じこてん 第9号 - 明治大学

じこてん第9号
2014.5.7
じこてん
明治大学自己点検・評価ニューズレター
明治大学自己点検・評価 ニューズレター
目次:
2014年度大学 1
評価申請へ
2012年度自己 2
点検・評価活動
じこてんちゃん 3
-海外の大学に
学ぶ
じこてん日記
編集後記
4
2014年度大学評価申請へ
~大学基準協会に自己点検・評価資料を提出~
2014年3月28日,本学は大学基準協会に2014年度大学評価
(認証評価機関による評価)を申請し,自己点検・評価報告書,統
計データ集,根拠資料等の資料一式を提出しました。申請資料の
作成にご協力くださいました皆様,誠にありがとうございました。
2014年度は,毎年度行っている「じこてん」を行いつつ,大学評
価を行います。似て非なる2つの制度,2014年度は何を行うので
しょうか? 今号では,2つの制度の違いと,2014年度大学評価の
概要をご案内します。
(左)自己点検・評価報告書,(右)大学評価報告書
大学評価,早わかり!!
~評価者との対話から新たな明大を創る
今年は,第三者と意
見交換しながら,自分
を見つめ直す機会な
のね!お外の方に,
私はどんな風に映っ
ているのかしら。
● 改めて,大学評価とは・・・
学校教育法では,「文部科学大臣の認証を受け
た評価機関による評価」(認証評価)を,7年に1度
受けることが定められています。認証を受けた評価
機関の1つが大学基準協会です。
大学基準協会は,大学間の会員組織で,本学も
設立当初からの会員です。同協会では,大学の質
向上を図るための基準(8号参照)を自ら定め,加
盟大学間が相互に評価を行い,大学のレベルアッ
プに取り組んでいます。この大学評価を受けること
で,認証評価も受けたことになります。
評価というと,難しいイメージもありますが,大学間
で協力して,良い点や課題を確認しあい,自らの品
格を高める,大学の自主的な取組みと言えます。
●自己点検・評価と大学評価は何が違うの?
自己点検・評価は,「大学の教育研究活動そのも
の」を評価対象として,目標に対する実績を確認
し,今後何をするべきか,改善方策を考えることを
目的としています。本学では,評価結果を次年度
「年度計画書」の作成に反映させています。
一方,大学評価は,「自己点検・評価」を評価対
象として,その大学がどのような評価・検証を行い,
その結果,どのような改善を図られているのかを確
認することが目的です。
●2013年度にしたこと,2014年度にすること
7年サイクルの大学評価は,主に3つの時期(事
1
前の改善・評価の対応・事後の改善)に分かれま
す。「2013年度」は,事前の改善の時期でした。
報告書の作成を通じて,浮き彫りになった課題を
改善しながら,今後の改善方針を明確にしてきま
した。「2014年度」は,評価に対応する時期です。
他大学の教職員による評価委員会が,本学の自
己点検・評価を確認し,書面上での質疑応答(書
面審査)や,本学関係者・学生たちとの意見交換
(実地調査)を通じて,本学の長所や課題を明ら
かにしていきます。
本学は,第三者の視点を活かしながら,長所を
伸ばし,課題を解消しつつ,新たな明大の将来を
構想していくことになります。
2014年度大学評価の主な活動
書面調査結果の受領(8月下旬)
* 評価案(「分科会報告書(案)」)受領
* 評価案に対する本学の見解,評価案に
付された質問への回答及び回答根拠と
なるデータや資料等提供
* 意見交換対応教職員・面談学生選出等
実地調査(2日間:9月下旬~10月下旬)
* 全体会(役職者など),個別面談(指定さ
れた教職員),学生面談,授業参観,施
設視察,根拠資料・データ確認など
評価結果案の受領・意見申立(12~1月)
大学評価結果の受領(翌3月)
特集 2012年度自己点検・評価
じこてん第9号
自己点検・評価には,2つの目的があります。第1に,点検・評価の途中で気づいたことをすぐさま改善すること,第2に,評価
の結果から改善計画を策定することです。2012年度の評価活動では,前者の視点から,本学の内部質保証を整理しました。
2012年度の自己点検・評価(1)
建学の精神や教育目標等,全学の方針を分かりやすく整理!
2013年9月開催の「学長スタッフ研修」において,大学全体の方針について整理を行いました。理念?目的?・・・大学
には似ている言葉が,たくさんありますね。本学では,主に「グランドデザイン2020」(以下,GD)に方針を示しています。
全文は,ホームペー
ジで公開しているよ。
じこてんニュース!その1
点検・評価した結果は・・
じこてんニュース!2
学外有識者の視点から・・
学長による改善方針を公表
評価委員会からの提言
自己点検・評価の結果を受けて,学長室では1月28日及
び2月25日の「学長スタッフ会議」において,点検・評価結果
を集中的に検討し「学長による改善方針」を作成しました。学
習達成度の視点をもって組織的に教育改善を図る教育開
発・支援センターの機能強化,「学際的・グローバル対応科
目」(学部間共通総合講座,国際教育プログラム等)を履修
しやすく改善するための体系化と検証システムの構築等,長
所を伸長させる方策も多く策定されました。
この方針をもとに,次年度「学長方針」を策定します。全文
は「2012年度報告書」及びホームページで公表しています。
2013年度評価委員会は,自己点検・評価全学委員会委
員長である福宮学長から,日髙理事長(評価委員会委員
長)へ『2012年度自己点検・評価報告書』を提出したことを
受け,1月29日に開催しました。
委員からは,大学院の国際化や大学教育の多様化を踏ま
えたFDの推進等について意見があり,また国際比較や他大
学との比較によって本学のポジションを明らかにする評価手
法を開発すべきとの提案がありました。
委員会終了後「評価委員会による評価結果」(大学への
提言)をまとめ,ホームページで公表しました。評価結果は,
事業計画や年度計画に反映し,改革・改善を推進します。
2
じこてん第9号
2012年度の自己点検・評価(2)
内部質保証システム(PDCA)をより分かりやすく!
