14.自動容量可変型地絡電流抑制リアクトルの開発

自動容量可変型地絡電流抑制リアクトルの開発
1.まえがき
吉田 隆彦*1
長谷川 聖*2
福士 大輔*3
太田 誠*4
と各相電流は
B種接地抵抗値を低く維持するフィーダが多い。
Ia  jCaE a  E n 
Ib  jCbE b  E n 
Ic  jCcE c  E n 
これまで,B種接地規定緩和対策として,変電所
各相電流の和は0より
当社の配電線は,負荷密度が低く配電用変圧器
当たりの亘長が長いため,一線地絡電流が大きく
フィーダCBの 1 秒遮断化や小容量リアクトルの
分散配置を検討してきたが,CB 1 秒遮断化は自
動開閉器の対応が完了していないこと,リアクト
Ia  Ib  Ic  0
・・・(2.2)
式(2.1),(2.2)より
En  
ル分散配置はフィーダDGRや配電線に設置され
ているDGR内蔵開閉器との保護協調に関する管
・・・(2.1)
Ca  E a  Cb  E b  Cc  E c ・(2.3)
Ca  Cb  Cc
また,
理・運用が複雑になることから,全面的な展開を
Ea  E, Eb  a 2 E, Ec  aE
見送ってきた。
Cs  Ca  Cb  Cc
Cs  Cs  a 2  Cb  a  Cc
一方,配電線にリアクトルを設置することで鉄
共振現象を防止する効果があり,また一線地絡電
流を抑制するため抵抗地絡時のVo上昇による地
絡検出感度向上に有効であることを確認している。
以上より
En  
Cs
E
Cs
・・・(2.4)
本研究では,リアクトル分散設置方式の課題を
解決し一線地絡電流抑制による効果を得ることを
目的に、配電系統の対地静電容量に応じて自動的
に抑制容量を可変可能なリアクトルを開発したの
で,その概要を報告する。
2.対地静電容量の測定
2.1
対地静電容量測定理論
図-2.2
静電容量とVo電圧の関係
図-2.3 でGPT三次制限抵抗r 1 の値を変化さ
せ,この時の残留Vo電圧の位相変化から静電容
量を求める。
R
R’
図-2.1
残留V 0 電圧
R
図-2.1 において中性点残留電圧をEnとする
*1
*2
*3
*4
図-2.3
R’
GPT三次に現れるVo電圧
北見支店 配電グループリーダー(前配電部 技術高度化グループ)
配電部 業務企画グループ (前配電部 技術高度化グループ)
株式会社 前田電機製作所
北海道電気技術サービス株式会社
RをR’に変化させると残留Vo電圧 en→en’に
表-2.1
変化,図-2.2のb-c端子から見たアドミタン
地絡電流(Ig)
スは,Y→Y’になる。
1
Y  jCs 
R
1
Y   jCs 
R
人工地絡試験データ比較
地絡相
・・・(2.5)
残留Vo電圧の位相も変化するから
実測値
ωC換算値
(mA)
(mA)
誤差
道路
0.629
0.614
-2.38%
中
0.609
0.614
0.82%
人家
0.622
0.614
-1.29%
平均
0.620
0.614
-0.97%
tan  jCs  R
・・・(2.6)
tan   jCs  R
・・・(2.7) 3.容量可変型地絡電流抑制リアクトル
式(2.6),(2.7)より
tana  tan   

Cs  R  R
2
1  Cs   R  R
配電系統の対地静電容量は,供給力や融通量の
確保および設備工事に起因する系統変更,お客さ
・・・(2.8) ま設備の負荷変動により頻繁に変動する。このた
ゆえに
Cs 
め,リアクトルを集中設置する場合は,その容量
を可変できる機能が必要になる。
R  R  R  R2  4  R  R  tan2 a
2  R  R  tan a
3.1
基本構成と可変方式
地絡電流抑制リアクトルは主に地絡装置とリア
