フザリュームに対する試験評価

ベトナム国立熱帯生物学院
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フザリューム
FUSARIUM OXYSPORUM 真菌に対するニームペレットと
イオンニームオイルの成長抑制効力評価
生物学変更技術部(熱帯生物学院)
試験
※ 本試験と報告書作成はベトナム国立微生物研究院によるもので、
翻訳もベトナムで行われていますので、ご理解出来かねる箇所が
あろうかと思われますがご容赦下さい。
ホーチミン市、2007 年 03 月
FUSARIUM OXYSPORUM 真菌に対するニームペレットと
イオンニームオイルの成長抑制効力評価
1. まえがき
1.1. 問題提起
Fusarium oxysporum は Deuteromycete ( 不 全 真 菌 ) ク ラ ス ・ Moniliales セ ッ ト
Tuberculariaceae ファミリに属する。
真菌胞子は土中蘇生生活をする。
最適な条件
(25~31℃温度・75%湿度・適切に整った)の時、真菌は糸状真菌になる。
それで、侵
入して植物に寄生する。
株元、根の付けね、球根など地面の近くとか土中にある部分
から始める。Fusarium oxysporum は瓜、ネギ、盆栽など長い期間、植物(胡椒木)など
いろいろな種類に黄色い枯木病を起す。特に多いのはベトナムのジャガイモを植える区
域で黄色い枯木病を普遍的に起す。
30~40%収量を減収するときがある。
今まで、一般的に植物の病気と別する Fusarium oxysporum 病を予防し治療することはま
だ化学農薬に依存している。しかし、化学農薬を濫用し過ぎて環境汚染と生態バランス
を失う前に、植物をもっと安全に保護する薬類を緊急に必要とする。イオンニームオイ
ル とニームペレットは有効な微生物類と結合するニーム種子(Azadirachta indica)から抽
出する成分がある。
これは他の幾つかの国家と日本とで生産され試験されている製品
の一つで生物学製品です。
その中にはベトナムの物もある。
この研究範囲は実験室の条件で Fusarium oxysporum 真菌に対してイオンニームオ
イル と ニームペレットの抑制効力を評価する為です。
1
1.2.試験場所と時間
 試験はホーチミン市、Thu
Duc、熱帯生物学院生物学変更技術部で実現される。
 試験時間 2007 年 02 月 27 日~2007 年 03 月 17 日
2.材料と研究方法
2.1. 主な材料
 Fusarium oxysporum 真菌種は熱帯生物学院の生物学変更技術部で分立されて培養
される。
 イオンニームオイル と ニームペレットは Seikouen 会社から供給される。
2.2. 研究方法
2.2.1. FUSARIUM OXYSPORUM を培養する方法
 Fusarium oxysporum は PGA (Potatoe – Glucose - Agar), pH 6.5.環境中9㎝直径があ
る petri 皿の中に培養される。
 薬をテストするサンプルは 6 日令培養された真菌サンプルです。
2.2.2. 薬をテストする方法
* 試験規程
 薬を薄めて、テスト予定する濃度ラインによる 45℃環境で混ぜ込む。
 15ml 環境/皿になる体積で Petri 皿(9㎝直径)に薬を浸した環境を入れる。
 環境を安定するために、そのまま 3 時間テスト皿に置く。
 6mm 直径がある専用押しパイプでテストサンプルをカットする。
 薬を浸した皿の真ん中にテストサンプルを入れる。
以上の工程は無菌培養器で試験される。
 毎日、観察・写真を撮る・Fusarium oxysporum 真菌菌落直径を測る・実験室の温度、
湿度を記録する。
 実験は対象皿の菌落が Petri 皿(つまり9㎝直径)にまで発展したとき終る。
* 試験配置
* 処理データ
2

真菌の成長にとってイオンニームオイル と ニームペレットの抑制効力性は以下公式の通りです。
抑制効力 (%) = [(ĐKa – ĐKb)/ ĐKb] x 100
その中:
Đka は対象区にある菌落直径です。
ĐKb は薬を浸される区にある菌落直径です。
