縄 文 の 顔 土 偶(どぐう) - 栃木県埋蔵文化財センター

栃木県総合文化センター「エントランスロビーでの小さな展覧会 4」
平成 19 年 9 月から栃木県総合文化センターエントランスロビー
において、「小さな展覧会」を開催しております。今回は第4回目と
して「縄文の顔 土偶」を展示しておりますので、総合文化センター
をご利用される際は、ぜひお立ち寄りください。 縄 文 の 顔 土 偶(どぐう) 土偶とは、日本の縄文時代にみられる、人間の形をした土の焼き
物です。神の偶像 ( ぐうぞう ) や護符 ( ごふ )(お守り)など様々な
説がある他、ほとんどが壊されて発見されるため、身代わりとして
の人形 ( ひとがた ) とする説もあります。また、乳房が表現される
ものが多いため、
「縄文の女神」
と呼ばれることもあります。おそらく、
お祭りや儀礼 ( ぎれい )(儀式)などの精神生活にかかわる道具であっ
たと考えられています。
今回は顔がよく分かる土偶を集めてみました。笑っているような
表情のものや、素朴な表情のものなどがあります。また、髪型や首
飾り、いれずみを表現したと思われるものなどもあります。縄文人
たちは何を考えながら土偶を作ったのでしょう。土偶から縄文人の
姿を想像してください
栃木県内各遺跡出土の土偶 下上遺跡(宇都宮市)
・荻ノ平遺跡(那須烏山市)
・御霊前遺跡(益子町)
・
寺野東遺跡(小山市)
・上り戸遺跡(芳賀町)
・三輪仲町遺跡(那珂川町)