よって,既知の制限抵抗RおよびR’による位
クトルで構成され,地絡装置は既存の分散設置リ
相変化を測定することにより,当該系統の三線一
アクトル同様,最もコンパクトかつ地絡現象時に
括対地静電容量を求めることができる。
安定している千鳥結線変圧器とする。
一方,リアクトル容量の可変に関する回路方式
2.2
対地静電容量の測定と検証
としては,1 台のリアクトルコイルをタップ引出
既存の可搬型対地静電容量測定装置を用いて実
式としてコンダクタやサイリスタなどで切り替え
配電線の対地静電容量を測定し地絡電流値に換算
る方式,数台のリアクトルを組み合わせる方式お
するとともに,6,150Ω 人工地絡試験で得られた
よび二次コイルによる飽和リアクトル方式がある
実測値と比較したところ,表-2.1 のとおり平均誤
が,長所・短所・コストを比較し図-3.1 の異容量
差が 1%程度であり,測定方式の有効性を確認で
リアクトル組合せ方式とした。
きた。
高
圧
変圧器部
リアクトル部
千鳥結線
変圧器
1A
開閉器部
2A
3A
4A
V1 V2 V3
V
図-3.1
図-2.4
対地静電容量測定回路図
可変リアクトル回路図
この方式の長所は,比較的小型化が可能であり,
既存のリアクトルを利用できるなど新規開発項目
が尐なく安価な製品が期待できた。なお,開発当
コンダクタ動作後に接地線通過電流を計測する
初の課題として,開閉器部の高圧コンダクタが油
ことで地絡発生を検出しコンダクタ投入方向制御,
中で開閉することによる絶縁油劣化があげられて
すなわち開放動作時は投入制御後ロック,投入動
いたが,その対策として低圧用コンダクタを直列
作時は直ちにロック(エラー表示のみと)し,リ
3 段とし平常時 133V,
地絡時 1,328V で分圧開閉制
アクトル容量切換中でも地絡電流を抑制する方向
御するとともに,接地線通過電流を計測しリアク
に動作する(図-3.3)。
地絡発生
トル容量に比例した閾値以上の検出でコンダクタ
開閉を制限するフェイルセーフ機能を組み込んだ。
1A
2A
3.2
リアクトル容量の決定
3A
量は,配電系統の 97%が一線地絡電流 15A 以下で
コンダクタ
on信号
コンダクタ
off信号
あること,
一線地絡電流目標値が変電所 OVGR 整定
電流読込
地絡電流を抑制するために必要なリアクトル容
値 20V による 6A が基準であることから 9A となる。
図-3.3
切換中地絡発生タイムチャート
よって,1A から 4A それぞれ 1 台の異容量リアク
トルを並列接続とし,開閉器部の組合せで 1~10A
の制御量 1A 区切りで容量を可変する構成とした。
表-3.1
リアクトル本体の定格
(2) 欠相対策
高圧リード線は PDP22□を採用し,断線による欠
相リスクを軽減した。
(3) 変圧器・リアクトル・制御部一体成形
定格補償(中性点)電流
10A
定格容量
4・8・12・16kVar
定格電圧
3,984V
圧器および制御部を含め一体成形とし,制御部を
定格電流
1・2・3・4A
中心に左右双方の柱上設置を可能とした。
接地用変圧器
6,900V・40kVA
(4) コンダクタ開閉手順
外函寸法
W655mm×D1,020mm×H1,330mm
重量
630kg
リアクトル本体は,図-3.2 のとおり千鳥結線変
一線地絡電流目標値へのコンダクタの開閉手順
は,容量が大きく増減しないよう,+1A~-4A の
シーケンスとした。
4.リアクトルの制御装置と管理PC
対地静電容量測定装置(以下;ωC測定装置)
と容量可変型地絡電流抑制リアクトル(以下;リ
アクトル本体)を組合せ,事業所から監視・制御
するシステムを検討した。
4.1
リアクトル制御装置
