第23号 - 書学書道史学会

( 1 )
理事長再任にあたり
平成24年(2012)6月1日
大橋
修一
TEL(03)5307-1175
編集・発行
書学書道史学会
会 報 委 員 会
〒166-8531 東京都杉並区
3-30-22 大学生協学会支援
センター内
FAX(03)5307-1196
ます ので 、さらなるご 支援のほどお願い申しあげます。
会員の皆様には、ご迷惑がかからぬよう、万全の体制で臨み
、二 期 目 を 迎 え る に あ た り 、み な さ ん と 一 致 協 力 し て
以下の四点について推進してまいりたいと思っております。
一点目は、以前に申し上げました、開かれた民主的な運営
を 通 し て 、「 み ん な が 会 員 な ん だ 、 参 加 し て い る ん だ 」 と い
う意識で関与できるような雰囲気や、その方法をさらに推し
進めることです。二点目は、電子化を推進することです。こ
れによって本学会、理事会、事務局と会員のみなさんとの間
を結ぶ諸媒体(ホームページなど)の充実をはかって、この
ったのは、この度の出版に際し、会員のみなさま一人一人の
上梓することができました。そして、なによりもありがたか
した。しかし、美術新聞社・萱原氏のご奮闘もあって無事に
の調達ができなくなり、一時は出版は無理かも、と思われま
以降、本学会の企画による「書学書道史論叢」の出版は用紙
昨年三月の東日本大震災という未曾有の天災にみまわれて
思います。幸いに今年度、学会において、国外からの招聘が
ありました。しかし、これからは、積極的に推し進めたいと
能の問題もあって、国外から招聘することがかなわぬ状況に
交流の推進です。昨年度は、企画はしたものの、三月の放射
をくみ出し、一層の活性化を計ることです。四点目は、国際
員として迎え入れることです。そこで、さらなるエネルギー
院生、助教などの、次世代を担う、若手研究者を多数新入会
とです。三点目は、一般の書家や書学者、愛好家、また大学
学会が会員にとってより親近に感じてもらえるようにするこ
温かいご支援が得られことでした。このように「論叢」が無
実現しそうであり、さらに国際化にむけてはずみをつけたい
と考えています。
、
以上、この四点ぐらいは、何とか実現可能な、われわれの
しあげる次 第で す。ありがとうご ざいまし た。
さて
対処できそうなテーマであり、わずかながらも前に進めたい
います。こんな時こ そ、危機感をみんなで共有し、いい知恵
また、今回の出版はもとより、二十年
移行措置が無事終わりました。今年度か
を出し合い、今後につなげていければと思います。さらなる
と思います。書をとりまく状況は、ますます厳しさを増して
らは、事務も「生協」の出版部にお願い
ご協力をお願い申しあげます。
された萱原氏とも、二年間契約の業務の
し、新たに船出する運びとなりました。
に亘ってこの学会の裏方として、ご苦労
事上梓できたのも、みなさまのおかげであると、深く感謝申
ご挨拶を申し上げます。
本学会二期目を拝命し、新たに出発するにあたり、一言、
第23号
( 2 )
第
月
(
)
日 日 の両日、別府大学キ
(
)
会…
◇
月
月
日(土)午前
分
時から
日(土)午後1時
別府大学キャンパス内にて 開催。
○大
講演会。
日(日)午前9時
分から
から 別府大学キャンパス内にて 受付開
)にお
○理事会…
回 書 学 書 道 史 学 会 大 会 のご案 内
今年度の書学書道史学会大会は、
日 土 、
ャンパス(大分県別府市北石垣
11
30
。)
場…両日ともに
別府大学キャンパ
○鑑賞会…
月
月
日 土 )、胡 平 生 氏(
日(日)の昼休憩時間
18
30
ーで約
分(料金
(国 内 局 )
円 程 度 )。 な
分)下車、タクシー
0
0
8
円程度
。員 ・ 会 員 と も
○ 宿 泊 ホ テ ル … 基 本 的 に)
役
場大学との打合せ状況により、会員の便
に各自で手配下さい。ただし、今後、会
○アクセス…JR日豊本線「別府大学」
