納１階平面図　S，1/700 外部仕上げ－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－屋根／ガルバリウム鋼板　瓦棒葺ｔ＝0.35 外壁／一般：金属サイディングt＝25　、杉目板張ｔ＝12　自然塗料塗布開口部／木製サッシ樹脂＋アルミサッシ内部仕上げ－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－遊戯室　床／杉　t＝30　、　天井／モイスｔ＝9.5 壁／一般：杉板ｔ＝12　、PB12　自然塗料塗布保育室　床／杉　ｔ＝30、一部　麻ジュータン防炎製品　t＝8 天井／BSパネル　t＝90　無塗装壁／PBt＝12.5　＋メルシーライト　コテ塗設備システム－－－－－－－－－－－－－－－－暖房方式：ファンコイルユニット（太陽熱利用）冷房方式：ファンコイルユニット（井水利用）給湯方式：太陽熱利用・真空貯湯型給湯+LPガス給湯器給排水：給水方式／上水道直結、排水方式／下水道直結主な使用機器－－－－－－－－－－－－－－－－衛生機器／INAX　TOTO 24時間換気／遊戯室側：第3種換気、保育室4室：地熱利用第3種換気赤城 ▲▲ ▲ 前橋市ﾋﾞｵ･ﾊｳｽ･ｼﾞｬﾊﾟﾝ (設計) 幼桐生市妙義平澤建設(施工) ▲▲ ▲ 高崎市〈建設地〉太田市下仁田ナベ建装(大工) 小井土製材所埼玉県児玉郡トーア(ﾌﾟﾚｶｯﾄ) 新月伐採(杉55年生) 2007.12.09 葉枯らし乾燥ののち玉伐り 2008.06.03 実施設計完了 2009.04.01 各職の連携（施主・大工・製材所・ﾌﾟﾚｶｯﾄ工場・建設会社・構造/ 意匠設計者により繰り返された打合せ） 2009.06.30