施設等種別ごとのあり方 里親・ファミリーホーム 現状と課題 資料6 取組の方向性 ○大阪府における里親名簿登録者数はこの5年間で増加した。 平成22年3月末 118名 ⇒ 平成26年3月末 168名 ○様々な子どもや家庭のニーズに応えるためには、引き続き新規登録里親 をさらに増やす必要がある。 ○里親制度が広く知られていない。 ○そのため、里親家庭が増えていかない状況にあり、また、地域における 里親家庭への理解が十分でない場合がある。 ○里親支援機関、里親会、施設と連携した 新たな里親家庭を開拓する。 ○広報ツールを検討し、府民に親しみやす いイメージを広める。 ○里親支援機関、里親会、施設と連携した 里親制度の普及・啓発を引き続き実施す る。 ○大阪府所管のファミリーホーム数は、この5年間で増加した。 平成22年4月1日 1箇所 ⇒ 平成26年4月1日 6箇所 ○里親と同様に、養育者の家庭に子どもを迎え入れて養育を行うファミ リーホームを引き続き増やす必要がある。 ○経験豊富な里親からファミリーホームへ の移行や施設運営法人によるファミリー ホームの開設を促進する。 ○里親制度の普及のためには、里親の新規開拓から里親支援までの一環し た支援体制が必要である。 ○里親支援に携わる職員の交代があっても、一貫した支援ができるような 体制作りが必要である。 ○里親支援機関や里親会、施設のノウハウ を共有するなど支援体制の充実を図る。 ○平成24年度から児童養護施設等に里親支援専門相談員を配置した。 ○相談員数20名(平成26年3月末)が、広報・相談等を実施しているが、 役割や活動内容を模索しながら活動している。 ○今後は役割を明確化していく必要がある。 ○子ども家庭センター、里親支援機関、里 親会、施設がそれぞれの役割を明確にし た上で、連携した重層的な里親支援体制 を確立する。 施設等種別ごとのあり方 乳児院 現状と課題 取組の方向性 ○乳児院において、虐待を受けてきた子ども、慢性疾患や発達の遅れのあ る子どもの入所が増加している。 ○そのため、医療や療育と連携した養育、また愛着の問題と心身ともに傷 ついた子どもに対する治療的機能等専門的ケアが必要になっている。 ○また、子ども家庭センターの一時保護所は、乳児の受け入れが困難なこ とから、乳児院が一時保護機能を担っている状況にある。 ○心理療法担当職員の全施設配置を促す。 ○乳児院と医療機関との連携体制を支援す る。 ○乳児院への一時保護委託にあたっては、 引き続き子ども家庭センターが保護者や 関係機関との連絡調整を行う。 ○乳幼児期の養育には、特定の大人との愛着関係の形成が重要なことから、 一般家庭に近い生活体験を持ちやすく、養育担当者との個別的な愛着関 係を築きやすい養育単位の小規模化を進めていく必要がある。 ○施設内の小規模グループケアを促進する。 ○乳幼児の養育が困難な保護者が増加しており、実家庭引き取りに向けた 保護者への支援方策の充実が必要である。 ○乳児院において、保護者の養育スキルの 獲得等を支援する。 ○子ども家庭センターと乳児院が連携し、 家族再統合支援を図る。 ○保護者の家庭引き取りが困難な場合には、早期に里親委託を検討してい く必要がある。 ○里親支援専門相談員を4施設(平成26年3月末)に配置しており、里 親制度の広報・相談等を実施している。 ○今後は里親支援における役割を明確化していく必要がある。 ○子ども家庭センター担当者と乳児院の里 親支援専門員等が連携を強化し、早期に 里親委託に向けて対応する。 ○乳児院の役割を明確にした上で、里親支 援体制を確立する。 施設等種別ごとのあり方 児童養護施設 現状と課題 取組の方向性 ○児童養護施設における養育は、できる限り小規模で家庭的な養育環境 (小規模グループケア、グループホーム)の形態に変える必要がある。 ○平成26年4月時点で、地域小規模児童養護施設15箇所、分園型小規模 グループケア1箇所である。 ○本体施設を離れて、民間住宅等を活用して運営する場合、児童入所施設 措置費の賃貸借加算の上限では、物権確保が困難な状況にある。 ○グループホーム35箇所(仮目標)を目 標とする。 ○グループホーム設置を促進するため、各 施設におけるノウハウの共有や専門性の 向上に向けた職員研修等を支援する。 ○本体施設のケア単位の小規模化を進めていく必要がある。 ○平成26年4月末時点で、本体施設の小規模グループケア18施設、32 箇所である。 ○大阪府には本体施設の定員45名を越える大規模施設が多くあり、本体 施設の小規模化を図る必要がある。また、中央子ども家庭センター、池 田子ども家庭センターの管内には、児童養護施設がなく地域偏在がある。 ○施設内の小規模グループケアを推進する。 ○計画的に本体施設の小規模化を進めるよ う支援する。なお、本体施設の分割は 原則認めないが、施設のない管内への設 置については検討する。 ○平成26年3月末時点で、里親支援専門相談員を16施設に配置しており、 里親制度の広報・相談等を実施している。 ○今後は里親支援における役割を明確化していく必要がある。 ○施設運営法人によるファミリーホームの設置を促進する必要がある。 ○施設が里親・ファミリーホームを支援で きるよう里親支援専門相談員を全施設に 配置する。 ○児童養護施設において、虐待を受けた経験を持つ子どもや知的障がい、 発達障がいのある子どもが増えていることから、子どもや保護者による、 より専門性の高いケアが必要になっている。 ○今後本体施設においては、グループホームでは対応困難な子どもや心理 的ケアを必要とする子どもの養育体制が必要になる。 ○心理療法担当職員について全施設に配置 するよう促す ○FSWの活動支援を行う。 ○心理的ケアについて事例集の作成を行う など専門的ケアができるよう支援する。 施設等種別ごとのあり方 情緒障がい児短期治療施設 現状と課題 取組の方向性 ○発達障がい等により対人関係等に課題があり、保護者による養育が困 難な子どもや、虐待を受け心身のダメージが大きい子ども等の増加に より入所ニーズが高くなっている。 ○このため必要な子どもが必要な時期に入所できる状況になっていない。 ○必要な定員数を見極め、新たな施設設置 を検討する。 ○入所児童の半数以上(平成25年3月)の入所期間が3年以上と長期化 している。 ○退所を見据えた計画的なリービングケア の充実を図る。
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