をはかる場合もあります。連絡はHPな
どで お知ら せいたします。
駅下車、徒歩 分。特急利用の場合は
)
JR日豊本線「別府」駅下車、タクシ
予定。
0
0
2
,
1
17
お 、大 分 空 港 から は バ スで 「別 府国際
観 光 港 前 」( 約
日(土)午後5時
呉 昌 碩 印 ( 持 参 ・簡
展示・解説)の鑑賞
(
を予定。
月
11
から、別府大学キャンパス内にて 開催
○懇親会…
で約5分(料金
12
分
に呉越氏(呉昌碩記念館館長)による
11
題 )」 の 講 演 を 予 定 。
に よる 「簡牘の偽物問題について (仮
○講演会…
17
、中 国 文 化 遺 産 研 究 所 研 究 員
11
ス内開催を 予定。
○会
て 同一会 場にて 開催
研 究 発 表 。( 今 年 も 研 究 発 表 は 、 す べ
18
詳細は改めて、研究発表のレジュメと
現 時点で の 予定は 以下のと おりで す。
別府大学キャンパス
始。午後2時から総会。午後3時から
いて 開催いたします。
17
17
18
ともにプログラムをお知らせしますが、
30
11
11
11
23
牘研究者
40
82
17
10
( 3 )
(国 内 局 )
⑥発表者の決定と連絡…大会での発表者
回 大会研究発表募集要項
回書学書道史学会大会」
、大 会 運 営 委 員 会 で 8 月 中 に 決 定 し
個別にご連絡します。
月始めに全会員宛に配布し
⑦ 『 大 会 の し お り 』( レ ジ ュ メ 集 含 む )
の配布…
年3月3日(土)
時から
時ま
第 8回 会 員 のた めの鑑 賞 セミナー 報 告 (国 内 局 )
平成
で、東京・出光美術館において、会員のた
めの特別鑑賞セミナーを実施しました。今
国 宝 『 見 努 世 友 』 と 『 藻 塩 草 』) に
回で 8回目となる鑑賞会は、同館企画展(古
筆手鑑
合わせて開催したものです。参加者は募集
名がつめかけ、各々鑑賞
を 堪能した 後、同 館レ ク チャ ールーム にて 、
定員いっぱいの
※ 大 会 で の 発 表 者 に つ い て は 学 会 誌『
特別解説を行いました。なお、解説者には
号( 平 成
記 の 上 電 子 メ ー ル に て 発 表 内 容 の「
お、学会誌掲載について のご 不明の点
採否は査読委員会で決定されます。な
埼玉県新座市
p
j
.
c
a
.
i
m
o
t
a
@
a
t
o
k
o
y
送信アドレス:
)
〒352―8501
跡見学園女子大学
横田恭三宛て
中野1 ―9 ―6
文学部
☎048―478 ―3413
。
品解説を聴くこ とができま した。
事)と水田至摩子氏(畠山記念館学芸課長
高城弘一氏(大東文化大学准教授・常任理
』第
年秋刊
ます。
15
第
今秋の「第
は、大分・別府大学キャンパ スにおいて
前項のとおり開催されます。研究発表会
場は今年も従来通り一室制とし、原則と
して分科会方式はとりません。多くの会
員各位の積極的な発表を期待します。奮
日(日)午
25
へ の論 文投稿 申込があっ たも のとして
※発表者の学会誌論文原稿の締切は、平
、
成 年3月末日です。ただし、原稿の
目 と レ ジ ュ メ( 8 0 0 字 程 度 の 要 約 )」
の使用が困難な場合、以下の大会運
日( 金
〈 送り先/大会運営委員会 〉
、編 集 局 ま で お 問 い 合 わ せ く だ さ い
ル
委員会までお問い合わせください。
を 添付 して ください。なお、電子メー
営
④レジュメ …原則としてワ ープロ(テキ
学書道史研究
スト形式、ワード形式、一太郎形式な
年7月
20
ど可)で作成し、電子メールに添付し
てご送信ください。
題
=必着=
は
24
24
・会員)の2名が担当し、関連講話及び作
25
って お申し込みください。
月
分・質疑応
10
扱 わ れ ます 。 改 めて 学 会誌 へ の投稿申
、
書
込をする必要はありません。
23
記
年
11
分(発表
18