ωC測定装置,地絡保護継電器,フィーダCB
図-3.2
3.3
リアクトル本体
その他の検討
(1) 切換中地絡発生対策
接点などの一線地絡電流最適値を算出するために
必要な設備や情報が変電所に集中している。よっ
て,リアクトル本体を制御するためのリアクトル
制御装置は変電所据付タイプとした。
ωC測定装置
リアクトル制御部
図-4.1
4.2
リアクトル制御装置
図-4.2
リアクトル管理PC画面
リアクトル管理PC
配電柱上機器は事業所から遠方監視制御できる
なお,リアクトル管理PCとリアクトル制御装
環境が構築されており,リアクトル本体も自動制
置の間は既存の伝送回線(専用 4 線)とし,リア
御できることから,事業所にパソコンを設置し一
クトル制御装置とリアクトル本体の間はシールド
線地絡電流測定値,リアクトル容量値(タップ値) ケーブルで連係した。
などの監視およびタップ値制御などを実現した。
一方,新配電総合自動化システムでは,配電線
5.最適制御方式の検討
やお客さまの設備データをもとに系統構成し,こ
自動容量可変型地絡電流抑制リアクトル(以
れを基とした地絡電流一覧ファイルを保有してい
下;リアクトル)で一線地絡電流を最適値に制御
る。この地絡電流値の変化から系統の変化を検出
する方式の検討を行った。
し,リアクトル制御装置にωC測定指令を送るこ
とで,系統変更後の対地静電容量を 15 分間隔で測
定可能なシステムを開発した。
5.1
一線地絡電流の最適制御方式
前述のとおり,定期(毎日定時)の対地静電容
量測定のほか新配電総合自動化システムとの連係
4.3
により系統変更を検出し,一線地絡電流を目標値
システム構成
前述の装置を組み合わせた自動容量可変型地絡
に維持できる制御方式を開発した。
電流抑制リアクトルのシステム構成は図-4.3 の
とおり。
図-4.3
自動容量可変型地絡電流抑制リアクトルのシステム構成
5.2
(1) フィーダトリップ時の過補償対策の検討
リアクトルによる過補償の状態で地絡事故が発
残留Vo増加による継電器不要動作回避
(1) 残留Voについて
生すると,DGRの検出方向が反対となり誤動作
対地静電容量の不平衡で残留Voがある場合,
トリップや誤不動作が発生する。2 フィーダ運用
リアクトルを増加していくと,Voが増加してい
時で 1 フィーダがトリップした場合は,リアクト
くことが確認できた。これはリアクトルを投入す
ルにより過補償が発生しても,残り 1 フィーダの
ることで静電容量が均等に減尐するため,不平衡
地絡事故により10GやOVGRで保護できる。
率が増加することよる。
しかし,3 フィーダ以上運用時に 1 フィーダが
トリップした場合には,配電線の一線地絡電流が
各フィーダで同様と仮定すると系統の一線地絡電
流は 3 分の 2 程度になる。このように,リアクト
ルが過剰に投入されていると、過補償により残り
のフィーダを適切に保護できない可能性があるた
め、リアクトルの投入量はバンクの静電容量の
50%以下とするのが望ましい。
なお,2 フィーダ以上が開放した場合には,後
述「5.3 多重事故時の過補償防止」のとおりリ
図-5.1
リアクトルタップと残留Vo(実測)
アクトルを全開放制御する。
(2) 残留Voの増加防止
(2) 一線地絡電流目標値の設定
前述の検討により、表-5.1に示すとおりバン
リアクトルの測定や制御で残留Voが増加し変
クの一線地絡電流が 11 Aまでは目標電流 6 Aとし, 電所の保護継電器が不要動作しないようにする必
リアクトル投入量を 50%以下に抑えながら,OV 要がある。そこで,残留Vo値がOVGRの最低
GR整定は 20V を確保する。12~15A までは目標
目標値(DGR整定値)である 10V を越えないよ
