1 8 ω ( ∞ 兵庫農技総セ研報(農業) B u l l .HyogoP r e .T e c h .C e n t .A g l :F o r e s t .F i s h . A g r i α c u ω 凶 l l t u 問) 出 54,1 ト 8 一2 剖1位 ( 200 6 ω ) [論文] シンテッポウユリ機械移植のためのセル成型脊菌技術の開発 右川 )II~也*・和田 修**小山佳彦本 要 約 シンテッポウユリ機械移植に適応するセル成型育苗技術を開発した。 l シンテッポウユリ種子の低温湿潤処理 ( 5C.21日)により発芽開始が卒くなり、発芽率が向上 0 した。 2 セJ レ成型苗の引き抜き力を考慮すると曹の生体重はl.2g程度であることが望ましい。その育苗 1→で、元肥1回のみよりも分施するほうが移 時の窒素施肥量は、元肥50mg 1ωi 、追 ij~100mg 植後の生育が良好であった。 3 シンテッポウユリのセル成型苗は根鉢が崩壊しやすいが、育菌培養土に対して容量比10%のマサ 土添加により根鉢形成率を向上させることができる。この培養土によるセ jレ成型苗の機械移植精 度は77.2%となり、無処理の培養土に比べて約22%向上した。 Developmento fP l u gS e e d l i n gT e c h n o l o g yAdaptedt o i l i u mXf o r m o l o n g ih o r t . M e c h a n i c a lT r a n s p l a n t i n gf o rL J u n y aI s h i k a w a,OsamuWada,and Y o s h i h i k oKoyama Summary h a n i c a lt r a n s p l a n t i n gf o rL i l i u mX We d e v e l o p e dp l u gs e e d l i n gt e c h n o l o g yt h a ta d j u s t e dt o .t h e m巴c f o r m o l o n g iho 氏 ( 1 ) Thelowt 巴m p e r a t u r et r e a t m e n t( 5C・2 1 d a y s ) u n d e rw e tc o n d i t i o n sf o rL i l i u mX f o r m o l o n g ih o r ts e e d s 0 巴t h 巴m e a r l i e ra n di m p r o v 巴dt h ep e r c 巴n t a g eo fg e r m i n a t i o n . g e r m i n a t ( 2 ) S u i t a b l ef r e s hw e i g h to fp l u gs e 巴d l i n gwase s t i m a t e dt obea b o u t1 .2gf o rt h es a f e t yf o r c 巴t op u l li to u tfrom p r i td r e s s i n gwasmoree f f e c t i v 巴t h a no n l yb a s a ld r e s s i n ga t at r a y . Togrowap l u gs e e d l i n gi nt h i ss i z e,s a c h amount o fl f 巴r t i l i z e ra p p l i c a t i o n was enough w i t h 50mgl ぺN a sb a s a ld r e s s i n g and t r a n s p l a n t i n g,e st o p d r e s s i n g . 