情報工学講義第3 - 慶應義塾大学 山中研究室

木曜日5限
1回目
情報工学講義第3
- インターネットの特性解析のための基礎理論 -
イントロダクション
2009年4月吉日
慶應義塾大学理工学部情報工学科
岡本 聡
[email protected]
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2
K2キャンパス (山中研、中川研、山崎研、河野研)
自己紹介(1/3) 連絡先
„
„
氏名:岡本 聡
所属:情報工学科 特別研究准教授
‰
‰
„
„
Science and Technology
10G
特別研究教員で、研究室は持っていません
山中研所属
1G
E-mail: [email protected]
連絡先(K2キャンパス、矢上)
‰
‰
TEL: 045-563-1151 内線48241
K2: I棟101、K棟102、矢上:26-212
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4
K2キャンパスの様子
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矢上キャンパス 26-212
„
2Fのはずれ
‰
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6
日中は秘書さんしかいないことがほとんど
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1
自己紹介(2/3) 経歴
„
„
自己紹介(3/3) 専門分野
1988年 北海道大学大学院 工学研究科 電子工
学専攻 修士課程終了
NTT伝送システム研究所(横須賀)入社
‰ ATMシステム
„
„
„
Asynchronous Transfer Mode
„
フォト ックネットワ クシステム
フォトニックネットワークシステム
2006年4月 ~ 慶応義塾大学理工学部 情報工
学科 助教授 (今は准教授)
2006年~ 電子情報通信学会 フォトニックネット
ワーク研究専門委員会副委員長
‰
„
„
‰
„
„
„
„
今年から委員長
2006年 電子情報通信学会フェロー
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授業歴
„
„
„
専門学校で、電気工学実験
„
„
情報工学講義第3 (4年生向け)
山中先生の代講:計算機基礎
情報工学講義第3 (4年生向け)
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Science and Technology
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インターネットの特性(主に転送遅延時間)を知り
たい。
‰
簡単なモデル、簡単なネットワークにしか適用できない
„
通信トラヒック理論について基礎理論を学びます
ネットワークシミュレータを使って、簡単なインターネッ
トの特性評価を演習します
„
シミュレーション
„
この授業では
‰
IPパケットの転送され方を、数学的なモデルから導く
‰
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„
理論的アプローチ
„
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授業の目的 (2/2)
授業の目的(1/2)
‰
もったいない
ƒ 内容を少し易しくして
ƒ より多くの人に
2008年度
„
‰
開講時間が悪い(?)
‰
COEで1回“講演”、情報工学特別講義で1回“講演”
山中先生の代講:計算機基礎
2007年度
„
‰
卒論に向けて忙しい
„
2006年度
„
‰
4年生は授業をほとんどとらない
‰
慶應大学時代
‰
„
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何故、今年から3年生向け?
大学院時代
‰
フォトニックネットワーク
ネットワークアーキテクチャ
ネットワーク制御
ノードシステムアーキテクチャ
Grid コンピューティング
テラビットLAN
„
理論に対する理解を深めます
NS2 というネットワークシミュレータ に触ります
コンピュータの中で、実際に仮想的なIPパケットを送る
ネットワークシミュレータを使うと、転送性能を実際に目で見
て確認することもできる
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2
キーワード
IPルータのモデル化の例
„ 確率過程、確率分布
„
„ マルコフ過程
古典的なIPルータのモデル
回線終端
データ
リンク
処理
テーブル
参照
等
バッファ
管理
スイッチ基盤
データ
リンク
処理
回線終端
入力回線
出力回線
„ M/M/1、M/D/1
入力ポート
出力ポート
単一窓口の待ち行列モデル
待ち行列
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マルコフ過程
„
マルコフ過程を適用できない例
ある日の山中研
無記憶性を仮定
‰
時間的な発展が過去の履歴に全くよらない
„
„
ルーレットで、赤・赤・赤・赤・赤・赤・赤・赤・赤・赤と出ていたらどち
らに賭けますか?
LANの観測からのマルコフ性の否定
‰
コンピュータネットワークのパケット到着過程は、長時間相
関性を持つ by W.E. Leland (Bellcore)
„
‰
山中研の11ヵ月
無限個のパラメータを持つマルコフ過程の組み合わせで表現され
る
最近の観測では、インターネットの基幹回線上のトラヒック
は、ポアソン過程に近いスムーズなトラヒック
„
マルコフ過程を利用しても大きな誤差は出ない
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に潰されたトラヒックパターン
„
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授業進め方
某研究室のトラヒックパターン
„
シミュレーションをするための知識の習得
‰
„
ネットワークシミュレータNS2を使った演習
ネットワ
クシミュレ タNS2を使った演習
‰
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12-208での座学
12-107第2WS室
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3
授業計画
„
1 ガイダンス
2 インターネットの仕組(1回)
„
3 使ってみようNS2 (3回)
„
4 理論的モデル (2回)
„
5 パケットスケジューリング (2回)
„
6 シミュレータ演習 (計3回)
„
‰
‰
‰
‰
‰
評価
„
4/16 ※4/23は開学記念日でお休み
„
5/21, 5/28
6/4, 6/11(休講), 6/18
6/25, 7/2, 7/9
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授業の場所
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ワークステーションを使うためには?
基本は、12-208です。
„
UNIXアカウントが必要です。
‰
„
12-107第2ワークステーション室でシミュレー
ション演習をやります
ション演習をやります。
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„
„
他の授業でも使います。
4月30日までに、アカウントの作成、更新手続き
4月30日までに
アカウントの作成 更新手続き
を、理工学ITCで行ってください。
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授業の資料
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参考資料
2回目以降の授業の資料は
http://www.yamanaka.ics.keio.ac.jp/
の授業から必ずダウンロードしてください
„
4,200円(+税金)もするので無
理して買う必要はないです。
‰
NS2によるネットワークシミュレ
ーション
„
„
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2007年度と2008年度の成績分布
4/30 5/7
4/30,
5/7, 5/14
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„
出席点 + 日常の演習 + レポート (シミュレー
ション演習)
‰ 200点+400点+400点=1000点満点
森北出版:ISBN4 627 84621 5
森北出版:ISBN4-627-84621-5
Password: okamoto09
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