第9回 情報デザイン(2) 情報の表現 平面構成の原理 • 平面構成の原理 – 平面上の表現から人が認識するものについての 原理 – 多くの心理学的研究がある • 図と地 – 平面に描かれた形(図)と背景(地)の関係 – 平面を構成する要素のうち,どれが図になりやす いかは,いくつかの要因が働く.(テキストp.106) – 図と地が入れ替わる図地反転が生じることもある. 図形要素のまとまりの要因 • ゲシュタルト心理学 – 全体性重視:全体は要素の和ではない – 与えられた刺激の時・空的な配置に基づき,いか にして知覚的な分凝と全体のまとまりが成立する かを追求. • プレグナンツの法則:そのときの条件の許す 限りにおいて, 最も簡潔で, よい形にまとまろ うとする傾向のこと。さまざまなゲシュタルト の法則に共通(テキストp.105). 平面の分割 • 分割:平面全体を個に区分 • アルゴリズム的分割(アルゴリズム=問題解 決を保証する計算手順) 等形分割:合同な形に分割 等比分割:元の図形の幅に一定の数を掛け算し たものを次の図形の幅とする(1:2:4:8…など) 自由分割(これは「アルゴリズム」だろうか?) プロポーション • プロポーション:全体と部分あるいは部分と部分 の釣り合いの美的バランス • 黄金比率 1 5 1: 2 フィボナッチ数列(1, 1, 2, 3, 5, 8, 13・・・)での5:8, 8:13, ・・・の比.先に進むほど,n 項目と n+1 項目の 比が黄金比に近づく. • ルート矩形 1: 2 1: 3 1: 4 色彩の3属性 • 色相:色の種,色合い • 明度:白―黒の次元 • 彩度:あざやかさ.白―灰色―黒は彩度ゼロ. 純色が最も彩度が高い. • ウェブで探すと,3属性に関するカラー図版が いろいろ見つかります. 色の対比とコントラスト • 補色対比:補色の関係にある色を並べると強 いコントラストが得られる. – 補色:2つの色を混ぜたとき灰色(無彩色)になる 色.色相環上で反対側にある色がおおよそ対応 する. • 他に,明度対比,色相対比,彩度対比.参 考:「カラーコーディネーター情報スペース」の サイトより.補色対比の解説もあり 物理特性と知覚特性 • 知覚対象の持つ物理的な特性が一定でも, 枠組みの変化によって,知覚される特性が変 化する – 対比(テキストp.94 「色の対比」),錯視 • 知覚対象の持つ物理的な特性が変化しても, 知覚される特性はあまり変化しないことがあ る – 恒常性 錯視 • 北岡明佳先生の錯視サイト http://www.ritsumei.ac.jp/~akitaoka/indexj.html • ミューラー・リヤー錯視など基本的な錯視は, サイト内の「錯視のカタログ」を参照のこと Change Blindness 関連リンク • http://www.psy.ritsumei.ac.jp/~akitaoka/blue eyegirl.html • http://viscog.beckman.uiuc.edu/change/dem olinks.shtml • http://viscog.beckman.uiuc.edu/djs_lab/dem os.html
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