100mgllNa 欄 ( 3 ) Ther o o tb a l lo fp l u gs e e d l i n gf o rL i l i u mX f o r m o l o n g ih o r twase a s i l yb r o k e n . Ther o o tb a l lf o r m a t i o n c o u l db巴 i m p r o v e dbya d d i n gt h eMasas o i lw i t h10%o ft o t a lvolumeo fcomm 巴r c i a lc o m p o s t . Thea c c u r a c y o fm e c h a n i c a lt r a n s p l a n t i n gw i t hp l u gs e e d l i n g swhichweregrowni nt h i ss o i lmix 巴s ,was77.2%,and . i n c r e a s e dby22%comparedw i t ht h a to fthemgrowni no n l ycommercial キーワード:シンテッポウユリ、セ ) v 成型脊菌、発芽促議、根鉢形成率、機械移植 緒 調整作業に次ぐ労働強度の高い作業となる1)。 県内におけるシンテッポウユ 1 )の生産は神戸市、養父 切花の機械移椴技術の開発において、キクでは専用移 市にあり、特に神戸市のシンテッポウユリは淡河系統と 1 、他の切花において 植機の開発が進められてはいるが2 呼ばれ、産地独自の育成品種として市場でも高く評価さ は野菜移様機の応用化技術として開発されている。移植 れている。シンテッポウユリの栽植密度は 1 0 a当たり 3 機を活用するためにはセル成型育苗が前提となり、良質 万本と多く、移植に要する時間は 1 0 0時間を超え、収穫 平成 2005年 8月31日受理 *兵庫県立農林水産技術総合センター農業技術センター **元兵庫県立農林水産技術総合センター でかつ機械移植に適応できるセル成型商の育苗技術の開 発が必要となる。王子谷らはシンテッポウユリの機械移植 についてセル成型曹の根鉢の崩壊が移植精度を低下させ る大きな要国であり、育菖用土に国化剤処理をすること 石川 I } 賢也・和田 修・小山佳彦:シンテッポウユリ機械移植のためのセル成型育苗技術の開発 1 9 によって移植精度を向上できると報告している。しかし、 根鉢の崩壊は移植率の低下の原因となる。一般に育苗培 間化剤は処理時間が長くかかる場合があり、省力化技術 養土はピートモス、細粒パーミキュライトを主体として として開発するには問題が残る。本研究においては機械 配合されており、根鉢の物性を留める改良材は混合され 移植に適応できるシンテッポウユリセル成型苗の育菌技 ていない。そこで、苗形質を損なわず、に根鉢形成率を向 術の開発にあたり、種子の発芽促進、セル成型育苗にお 上させる改良材の混合を検討した。 ける施肥条件、セ jレ成型苗の根鉢形成率の向上について 品種は在来中晩性穂、育苗培養土はナプラ S、セルト 0 0穴を用いた。 2 0 0 1年 1 2月四日に播種した。改 レイは 2 検討した。 良材はマサ土、ゼオライトを使用し、育苗培養土にそれ 0 0 2年 4月1 4 ぞれ容量比で 10%混合した。育成した商は 2 材料及び方法 日に各処理2 0 株について苗形質、根鉢形成率(セル成型 1.種子の発穿促瀧 セル成型育苗時には高い発芽率が求められるため、低 j 毘湿潤処理による発芽促進効果を調査した。 0cmの 高 さ か ら 落 下 さ せ た 時 の 根 鉢 重 の 残 存 比 商を 5 率)3) 、引き抜き力(携帯パネ計りによりクリップで苗を 品種は兵庫農試中生を用いた。低温湿潤処理方法とし 挟み、セルトレイから引き抜く鱗聞に掛かる抵抗重)を て 9cmシャーレにろ紙を事k き、7J(5m'を加え湿潤 j 犬態 測定するとともに、切り花形質を調査した。なお、育高 にして種子を播き、 5Cの冷蔵庫で、低温処理を行った。 管理及び移植後の管理は前壌に準ずる。 7、1 4、2 1、2 8、3 5日とし l区あたり 1 0 0 粒・ 処理期間は O、 4 . 移植機によるセル成型蔀移植率の検討 0 2反後で、行った。低温漉潤処理が完了した後、 2 3Cの恒 0 2 0 0 0 年9 月四日)、発芽数を継時的に調査し 温器に入れ ( 根鉢形成家を向上させたセ l レ成型商の移植率について 検討した。 