全層皮膚移植

南動物病院グループ
研修獣医師のための講演会
全層皮膚移植
“敷石像
敷石像”の
敷石像 のレベルまで
レベルまで真皮
まで真皮
から脂肪
から脂肪を
脂肪を除去する
除去する
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パイ生地状
パイ生地状にする
生地状にする
移植片に
移植片に小さな細
さな細い切り込みを入
みを入れ、その下
その下から液体
から液体を
液体を排出できるようにする
排出できるようにする
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移植片の
移植片の設置
移植片は
移植片はカーペットのようにぴったり
カーペットのようにぴったり敷
のようにぴったり敷き詰めなければならない。
めなければならない。縁は皮膚の
皮膚の辺縁と
辺縁と重なるよ
うにするべきである。
うにするべきである。
移植片の
移植片の下には死腔
には死腔、
死腔、液体の
液体の貯留、
貯留、移植片の
移植片の移動があってはならない
移動があってはならない。
があってはならない。
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移植片の
移植片の設置
移植片は
移植片は非吸収糸の
非吸収糸の単純結節縫合を
単純結節縫合を使って位置
って位置を
位置を定める。
める。単純連続パターン
単純連続パターンで
パターンで皮膚の
皮膚の辺
縁に完全に
完全に付着させる
付着させる。
させる。非接着性包帯を
非接着性包帯を移植片に
移植片に当て、その後
その後ステントバンデージを
ステントバンデージを施す。
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全層皮膚移植
10日後
日後
6 カ月後
術後の
術後の移植片
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分層皮膚移植
移植片の耐久性は低く、外傷を受けやすい
わずか2〜3mmの厚さ;表皮と少量の真皮
圧迫や擦れやすい領域には向かない
見た目が良くない
被毛の発育がほとんど無い
落屑性の外観
皮脂の分泌や汗腺が欠如している
著しい収縮を起こす
移植片採取には特殊な器具を必要とする
デルマトーム
カミソリ
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分層皮膚移植
獣医学では広領域を覆う必要がある場合のみ行わ
れる
熱傷、外傷による広範囲の皮膚欠損
全層採取には不適切な領域
ドナー領域
最後肋骨から腸骨までの傍腰椎領域
デルマトームを使い、平坦で均一な表面を採取する必要
がある
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分層皮膚移植
デルマトームは
デルマトームは皮弁を
皮弁を起こす振動刃
こす振動刃がある
振動刃がある
この皮弁
しかない
この皮弁の
皮弁の厚さはわずか2
さはわずか2〜3mmしかない
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“生着
生着”の
生着 の概念
分層
露出される
露出される血管
される血管が
血管が多い
全層
露出される
露出される血管
される血管が
血管が少ない
分層移植片は”生着”または生存が良好であると報告されている。
それは、より多くの血管チャネルが創傷床に露出されるためである。
これは私の経験にはない。適切に設置した全層移植片では100%
の”生着”を期待して良い。
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分層皮膚移植
ドナー部位
ドナー部位は
部位は皮膚層の
皮膚層の一部を
一部を剥離するため
剥離するため、
するため、上皮形成による
上皮形成による治癒
による治癒が
治癒が可能である
可能である。
である。毛
包と付属腺は
付属腺は全て存在するため
存在するため、
するため、ドナー部位
ドナー部位は
部位は正常な
正常な外観に
外観に回復する
回復する。
する。
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ステントバンデージ
ステントバンデージは
ステントバンデージは移植片に
移植片に剪断運動が
剪断運動が起こ
らないように移植領域全体
らないように移植領域全体を
移植領域全体を安定化させる
安定化させる。
させる。
これはまた、
これはまた、圧迫を