自己点検・評価の結果を活用して改革・改善を進める仕
組みを「内部質保証システム」(PDCAサイクル)と言いま
す。大学評価では,この仕組みが「どのような制度」で,実
際に「自律的に改善を進めているか」という視点から評価を
行います。本学では「自己点検・評価報告書」による検証結
果をもとに「教育・研究に関する年度計画書」を策定するPDC
Aサイクルを内部質保証システムの中心としています。そして
「検証結果を改善につなげる仕組み」と,「計画を重点化する
仕組み」を制度化することによって,教育研究等諸活動の改
革・改善に努めている状況を分かりやすく図にしました。
じこてんちゃんの活動記~海外の大学に学ぶ
韓国・高麗大学企画予算部
教育プログラム評価研修会
ー大学ランキング等について意見交換
ーカリフォルニア大バークレー校の教育開発手法
2013年9月5日,高麗大学で教学政策の企画・評価を担
当している企画課長の姜晩植さんが来校し,高麗大学にお
ける大学ランキングへの対応や国際化戦略,韓国の大学の
情報公開と受験生の動き等を伺い,また明大の取り組みを
紹介しました。
2時間程度の意見
交換会でしたが,相
互に違いや同質性
を認識する研修とな
りました。高麗大と
の交流は3回目のじ
こてんちゃん,かなり
高麗大キャンパスに掲げられた明大との
学術交流に関する横断幕(姜さん提供)
韓国通です。
2014年2月3日,本学「図書館活用法」チームの皆さん主催
で学内研修を開催しました。学内からは図書館教育,国際教
育,eラーニング等における学習成果の測定や授業改善の実
践について,また自己点検・評価の視点から学習成果の評価
手法について報告を行いました。ゲストにUCバークレー校教
育・学習センター のWatanabe
先生を迎え,明大の報告への
コメント,また同校における教
育評価の取組みについて紹介
いただきました。取組みや制
度面で,意外にも共通点が多
く,今後の交流に期待するじこ
てんちゃんでした。
HPから動画配信中(学内限定)
3
じこてん日記!
2013年
2013年度自己点検・評価プロセスとPDCAサイクル
3月
①自己点検・評価説明会開催
4月
② 大 学 評 価 説 明 会(基 準 協
会)開催
通年
③自己点検・評価全学委員会
(3回),大学評価WG(5回),
編集小委員会(17回)開催
12月
④2012年度自己点検・評価報
告書を理事長に提出
2014年
1月
⑤学長による改善方針の策定
1月
⑥自己点検・評価「評価委員
会」開催
じこてん第9号
編集後記
教学の運営は,大学設置基準等の法令
に準拠していますが,実は,教員数や面
積等の要件以外,すなわち教育目標や教
育課程,その内容等は「各大学で目的や
方針を定め,実践すること」を定め,自
主的に行うこととしています。
大学評価もまた,学校教育法に基づく
(認証評価団体の定める基準に沿って行
うと規定)という点から,他律的なもの
に思われがちですが,基準(大学基準と
いいます)の内容は,法令確認を含むも
のの「目標や方針は明らかですか」「検
証方法は明確ですか」「検証結果を改善
につなげていますか」等,大学の自主性
を促す内容になっています。すなわち,
学生の成長に資する教育面での工夫を確
認することとも言え,大学の自律性を確
認するプロセスなのです。
初代校長岸本先生は「学問の独立,自
由,自治の精神」を建学の精神と謳いま
した。大学評価は,建学の精神を具現化
していく本学の姿を再認識するもの,と
も言えるでしょう。
§ 大学評価作業室・作業庫便り §
*アカデミーコモン7階*
7年に1度の大学評価は,資料提出
の段階まで終了しました。2014年
度はこれら資料をもとに,第3者の意
見を踏まえつつ,本学の特長や弱
みを確認します。
(上段左)根拠資料整理中
(上段右)提出資料一式,約80㎏
(下段左)提出資料 72箱
(下段右)基準協会に搬送(3/28)
じこてん
第9号
2014年5月7日発行
発
編
行
集
明治大学 教学企画部 評価情報事務室
阿部 直人(学長室専門員),鳥居 高(副教務部長),外池
山本 幸一,住吉 祥子,松永 基希,滝浦 昌敏
東京都千代田区神田駿河台1-1
電話 : 03(3296)4228
駿河台キャンパス
FAX : 03(3296)4353
Email: [email protected]
URL http://www.meiji.ac.jp/koho/about/hyouka/
4
大学会館8階
大学評価ホームペー
ジをリニューアルしま
した。「じこてん」も掲
載しているのよ。
力(全学委員)