電流を 8A とし,OVGRの整定を 15V に変更して
うに測定および制御を行う。
地絡事故の検出を行う。16A 以上の場合には,目
まず,ωC測定時ではGPT3次の制限抵抗(36
標電流を 12A,OVGRの整定を 10V にしてVo
Ω)と並列に 5Ωの抵抗が接続されるため,尤度
電圧が不足する場合には,分散リアクトルの設置
20%にあたる 8V(1 次側:278V)まで測定可能と
等を検討する。
した。
ただし,残留Voは配電線の系統により異なる
一方,リアクトル増加制御(以下;タップ上げ
ため,リアクトル設置後の残留Vo測定により整
制御)時にはVoが直ちに増加するため,尤度
定する必要がある。
50%にあたる 5V(1 次側:174V)を超えた時点か
表-5.1
らタップ上げ制御を制限する。具体的には,制御
バンク静電容量と目標電流
10
11
12
15
16
目標電流(A)
6
6
8
8
12
リアクトル投入量(A)
4
5
4
7
4
6kΩ地絡時Vo(V)
20
20
15
10
10
OVGR(V)
20
20
15
10
10
バンク静電容量(A)
後に残留Voが 5V を超えた場合,タップを 1A づ
つ 5V 以下になるまでタップ下げ制御を行う。ただ
し,制御前のタップ以下に制御しない。また,1
回のタップ上げ制御量を 2A としているため,
タッ
プ下げ制御量も 2A までとする。この場合のタップ
下げ制御では,補償不足状態であるため異常表示
を行う(図-5.2)。
制御後Voが発生してからタップを下げるまで
5.3
多重事故時の過補償防止
の時間は 3.5 秒であり,10G動作時間の 5 秒以
配電線事故が複数フィーダの場合や上位系統再
下のため微地絡継電器の不要動作も回避している
閉路と同時に発生した場合,過補償になる可能性
(図-5.3)。なお,リアクトル減尐制御は残留
があるため,これらの多重事故時はリアクトル開
Voの大きさに関わらず実行する。
放により過補償を防止する機能を開発した。
(1) 上位系統事故時の過補償防止
上位系統事故時には,配電線の柱上開閉器が開
放し配電線の一線地絡電流が一時的に減尐する。
その後の再閉路中に配電線事故が発生した場合,
リアクトルが投入されていると過補償によりDG
Rが不要動作する可能性がある。そこで,上位系
統事故時に動作するUVRの接点をリアクトル制
御装置に取り込み過補償防止対策を講じる。
UVR発生時の一線地絡電流の変化は図-5.4
より
図-5.2
リアクトル制御フロー図
図-5.4
UVR発生時の一線地絡電流の変化
a UVR発生で柱上開閉器が開放し一線地絡電
流が大幅に減尐する。
b リアクトル本体高圧開閉器がUVR検出によ
り開放する。
c UVR復帰後,
柱上開閉器の再閉路により一線
地絡電流が徐々に上昇する。(柱上開閉器の再
図-5.3
制御後Vo発生時のタイムチャート
閉路は 120 秒以内に完了する)
そこで,CB接点をリアクトル制御装置に取込
となるので,再閉路が完了しているUVR復帰後
み,
複数フィーダがトリップした場合には,
図-5.6
120 秒でωCの測定およびリアクトルの自動制御
のように直ちにリアクトル本体高圧開閉器を開放
を行う。ただし,UVR復帰から 120 秒以内にC
(全開放)することにより、誤トリップを防止す
Bが 2 フィーダ以上開放された場合には,多重事
る。
故の可能性があるため,120 秒後の測定及び制御
5.4
は行わない。
リアクトル本体の施設形態
リアクトル本体損傷時の保護のため,リアクト
(2) 複数フィーダ事故時の過補償防止
2 フィーダ以上がトリップした場合には,図
ルはフィーダCBの二次側に設置(専用線もしく