エクセルソフトの上で Probit 分析方法によって Fusarium oxysporum に対してニームペレット とイオンニーム オ
イルの EC50 価値を探す。
3. 研究結果
3.1. Fusarium oxysporum に対するイオンニームオイルの効力
表 2:菌落直径(㎝)と Fusarium oxysporum にとってイオンニームオイルの抑制効力比較(%)
日数
対象区 コントロール
イオンニームオイル濃度
C1 125ppm
1
2
3
4
5
6
7
* 認める:
3
C2 250ppm
C3 500ppm
C4
C5
C6
C7
1000ppm
2000ppm
4000ppm
8000ppm
1.52
1.15
1.19
1.17
1.15
1.16
1.17
1.16
(0%)
(24.3%)
(21.7%)
(23.0%)
(24.3%)
(23.7%)
(23.0%)
(23.7%)
2.84
2.65
2.52
2.37
2.05
1.81
1.56
1.22
(0%)
(6.7%)
(11.3%)
(16.5%)
(27.8%)
(36.3%)
(45.1%)
(57.0%)
4.53
3.52
3.2
3.1
2.65
2.54
1.81
1.43
(0%)
(22.3%)
(29.4%)
(31.6%)
(41.5%)
(43.9%)
(60.0%)
(68.4%)
6.26
3.56
3.35
3.21
2.9
2.6
1.75
1.57
(0%)
(43.1%)
(46.5%)
(48.7%)
(53.7%)
(58.5%)
(72.0%)
(74.9%)
6.78
3.16
3.07
2.93
2.53
1.8
1.54
1.2
(0%)
(53.4%)
(54.7%)
(56.8%)
(62.7%)
(73.5%)
(77.3%)
(82.3%)
8.15
3.10
3.04
2.79
2.71
1.63
1.54
1.19
(0%)
(61.9%)
(62.7%)
(65.8%)
(66.7%)
(80.0%)
(81.1%)
(85.4%)
9.0
2.98
2.91
2.75
2.2
1.58
1.53
1.14
(0%)
(66.9%)
(67.7%)
(69.4%)
(75.6%)
(82.4%)
(83.0%)
(87.3%)
 薬を浸さない PGA 環境上で Petri 皿に培養するとき、Fusarium oxysporum 真菌は良く発育す
る。平均毎日、菌落直径が 1.07 ㎝増える。3 日目から 4 日目まで、菌落は 1.73 ㎝増える。糸
状真菌は強く成長して、培養環境面上に白く厚く柔らかい綿花層を作り出す。
 そのとき、イオンニームオイルを浸される試験区では Fusarium oxysporum の成長は違うレベ
ルで抑制される。 一般的に見ると、実験範囲中(125 ppm ~ 8000 ppm)、イオンニームオ
イルの抑制効力は処理濃度により増す。
 1 日後、各試験区に真菌の抑制効力は違いをはっきり示さない。0.6 ㎝菌落直径の初め植えた
サンプルからこの時点では菌落直径は 1.15~1.19 ㎝に成る。そのとき対象区では直径は 1.52
㎝に成る。 抑制効力(%)は 2.2.2 項目(データ処理)で説明する公式による計算され、結
果は 21.7%~24.3%になる。
 イオンニームオイルの濃度による違いは 2 日目以降からはっきり表し始めた。 その中で一
番強い試験区はC7 試験区(8000ppm)です。この試験区は一番高い抑制効力(対象区に比べ
ると 57%)を達する。なぜなら対象区の菌落直径が 2.84 ㎝のとき、C7では 1.22 ㎝になるだ
け。次は 45.1%抑制効力があるC6 試験区(4000ppm)です。菌落直径は 1.81 ㎝。残る試験区の
抑制効力はC1~C5(125ppm~2000ppm)で 6.7%、11.3%、16.5%、27.8%と 36.3%になる。
 処理後 3 日目には一番高い効力がC6 区(4000ppm)とC7(8000ppm)です。抑制率は 60%
と 68.4%です。C4(1000ppm)とC5(2000ppm)の効果もかなり高いです。
抑制レベルは
対象区に比べると 41.5~43.9%に達する。