20
①発表日時…平成
前〜午後
②発表時間…各
分)
24
③申込 方法…件名を「大会発表申込 」と
は
し て 「 所 属 」「 氏 名 」「 連 絡 先 」 を 明
答
30
17
出光美術館レクチャールームでの様子
25
23
23
10
音に対し数種あるいは十数種の漢字(字母)が当
(国 内 局 )
理的な解釈ができない。それは、今になってもな
てられていた。そのため、その選択には筆者によ
る嗜好性が大きく影響していた。字母使用の嗜好
の使用字母は同時代の人によっても相当の相違が
性 を 調 べ る こ と の 意 義 に つ い て 小 松 茂 美 氏 は 、「 そ
王 羲 之 〈 快 雪 時 晴 帖 〉( 国 立 故 宮 博 物 院 蔵 ) 後 の
あ り 、 個 性 的 な 意 義 を も つ も の と い え る 。」 と し 、
、焦 点 を 当 て た い 。そ の な か で
本発表はまず、最も複雑である趙六十代の小楷
お、真偽が混同しているからである。
第 8回 学 生 ・若 手 の会 員 による 研 究 発 表 会 開 催 のお知 ら せ
「
研 究 の 活 性 化 と 研 究 者 の 育 成 を 図 る 」と い う 目 的
で開催している研究発表会です。
跋文が、元仁宗皇帝の勅令を受け、六十五歳の趙
「今後の筆跡研究の新しい方向の一つとして、こ
第 6 回 よ り 、 発 表 後 に 座 談 会 形 式で 参 加 者 相 互
が揮毫されたものであり、彼が最も得意な書で揮
れ は 見 逃 し が た い の で は あ る ま い か 。」(『 古 筆 学
時…平成
年6 月
日(日)
分受付開始
し た 。 大 変 好 評で し た ので 、 今回 も同 様な 場を 設
け 、 活 発 な 意 見 交 換 をし たい と 考 えて お り ま す 。
毫したと推測できる。よって、本跋には真跡の疑
大成』第二九巻)と、その重要性を取り上げてい
が 書 を め ぐ る 諸問 題に つ いて 意見 交 換 をし て き ま
ふるってご参加ください(非会員の来聴可)
。
いがなく、趙の小楷書法のなかでの代表作に違い
日
水)3号館3201教室
通…京王線「下高井戸」駅下車徒歩8分
陳建志
「若 手 研 究 者 と し て 感
公 募 に よ る2 名の 発表
交
②意見交換会
容 … ① 若 手 研 究 発表
群 のじ真て偽いにるつこいとて」をめぐる座談会
〈研究発表題目と要旨〉
①趙孟頫 の小楷の真偽について
―〈快雪時晴帖〉跋を手が かりに―
筑波大学大学院博士課程2年
趙孟頫の小楷書法をめぐっては、古来より評価
)、
が多岐にわたり、褒貶が様々である。先行研究で
、趙 の 小 楷 の 厳 選 主 張 し て い る に も か か わ ら ず
にし、その他の小楷書法、例えば〈妙法蓮華経〉
うえでは、
きがあるか
・同一人物では字母使用においてどの程度のひら
〈 道 徳 経 〉( 北 京 故 宮 博 物 院 蔵 )
・執筆年代によってどのような変化がみられるの
・書写 時の原 本 の 影響 はど の程 度あるの か
か
汲 黯 伝 〉( 日 本 永 青 文 庫 蔵 )、〈 六 体 千 字 文 〉( 北 京
など、さまざまな課題を挙げることができる。
そこで、推定筆者が藤原定実とされる古筆の中
、書 写 内 容 を『 古 今 和 歌 集 』と す る も の と し て
こ と に 注 目 し た い 。「 元 永 本 古 今 和 歌 集 」 は 完 本
伝 源 俊 頼 筆 「 元 永 本 古 今 和 歌 集 」、 同 「 巻 子 本 古
主体
、
大東文化大学大学院博士課程1年
で 、「 巻 子 本 古 今 和 歌 集 」、「 筋 切 ・ 通 切 」 は 部 分
今 和 歌 集 」、 伝 藤 原 佐 理 筆 「 筋 切 ・ 通 切 」 が あ る
一音に対し一種と定められている現在の「ひら
的に伝存するものの、これら三本は、いずれも仮
野中直之
がな」とは異なり、仮名の興った平安期には、一
