説明資料(プロジェクトの概要) - 新エネルギー・産業技術総合開発機構

第1回「即効的・革新的エネルギー環
境技術研究開発/可燃ごみ再資源燃
料化技術開発」(事後評価)分科会
資料6-3
即効的・革新的エネルギー環境技術研究開発
可燃ごみ再資源燃料化技術開発
事業概要
平成14年9月26日
新エネルギー・産業技術総合開発機構
New Energy and Industrial Technology Development Organization
1
可燃ごみ再資源燃料化技術開発とは
古紙
RPF : Refuse Paper & Plastic Fuel
固形化燃料(RPF)
廃プラスチック
Φ15
石炭等の化石燃料の
代替エネルギーとして利用
New Energy and Industrial Technology Development Organization
2
背 景
気候変動枠組条約第3回締約国会議(COP3)
「京都議定書」合意事項
温室効果ガス削減目標
「2008年~2012年:1990年比6%削減」
目標の達成に貢献
即効的・革新的エネルギー環境技術研究開発
早期の実効性を期待でき、かつ新規のエネルギー環境
技術開発を積極的に推進する
COP3 : The 3rd Session of the Conference of the Parties to the
United Nations Framework Convention on Climate Change
New Energy and Industrial Technology Development Organization
3
IPCCガイドライン
IPCC:Intergovernmental Panel on Climate Change
(気候変動に関する政府間パネル)
バイオマス原料を由来とする食料品、木材、紙類の
焼却によって排出されるCO2についてはゼロカウント
RPF原料の50%以上に古紙を利用
New Energy and Industrial Technology Development Organization
4
可燃ごみ再資源燃料化技術開発の目的
古紙や廃プラスチック等の可燃ごみから
固形化燃料(RPF)を製造する技術を確立
化石燃料の代替エネルギーとして有効利用
CO2排出量の削減に貢献
RPF : Refuse Paper & Plastic Fuel
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5
研 究 開 発 体 制
経済産業省 産業技術環境局 研究開発課
経済産業省 製造産業局 紙業生活文化用品課
補助
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)
エネルギー・環境技術開発室 環境調和型技術開発室
可燃ごみ再資源燃料化
技術開発委員会
委託
(技術開発)
川崎重工業株式会社
委託
(LCA)
LCA調査推進委員会
即効的・革新的エネルギー
環境技術研究開発(8テーマ)
株式会社ドゥリサーチ研究所
財団法人古紙再生促進センター
需要開拓調査委員会
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6
可燃ごみ再資源燃料化技術開発委員会
委員長 田中 信壽
委 員
赤井 誠
〃
斉藤喜代志
〃
高柳 晴夫
〃
関 勝四郎
〃
山本 圭作
北海道大学大学院
工学研究科環境資源工学専攻 教授
産業技術総合研究所
エネルギー利用研究部門 主任研究員
株式会社苫小牧清掃社
技術研究開発 技術顧問
財団法人古紙再生促進センター
専務理事
株式会社関商店
代表取締役社長
社団法人プラスチック処理促進協会
調査部長
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7
可燃ごみ再資源燃料化技術開発委員会
年 度
開催日
時 間
平成10年度
平成11年3月18日
10:00~11:30
平成11年度
平成12年1月14日
13:30~15:30
平成11年度
平成12年3月24日
14:00~16:30
平成12年度
平成13年3月 1日
14:00~16:30
平成13年度
平成14年2月26日
14:00~16:30
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8
古 紙
1.雑誌類
4.ダンボール+ラミネート(PET)
2.コーティング紙(PP)
5.PLB(PE)
3.ダンボール+包装紙(PE)
6.銀貼付ダンボール
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9
産廃プラスチック
1.PEロール
4.PE白色ロール
2.PEロールガラ
5.PEベール
3.PE茶ロール
6.PETベール
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10
一般廃棄物 不燃ごみ
金属等の異物の混入
↓
選別による除去
塩化ビニルの混入
↓
塩素によるボイラの腐食
ダイオキシンの生成
↓
脱塩素処理
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11
R P F
Φ8
Φ15
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技術開発内容
古紙および廃プラスチックを原料とする固形燃料RPFの
前処理技術の確立
脱塩素技術の確立
選別技術
破砕技術
環境負荷の少ない省エネルギー型の
RPF製造プロセスの確立
実用RPF製造システムの提案
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13
RPF品質目標値
既存のボイラ等で石炭の代替エネルギーとして利用可能
RPF原料中の古紙比率:50%以上
発 熱 量 : 20~34 MJ/kg(5,000~8,000kcal/kg)
塩素含有量 : 0.5%以下(質量基準)
異物含有量 : 3.0%以下(質量基準)
水分含有量 : 10%以下(質量基準)
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研究開発スケジュール
年 度
項 目
