GCI Global View 2011 年 1 月 4 日 【目次】 ● 新年ご挨拶 ● Global Markets P.1 1.オーバービュー P.2 【連絡先】 株式会社 GCI アセット・マネジメント 金融商品取引業者 ○住所:〒101‐0065 東京都千代田区西神田 3‐8‐1 関東財務局長(金商) 第 436 号 ○電話番号: 03‐3556‐5540(代表) 日本証券投資顧問業協会 加入 ○電子メール:[email protected] 当 資 料 は、株 式 会 社 GCI アセット・マネジメントが情 報 提 供 を目 的として作 成 したもので、投 資 家 に対する投 資 勧 誘を目 的 とす るものではありません。当 資 料 は、当 社 が信 頼 できると判 断 した情 報 データに基 づき作 成 しておりますが、その内 容 の完 全 性 、 正 確 性 について、当 社 が保 証 するものではありません。当 資 料 における見 解 は作 成 時 点 のものであり、今 後 予 告 なく変 更 される 場 合 があります。 新年ご挨拶 新年明けましておめでとうございます。 昨年は、2008年から立ち直り、気迷いながらも一筋の光が差したような一年だったのではないでし ょうか。弊社でも、数多くの国内機関投資家のみなさまのご支援の下、2009年春に立ち上げた旗 艦ファンド『GCI日本ハイブリッド戦略』が順調に育つなど、今年はもう一段階上の大きなステージに 上ることができそうです。 また、このところの市場環境や運用姿勢の変化に伴い、オルタナティブ投資だけに10年間以上特 化し続けてきた本邦独立系の運用会社ならではのお付き合いをさせていただく機会が増えました。 言葉には語 弊があるかもしれませんが、FOFなどを主体としたつまみ食い的なテーラーメイド型 投 資から、本腰を据えてリスクに取り組むオーダーメイド型投資へと向かう潮流を感じます。わが国の 資産運用業界も、そうした投資家ニーズの深層に応えるべく、ビジネス(販売優先)型から本来の運 用(リターン優先)型へと急速に変貌していくように思います。 GCIは2000年の立ち上げ以来、グローバル化・マーケット化(規制緩和)・IT化という大きな潮流と 時代環境の中で、絶対リターン志向のオルタナティブ投資に特化することで、投資家のみなさまに 貢献することを目指してきました。2008年以降、行き過ぎの反動としての規制強化などもありますが、 それでも、長い目で見れば、大きな3つの潮流は不変だと思われます。投資家ポートフォリオの一角 にしっかりと定着しつつあるオルタナティブ投資、あるいは絶対リターン志向型リスクというコンセプト は、もはや軽視できないものとなりました。 個人的には、1998年を起点とする局面が良いこととそうでないことを含めて2008年 で一巡し、本 流はそのままに、一部軌道修正を加えながら新たな10年サイクルに入ってきたと考えています。そ れ自体は、昔も今も変わらぬ人間の織り成す営みであって、おそらく形を変えながら今後も繰り返さ れていくのでしょう。 今年は、日本に対する一方的な評価や、冷え込み停滞した投資家マインドなど、やや過度に振れ た振り子の自律的な修 正が入る一 年と期待しています。政治も若者も投資も、リスクに対する一歩 を踏み出す、そういう一年にしなければならないと感じています。 まだまだ微力ではありますが、東京とシンガポールにいる全スタッフ一丸となって、みなさまのお力と なれるよう努めますので、本年もどうぞよろしくお願いします。 株式会社 GCI アセット・マネジメント ファウンダー 山内 英貴 -1- Global Markets (12 月 27 日~12 月 31 日) 1. オーバービュー 年 末 に向 け商 いが薄 い中 、前 週 末 の中 国 利上げの株式 市場への影響 は限られ、新興国は上昇、米国はほ ぼ横ばいとなったものの、日本 及び欧 州では株価水準を割高とみた投資家による手仕舞い売りに加え、特に国 内では対ドルで円 高に振れたことを材料 に売りが優勢となり、円相場に振り回された今年一年を象徴する動きと なった。 【各国株価インデックスの 2008 年末からの変化率の推移】 2.20 2.00 ブラジルBOVESPA 指数 1.80 インドNIFTY指数 香港ハンセン指数 1.60 シンガポールST指 数 1.40 ドイツDAX指数 1.20 米SP500指数 1.00 英FT100指数 0.80 東証株価指数 0.60 世界景気に対する楽観的見通を背景に資源国・新興国などの高金利通貨への資金流入が強まる中、これま で弱含んでいたユーロも含めて、ドルはほぼ主要な通貨に対して全面的に下落する展開。円は対ドルで一時 81 円を割れ11月に付けた 80.21 円に迫った。 【各国通貨の 2008 年末からの対ドルでの変化率の推移】 1.50 ブラジルレアル 1.40 カナダドル 1.30 豪ドル 日本円 1.20 スイスフラン ユーロ 1.10 英ポンド シンガポールドル 1.00 韓国ウォン 0.90 南アフリカランド ドルインデックス 0.80 -2- 商いが閑散とするなか、米国債は入札での好不調を織り交ぜながらボラタイルな値動きに。景気に対する楽観 的見通しによる売りと水準感からの買いが交錯する展開に。 3.0 5.0 2.5 4.0 2.0 3.0 1.5 英10年国債 2.0 1.0 独10年国債 米10年国債 伊10年国債 日10年国債 (右軸 スケールを2倍に拡大して表示) 1.0 0.5 スワップスプレッドはもみあい。 2年物スワップスプレッドの推移 180 160 USD 2年物スワップスプレッド (bp) JPY 140 DEM 120 100 80 60 40 20 0 -3- 日本10年国債利回り(%) 利回り(%) 各国10年国債の利回り推移 6.0 欧州周辺国の CDS スプレッド拡大継続。 主要先進国ソブリン5年物CDSスプレッド推移 300 Italy Japan United Kingdom United States Germany CDS スプレッド(bp) 250 200 150 100 50 0 PIGS5年物CDSスプレッド推移 1200 Greece CDS スプレッド(bp) 1000 Portugal Ireland 800 Spain 600 400 200 0 -4- 世界の景気回復期待とドルの下落を背景に商品価格は概ね上昇。 商品市況の推移(2006年末からのドルベースでの騰落率) 2.50 2.25 2.00 原油(WTI) 金 CRB 騰落率 1.75 1.50 1.25 1.00 0.75 0.50 ブレークイーブンレートの拡大は一服。 各国ブレークイーブンレートの推移 4.0 ブレークイーブンレート(%) 3.0 2.0 1.0 0.0 -1.0 -2.0 -3.0 -4.0 英国債2017年満期 米国10年債 フランス国債2015年満期 日本国債2016年満期 -5.0 (末永) -5-
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