開発とジェンダー WIDからGADへ

開発とジェンダー
WIDからGADへ
~農村社会における女性のエンパワーメント~
総合政策学部3年
神事葉月
70104673
テーマ・目的

テーマ
ジェンダーという概念に着目し、男女の社会的な
差に問題意識を置いて、途上国(特に農村社会)に
おいて、女性が“開発の担い手”として相当の役割
を担い、かつ“開発の受益者”として開発の成果を
適正に分配されるような社会を築くにはどのような
取り組みが必要なのかを探る。
キーワード
農村社会
 参加型開発
 人間開発
 WID (woman in development)
 GAD (gender and development)
 女性のエンパワーメント

研究の流れ
中間発表
①伝統的農村社会における女性が抱える問題と原因分析
⇒教育機会・健康・経済活動・政治参加・法的権利などの分野
②WIDとGADの概念比較・「開発と女性」の歴史を振り返る
③これまでの取り組みを検討し、改善点を提示
最終発表
④具体的事例を取り上げて、女性のエンパワーメント方法を検討
する。
⑤農村開発において女性がどのような役割を担えるか可能性を
探る
途上国ではより男女格差が顕著である
スウェーデンとバングラデッシュの比較 1994年
男性
女性
男性
女性
女性
男性
女性
男性
女性
男性
女性
男性
男性
女性
男性
女性
120
100
80
60
40
20
0
SwedenBangladeshiSwedenBangladeshiSwedenBangladeshiSweden
Bangladeshi
勤労所得
平均余命
成人識字率 教育総就学率
なぜジェンダーに焦点を当てたの
か?
これまでの開発は生産的労働部門を重視
男性の出稼ぎによる農村部における女性の労働強化
女性の三重の役割:
再生産労働
生産労働
コミュニティ管理とコミュニティ政策
女性の負担増加にもかかわらず、地位は低いまま
女性は農村開発への貢献が可能な未活用の資源なのではないか
WIDとGADの違い
WID(Woman in Development)
女性に焦点を当て、女性の福祉の増進と地位の向上
を図り、開発を一層効果的で有意義なものとすることを
目的として、国際的に取り組まれているもの。
GAD(Gender and Development)
社会的な開発、地域開発の中で、女性だけを対象にした
取り組みでは限界がある。ジェンダーという概念を入れ
て、女性だけへのアプローチだけでなく、男女の社会的
な差に注目して活動するというもの。
参考文献

『開発とジェンダー―エンパワーメントの国際協力 』
2002年 田中 由美子、伊藤 るり、大沢 真理 ( 国際協力
叢書)



『ジェンダー・開発・NGO―私たち自身のエンパワーメント』
1996年 キャロライン モーザ(新評論 )
『開発と健康―ジェンダーの視点から』 2001年 青山 温
子, 喜多 悦子, 原 ひろ子(有斐閣選書)
『参加型開発ー貧しい人々が主役となる開発へ向けて』
2002年 斎藤文彦、久保田賢一他著