H10
H11
H12
H13
(1)前処理技術の開発
①選別システムの開発
②破砕システムの開発
事
後
評
価
(2)脱塩素技術の開発
(3)燃焼特性の研究
(4)実証運転試験
(5)実用化の検討
予 算 (百万円)
合 計
315
400
485
1,550百万円
350
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選別処理システム
受入
コンベア
振動型
風力選別機
バグフィルタ
サイクロン
磁力選別機
処理物
磁性物
脱塩素機へ
破砕機
篩下 重量物
排出物
アルミ選別機
:処理物の流れ
:空気の流れ
脱塩素機
アルミ 磁性物
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脱塩素機
原料
熱風出口
熱風入口
塩化水素
塩化水素
2軸スクリューによる
原料の圧縮、送込み
一次脱塩素品
2軸スクリューによる送込みと
ヒータによる加熱
塩化水素
塩化水素
加熱部
二次脱塩素品
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成 形 機
ダイス
原料
投入原料はダイスとローラ間に噛込まれ、ダ
イス円周方向に成形され押し出される。
押し出された成形品はダイス外周に設置さ
れたカッターにより切断される。
カッター
ローラ
成形品
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RPF製造システム
製造システム
破砕機
風力選別機
アルミ選別機
磁選
脱塩素機
破砕機
RPF
成形機
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RPF品質目標値に対する成果
古紙比率 50%以上 → 60%
項 目
RPF品質目標値
RPF品質目標値
成 果
20~
20~34 MJ/kg
18~
18
~33 MJ/kg [
MJ/kg [平均値:
[平均値:22.7
平均値:22.7 MJ/kg]
MJ/kg]
5,000~
5,000~8, 000kcal/kg
4,200~
4,200~7,900kcal/kg [平均値:5,420
平均値:5,420kcal/kg
5,420kcal/kg]
kcal/kg]
塩素含有量
0.5%以下
0.5%以下
0.02~
0.14%]
]
0.02~0.32%[平均値:
0.32%[平均値:0.14%
[平均値:0.14%
異物含有量
3.0%以下
3.0%以下
0.5%以下
0.5%以下
水分含有量
10%以下
10%
以下
1.3~
1.3
~8.6% [平均値:4.2%
[平均値:4.2%]
4.2%]
発 熱 量
既存のボイラ等で石炭の代替燃料として利用可能
(製紙工場実機ボイラ燃焼試験にて確認)
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ダイオキシンについて
燃焼試験結果
種 類
燃料消費量
試験結果
[ngng-TEQ/m
TEQ/m3N]
ベンチスケール試験
60 kg/h
0.16
5 以下
実証試験(ボイラ)
20 t/h
0.029
0.1 以下
参考基準
ダイオキシン類対策特別措置法 排出規制基準(排ガス)
種 類
施設規模
新設施設基準 [ngng-TEQ/m
TEQ/m3N]
廃棄物焼却炉
4t/h以上
2t/h~4t/h
2t/h未満
0.1 以下
1 以下
5 以下
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特許出願リスト
No.
名 称
出願/登録番号
1
廃プラスチック類を含有する有機性 固形廃棄物の処理方法及び装置
特許平11
特許平1111-067657
2
固形燃料製造方法及び装置
特願2000
特願20002000-028651
3
脱塩素冷却方法及び装置
特願2000
特願20002000-312825
4
切断機
特願2000
特願20002000-360562
5
RPFの製造方法及びその製造設備
RPFの製造方法及びその製造設備
特願2002
特願20022002-050149
6
RPFの製造方法及びその製造設備
RPFの製造方法及びその製造設備
特願2002
特願20022002-141604
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事業化について
株式会社 エコ・マイニング
設 立
2002年4月
所在地
千葉県八千代市
資本金
9,000万円
川崎重工業(株)80%、(株)関商店20%
生産量
4,500 t/月(54,000 t/年)
操業開始
2003年9月
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製紙会社RPF利用計画
王子製紙(株)
RPF利用可能な高効率発電ボイラ設置計画
〈RPF利用計画量〉
苫小牧工場 ・・・ 26万t/年
大分工場 ・・・ 19万t/年
日本製紙連合会
CO2排出量削減のためのRPF利用目標
60万t/年(2010年)
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CO22排出削減量
ボイラで石炭を燃料として使用、廃プラは焼却処分する場合
計:3.437t-CO2
石炭調達
0.060t-CO2
石炭使用(燃焼)
2.277t-CO2
廃プラ焼却処分
1.099t-CO2
RPFを石炭の代替燃料として使用した場合
計:1.375t-CO2
RPF製造
0.276t-CO2
RPF使用(燃焼)
1.099t-CO2
RPF 1t 当り
削減分 2.062t-CO2
廃プラ分(古紙分は0)
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CO22排出削減量
京都議定書 削減目標 1990年比6%
12億
2,900万
12
億2,900
万t-CO2×6%=
6%=7,374万
t-CO2
RPFを石炭の代替燃料として使用する場合
RPF 1t あたり
2.06 t-CO2
年間60万tのRPF使用を想定
124万 t-CO2
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