②藤原定実筆『古今和歌集』仮名序にみる表現の
討したい。
故宮博物院蔵)七点について、これらの真偽を検
売
、 会 図 録 )、〈 洛 神 賦 〉( 北 京 故 宮 博 物 院 蔵 )、〈 漢
〈 重 輯 尚 書 集 注 序 言 〉( 南 京 経 典 二 〇 一 一 春 季 拍
首都博物館蔵
巻 三 ( 台 北 石 頭 書 屋 蔵 )、〈 妙 法 蓮 華 経 〉 五 ( 北 京
しかし、字母を手掛かりにして古筆を見ていく
る。
時
30
場 … 日 本 大 学 文 理 学 部 ( 東京 都 世 田 谷 区 桜 上
午後 1時~5 時/
24
書風変遷を見渡すと、一部分の作品に対しては合
そこで、本跋の書法の面からその特徴を明らか
ないと言えよう。
会
12
24
内
員に発表の場を与え、
( 4 )
。そ れ ぞ れ を 比 較 す る こ と に よ り
号 で お 知 ら せ し た 通 り 、今 春
報 告 「J― STAGE」について(学 術 局 )
月の会報
号・
号が登載さ
)運 営 の J ― S T A G E( ジ ェ イ ・ ス テ ー ジ
に学会誌『書学書道史研究』
号まで収められていたジャーナルアーカイ
20
書写 時における影響や書写年代による字母使用の
22
文科省所管の独立行政法人科学技術振興機構(J
12
)
号を公開する準備を進めていますが、以後
号までの論文・研究ノ
掲載されている冊子体が基本であることにはかわ
、
りあり ません。今後は 双方をご活用くだ さい。
含めることになりましたが、会員研究動向なども
ートに加え、それらの抄録(サマリー)と書評も
J―STAGEには、
は学 会誌刊行 から1年 後に順次公開す る予定で す 。
には
ブも、J―STAGEに統合されました。9月末
れ、
19
このことから、それぞれの字母の使用状況や漢字
の使用状況の相違点、本文の異同などを挙げ、前
桜
○会場へのアクセス=新宿駅から京王線「下高井
戸 駅( 分 ・ 各 駅 停 車 の み )下 車 、あ る い は「
上水」駅( 分・各駅停車と急行)下車。
また都営新宿線から「笹塚 」駅で乗 換(急行は
「 桜 上 水 」 駅 ま で 直 通 ) し 「 下 高 井 戸 」 駅 ・「
上水」駅で下車。日本大学へは、両駅から徒歩8
分ほどで着きます。
、
18
21
述の課題についての考察を行うものである。
〈意見交換会〉
桜
12
昨年
10
ST
18
普段から若手研究者が感じている諸問題につい
て、以下の2名にオープンスピーチをしていただ
き、その後、参加者全員による自由討論形式で座
かおる・
かお
日本大学までの京王線路線図
談会を行います。
、本書学フィ
日
」ー ル ド : 金 子 馨 ( か ね こ
日本大学文 理学部助 手・中世 書論史)
り・大東文化 大学大学 院・銭 泳の研究)
J―STAGEのWebトップぺージ
ことと 思われる 中
。国 書学フィールド :鍋倉翔 織(なべ くら
( 5 )
(
( 6 )
平成
東賢司(愛媛大学)
(事 務 局 )
千円
)
0
6
5
,
1
0
4
0
,
1
2
2
基盤研究(C)新規 日本中世期における易学の受容と
発展に関する研究 近藤浩之(北海道大学)
千円
基 盤研究( C) 継続 ( 平成 ~ )中 学 校国 語科 書写 にお
ける書字過程に着目した行書教材及び授業開発 樋口咲
子(千葉大学)
千円
う―
年度 科研費本会関係者採択一覧
本会会員の採択 課題に限 ったが、会員が分担研
究 者で 、代 表 者が非 会員で ある場 合には、※を 付
し て 代表 者を 末尾に 付 記 した 。複 数の 会員 が 関わ
る同課題に ついては、当該課題のもとに代表者と
分 担 研 究 者 会員 とを 併記し た。な お、所 属の後
の数字は、平成 年度のみの補助金の額。
(
9
1
0
0
0
,
3
1
基盤研究(S)継続(平成 ~)美術に即した文化的・
国家的自己同一性の追求・形成の研究 板倉聖哲(東京
