第1章 東広島市の概況 1 位置・地勢 東広島市は、広島市の東に隣接し、北は安芸高田市と三次市、東は三原市、世羅郡世羅町と竹原市、 南西は呉市、安芸郡熊野町とそれぞれ接している。市域内には、標高500m 前後の山地が広く分布 し、中央部の黒瀬川沿いに開ける盆地上の沖積低地に東広島市の中心街である西条市街が形成されて いる。市中心部を通過する経緯度は、東経約132度、北緯約34度、標高214.26m、面積は約 635k㎡である。 広島県 東広島市 2 成り立ち 東広島市は、これまで約40年にわたって、賀茂学園都市・広島中央テクノポリスの二大プロジェ クトを柱に、都市基盤整備を積極的に推進してきた。この結果、大学や試験研究機関の立地が進むと ともに、都市基盤整備は着実に進んできた。 この間の二大プロジェクトの成果として、学術研究機関や電気機械・電子部品関連を中心とした製 造業の集積が飛躍的な伸びを示しており、近年では、製造品出荷額も1兆円程度で推移している。 着実に都市基盤整備が進展した一方で、福祉医療機能、文化芸術機能、各種専門サービスをはじめ とした高次都市機能※については、必ずしも人口の伸びや都市基盤施設の整備に、その集積が追いつ いていない状況がうかがえる。また、都市が急速に発展した結果、市街地が外延的に拡散し、コンパ クト性が低下する一因ともなっている。 地方分権の受け皿として、平成17年2月に近隣5町と合併し、現在では人口約19万人、面積 635k㎡と都市の規模は拡大したが、今後、全国的に少子高齢化、人口減少社会に移行する中で、 東広島市の成熟期に向けた新たなまちづくりが求められている。 ※高次都市機能:周辺市町を含めた広域圏を対象とする施設集積による教育、文化、医療、行政、産業情報等の諸機能 1 主要な指標 東広島市の創生 東広島市の創生期 創生期 (昭和 49)年 4 月 西条町、八本松町、志和町、高屋町の4町が合併 賀茂学園都市建設基本構想・同計画 東広島市の成長・発展期 1974 広島中央テクノポリス基本構想・同開発計画 1982(昭和 57)年 広島大学工学部移転開学 1984(昭和 59)年 広島中央テクノポリス地域指定 1988(昭和 63)年 山陽自動車道西条 IC 供用開始 山陽新幹線東広島駅開業 1989(平成元)年 東広島ニュータウン分譲開始 1991(平成3)年 近畿大学工学部移転開学 1992(平成4)年 広島中央サイエンスパーク完成、広島テクノプラザ完成 1993(平成5)年 新広島空港(三原市)供用開始 1995(平成7)年 広島大学統合移転完了 国税庁醸造研究所(現・(独)酒類総合研究所)開設 1997(平成9)年 国際協力事業団(現・(独)国際協力機構)中国国際セン ター開設 この時期、 ・広島大学の統合移転、近畿大学工学部の移転統合 ・産業団地(吉川、田口、中核工業団地など)の整備、国内外の 試験研究機関の立地 ・生活基盤の整備(道路、公園、上下水道など) などが展開 2004(平成 16)年 市制施行30周年 2005(平成 17)年 黒瀬町、福富町、豊栄町、河内町及び安芸津町を編入 2 月 合併 2008(平成 20)年 東広島市4大学連携協定締結 社会的背景 ・少子高齢化、人口減少社会への移行 2012(平成 24)年 市庁舎竣工 2014(平成 26)年 市制施行40周年 JR西条駅橋上化・自由通路開設予定 2015(平成 27)年 市民ホール竣工予定 2 人口・製造品出荷額 (国調) S49(工業統計) 人 1,130 億円 S50 108,219 約 1.21 倍 約3.56倍 (国調) S61(工業統計) 人 4,026 億円 S60 131,159 約 1.45 倍 (国調) 人 H22 190,135 約 1.76 倍 市制施行 当初比 約 2.59 倍 (工業統計) 兆 億円 H21 1 409 約 9.21 倍 市制施行 当初比 注:人口、製造品出荷額は、黒瀬町、 福富町、豊栄町、河内町、安芸津 町を含む。 