遊離深下腹壁動脈穿通枝皮弁および腹直筋皮弁による乳房再建

遊離深下腹壁動脈穿通枝皮弁および腹直筋皮弁による乳房再建
全身麻酔下手術
乳房を切除した部分を、腹部部の皮膚・皮下脂肪・血管を用いて作り直します。
移植した組織の血管(血管径約 2 ミリ)を腋下あるいは胸部の動静脈と吻合することに
より、組織が生着します。
一旦生着すれば、乳腺組織と同様にやわらかく、最も良い結果が得られます。
採取したお腹はスリムになります。腹部に線状の瘢痕(傷あと)が残ります。
【合併症】
吻合血管の閉塞による再手術・皮弁壊死(1~2%)
出血・血腫・感染・創部離開
手術部の知覚異常(しびれ)
部分的に腹直筋を割くため、わずかな筋力の低下(自覚症状なし)
腹壁瘢痕ヘルニア(1%以下)
皮弁・脂肪の部分壊死によるしこり