-5.5 に示すように残留Voが増大して10Gが
は一般線方式)し,リアクトル主接地はZCTを
動作する可能性がある。新配電総合自動化システ
貫通して母線側で取得する方式により,過補償を
ム地絡電流一覧ファイルの更新は 15 分間隔のた
防止できる施設形態とする。
め,10G動作(5 秒)以内に系統変化の検出に
6.フィールド検証
よるリアクトル制御はできない。
事故トリップ
誤トリップ
旭川支店管内神居変電所Aバンクの空フィーダ
F1CB
にリアクトルを設置して実用化に向けた検証試験
F2CB
を行った。リアクトル本体はF4に接続し,制御
装置は変電所内配電盤室に設置した。
F3CB
F4CB
6.1
残留V0
V0
(1) 測定間隔および測定時刻
測定間隔と測定時刻を決定するため,1 時間毎
5秒
10G
リアクトル
事前測定および機能改良
に測定だけを行いデータの収集を行った(リアク
5A
トルは 2A 固定とした)。測定結果の図-6.1 から
10G誤動作
図-5.5
複数フィーダ事故時の
Vo変化(全開放なし)
規則的な変化は見られないため,一線地絡電流の
変化は気象(湿度)の変化と考えられる。1日の
一線地絡電流の変化は約 1A と小さいため,自動測
事故トリップ
誤トリップなし
F1CB
定の間隔は 1 日 1 回とした。また,測定時刻は測
定実施時の保守を考慮して午前 8 時とした。
F2CB
F3CB
F4CB
残留V0
V0
10G
リアクトル
5A
図-5.6
全開放
複数フィーダ事故時の
Vo変化(全開放あり)
図-6.1
神居Aバンク一線地絡電流(1 時間間隔)
(2) タップ制御量に関する機能改良
6.2
検証結果
自動運転開始前のリアクトルタップ増加制御に
リアクトルを自動にして約 4 ヶ月間の連続運転
おいて,4A から 5A への切換時にVo 500V が計測
を実施した。図-6.4 は,毎朝 8 時の定期測定によ
された(図-6.2)。これは,リアクトル本体が,
るタップ値と一線地絡電流を示す。なお,リアク
制御装置からタップ制御指令を受けてタップを切
トル制御が行われた場合は,制御後のタップ値と
換える途中,目標値に対し 1A の行き過ぎが許容さ
一線地絡電流が含まれている。
れているため,ここでは数m秒程度,タップが 6A
になったことによる。
この結果,大きな系統変化は記録されていない
ものの,リアクトルの自動運転により一線地絡電
流を今回の目標電流である 10A 以下に制御できた。
図-6.2
リアクトル投入時の残留Vo変化
行き過ぎの経過時間はDGR動作領域に至らな
図-6.4
神居Aバンク測定データ
かったものの,タップ制御で制御可能範囲(Vo
また,新配電総合自動化システムの電流一覧フ
5V 以下)からDGR動作領域(Vo 10V 以上)に
ァイルにより系統変化を検出のうえリアクトル制
入った場合でも,直ちにDGR不動作領域に回帰
御できたこと,および複数フィーダ遮断模擬入力
することを担保するため,一度に制御できるタッ
によるリアクトル全開放の適正動作を検証した。
プ制御量を 2A から 1A に変更した。
図-6.3 は,リアクトル制御時のタップ行き過ぎ
7.あとがき
とVoの変化の関係を表しており,制御量を 1A
自動容量可変型地絡電流抑制リアクトルは,
にすることで一時的に発生するVoを抑制すると
2010 年度から試験導入を予定しており,3 バンク
ともに,5V 以下に素早く復帰できる。
一括測定制御対応,一般線方式の施工,目標電流
値設定方法の妥当性,接地改修等費用低減効果,
鉄共振発生防止など高Voの抑制効果などの検証
を実施し,
本格導入に向け引き続き取組んでいく。
2A制御時
図-6.3
1A制御時
リアクトル制御時のVo変化