水性チタニア(フォトメットコート) による防

PPG Photmet& PhotproGuard
水性チタニア(フォトメットコート) による防汚の有効性とその適用
NDE株式会社
■汚れの分類と防汚
1.三大汚れの原因
・有機系物質と基材の化学反応(
紫外線などが促進)
・油煙などのよる汚れ
・カビやコケの着床から成長
2.汚れ方の分類と防汚(現状の対策)
汚れの分類
化学反応による汚れ
油煙による汚れ
生物着床
原因物質
Nox、Sox、酸性雨、煤煙等
調理油煙
カビやコケ
設置環境
道路、工場、焼却施設
レンジフードより壁面、飲食
店からの排気
高温多湿の環境、田畑や
森林の環境
基材の劣化
酸化反応
油煙や埃の付着促進
基材表面に分布
汚れ方
シミ、白濁化、腐食
黒いスジの雨だれ状態、周
辺への飛散
黒カビやコケが周辺部分
から成長
防汚の方法
洗剤で汚れ落とし、水洗い
洗剤で汚れ落とし、水洗い
防菌や除菌剤の塗布(基
材の材質による)
メンテナンスの期間
3∼6ヶ月
週間毎
1年毎
・汚れ方の実例−1
ダイハツ工業㈱国内企画部殿提供
対象商品
・クリップサイン(サインボード)
材質
・アクリルと文字面は塗装
設置環境
・幹線道路沿いの店舗
設置後経過年数
・3ヶ月
・汚れ方の実例−2
上新電機 店舗建設部 提供
対象商品
・太陽電池パネル
材質
・ガラス基板
設置環境
・幹線道路沿いの店舗
設置後経過年数
・11ヶ月
■防汚に必要な表面処理の機能
1.濡れ性の改善(
無機系物質の洗い流し)
・基材と水との接触角を大幅に低下させる表面の物性
2.化学反応による酸化・腐蝕などの抑制(
有機物の分解)
・基材が特に、有機系素材である場合には、有機系ガスや液体との化学反応
を阻止する表面物性
3.生物着床の防止(
生物忌避)
・浮遊する胞子、バクテリアなどを基材表面に着床させない表面の物性
表面処理の充足条件
非水溶解性、親水基の形成、酸化分解プロセス
水性チタニア光触媒
□一般的な防汚の原理Ⅰ(光触媒)
∼ 親水性によるセルフクリーニング ∼
雨水
外壁
①
②
③
汚れ
光触媒層
① 光により、光触媒層の表面に親水基が生成され、そこに雨などが降ると、
② 水が汚れの下に入り込み、汚れを浮き上がらせ、
③ そのまま流れ落ち、人手を介することなくキレイな状態を保ちます。
親水性試験
定着部
水が流れ落ちている(
(親水性)
水が水滴となっている
(疎水性)
非定着部
■膜形成後のガラス基板の水の接触角
・処理前の接触角
62度
↓
・膜形成後の接触角
12.5度
親水性の効果が確認
素ガラス
□ 防汚の原理Ⅱ ∼ 活性酸素種による酸化分解 ∼
外壁
活性酸素種
①
②
汚れ
フォトメットコート層
① 光により、フォトメットコート層に活性酸素種が生成され、
② 様々な有機物を酸化分解します。
フォトメットコート処理反射板の油性マジック分解試験
開始時
1週間後
2週間後
*触媒金属表面における酸化チタンの結晶化 1
No
名称
密度
その他条件
サンプル 数
15 ppi -
7枚
63箇所
25 ppi -
8枚
72箇所
2-1 Ni-Ag 基材 25 ppi -
11枚
99箇所
3-1
15 ppi -
170枚
1530箇所
25 ppi -
2枚
18箇所
1-1
Ni 基材
1-2
Ni-TiO 2
3-2
写真 (×450)
*触媒金属表面における酸化チタンの結晶化 2
No
4-1
名称
密度
その他条件
25 ppi 6回
サンプル数
6枚
54
箇所
4-2
Ni-Ag-TiO 2 25 ppi 5回:
洗い無し
6枚
54
箇所
4-3
25 ppi 5回:
洗い有り
6枚
54
箇所
5-1
-
焼き無し
1枚
9箇所
5-2
ステンレス板 -
焼き有り
1枚
9箇所
5-3
-
チタンコート
5枚
25
箇所
写真 (×450)
*フォトメットフィルタによるVOCの分解性能
□ 防汚の原理Ⅲ ∼ 水中カメラのレンズの生物着床の防止 ∼
島根大学 教育学部 地球資源科 ご提供
120日後
□ ガラス基板による触媒の防汚効果(長期試験)
関西電力及び産総研 共同研究事業体
■水性チタニアと粉体結晶型チタニアとの違い
一般の光触媒
NDEのフォトメットコート
ペルオキソアナターゼゾル(活性層)
ペルオキソチタン酸(不活性層)
基材
■ 施工の実例
STEP1
現地調査
STEP2
足場設営
施工用の足場を設営します。また
、足場をシートで囲み、周囲に飛
散しないようにします。
施工日や、看板状態(設置場所・
汚れ)
、水道、足場等の確認を行
います。
STEP3
純水洗浄
洗浄後の薬品やその他不
純物を取り除く為に、純水に
て洗浄を行います。
STEP4
乾燥(ブロワ)
水分が残っている場合、塗
布ムラが出来てしまうので、
十分に乾燥させます。
STEP5
溶液塗布(下塗り)
溶液は2種類(下塗り、上塗り)
塗布量は、7g/m2を1回として、3
回以上塗布する。最終的には、塗
布面積1m2あたり、40g∼50gを
目安とする。
※塗布量は目安です。
【注意点】
・液垂れを起こさないようにする。
・ムラの無いように塗布する。
・塗布間隔は前の塗布材を十分
に乾燥させて行う。