0 0 3年 2月2 4日に播種 品種は淡河系統晩生穂を用い、 2 た 。 2 . セ)1;成型育苗時における施肥条件 5 0を使用し、窒衰の合計施 した。育菌培養土はナプラ 1 208と長い シンテッポウユリの育苗期間は 908から 1 ため、通常の野菜用育苗培養土では肥料切れを起こしや , 50mg -1となるよう調整した。セルトレイは 2 0 0 肥景は 2 穴トレイを使用した。ナプラ 1 5 0のみを使用するものと、 すく、苦生産が難しい。そこで、脊苗培養土のナプラ S 10%のマサ土を混合した培養土で育成した苗について移 (議素肥料が5 0mg-li.足合済)に元日思としてマイクロロン 0 0 3年 5月2 4日に、神戸市 植家の調査を行った。調査は 2 K : 1 21 0 1 1、 1 0 0日タイプ)の付加効果を検討 グ(怜 P 北毘淡河町シンテッポウユリ生産ほ場で実施した。移植 するとともに、追肥としてマイクロポーラス ( NωP-K: 機はヤンマー製スライド式移植機 , “ ( S P1 ) を使用した。 0 ) の効果を検討した。 1 6 1 61 同 処理震は元肥としてマイクロロング付加窒素量 O、1 0 0、1 5 0 m g '→の 3区を設けた。また、追肥はそれぞ , 結 果 1.穂子の発芽促進(表 1) 0 0 m g -1の 2匿 れの区にマイクロポーラス窒素量 O、1 0日白から、 7及 種子の発芽は低温処理日数08では 1 を設けた。品種は兵庫農試中生を用い、 2 1日間の低温湿 48では 7日呂から、 2 1、2 8、3 5日では 4日目から照始 び1 0 0 穴のセルトレイに 2 0 0 1年1 2月四日に 潤処理をした後、 2 した。平均発芽呂数は低i 鼠処理日数が長くなるに従い短 0Cのガラス溢室で管理した。 2 0 0 2年 播種し、最高気温2 4 . 3日に対し、 3 5日処理ではち .98で 縮し、 O日処理の 1 4月1 4日に薦形質として草丈、葉数、生体意、紫色を各 あった。発芽終了日数も同様に、 O司処理では 2 4日で 0 0株について調査した。育成苗は 2 0 0 2年 4月 1 5日に 処理2 1日以上の処理では 1 3日と、大きく短 あったのに対し、 2 場内ろ地ほ場に移植し、 1区あたりの栽植本数は 1 5 0株 、 縮された。発芽率も O日処理で70%であったのに対し、 栽植密度は条閥、株間とも 1 5 c mの 6条とした。施肥量は 2 1日以上の処理で92%以上となり、低温湿潤処理により l Oa当たり窒素4 0 k g、りん酸4 0 k g、カリ 4 0 k gとした。移 発芽察が向上した。 植5 08後に各処理区で、草丈が2 0 c m以上伸長した株率を 2 . セル成型背苗時における施肥条件(表 2) 調査し、切り花形質として全株の開花日、切り花長、切 育成菌の生体重は合計の施肥窒素量が多くなるほど大 , り花重、翰数を調査した。 5 0 m g -1の施用では追 きくなった。葉色債は合計議素景 1 3 . セル成型苗の根鉢形成率の向上 肥施用区が元把施用区より高くなった。一方、元肥施用 , いため、セル内で根鉢を形成しにくい。特に、根鉢の上 の 合 計 窒 素 量2 0 0 m g -11Rは追肥施用の合計窒素 1 5 0 m g -11Rと比較して、葉色舗が小さくなった。全ての 部が崩壊しやすく、苗を引き抜く機構の移植機において、 追肥施用震は無施用区より葉色値が高くなった。移植5 0 シンテッポウユリの根系は発達しにくく、細根も少な , 兵庫県立農林水産技術総合センター研究報告〔農業編〕第 54 号 ( 2 0 0 6 ) 20 3 表 1 低温湿i 閏処理日数がシンテッポウユリ種子の発芽に及ぼす影響 gaτih U 宅 24 ︼ 宅 本・、 ・・ ・ ・ . . .. 輔 . . . .・ . -~・・・ " . , ・ ・ 骨 麓 nunbRUつhAAFb 7 77999 n J山 内 ノ 白 円 〆 円 a 4‘ndqunJqoqu 円 日7 7 4 4 4 07H1 5u dq L8 14.3土 0. 4 12.4二 七0 .5 13.0土0.5 7.7ま 0.3 7.2土 0.3 と ご0.2 5.9 . 