千円
大学)※代表:小 川裕充(東京大学)
0
5
9
,
1
基盤研究(C)新規 中国北朝墓誌における特定刻法の
伝播に関す る基礎的研究 澤田雅弘(大東文化大学)
千円
第
期役員
期 役 員 選 挙 について(選 挙 管 理 委 員 会 )
本学会選挙管理委員会は、第
任期満了にともない、選挙管理規定に基
期役員選挙を実施
年3月5日を投票締切日と
定め、郵送による第
づいて平成
しました。
1
,
1
,
1
に より、学会本部において 実施されまし
0
7
基盤研究(C)新規 中世書論に基づく日本書道史の再
構築 永 由徳 夫( 群 馬大学 )
千円
票、白票3票でした。有効投票数
0
1
5
,
3
0
2
0
9
6
,
1
票の
た。投 票状況については、 有効投票数
基盤研究(C)新規 本阿弥光悦筆和歌巻の特徴解明と
伝光悦筆和歌巻の真贋 鑑定法の確立 森岡隆(筑波大学)
千円
妙子選挙管理委員長以下、選挙管理委員
開票は投票締切翌日の3月6日、杉浦
12
以下の通り選挙選出理事
0
0
6
0
2
0
1
9
1
2
0
9
2
,
4
0
0
5
2
2
2
2
0
5
8
,
5
0
6
5
,
1
,
2
0
1
9
2
2
2
2
0
4
0
,
1
2
2
0
0
3
,
1
若手研究(B)継続(平成 ~)楚簡による戦国文字資
料の 再検討―「伝抄古文」と「古璽」を中心に― 山元
千円
宣宏(宮崎大学)
名、監事2名
開 票 結 果 を 受 け 、同 規 程 第 6 条 に よ っ て 、
62
11
12
挑 戦 的 萌 芽 研 究 継 続 ( 平 成 ~ )「 言 語 力 」 育 成 に 機 能
する書字 教育カリキュラムの開発 青山浩之(横浜国立
大学)
千円
基盤研究(C)継続(平成 ~)戦国簡牘文字の地域差
に 関す る基 礎的 研究 福 田哲之( 島根大学 )
千円
若手研究(B)新規 未調査仮名自筆資料の分析による
文 字 ・ 表 記 意 識 の 通 時 的 研 究 家 入 博 徳( 国 学 院 大 学 )
千円
0
2
1
2
0
8
7
1
2
0
2
8
1
0
6
5
0
8
7
0
0
6
0
8
7
1
2
特別研究員奨励費 継続(平成 ~)奈良朝文書の書体
選択と中国受容―国家珍宝帳を中心として― 川上貴子
(九州大学)
千円
2
2
2
2
0
4
0
,
1
0
5
6
特別研究員奨励費 新規 近衞家凞を中心とする近世入
木道(=書道)及び和歌文学の研究 緑川明憲(慶應義
千円
塾大学)
62
基盤研究(A)継続(平成 ~)出土資料群のデータベ
ース化とそれを用いた中国古代史上の基層社会に関する
多 面 的 分 析 鶴 田 一 雄 新 潟 大 学 )※ 代 表 : 関 尾 史 郎(
潟大学)
千円
基盤研究(B)継続(平成 ~)アメリカ収蔵「書跡」
の基礎データ収集と整理のための調査研究 代表:河内
利 治( 大 東 文 化 大 学 )分 担 : 安 達 直 哉( 大 東 文 化 大 学 )
千円
基盤研究(B)継続(平成 ~)中国道教における山岳
信仰と宗教施設のネットワークに関する総合的調査と研
究 土屋昌明(専修大学)
千円
挑戦的萌芽研究 継続(平成 ~)中国碑帖拓本の文献
学的 研究―図書館と美術館を つなぐ― 菅野智明(筑波
大学)
千円
若手研究(B)継続(平成 ~)中国清代における法帖
千円
刊行の歴史学的研究 増田知之(京都大学)
基 盤 研 究 C ) 継 続 ( 平 成 ~ )小 学 校 教 員 に 必 要 な 「
典力」育成のための教育プログラム開発 青山浩之(横浜
千円
国立大学)※代表:三宅晶子(横浜国立大学)
基盤研究(B)継続(平成 ~)六朝隋唐時代を めぐる
仏教社会基層構造の解明と仏教石刻資料データベースの
構築 気賀沢保規( 明治大学)
千円
新
基盤研究(B)新規 学習基盤の形成を促進する書字力
千円
育成プログラムの開発 鈴木慶子(長崎大学)
基盤研究(C)継続(平成 ~)日本の篆刻に関する基