圧迫を加えることで移植片
えることで移植片の
移植片の下の
液体貯留を
液体貯留を防いでいる。
いでいる。
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皮膚移植
術後の外観
72時間は移植片のバンデージはそのままにしておく
敗血症が心配される時だけ外す
3-4日目、血漿による膨化によって、青みを帯びた色になり、
水腫性になる
6-8日目、赤身を帯びた外観になる
青、ピンク、赤 = 好ましい
白または黒 = 移植の失敗
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皮膚移植
移植片の喪失
移植片の下の液体貯留
血液、血清
不適切な不動化
成長途中の血管床にかかる剪断力
細菌感染
フィブリン網の酵素による破壊および
移植片の下の膿汁貯留
乾燥
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皮弁
犬猫の
犬猫の皮膚には
皮膚には、
には、皮膚の
皮膚の表面と
表面と
平行に
平行に走る血管床がある
血管床がある;
がある;皮下血
管叢
この血管叢
この血管叢は
血管叢は皮筋と
皮筋と共に犬猫の
犬猫の
皮膚に
皮膚に大きな可動性
きな可動性を
可動性を与えている。
えている。
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有茎皮弁
血管基部によって体と連結している皮膚、皮下織お
よび皮筋の一部
生存はレシピエントの血管床または隣接した皮膚か
ら二次的な血液供給が生じるまでの、血管基部から
の血液供給に依存している。
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皮下血管叢皮弁
乱走有茎皮弁は
乱走有茎皮弁は皮弁を
皮弁を作成してから
作成してから、
してから、
移植を
〜6日遅
日遅らせることで
移植を5〜
日遅らせることで”より
らせることで より長
より長く”
できる。
できる。
無作為な
無作為な血管供給に
血管供給に基づいた単一
づいた単一の
単一の有
茎皮弁。
茎皮弁。一般原則は
一般原則は、皮弁の
皮弁の長さを基
さを基
部の3倍以上
倍以上にしないことである
倍以上にしないことである。
にしないことである。
双茎皮弁
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局所有茎皮弁
進展皮弁
単一有茎、双茎、H形成術
回転皮弁
横転または回転移動
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局所有茎皮弁
組織球腫の
組織球腫の切除;
切除;局所進展皮弁
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局所有茎皮弁-遅延皮弁
局所有茎皮弁 遅延皮弁
皮弁の辺縁を切開する,
皮弁周囲の1/3を挙上する
5-7日間回復させ、その後挙上して回転させる
遅延皮弁は困難な適用例における生存率が高い
大幅な横転または回転移動
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局所回転皮弁-遅延皮弁
局所回転皮弁 遅延皮弁
化膿性肉芽腫性瘻管 化膿性肉芽腫性瘻管 6日間遅延
日間遅延させた
日間遅延させた乱走皮弁
させた乱走皮弁
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局所回転皮弁-遅延皮弁
局所回転皮弁 遅延皮弁
皮弁を
皮弁を挙上し
挙上し、欠損部に
欠損部に回転させる
回転させる。
させる。
生存率95
生存率95%
95%
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局所回転皮弁;
局所回転皮弁;二葉乱走皮弁、
二葉乱走皮弁、遅延皮弁
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軸走皮弁
単一有茎皮弁
双茎皮弁
直接皮膚動脈・
直接皮膚動脈・静脈を
静脈を取り込む
より長
より長い皮弁の
皮弁の直接移動が
直接移動が可能である
可能である
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直接皮膚動脈
腹側正中切開
直接皮膚動脈に
直接皮膚動脈に基づいた
皮弁は
皮弁は体部と
体部と尾部の
尾部の数カ
所で作成できる
作成できる
FROM FOSSUM ET AL.