0 0 2 8 x+0 . 7 4 5 3 y=0 R2=0 . 5 5 7 5 2 . 5 低温処理日数発芽開始日数平均発芽呂数発芽終了日数発芽率 S) 日 日 日 ( % ) . . . . 2 生 体 業 1 . 5 .~・ g 0 . 5 。 。 ごとは標準誤差を示す。 h ~・ ...",. . . . . . •• 2 l 3 4 5 引き抜きカ (N) 劉 l 引き抜き力と高生体重の関係 ※0 .1%の有意差検定 ( n=60) )七ル成型育苗における施肥が苗形質・ 表 2 シンテッポウユ 1 合計窒素量 主主体重 伸長開始株率制 軸数 ( m g ) ( m g ) ( g ) (%) (翰) 0- 0 0-100 100- 0 100-100 150- 0 150-100 5 0 1 5 0 1 5 0 2 5 0 2 0 0 3 0 0 0 :5 5 1 .1 9 1 .2 9 1 .7 5 1 .8 9 2 . 6 0 B n J“ 内 喝U 命 ※※※ 施目白愛関 4 . 8 8 . 8 9 . 3 8 . 8 9 . 6 1 1 .2 2 . 9 4 . 4 4 . 2 4 . 8 4 . 5 5 . 0 1 4 . 3 2 3 . 9 2 0 . 7 21 .9 1 8. 4 2 4 . 6 0 . 0 1 0 . 8 8 . 8 1 5 . 8 6 . 7 2 0 . 0 8月 1B 7月2 7日 7月2 8日 7月 2 7日 8日 7月 2 7月 2 6日 8 4 . 4 1 0 0 . 8 1 0 2. 4 9 2 . 2 98.~ 9 9 . 8 9 0 . 5 1 3 0 . 5 1 3 5 . 4 1 1 5 . 1 1 2 6 . 9 1 2 4 . 1 2.5 2.9 3.3 2.9 3.1 3.1 品穏は兵庫中主主、播穫は 2 0 01 .1 2 . 1 2、追肥は 2 0 0 2 .3 .1、定植は 2002.4.15 1 0 0 1 0 0は育苗用土日当たり、5f;胞として愛素 100mg、追犯として 100mgの添加を示す。 0臼後における草丈20cm以上の株数 / 1 5 0 株 。 定植5 表 3 育苗用土への改良材の混合がシシテッポウユリの苗形質・根鉢形成主事 ' 5 1き抜き力及ぴ切り花形質に及ぼす影響 7 . 9 8 . 3 7 . 3 4 . 2 4 . 2 4 . 1 根鉢形成率緩3 引き抜きカ間 (SPAD値) (%) ( N ) 3 0. 4 3 4 . 2 2 7 . 4 5 9 . 1 7 9 . 6 7 4 . 7 1 .7 0 2 . 2 4 2 . 1 5 業色 平均潟花臼 切り花長切り花重 ( g ) (月臼) 悶 刀 同 月 間 HH (枚) ロM 口M 口u nDQUQU 策数 ( c m ) nDnDnD ナプラのみ マサ土 10%混 合 ゼオライト 10%混 合 草丈 沼 山 ω 時一 混合資材 1 2 2 . 9 1 1 2 . 6 1 0 4 . 6 1 9 0 . 4 1 4 9 . 0 1 2 3 . 8 ※ 1 セル穫を地上 5 0cmの高さから務下させた時の根鉢重量の残存率を測定した o ※ 2 セルトレイから引き抜く瞬間にかかる抵抗力をパネ計りで i l l J定した。 1 0 0 8 0 移 植 60 2 事 % 4 0 2 0 。 終 処 l l I ! 図 2 改良斉J Iの添加と根鉢形成率程度 マ サ ニt混合 臨 3 マサ土の混合が移植率に及ぼす影響 総数 (給) 3 . 0 2 . 5 2 . 1 石J I Il J f(也・和田 修・小山佳彦:シンテッポウユリ機械移植のためのセル成型育商技術の開発 2 1 日後の伸長開始株率は合計護素霊 1 5 0 m g1 -1の施用で追 き抜き力を増大させるため、セルからの離脱が国難にな 肥施用毘>元肥施用区となった。全ての処理度において 8N る(閲 1)。米谷らは黒大豆の機械移植において1.7 追肥施用竪の伸長開始株率は元肥のみの程より高くなっ と報告しており 5) 、その結果から推察すると鴎 1より商 0mg1-区で平均開花 た。切り花形震で、は合計議素蚤が5 g程度が自標となる。