礎的研究 神野雄二(熊本大学)
千円
若 手研究(B)新規 近世禁裏文化圏内における入木道
伝授の形成と伝授内容の推移に関する研究 中村健太郎
千円
(国文学研究資料館)
基盤研究(C)継続(平成 ~)中国書画の表装に関す
千円
る 基 礎的研 究 富 田淳( 東京国 立 博物 館)
基盤研究(C)継続(平成 ~)周曰校刊『三国志通俗
千円
演 義』についての研究 中川諭(大 東文化大学)
基盤研究(C)継続(平成 ~)中国南北朝時代の墓誌
銘と造像記の接点―妻子・門弟の文末記録から閨閥を 追
2
2
0
0
6
古
〈監
淳、中村伸夫、森岡
隆、
、名 児 耶 明( 以 上 五 十 音 順
事〉
横田恭三(以上五十音順)
富田
澤田雅弘、鈴木晴彦、高城弘一、
大橋修一、萱のり子、河内利治、
〈選挙選出理事〉
を繰り上げ当選としました。
が辞退した結果、同得票数の高城弘一氏
なお、選挙選出当選理事の福田哲之氏
を 当選 者 と して 確 定し ま した。
10
23
24
23
( 7 )
日に選挙選出理事による緊急会議を開催し、
期役員選挙の開票・当選者決定をうけ、3
期役員会発足と役員一覧
事 務 局 だ よ り
第
◆第
月
回臨時
名を選出しまし
日に開催された第
理事長の互選と理事長指名理事
た。これに続き4月
53
10
年3月
年4月1
期役員会が発足
12
日 ま で で す 。( ※ は 新 任 )
24
含む)を以下の通り決定し、第
理事会において、各事業部局の分掌(諮問委員を
22
しました。今期役員会の任期は、平成
日から平成
26
31
【理 事 長】
大橋修一 埼玉大学 教授
【副理事長】
国内局:石井健 谷口邦彦
学 術 局 :※ 尾 川明穂 橋本貴朗 矢野千載
編集局 :下田章平
事務局:※金子馨 六人部克典
研究局:鎌田 美里 高橋利郎
選 管 委 : 杉浦 妙子 柿木原 くみ 鈴木 晴 彦
高城弘一 亀田絵理香 山 本まり子
【 諮問 委 員 】
赤尾 栄慶 安達直哉 荒 金 信 治 魚住和 晃
大 川 寿 美子 ※ 小 川 靖 彦 押木 秀樹 河野隆
岸田知子 神野雄二 ※ 高木厚 人 玉澤 友基
辻井義昭 長野秀章 萩信雄 平形精一
増 田 孝 松本 仁志 宮澤 正明 森 常雄 宮崎洋一
◆事 務 局 移 転 にと も な う お 願 い
(事 務 局 )
学会では、学生会員の「有期会員制」を導入し
◆学生会員の「会員手続き」について
ています。この制度は、学生会員(学生会費適用
主退学、その他の理由により学籍を失った時(学
の方)が大学院を修了し、あるいは満期退学・自
会員資格終了」とするものです。該当の方が引き
割証の発給対象でなくなった時)に、一旦「学生
続き学会会員として留まろうとする場合には、必
この「会員手続き」用紙は、学会ホームページ
ず「会員手続き」が必要です。
からダウンロードしてご利用下さい。この「会員
(
手続き」は届け出事項のため、書類提出のみで、
((
)
)
格が付与されます。したがって、今春に学生会員
学生会員資格の終了時点から自動的に一般会員資
資格を失った方は、至急手続きをお願いします。
)
書学書道史学会」宛へお願いします
なお、書類送付先は「大学生協学会支援センタ
ー内
)
本号に年会費をご納入いただくための郵便振替
◆本年度分年会費の納入について
(((((((
)
)
ただし、平成
年3月現在、満3年分以上会費
用紙を同封しました。
(
(
)
を 滞 納 し て い る 方 に は 、「 ● 会 費 至 急 納 入 願 」 と
)
日までに全額をご納入下
記載のある振替用紙を同封しています。この用紙
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いますので、 ご了承下さい。
上、適宜納入要請を続けることが総会決定されて
会費請求権は消滅せず、会員台帳別表にて管理の
また、会費滞納による除籍会員に対する学会の
適用対象となります。
ます「長期会費滞納者の自動退会(除籍)制」の
