科学研究費補助金 パワーアップセミナー 平成20年9月24日 お茶の水女子大学 基盤研究(A)~(C)の採択率は、 いずれも22%前後。 若手研究(B)の採択率は、ちょっ と高くて、28%前後。 基盤研究(C)は通りや すいってよく言われてる けど、・・・本当でしょう か? 研究種目により応募資格が違う 若手研究(A)・(B)は、「39歳以下の研究者が一人で 行う研究計画」。一方、基盤研究(C)は、「一人又は複 数の研究者で組織する研究計画」。 ・・・で、何が違うの? 基盤研究は、たいてい誰でも応募できる。エフォート等 の状況によっては、教授や准教授もよく基盤研究(C)に 応募する。若手研究とは、分母となっている集団の構成 が違う、その中での採択率が21.6%。 研究計画調書を見て感じたこと 採択結果が出てから見直してみましたが・・・ 採択・不採択となった人の差は、実はそれほどな い? ⇒ 全体の情報量・計画等の具体性・研究業績・ ビジュアル面での工夫等 では、審査委員はいったいどのようにし て差をつけているのだろうか? 審査委員はこのように審査している ~評価の仕組みを知ろう~ 審査委員はこのように審査している ~評価の仕組みを知ろう~ 審査における評定基準等 第1段審査においては、各研究課題について、以下の研究 内容、研究計画等に関する個別の評定要素に関する絶対 評価を行った上で、最終的に、5段階による総合評点を相対 的な評価に基づいて付すこととします。 第2段審査では、第1段審査における総合評点の素点とTス コア(平均点と標準偏差により審査委員ごとの素点のばらつ きを補正した数値)化した評点を基に、個別の評定要素の評 点や応募状況等を適切に勘案して、研究課題の採否及び研 究費の配分額を決定します。 その他、審査委員に求められていること 審査にあたり、高い総合評点を付す研究課題は、必ずしも、 全ての個別要素において高い評価を得た研究課題である必 要はありません。例えば、特段に独創的、革新的な研究課 題ではないが、学術的・社会的に大きな波及効果が期待で きるものなどがこれにあたります。 (中略)「基盤研究」や「若手研究」の性格は、研究者が、これ までの研究経過等を踏まえ、さらに研究を発展させ、大きな 成果を挙げられるよう支援することです。 (※これらは、すべて公募要領に掲載されています。) 第一段審査における5つの評定要素 1 研究課題の学術的重要性・妥当性 2 研究計画・方法の妥当性 3 研究課題の独創性及び革新性 4 研究課題の波及効果及び普遍性 5 研究遂行能力及び研究環境の適切性 ※詳細は、公募要領にてご確認ください。 評定要素の一例 研究課題の波及効果及び普遍性 (「研究目的」、「研究計画・方法」欄) ・当該研究分野もしくは関連研究分野の進展に対する大きな貢献、 新しい学問分野の開拓等、学術的な波及効果が期待できるか。 ・科学技術、産業、文化など、幅広い意味で社会に与えるインパク ト・貢献が期待できるか。 評点区分 評定基準 4 優れている 3 良好である 2 やや劣っている 1 劣っている (評定区分・基準は共通) そして、最終的には総合評点 審査委員は、評定要素に関する評価結果を参考に、 5段階による総合評点を相対的に評価します。 研究計画調書 作成上の注意 特別推進研究、基盤研究(S・A・B)、若手研究(S)は カラー印刷、基盤研究(C)、挑戦的萌芽研究、若手研 究(A・B)については、モノクロ印刷した研究計画調書 が審査委員に送付されます。色付きの図などを使う際 は、印刷した際、内容が不鮮明とならないよう留意して ください。 ⇒本文中の強調したいフレーズなどは、太字にする などの工夫を! 科学研究費補助金のお問い合わせ先 研究協力チーム [email protected] 科学研究費補助金の学内関連情報 研究推進室HP http://www.ocha.ac.jp/research/subsidy/ kaken/20080910.html
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