寒河江市役所庁舎耐震改修免震工事

戸田建設・高松木材特定建設工事共同企業体
寒河江市役所庁舎耐震改修免震工事
■断面図
市役所を「免震レトロフィット工事」で地震に強い建物にしています。
改修前の断面図
▼2F
■「免震レトロフィット工事」とは?
建物の基礎部分と1階から上の上部構造とを切り離して、その間に積層ゴムやダン
パーなどの「免震装置」を挟みこむ工事です。
■ 地震に対してどう動くの?
通常の建物の場合、地震に対して激しく揺れ、上階ほど変形が大きくなり、建物
の骨組が損傷を受けます。それに対して免震建物の場合、積層ゴムなどの免震装
置が地震のエネルギーを吸収し、上部構造に地震の揺れを伝わりにくくするため、
ゆっくり揺れます。そのため骨組の損傷も防ぐことができます。
▼1F
▼基礎下
改修後の断面図
揺れ 小さい
揺れ 大きい
▼2F
▼1F
▼基礎下
免震装置
通常建築物
補強躯体
■ 施工手順
■ 建物の下に入る免震装置
免震建築物
積層ゴム支承
免震装置
マットスラブ
※既存基礎と縁切
STEP1
天然ゴム系積層ゴム支承
②
■ 平面図(基礎部分)
⑦
下の図の位置に免震装置を設置します。
: 天然ゴム系積層ゴム支承(800φ)
: 鉛プラグ入り積層ゴム支承(750φ)
: 弾性すべり支承(300φ)
: 弾性すべり支承(400φ)
: 直動転がり支承
①
:16台
:14台
:19台
:11台
: 1台
⑥③
鉛プラグ入り積層ゴム支承
④
⑤
⑧
天然ゴム系積層ゴム支承は鋼板を交互に積み重ねた免震装置。鉛直
方向には硬く、水平方向には柔らかい性質をもち、建物の重量を安
定して支える。また、鉛プラグ入り積層ゴム支承は中心に鉛プラグ
を入れたもので、減衰機能と天然ゴム支承の復元力特性を併せもつ。
⑨
①掘削
②1階床部分撤去
③建物仮受(地中梁)
④建物下掘削
⑤マットスラブ構築
⑥建物仮受盛替え(基礎柱)
⑦基礎撤去
STEP2
⑧躯体補強(梁・柱)
⑨建物仮受盛替え(補強梁)
⑩免震架台基礎構築
⑪免震装置設置
⑪
弾性すべり支承
⑩
STEP3
⑫
南
⑫プレロード
⑬免震装置と躯体接続
⑭ジャッキ撤去
−免震完了−
⑬
北
天然ゴム系積層ゴムの端面にすべり材を装着した「積層ゴム」部分
とステンレス材を主体とする「すべり板」部分により構成されたも
の。小さい揺れには積層ゴムが変形し、大きい揺れになると、すべ
り材とステンレス材の間ですべりが発生し、揺れに対応します。
直動転がり支承
⑯
⑱
スロープ
ローラーや鋼球による高い鉛直支持
荷重と極めて小さい摩擦係数を有す
るため、建物の長周期化が可能。
⑮
⑰
STEP4
⑮擁壁構築
⑯犬走り構築
⑰1階スラブ復旧
⑱外構工事