さい。ご納入がない場合は、すでに導入されてい
同封の方は、必ず6月
30
12
12
)
澤 田 雅 弘 大 東文 化 大学 教授 研 究局 長
すでに昨年の総会やチラシ等でお知らせしたと
中村伸 夫 筑波大学 教授 編集局長
お
り、新年度より事務局が東京・渋谷の美術新聞
【 常任 理 事 】
社内から、東京・杉並の大学生協学会支援センタ
萱のり子 大阪教育大学 教授 副国内局長
ーへ全面移管いたしました。これにともなって、
河内 利治 大 東文 化 大学 教授 国 際 局 長
今後は会費収納や会員台帳管理等の事務万般が新
鈴木 晴 彦 日本大学 教授 事 務 局 長
事務局にて 機能いたします。
※ 高城弘 一 大 東文 化 大学 准 教授 会報委員長
富田 淳 東京国立博物館文化財部 副国際局長
つきましては、今後、会員各位からのご照会や
森岡 隆 筑波大学 教授 学 術 局 長
ご相談等は、以下の新事務局へお問い合わせくだ
横田 恭三 跡見学園女子大学 教授 国内局長
さいますよう、お願い申し上げます。
【理
事】
〈
大野修作 元京 都女子 大学 教授 副国際局 長
柿木原くみ 相模女子大学准教授 副事務局長
〒
笠嶋忠幸 出光美術館学芸課長代理 副国内局長
東
京都杉並区和田3 ―30―22
下野健児 花園大学 教授 副国内局長
大学生協学会支援センター内
鶴田一雄 新潟大学 教授 副研究局長
※永由徳夫 群馬大学准教授 副研究局長
書学書道史学会事務局
※ 鍋 島稲子 書 道 博 物 館 主任 研 究 員 副 編 集局 長
担
当
:井手富士雄・橋本潔
信廣友江 安田女子大学 教授 副事務局長
:03―5307―1175
福田哲之 島根大学 教授 副学術局長
:03 ―5307―1196
弓 野 隆之 大 阪 市 立 美 術 館 主任 学 芸 員 副 国 際局 長
新事務局の連絡先 〉
【監
事】
杉浦 妙子 二松学舎大学講師
※ 電話での応答は 大学生 協学会支 援セン
名児耶明 五島美術館学芸部長
ターです となります。
【幹
事】
国際局 :※荒金治 小 川 博章 ※ 藤森大 雅
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」
「
室
ように日々精進していきたいと思い ます。
新 入 会 員 紹 介
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後
記
〈一般会員〉
生)大学准教授
○内田誠一(
生)専門学 校講師
○絹川 敦(
生)大学特別研究員
○南條佳代(
生)高校教諭
○浜野真由美(
〈学生会員〉
生)筑波大学院
○岡 直樹(
生)大阪教育大学院
○町田智聖(
※平成 年 月 ~ 年4月 申請・ 承認され た方
集
24
◆今期より会報委員長を拝命しました。個人的な
不手際により、このように発行が遅れてしまい、
まことに申し訳なく存じます。心よりお詫び申し
上げます。鈴木晴彦事務局長の下、学会の情報を
発信してまいります。忌憚のないご意見、情報を
お寄せくださいますよう、お願い申し上げます。
件名には、最低限「書学書道史学会」とお入れの
上、
高城メールアドレス に
お 送 り く だ さ い ま せ 。( 高 城 弘 一 )
◆昨期に引き続き、本誌編集のお手伝いをさせて
いただくことになりました。どうぞ宜しくお願い
致します。新体制となった早々に足を引っ張らぬ
ようにと、担当の「科研」採択課題の調査におい
ては慎重を期しました。とは言うものの、校了後
も誤植や記載漏れはないか気がかりになることが
し ば し ば 。( 六 人 部 克 典 )
◆数行の空きスペースがあるので、日頃のボヤキ
を吐かせていただきたい。が、そこはぐっとこら
えて我慢する。が、この「我慢」を広辞苑で引く
編
11
話
〈韓国古代文 字展を鑑賞して〉 金 貴 粉
昨年秋、韓国国立中央博物館で「文字、それ以
後―韓国古代文字展」が開催された。本展は、同