 4 日目、対象区の菌落直径が 6.26 ㎝に達すると、C7 区とC6 区は 1.57 ㎝と 1.75 ㎝になるだ
け。 そのために、二つの区のイオンニームオイルの抑制効果は 74.9%と 72%に成る。より低
い処理濃度(125ppm~2000ppm)でも 43.1 ~58.5%.Fusarium oxysporum の抑制効果に達する。
 5 日目から、イオンニームの有効微生物及びニーム活性物質の長い影響のために、菌落は成
長しないで収縮される。写真を撮って分解された菌落の外側に真菌シルクサイクルが環境表
面に倒れて薄いピンクグレーサイクルが出来たことが見える。そのとき対象区では菌落直径
が依然増えます。5 日目には 6.78 ㎝になる。それと 7 日目には 9 ㎝に達する。その時にイオン
ニームオイルの抑制効力が早く増します。
 処理後 7 日目には、C5 区(2000ppm)、C6 区(4000ppm)とC7 区(8000ppm)では抑制
効果がよく高く達する。抑制効力は 82.4%, 83% と 87.3%です。残る区も 66.9%~75.6%に達す
る。
3.2. FUSARIUM OXYSPORUM に対する ニームペレットの効力
表 4: 菌落直径 (Cm) と FUSARIUM OXYSPORUM に対するニームペレットの抑制効果 (%)
4
処理
対象
後の
コントロール
C1
C2
C3
125ppm
250ppm
500ppm
1.52
1.13
1.19
1.16
1.18
1.19
1.08
1.12
(0%)
(25.7%)
(21.7%)
(23.7%)
(22.4)
(21.7%)
(28.9%)
(26.3%)
2.84
2.01
1.75
1.64
1.52
1.37
1.25
1.21
(0%)
(29.2%)
(38.4%)
(42.3%)
(46.5%)
(51.8%)
(55.9%)
(57.4%)
4.53
2.85
2.62
2.31
1.88
1.67
1.35
1.19
(0%)
(37.1%)
(42.2%)
(49.0%)
(58.5%)
(63.1%)
(70.2%)
(73.8%)
6.26
2.9
2.57
2.35
2.05
1.6
1.39
1.19
(0%)
(53.7%)
(58.9%)
(62.5%)
(67.3%)
(74.4%)
(77.8%)
(80.9%)
6.78
2.58
1.53
1.32
1.27
1.15
1.05
0.9
(0%)
(61.9%)
(77.4%)
(80.5%)
(81.3%)
(83.0%)
(84.5)
(86.7%)
8.15
2.56
1.51
1.25
1.18
1.05
1.04
0.89
(0%)
(68.6%)
(81.5%)
(84.7%)
(85.5%)
(87.2%)
(87.2%)
(89.1%)
2.5
1.94
1.13
1.15
1.04
1.02
0.88
(72.2%)
(78.4%)
(87.4%)
(87.2%)
(88.4%)
(88.7%)
(90.2%)
日数
1
2
3
4
5
6
7
9.0
(0%)
* 認める
5
ニームペレット濃度
C4
C5
C6
C7
1000ppm 2000ppm 4000ppm 8000ppm
 イオンニームオイルと同じ、処理濃度によって、ニームペレットも違うレベルに
よる Fusarium oxysporum 真菌の成長抑制効果がある。
一般的に見ると、ニーム
ペレットの抑制効力も処理濃度と時間により増す。
 しかし、1 日後、試験区に、違いははっきり表われない。
これは抑制効力が
21.7~28.9%になることだけを取って表現する。観察で、実験皿の表面の上に出
現する微生物点を見る。
 2 日目になると、ニームペレットの抑制効果は増え続けて、29.2%~57.4%に達
する。
その中で、C5、C6 とC7 の濃度は対象区に比べると真菌の発育を 50%
以上抑制した。
 処理後 3 日目には、4000ppm(C6)濃度と 8000ppm(C7)は処理しない区に比
べると 70.2~73.8%を抑制する。
実験皿には、有効ニームペレットの成分に含
まれる微生物も早く成長し始めて Fusarium 菌落を攻撃する。