3 人口動態 大学入学によって学生層が東広島市へ転入するが、卒業後は就職のために市外へ転出している。 県内では労働者層が広島市、福山市をはじめとした都市部へと転出する傾向がある。 ・人口増減を見ると、自然増減※、社会増減※ともに減少傾向にあり、近年は社会減の傾向が強く、 人口の増加が鈍化していることがうかがえる。 ・理由別の転入、転出者数の推移を見ると、就学・卒業を理由とするものは、転入者が転出者を上回 っているが、就職を理由とするものは、転出者が転入者を上回っており、大学入学によって学生層 が転入し、働く場を求めて労働者層が転出していることがうかがえる。 ・また、県内各市への転入、転出者数を見ると、広島市、福山市への転出者が転入者を上回っており、 ※自然増減:出生、死亡による人口増減 都市部への人口の流出が見られる。 ※社会増減:転入、転出による人口増減 ■人口増減の推移 自然増減 (単位:人) 社会増減 人口増減 2500 2000 1500 1000 500 0 -500 -1000 H9 H10 H11 ■理由別転入、転出者数の推移 (単位:人) H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 出典:平成9年~平成24年 3月末現在・住民基本台帳 就職 就学・卒業 転勤 婚姻関係 転業・転職 住宅事情 退職・廃業 200 0 -200 -400 -600 -800 -1000 H20 H21 出典:平成20年~平成24年 広島県人口移動統計調査 H22 H23 H24 ■県内各市から東広島市への転入者数、東広島市から県内各市への転出者数 転入 H23年 広島市 呉市 竹原市 三原市 尾道市 福山市 府中市 三次市 庄原市 大竹市 廿日市市 安芸高田市 江田島市 867 589 182 219 89 136 18 80 39 15 102 31 21 転出 H24年 863 453 162 219 80 131 11 69 31 18 87 37 23 H23年 1,300 367 58 114 53 193 17 29 26 13 71 17 21 H24年 1,234 345 88 123 74 170 11 41 19 15 66 26 14 (単位:人) 増減(転入-転出) H23年 H24年 ▲433 222 124 105 36 ▲ 57 1 51 13 2 31 14 0 ▲ 371 108 74 96 6 ▲ 39 0 28 12 3 21 11 9 出典:平成23年、平成24年広島県人口移動統計調査 3 4 流出・流入人口 就業者・通学者ともに流出超過の状態にある。通学者は、 就業者・通学者ともに流出超過の状態にある。通学者は、総数では流出が流入を上回るが、 広島市、三原市、海田町を除くと流入が多くなっている。 ・流入・流出人口は、総数で2,510人、東広島市から流出超過の状態にある。 ・就業者の流出先としては広島市、呉市、三原市、府中町が多くなっている。 ・通学者も総数では流出が流入を上回っているが、広島市、三原市、海田町を除くと流入が多くなっ ている。 凡例 就業者・通学者 流入人数―流出人数の差 流入人数 流出人数 (単位:人) 広島市 通学者 ▲ 601 就業者 ▲ 府中町 1,332 流入超過 流出超過 就業者 ▲ 15 1,933 7,459 7,474 通学者 1,862 477 通学者 12 3 78 109 世羅町 9 2,339 就業者 63 31 152 通学者 ▲ 通学者 148 67 215 海田町 71 東広島市 就業者 117 就業者 ▲ 170 536 89 71 366 総数 就業者 通学者 通学者 13 42 29 流入 流出 20,755 23,265 17,528 19,827 3,227 3,438 185 256 通学者 ▲ 坂町 412 就業者 ▲ 就業者 ▲ 811 1,261 104 2,072 249 通学者 就業者 78 81 熊野町 