医療事務の豆知識(46) 2014/9/30 ファーマライズホールディングス(株) 医事リーダー会 『薬剤服用歴管理指導料について』 薬剤服用歴管理指導料とは? 「主な指導内容」 ・薬剤情報提供文書の提供と説明 ・薬剤服用歴の記録とそれに基づく指導 ・残薬確認 ・後発医薬品に関する情報の提供 手帳あり 41 点 手帳なし 34 点 上記の要件に加え 2014 年度改定により新設 お薬手帳の記載により算定可能 お薬手帳を必ずしも必要としない 患者に対して特例を新設 *所有している手帳を持参しなかった患者に対して必要な情報が記載 された簡潔な文章(シール等)を交付した場合は薬剤服用歴管理指導料の 34点を算定する。 【指導料算定Q&A】 Q.患者がお薬手帳を持参しなかったため、手帳に貼付するシール等を交付した場合であっても、他の要件 を満たしていれば、薬剤服用歴管理指導料は算定できるか? A→34 点を算定すること。なお、薬剤の記録を記入する欄が著しく少なく手帳とはいえないもの(例えば 紙1枚を折って作っただけの簡易型のもの)では薬剤服用歴を経時的に管理することができないため、 34 点を算定すること。 Q.薬局において患者からお薬手帳を預かることは認められるか。また、調剤の際に、当該薬局において保管して いるお薬手帳により情報提供を行い、薬剤服用歴管理指導料を算定することは認められるか。 A→お薬手帳については、記載した薬局以外の医療機関との情報共有を行うこと等を目的とするものであること から、患者が保管し活用することを前提としている。複数のお薬手帳を1つに集約化するために一時的に預かっ たような場合を除いて、患者にお薬手帳に記入等を行った場合は、薬剤服用歴管理指導の要件に係る業務を行 ったとは認められない。 服薬状況等の確認タイミングの明確化 薬歴管理料の算定要件にある「服薬状況並びに残薬状況の確認及び後発医薬品の使用に関する患者意向 の確認」のタイミングを「調剤を行う前の処方せん受付時」にするように明確化。 調剤の判断 処方箋内容の確認 患者の問診 処方箋の受付 (服薬状況・残薬状況 調 剤 後発医薬品の意向等) 薬剤服用歴の確認等 *患者の問診等(服薬状況、残薬状況、後発品の意向確認)を通じて、 最後に処方せん内容の通り調剤してよいかどうか判断することが必要となる。 ※参考文献:平成 26 年度調剤報酬改定 Q&A 2014 年度保険薬局業務指針 近畿厚生局資料
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