背側正中切開
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軸走皮弁、
軸走皮弁、局所回転皮弁
尾側浅腹壁動脈皮弁
動脈からの
動脈からの供給
からの供給があるため
供給があるため、
があるため、遅延させる
遅延させる必要
させる必要はない
必要はない
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遠隔有茎皮弁
被毛の
被毛の発育
同方向
逆方向
ポケット状移植
ポケット状移植、
状移植、管状移植、
管状移植、尾部移植
POUCH GRAFTS, TUBE GRAFTS, TAIL GRAFTS
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動脈島状皮弁
直接皮膚動脈および
直接皮膚動脈および静脈
および静脈を
静脈を基にした遊離皮弁
にした遊離皮弁は
遊離皮弁は微小血管の
微小血管の移動が
移動が必要である
必要である
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動脈島状遊離皮弁
化膿性肉芽腫性瘻管
皮弁の
皮弁の挙上
胸背側皮弁
胸背側皮弁
ドナー部位
ドナー部位
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動脈島状遊離皮弁
血管を
血管を頭側脛骨動脈と
頭側脛骨動脈と外側サフェ
外側サフェ
ナ静脈に
静脈に縫合
抜糸時の
抜糸時の移植片
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ヒル
大型の
大型の皮弁は
皮弁は静脈と
静脈とリンパ管
リンパ管のドレナー
ジが不十分なため
不十分なため、
なため、鬱血し
鬱血し壊死に
壊死に至る
ことがある。
ことがある。
ヒルは
ヒルは過剰な
過剰な体液を
体液を除去する
除去する。
する。
ロットワイラーの
ロットワイラーの損傷した
損傷した舌
した舌の上
のヒル。
ヒル。舌の基部は
基部は挫滅し
挫滅し、静脈
還流が
還流が欠如していた
欠如していた。
していた。
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再建術の
再建術のアルゴリズム
一次閉鎖
一次閉鎖の遅延
二次癒合による治癒
移植片および/または局所皮弁
遠隔皮弁
遊離皮弁
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再建術再建術 選択肢を
選択肢を考える
四肢遠位
利用できる皮膚が少ない
閉鎖部への張力=遠位部の壊死
皮弁
血管分布の少ない領域
放射線傷害
動きのある領域
圧迫点
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再建術
腫瘍
マージンよりも創傷閉鎖が大きく心配される
広く深い切除の実施
皮膚の欠損部を皮弁または移植片で閉鎖する
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慢性、
慢性、非治癒性創傷
ラブラドールの
ラブラドールの成犬、
成犬、去勢雄
15’の
の崖から飛
から飛び降りた後
りた後に手根部
の不安定性が
不安定性が見られた。
られた。
手根部の
手根部の関節固定術が
関節固定術が行われた。
われた。
プレートの
プレートの上に創傷を
創傷を生じた;
じた;プレー
トを外したが、
したが、創傷は
創傷は治癒しなかっ
治癒しなかっ
た。
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慢性、
慢性、非治癒性創傷
創傷の
創傷の側面から
側面から双茎乱走皮弁
から双茎乱走皮弁を
双茎乱走皮弁を起こす。
こす。潰瘍を
潰瘍を切除し
切除し、皮弁を
皮弁を内側に
内側に進展させ
進展させ創傷部
させ創傷部を
創傷部を
覆う。皮弁で
皮弁で覆えない欠損部
えない欠損部は
欠損部は全層皮膚移植片を
全層皮膚移植片を用いて補
いて補った。
った。
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ヘビの
ヘビの咬傷による
咬傷による非常
による非常に
非常に広範な
広範な皮膚欠損
腋窩から
腋窩から手根部
から手根部まで
手根部まで内側
まで内側の
内側の皮膚が
皮膚が欠損していた
欠損していた。
していた。小さな島状
さな島状の
島状の皮膚が
皮膚が前腕外側に
前腕外側に認め
られた。
られた。肘を覆う皮膚はない
皮膚はない。
はない。
南動物病院グループ
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ヘビの
ヘビの咬傷による
咬傷による非常
による非常に
非常に広範な
広範な皮膚欠損
胸部背側筋皮弁を
胸部背側筋皮弁を下側と
下側と肘周囲に
肘周囲に回転させた
回転させた。
させた。
前腕遠位は
前腕遠位は全層皮膚移植片で
全層皮膚移植片で覆った。
った。
一度の
%
一度の施術;
施術;皮弁と
皮弁と移植片の
移植片の生存は
生存は100%
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ヘビの
ヘビの咬傷による
咬傷による非常
による非常に
非常に広範な
広範な皮膚欠損
術後一年経過
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未分化肉腫
悪性度の
悪性度の高い腫瘍だが
腫瘍だが、
だが、十分に
十分に被包化されている
被包化されている
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未分化肉腫
広く深いマージンを
マージンを取り、腫瘍を
腫瘍を切除した
切除した。
した。筋組織の
筋組織の
上の深在筋膜を
深在筋膜を切開し
切開し、創傷床へより
創傷床へより多
くの血液が
へより多くの血液
血液が
供給されるようにした
供給されるようにした。
されるようにした。全層皮膚移植片を
全層皮膚移植片を使用して
使用して欠
して欠
損部を
損部を覆った。
った。
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未分化肉腫
術後1年経過
術後 年経過