三原市 151 261 145 福山市 46 104 3 1,447 就業者 通学者 706 26 973 267 113 通学者 就業者 ▲ 20 512 525 492 3,624 呉市 4,149 1,343 竹原市 87 その他の市町 総数 就業者 通学者 流入 流出 1,850 1,410 1,269 1,223 581 187 出典:平成22年国勢調査 4 5 代表指標による他都市との比較 「平成20年の東広島市都市機能調査(都市機能強化編)」をもとに、広島県内13都市、全国の特例市(人口20万人以上)、全国の中核市(人口30万人以上)を各項目別に、集積度が高い機能と低い機能を抽出し、東広島市 の特性を整理した。 土地 利用 都市 施設 商業 産業 学校 教育 公共 施設 住宅 医療 福祉 防災 防犯等 広島県内13 広島県内13都市と 都市との比較 全国特例市(人口20万人以上)44都市との比較 低 高 低 市域面積 可住地面積 都市計画区域面積 都市計画区域人口 市街化区域面積 市街化区域人口 人口集中地区(DID)面積 人口集中地区(DID)人口 公園数 道路実延長 都市計画道路密度 公園・緑地面積 下水道整備率 卸売販売額 小売販売額 金融機関店舗数 百貨店数 百貨店売上高 大型SC数 旅館・ホテル業/ビジネスホテル 専門サービス業/弁護士事務所 教育産業/会館・ホール レジャー産業/ライブハウス レンタルDVDショ ップ 大学数 大学・学生数 短大数 短大・学生数 高等専門学校数 高専・学生数 専修学校 専修学校・学生数 各種学校 各種学校・学生数 資料館 博物館 美術館 体育館数 図書館蔵書数 図書館貸出冊数 文化ホール数(1,000席以上) 国指定文化財数 500人以上のホール数 持ち家数 持ち家比率 病院数 一般診療所数 歯科診療所数 医療従事者数(医師数) 医療従事者数(歯科医師数) 医療従事者数(薬剤師数) 人口10万人当たりの医師数 病床数 老人ホーム数 医療業/産婦人科 医療業/小児科 ごみ資源化物収集量 交通事故発生件数 火災発生件数 消防車台数 0.0 1.0 2.0 3.0 5.0 0.0 1.0 2.0 3.0 市域面積 可住地面積 都市計画区域面積 都市計画区域人口 市街化区域面積 市街化区域人口 人口集中地区(DID)面積 人口集中地区(DID)人口 公園数 道路実延長 都市計画道路密度 公園・緑地面積 下水道整備率 卸売販売額 小売販売額 金融機関店舗数 百貨店数 百貨店売上高 大型SC数 旅館・ホテル業/ビジネスホテル 専門サービス業/弁護士事務所 教育産業/会館・ホール レジャー産業/ライブハウス レンタルDVDショ ップ 大学数 大学・学生数 短大数 短大・学生数 高等専門学校数 高専・学生数 専修学校 専修学校・学生数 各種学校 各種学校・学生数 資料館 博物館 美術館 体育館数 図書館蔵書数 図書館貸出冊数 文化ホール数(1,000席以上) 国指定文化財数 500人以上のホール数 持ち家数 持ち家比率 病院数 一般診療所数 歯科診療所数 医療従事者数(医師数) 医療従事者数(歯科医師数) 医療従事者数(薬剤師数) 人口10万人当たりの医師数 病床数 老人ホーム数 医療業/産婦人科 医療業/小児科 ごみ資源化物収集量 交通事故発生件数 火災発生件数 消防車台数 4.0 5.0 (単位:県内13都市との比較による集積度 ※) (単位:全国特例市44都市との比較による集積度 ※) 用語解説 1 集積度:各項目における実数(面積、金額、人数など)/人口 2 東広島市における集積度:東広島市における各項目の集積数/東広島市の人口 3 他都市における集積度:他都市における各項目の集積数/他都市の人口 ※ 県内13都市との比較による集積度:東広島市における集積度/県内13都市における集積度 ※ 全国特例市44都市との比較による集積度:東広島市における集積度/全国特例市44都市における集積度 ※ 全国中核市35都市との比較による集積度:東広島市における集積度/全国中核市35都市における集積度 いずれの集積度も、1.0 を超えていれば、他都市に比べて集積度が高いことを示す。 