大腸腫瘍 草木の変化に、季節の移ろいを感じるこの頃です。 平成 25 年 10 月 17 日、当院で健康教室を開催致しました。 地域の方々を対象に行っておりますが、参加できなかった皆様にも健康 増進にお役立て頂けるよう、健康教室だよりを発行しましたのでご覧下 さい。 大腸の構造 〇構造 ・約 1.5~2m の小腸に続く臓器 ・盲腸、結腸、直腸に分類される ・盲腸→上行結腸→横行結腸→下行結腸→S状結腸→直腸S状 部→直腸→肛門管の順に8領域に区分される ・壁は内側から、粘膜→粘膜下層→固有筋層→漿膜下層→漿膜 当院非常勤消化器内科医師 中澤 潤一 先生 〇大腸ポリープ 大腸の壁にできる良性の腫瘍 ポリープを放置していると癌へと進行する 〇ポリープ切除術 ・ポリペクトミー ポリープの茎の部分に輪っかを通し焼切る方法 良性の病気 〇虚血性腸炎 症状):急な腹痛と下血(生活習慣病があり普段より便秘気味) 好発部位):下行結腸~S 状結腸にかけて ・EMR(内視鏡的粘膜切除術) 腫瘍の下に生理食塩水を注射し盛り上がった部分をポリ ペクトミーと同様に焼切る方法 〇働き ・主な役割は、水分の吸収と便の貯留 内視鏡で見た表面 大腸内視鏡検査 大腸と小腸の一部を観察するために肛門から挿入し、これらの部位 に発生したポリープや癌、炎症などを診断する。 ・前処置・・・大腸の中を空にする為、下剤を飲む必要がある 1)前日は検査食または消化の良い食事 2)前日寝る前に下剤その1 3)当日朝から下剤その2を飲み腸内をきれいに掃除する ※排便状態が十分でない場合は追加したり浣腸をしたりする ・検査時間・・・個人差はあるが、約15分から1時間 ・検査中の注意事項 ・体の向きを変えたり、おなかを圧迫したりすることがある ・おなかが張ってくるのでガスをどんどん出すようにする レントゲン検査 〇大腸憩室 症状):急に下血するが、腹痛はない もしくわ、急な腹痛で強くはないが続く 好発部位):上行結腸または S 状結腸 まとめ 〇大腸の病気は良性、悪性さまざま 〇自然に治る病気と特殊な病気がある (腸炎など ↔ 癌や炎症性腸疾患) 〇大腸カメラが診断に有効、または必須の病気も多い 〇検診(便鮮血)異常を言われたら 内視鏡で見た表面 レントゲン検査 〇炎症性腸疾患 20 歳代で微熱や下痢、腹痛が続いている方に多い ・クローン病 ・潰瘍性大腸炎 ⇒必ず大腸内視鏡検査を受けましょう 〇ご家族に大腸癌の方が多ければ ⇒一度大腸内視鏡検査を受けましょう 〇血便などがあれば ⇒必ず大腸内視鏡検査を受けましょう 次回の三州健康教室は 11 月 15 日(金) 「腹痛!こんなときどうする?」 お問い合わせ 三州健康教室スタッフ一同 文 責:貴島 亮 責任者:今村美春
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