 4 日目から、全ての試験区は抑制効果を 50%以上も達する。
7区は一番強い効力がある。
特にC5、C6 とC
効力は 74.4%、77.8% と 80.9%.です。
 7 日目には、C1 区(125ppm)の一番低い濃度の試験区も抑制効力を 72.2%以上
に達し。
ニームペレットの 550ppm 以上の各濃度は対象区に比べると菌落発育
の 80%以上を抑制する。 特にC7 区(8000ppm)は一番高い効力があり 90.2%
になる。
 そ う な る と 、 イ オ ン ニ ー ム オ イ ル に 比 べ る と ニ ー ム ペ レ ッ ト は Fusarium
oxysporum 真菌に対して抑制はある程度、早くて強いです。
3.3.幾つかの他の製品とニームペレットとイオンニームオイルの FUSARIUM
OXYSPORUM 真菌抑制比較(%)
表 6:製品の効力比較結果
6
処理濃
Seikouen 会社(2007)
熱帯生物学院で試験
度
(2003 年)
イオン
ニーム
Neem 粒/
Neem 粒/
Neem 粒/
Neem
化学薬
ニーム
ペレッ
Ethanol
Methanol
Hexan
オイル
Topsin M
インド
ト
125 ppm
66.9
72.2
_
_
_
_
_
250 ppm
67.7
78.4
11
24.2
8.7
8.5
100
500 ppm
69.4
87.4
15
28.3
11.7
12
100
1000
75.6
87.2
28.2
35.1
13.4
20.3
100
82.4
88.4
37.2
39.3
14.3
21.4
100
83
88.7
53.3
46.2
15.2
28.3
100
87.3
90.2
_
_
_
_
_
ppm
2000
ppm
4000
ppm
8000
ppm

処理後 7 日の時点で比較される抑制効力 (%)
● 認める―イオンニームオイルに比べると、ニームペレットはある程度、Fusarium
oxysporum 真菌をより早く強く抑制する。
処理した 7 日後、500ppm 以上濃度がある
ニームペレットは Fusarium 真菌を 80%以上抑制効果がある。
そのときには、同じ
効果(7 日後 80%真菌)を達するために、2000ppm 以上濃度があるイオンニームオ
イルを使用すること。
―熱帯生物学院で実験した各製品(2003 年)は Fusarium oxysporum 真菌を抑制する
効力がイオンニームオイル とニームペレットより弱かった。
―同じ実験の条件で、Topsin
M という真菌を殺す化学薬は Fusarium oxysporum 真
菌の発展を完全に抑制する効果がある。
です。
これは有機 sulfur 源がある真菌を殺す薬
この薬は今まで一般でよく使われている。
効果は高いですが、私たちは
近い将来、化学薬を乱用して、環境に厳しい結果を起こす事を注意しなければい
けません。
7
4. 結論と提議
4.1. 結論
 イオンニームオイルとニームペレットは Fusarium oxysporum 真菌を抑制する効果
がある。
しかし、ニームペレットはイオンニームオイルより早くて強い作用が
ある。
 7 日間あと、500ppm 濃度のニームペレットは対象区に比べると 87.4%を抑制す
ることが出来る。特に、8000ppm 以上濃度のニームペレットは 90.2%抑制効果が
ある。そのとき、7 日間後にイオンニームオイルは一番高い効果がC7
(8000ppm)で 87.3%になる。
 処理した 3 日間後にイオンニームオイルとニームペレットの EC 価値は 1995.262
ppm と 495.45 ppm に相応する。
4.2. 提議
 網かご人工感染実験或いは耕地規模による Fusarium oxysporum 真菌を感染した
植物の若干のホスト上にイオンニーム オイルとニームペレットを実験し続ける
ことを提議する。
 製品の真菌抑制効果を高めるためにニーム葉から生物活性物質を補充し足すの
を研究することを提議する。
ホーチミン市、2007 年 03 月 17 日
研究グループの代表者
署名した
Narushima
Yashuhito
Le
Thi
Thanh
Phuong
8