5 特性 高 低 高 市域面積 可住地面積 都市計画区域面積 都市計画区域人口 市街化区域面積 市街化区域人口 人口集中地区(DID)面積 人口集中地区(DID)人口 公園数 道路実延長 都市計画道路密度 公園・緑地面積 下水道整備率 卸売販売額 小売販売額 金融機関店舗数 百貨店数 百貨店売上高 大型SC数 旅館・ホテル業/ビジネスホテル 専門サービス業/弁護士事務所 教育産業/会館・ホール レジャー産業/ライブハウス レンタルDVDショ ップ 大学数 大学・学生数 短大数 短大・学生数 高等専門学校数 高専・学生数 専修学校 専修学校・学生数 各種学校 各種学校・学生数 資料館 博物館 美術館 体育館数 図書館蔵書数 図書館貸出冊数 文化ホール数(1,000席以上) 国指定文化財数 500人以上のホール数 持ち家数 持ち家比率 病院数 一般診療所数 歯科診療所数 医療従事者数(医師数) 医療従事者数(歯科医師数) 医療従事者数(薬剤師数) 人口10万人当たりの医師数 病床数 老人ホーム数 医療業/産婦人科 医療業/小児科 ごみ資源化物収集量 交通事故発生件数 火災発生件数 消防車台数 4.0 全国中核市(人口30万人以上)35都市との比較 全国中核市(人口30万人以上)35都市との比較 ○市域面積が広く、人口 密度が低い。道路実延 長も長い。 ⇒市街地が平面的に拡散 している。 ○小売、卸売販売額が低 く、金融機関や専門サ ービス業、レジャー産 業の集積が低い。 ⇒都市規模にふさわしい 業務・サービス機能が 不足している。 ○大学数、学生数が多い が、短大、専門学校の 集積は低い。 ⇒学生が多く、学園都市 の性格を持つ。 ○体育館数は多いが、大 規模な文化ホールが 不足している。 ⇒学園都市であるが、文 学園都市であるが、文 化、芸術機能が弱い。 ○特例市、中核市との比 較では、持家比率が高 い。 ○他都市と比較して医 療関係の指標が弱い。 ⇒人口増加がみられる一 方で、医療、福祉機能 の集積が遅れている。 0.0 1.0 2.0 3.0 4.0 5.0 (単位:全国中核市35都市との比較による集積度 ※) 出典:平成 20 年東広島市都市機能調査(都市機能強化編) 6 都市機能の高密性と集中度の比較 市街地が低密で、外延的に拡散しており、中心部の核がない都市である。こうしたコンパクト性 の低さがまちのにぎわいを感じさせない一因と考えられる。 ・市街地の高密性(市街化区域の人口密度)と中心部への集積性(DID※人口/都市計画区域の人 口)で比較を行うと、県内他都市との比較では、東広島市以外がほぼ直線上に分布するのに対し、 東広島市はかなり離れた部分に位置しており、県内他都市の中で最も低密、かつ、市街地が外延的 に拡散していることを示す。また、DID人口比率※が人口規模で下回る県内他都市と比較しても 大きく下回ることで、中心部となる核がない都市という状況にある。 ・全国特例市44都市と東広島市を比較しても、ほぼ、すべての都市が直線状に分布するのに対し、 東広島市はかなり離れた位置にあり、DID人口比率が特に低く、市街化区域全域に人が拡散して 居住していることがうかがえ、コンパクト性の低い都市となっている。こうしたコンパクト性の 低さは、まちのにぎわいを感じさせない一因であると考えられる。 ■広島県内他都市と東広島市における市街地の高密性及び中心部への集積性の比較 DID人口/都市計画区域人口(単位:%) 100.0 ) 90.0 % ( 80.0 口 人70.0 域 区60.0 画50.0 計 市40.0 都 /30.0 口 20.0 人 D ID 10.0 大竹市 府中市 廿日市市 三原市 福山市 広島市 呉市 尾道市 東広島市 0.0 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 70.0 80.0 市街化区域人口密度(人/ha) 市街化区域人口密度(単位:人/ha) 出典:平成20年東広島市都市機能調査(都市機能強化編) ■全国特例市と東広島市における市街地の高密性及び中心部への集積性の比較 DID人口/都市計画区域人口(単位:%) 120.0 ) % ( 100.0 口 人 域 80.0 区 画 60.0 計 市 都 40.0 / 口 人 DI 20.0 D つくば市 ■ 東広島市 0.0 0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0 120.0 140.0 市街化区域人口密度(人/ha) 市街化区域人口密度(単位:人/ha) 出典:平成20年東広島市都市機能調査(都市機能強化編) ※DID(人口集中地区):市の区域内で、人口密度が 40 人/ha 以上の基本単位区が互いに隣接し、かつ、隣接する 基本単位区の人口が 5,000 人以上となる地区 ※DID人口比率:DID人口/都市計画区域人口 6 7 商業・商圏 西条地区は、大型商業施設や大型専門店の開業により、広域的な商圏としての役割が一段と高ま っている。 ・地区別の地区内買物率※は、西条地区が81 0%であるのに対して、他地区は概ね4割を切ってい る。一方で、市内買物率※は概ね8割を超えており、西条地区が市内の商業機能を担っていること がうかがえる。 ・東広島市への買物流入率※の推移を見ると呉市安浦町、三原市大和町が5割を超えており、竹原市 は約3割となっている。東広島市は、これらの地区の商業機能を担っているといえる。 ・平成21年に大型専門店(エディオン東広島本店7,272㎡)が西条地区にオープンするなど、 広域的な集客機能を持つ施設の立地が進み、市内はもとより、呉市、竹原市、三原市を加えた広域 的な商圏としての役割が一段と高まっている。 . ※地区内買物率:居住する地区内の店舗で買物する割合 ※市内買物率 :居住する市域内の店舗で買物する割合 ※買物流入率 :他市町の居住者が買物目的で東広島市に流入する割合 ■地区別の地区内買物率、市内買物率 ■東広島市への買物流入の推移 ■東広島市への買物流入率の推移 7 出典:平成22年東広島市商業実態調査 ■東広島市への買物流入率 出典:平成22年東広島市商業実態調査 フジグラン東広島店 ゆめタウン東広島 西条プラザ 8 8 ※ 大規模小売店舗 の立地状況 市街地の拡散にしたがって、急速に大規模小売店舗の郊外への進出が進み、中心市街地※の 商業衰退の一因となった。 ※大規模小売店舗:一の建物において、店舗面積の合計が ㎡を超える店舗 ※中心市街地 :第2章 中心市街地の位置及び区域を参照 1,000 ■大規模小売店舗の立地状況 中心市街地 東広島市 単位 S51年 H23年 S51年 H23年 大規模小売店舗数 店舗 1 2 2 37 増減率 % ― 100.0 ― 1,750.0 全市に対するシェア % 50.0 5.4 ― ― 大規模小売店舗面積 ㎡ 11,729 35,630 13,084 190,241 増減率 % ― 203.8 ― 1,354.0 全市に対するシェア % 89.6 18.7 ― ― 出典:東広島市資料 ・全市の大規模小売店舗数は、昭和51年の2店舗から平成23年の37店舗へと大幅に増加してい る。また、その多くは国道375号、486号沿線に立地しており、まちの発展に伴って、郊外に 立地が進んだことがうかがえる。 ・昭和54年のベルディ(平成13年にフジグラン西条駅前SCに変更)、平成2年のゆめタウン 東広島の出店により、平成3年頃までは、市内の大規模小売店舗のほとんどが中心市街地に立地 していた。その後、相次ぐ郊外への新規出店やフジグラン西条駅前SCの撤退により、平成23年 には、中心市街地の全市に対する大規模小売店舗面積のシェアは18 7%に減少した。大規模小売 店舗の郊外への出店が、中心市街地における商業衰退の一因となったと思われる。 ■大規模小売店舗数の推移 . (単位:店舗) 店舗数 中心市街地店舗数 37 40 30 20 10 0 25 21 15 10 2 1 S51 3 2 S56 ■大規模小売店舗面積の推移 (単位:㎡) 4 2 S61 店舗面積 3 3 H3 H8 3 3 2 H13 H18 H23 出典:東広島市資料 中心市街地店舗面積 200,000 190,241 150,000 128,617 100,000 50,000 0 87,045 70,959 25,207 22,177 13,084 20,822 20,822 11,729 S51 S56 S61 147,927 44,723 H3 44,723 H8 9 44,723 H13 44,723 H18 35,630 H23 出典:東広島市資料 ■大規模小売店舗位置図 出典:東広島市資料(平成25年3月末現在) ■大規模小売店舗一覧 ●東広島市内の大規模小売店舗 開店日 店舗面積 店舗の名称 業態 (㎡) 西条プラザ S48.12.1 11,729 スーパー レインボータウン藤三安芸津店 S51.10.1 1,355 スーパー 藤三黒瀬ショッピングセンター S59.4.15 3,030 食品スーパー ショージ八本松南店 S62.1.7 1,452 スーパー ミスターマックス八本松店 H1.12.1 6,263 スーパー ゆめタウン東広島 H2.10.18 23,901 スーパー イズミ安芸津店 H2.10.23 1,173 スーパー ワコー東広島店 H2.11.30 4,093 スーパー ゆめタウン黒瀬 H3.3.1 8,870 スーパー 中越プラザビル(フレスタ) H6.5.1 3,483 スーパー他 万惣高屋店 H6.10.21 2,566 スーパー リビンズ松屋西条店(F・デポ) H8.2.2 2,682 専門店 イズミ八本松店 H8.12.6 3,827 スーパー ホームセンタージュンテンドー黒瀬店 H9.10.16 1,666 ホームセンター ホームプラザナフコ東広島店 H10.10.1 7,200 ホームセンター ショージ黒瀬店 H11.4.1 1,566 スーパー ショージR375バイパス店 H12.5.23 1,864 スーパー ダイキ土与丸店 H12.10.19 2,740 ホームセンター フジグラン東広島(別棟、エディオン含む) H12.11.2 33,808 ショッピングセンター ゆめタウン学園店 H14.10.25 11,124 スーパー 開店日 店舗面積 店舗の名称 業態 (㎡) 御薗宇複合商業施設 H17.1.18 2,071 専門店 マックスバリュ西条西店 H17.8.25 4,395 スーパー 万惣八本松店 H17.10.20 1,720 食品スーパー イオン高屋ショッピングセンターB敷地 H19.5.14 7,176 ショッピングセンター イオン高屋ショッピングセンターA敷地 H19.5.14 4,754 ショッピングセンター テックランド東広島店 H19.7.28 3,350 専門店 ショージ下見店 H19.11.29 2,046 スーパー ユーホー東広島店 H20.10.1 6,941 ホームセンター 西条ファッションモール(しまむら) H20.11.15 2,246 専門店 ホームプラザナフコ黒瀬店 H21.2.1 2,349 ホームセンター エブリイ西条店・ひまわり西条西店 H21.1.26 1,618 食品スーパー専門店 コープ東広島 H21.5.17 2,296 スーパードラッグストア TSUTAYA・お宝買取団東広島店 H22.1 3,528 専門店 ホームセンタージュンテンドー八本松店 H22.6.22 1,737 ホームセンター ニトリ東広島店 H22.11.19 5,149 家具・インテリア ショージ白市駅前店 H23.3.30 1,335 スーパー ドラッグコスモス八本松店 H23.9.25 1,494 ドラッグストア ラ・ムー西条店 H24.1.26 3,381 スーパー ドラッグコスモス土与丸店 H24.2.17 1,193 ドラッグストア エブリイ黒瀬店 H24.10.2 1,707 スーパー ※開店日および店舗面積は東広島市への届出時のデータによる ※ 開店日及び店舗面積は、東広島市への届出時のデータによる。 ※ は中心市街地に立地する大型小売店舗 ※ は、中心市街地に立地する大規模小売店舗 ※TSUTAYA・お宝買取団東広島店の開店前は、デオデオ東広島店が立地(H11.12月~) ※ TSUTAYA・お宝買取団東広島店の開店前は、デオデオ東広島店が立地(H11.12 月~) 出典:東広島市資料(平成25年3月末現在) 10 9 公共交通の状況 東広島市の交通拠点としてJR西条駅は機能しているが、全市的に、 東広島市の交通拠点としてJR西条駅は機能しているが、全市的に、バス乗車人数 バス乗車人数は 乗車人数は減少傾向 減少傾向 にある。 ・東広島市内のJR山陽本線は、八本松、西条、西高屋、白市、入野、河内駅が立地しており、中心 市街地には、JR西条駅が立地している。 ・JR西条駅は、市内各地の路線バスのほか、呉市、竹原市など周辺都市への路線バス、大阪、東京 方面への高速バスの発着ターミナル・経由地となっており、東広島市の交通拠点となっている。 また、(都)※西条駅北線、JR西条駅自由通路及び駅前広場(平成26年度完成予定)により、 駅北地区の利便性向上及び市北部からのアクセス向上が見込まれる。 ・JR西条駅の南方約5km には、山陽新幹線東広島駅が立地しており、JR西条駅の北方約1.6km には、山陽自動車道西条ICが立地している。さらに、東広島市の東に隣接する広島空港は、JR 白市駅と路線バスで結ばれており、広域的な交通網を形成している。 ・公共交通の1日当たり乗車人数の推移を見ると、JR西条駅乗車人数は微増、山陽新幹線東広島駅 乗車人数は微減傾向にあり、バス乗車人数は減少傾向にある。 ※(都):都市計画道路 ■公共交通の所要時間 (新幹線利用) 博 多 のぞみ 約 1 時間 5 分 広 島 (高速道路利用) (飛行機+JR利用) こだま 約 12 分 東広 島 約 18 分 約8分 ■公共交通の 1 日当たり乗車人数の推移 (単位:人/日) (人/日) 福 山 こだま 約 36 分 西条駅の利用者 のぞみ 約 16 分 岡 山 のぞみ 約 43 分 新 大 阪 東 のぞみ 京 約 2 時間 30 分 約4分 約5分 東広島駅の利用者 バスの利用者 12,000 10,000 8,831 8,806 3,308 3,393 8,880 8,901 3,092 2,898 9,257 9,349 9,400 9,495 2,771 2,685 2,435 2,178 1,165 1,205 1,207 1,233 9,611 9,507 9,420 9,371 9,562 2,200 2,405 2,607 2,528 1,117 1,121 1,116 1,128 8,000 6,000 4,000 2,492 2,000 0 1,151 1,157 1,118 1,133 1,179 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 出典:東広島市調査 注:バス乗車人数は、市全体の乗車人数。平成23年から 広島電鉄㈱(呉~東広島間)の乗車人数を含む。 11 ■バス路線図 西条駅 ○西条・豊栄線 ○白市線 ○西条・高美が丘・西高屋線 ○豊栄・高美が丘・西条線 ○西条広島線 (至 海田・広島) ○志和循環線(西)/(東) ○磯松線 ○上竹仁線 ○竹仁線 ○吉川循環線 JR西条駅 山陽本線 出典:平成22年東広島市の公共交通施策について ○西条・広島大学線 ○西条・竹原線 ○西条・安芸津・竹原線 ○西条・安芸津・大芝線 ○西条・安芸津・大芝北線 中心市街地活性化区域 12
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