館と日本の国立歴史民俗博物館との間で進められ
てきた共同研究の成果であり、資料も五百点余り
が一堂に会され、韓国における古代文字資料の展
覧会と しては過 去最大規模のものとなった 。
会場では中国の文字資料や日本の多賀城碑や多
胡碑のレプリカ、正倉院資料も展示され、漢字文
化圏の三国における文字の受容と伝播がいかにな
されてきたのか、その実態に迫る興味深い内容で
あった。残念ながら書風の変遷など、書の観点か
らの言及は乏しかった。近年韓国では木簡などの
文字資料の発見が相次いでいる。日本古代史だけ
ではなく、日本の書を考察する上でも大いに注目
すべき事項であろう。
)
自分をえらく思い、他を軽んずること」
と
。つ ま り 、我 慢 は 傲 慢 の 意 味 な の か
、「
で あれば、自分の我 慢に我慢がならない。何と
も や る せ な い 今 日 こ の 頃 で あ る 。( は )
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〈眼福至極の一年〉佐々木佑記
二〇一二年は、蔡襄(一〇一二~一〇六七)の
生誕一〇〇〇年にあたります。これを記念して、
勤務先である台東区立書道博物館では、秋期に東
京国立博物館との連携展「尚意競艶―宋時代の書
―」を開催予定です。
中国書法関連の展示では、夏より「橋本コレク
シ ョ ン 中 国 書 画 」( 大 阪 市 立 美 術 館 )、「 青 山 杉
雨 の 眼 と 書 」( 東 京 国 立 博 物 館 )、 明 春 に は 「 書 聖
」
( 東 京 国 立 博 物 館 )が 予 定 さ れ て い ま す
日本の書に視野を転じてみても、本年は「古筆
手 鑑 ( 東 京 ・ 出 光 美 術 館 ) で の 「 見 努 世 友 」・「
塩草」の同時展示をはじめ、国宝指定の古筆手鑑
四 件 が 各 地 で 展 示 さ れ ま し た 秋 に は 、特 別 展「
翰 天 皇 の 書 」( 京 都 国 立 博 物 館 ) も ひ か え 、 書 の
展示が目白押し。眼福至極たる一年となりそうで
す。
。
23
談
〈硬筆の線〉尾川明穂
、硬 筆 の 授 業 の ほ か
全学対象「硬筆書写講座」の運営に携わる機会を
得ました。後者は、社会生活で今なお硬筆が不可
欠であることから、本年度より新設されたもので
。私 は こ れ ま で 硬 筆 に 注 意 し て こ な か っ た た め
慌てて勉強しなおしている状況です。
勉強を始めて疑問に思うようになったのが、硬
。鄧 散 木 は
まるで筆で書いたかのような硬筆の作品を遺して
おり、また、現在の書写 教科書においても起筆・
収筆の形状を中心に意が払われています。用具の
毛筆の線以外に造形のよりどころがないことによ
るのでしょうか。歴史的に見て、その考え方や再
現の度合に変化があったのか、既往の論考により
つつ勉強を進めていきたいと考えています。
、松先生へ の追想 〉金子 馨
〈小
古筆学の権威、小松茂美先生が平成二十二年五
月に亡くなられ、早くも三回忌を迎えました(享
年 八 十 五 歳 )。 小 松 先 生 の 許 で 勉 強 さ せ て い た だ
いた時間は短かったものの、多くのことを学ばせ
、
ていただきました。
、先 生 は 情 報 の 詰 ま っ た 頭 を 休 め る た め に
。し か し
です
、
しばらくすると、何事もなかったかのように目覚
められ、すぐさま机に向かって筆を執っておられ
ました。そのお姿は、鬼気迫るものがあり、とり
わけ強く印象に残っています。
い気もしますが 、
第一線で活躍する研究者の姿勢や情熱を目の当
たりにすることが出来たのは、自分にとって大き
な経験となり、財産ともなっています。また、先
生の「書を研究する者は、書く字も美しくなけれ
ばならない」との言葉が耳に残っています。書く
字に古筆の匂いを感じる、そんな研究者となれる
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