Title:analytical31.ec6 Page:6 Date: 2003/12/11 Thu 13:28:04 大気中のアルデヒド類の分析を始めようと考えています。どんな器材、カラム、試薬を使用するのか教えて下さい。 ホルムアルデヒド、アセトアルデヒドなどのアルデヒド類は、悪臭防止法(環境省)、大気汚染防止法(環境省)、 シックハウス(室内空気汚染)に係るガイドライン(厚生労働省)で大気および室内空気中の許容濃度、標準的な 測定法が定められています。分析法としては、アルデヒドを2,4- ジニトロフェニルヒドラジン(DNPH)アルデヒ ドへ誘導体化し、HPLC で分析する方法が採用されています。 前処理試薬 この方法に用いられる器材・試 捕集管:Presep-C DNPH オゾン除去管:Presep-C Ozone Scrubber 抽出用溶媒:Acetonitrile (アルデヒド分析用) 薬 類 を 表 1 に 、分 析 手 順 を 図1 に示します。ご参考までに弊社該 当製品を併記しております。大気 HPLC 分析システム 中からのアルデヒド類の捕集及び 分析カラム:Wakosil DNPH-Ⅱ(4.6mmi.d. ×150mm) 溶離液:Wakosil DNPH-Ⅱ Eluent A, B 標準品:16種アルデヒド-DNPH 混合標準液 DNPH 誘導体化は、DNPH コー ティングシリカゲルを充てんした カートリッジ型捕集管が一般に用 表1 大気中のアルデヒド類分析に用いられる器材・試薬類 工 程 いられています。またオゾンスク ラバーは、DNPH アルデヒド誘導 使用する器材・試薬 体を分解するオゾンを除去するために使用します。成分はヨウ化 1.大気捕集/誘導体化………オゾン除去管、捕集管 カリウムです。 2.抽 出………………………アセトニトリル 3.HPLC測定…………………分析カラム、溶離液、標準品 これらの器材・試薬類に求められる性能として次のようなこと が考えられます。 図1 大気中のアルデヒド類の分析手順 ① アルデヒド捕集/誘導体化捕集管、アセトニトリル アルデヒド・ケトンブランク値(μg/m3) ……アルデヒド類のブランク値が低い。 ② HPLC カラム、移動相 Presep-C DNPHブランク値 2.000 ……DNPH 誘導体化アルデヒド類の分離に優れている。 1.800 1.600 1.400 1.200 1.000 ①に関して市販カートリッジのブランク値を比較したのが図2 0.800 0.600 0.400 です。市販 A 社品ではアセトアルデヒド、アセトンを始め他のア 0.200 0.000 1 2 3 4 5 ルデヒドも検出されました。それに対しPresep-C DNPHはホル カートリッジ ホルムアルデヒド アセトン アルデヒド・ケトンブランク値(μg/m3) ムアルデヒド、アセトンがわずかに検出されたものの、数値は A A社製品ブランク値 2.000 社品と比較し低く抑えられており、アルデヒド類分析に、より適 1.800 1.600 したカートリッジであるということがいえます。 1.400 1.200 1.000 0.800 0.600 0.400 mAU 0.200 0.000 1 2 3 4 5 4 A社品 カートリッジ ホルムアルデヒド アセトン 3 mAU 2 3 2 1 4 1 5 0 アセトニトリル抽出:5ml HPLC測定:10μl 注入 3 0 WS DNPH-Ⅱ、専用溶離液を用いた グラジエント溶出法 2 Presep-C DNPH 0 0 2.5 5 2 3 7.5 10 12.5 15 5 7.5 10 9 12.5 13 14 15 min −2,4-DNPH/ 1. Formaldehyde, 2. Acetaldehyde, 3. Acetone, 4. Acrolein, 5. Propionaldehyde, 6. Crotonaldehyde, 7. n -,Iso-Butyraldehyde, 8. Benzaldehyde, 9. Iso-valeraldehyde, 10. n -Valeraldehyde, 11. o -Tolualdehyde, 12. m -Tolualdehyde,13. p -Tolualdehyde, 14. Hexaldehyde, 15. 2,5-Dimethylbenzaldehyde 1 1 2.5 7 8 min 図2 捕集管のブランクの比較
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