この菌を得るための の生体重は1.2 日が遅くなり、切花長、切花重、輪数が最も小さかった。 合計窒素量は表 2より 1 5 0 m g1→と考えられる。施把条件 5 0 m g1 -毘 >200mg1 →区 >300mg1 -区 > 切り花重は1 は移植後の伸長開始株率からみると追胞の効果が高いた 1 1 1 250mg1 -区となった。特に合言十窒素量 1 5 0 m g1→の施用で め、分施が適当と考えられる。本試験で合計護 Rとなった。 切り花長、切り花重は元肥施用区>追肥施用 I 1 5 0 m g1 -1の切り花長、切り花震は元肥施用>追肥施用と 3 . セル成型苗の根鉢形成率の向上(表 3、図 2) なり、ユリの出荷競格を切り花長9 0 c m、切り花霊1l0 gと 1 根鉢形成率と引き抜き力はマサ土>ゼオライト>無処 理であったが、苗の生体重はマサ土>無処理>ゼオライ トであった。切り花長と切り花重では無処理>マサ土> するならばやや大きくなっているが、移植後の栽培管理 で調整は可能である。 育苗培養土は基本的に初期肥料や排水性について最適 ゼオライトであった。 の状態で配合し製品化されているため、他の改良材を多 4 . 移植機によるセル成型苗移植率の検討(図 3) く混ぜ、ると本来の培養土の性能を発揮できなくなる。ナ ナプラ 1 5 0をそのまま使用した育成富と 10%のマサ土 プラ培養土に 10%のマサ土を混合した場合、若手の引き を混合した育成苗についてヤンマ一社製スライド移植機 抜き力の増大がみられたが、無処理と比べて苗形質を損 ( S P-1)による移植率をシルバーマルチ展張条件下で なうことなく育成できた。マサ土もゼオライトも根鉢形 5.6%であるのに対し、マ 調査したところ、無処理監で 5 成率を向上させることができたが、部格や入手しやすさ サ土混合区では 7 7.2%となり、脊苗培養土へのマサ土?見 から考えるとマサ土を利用する方が実用性が高いと判断 合により移植率は向上した。 できる o 引き抜き力がマサ土混合で高くはなるが、移植 率が増加していることを考えると、セ jレトレイから離脱 考 察 シンテッポウユリは自家採殺される事例が多く県内の 2産地においても主として自家採種種子が使用される。 掘のあ に問題はないものと思われ、引き抜き力の上眼に l ることが考えられる。 マサ土浪合の移植率はマルチ展張下での実証であった そのため、発芽率が安定しないリスクが残り、床育荷で 7.2%とやや低かったが通常の地表閣での使用であ ため 7 大量の種子を播き、その中から良質な苗を得ることは作 れば向上するものと思われる。 業性の点からすれば合理性はある。しかし、この作業体 系ではこれ以上の省力化を望めない。セル成型育苗では 引用文献 高い発芽率が求められるため、本研究においてシンテッ (1)兵庫県 ( 2 0 0 0 ):平成 1 3年 度 版 地 域 農 業 経 営 指 導 ポウユリ種子の発芽促進における低温湿潤処理の影響を 調査したところ、 5C、21B処理により発芽開始が早く 0 なり、最終の発芽率を高めることができた。渡辺らもシ ンテッポウユリの発芽促進には低植が有効で、あることを 報告しており1)、実用性が高くシンテッポウユリのセル 成型育苗時では有効な技術である。 セjレ成型苗の施肥条件では追肥を行うことで移植時の ハンドブック 第 7輯 1 9 0 1 9 1 ( 2 ) 本間義之 ( 1 9 9 4 ):キク移植機の開発状況:花の成 0 2 1 0 5 (誠文堂新光社) 1 型苗生産と利用 ( 3 ) 全農肥料農薬部: ( 2 0 0 0 ) 毘芸用育苗培土の知識と 0 使い方 4 ( 4 ) 渡辺寛之 ( 1 9 9 5 ):農業技術体系花芥編1O(農山漁 0 3 村文化協会) 5 葉色を濃くし、それは移植後の株のすみやかな伸長につ ( 5 ) 米谷正 ( 2 0 0 4 ):黒大豆セル成型苗移植機械の適 ながることが示唆された。施肥最が多いほど、苗の生体 応性:転換焔に対応した高品質特産野菜の省力・低 重が大きくなったが、苗の生体重の増大はセルからの引 コスト生産技術 1 7 8 1 8 0
© Copyright 2024 ExpyDoc