世界ソブリンバブル衝撃のシナリオ 第一章前半 10ba404d 林 和輝 筆者の主張は・・・ • サブプライム以降、世界各国で政府負債が拡 大しており、発行された国債は、中央銀行を 国債バブル崩壊 含む金融機関が吸収する一方、デフレや低 の可能性!! 金利の継続の中で国債バブルがますます膨 張している。 「サブプライムバブル」はなぜ発生したのか ネットバブルの発生⇒ネットバブルの崩壊⇒そ れに対応した金融緩和政策⇒それがサブプラ イムバブルへ ・ネットバブルとは・・・ インターネット関連の企業の投資が異常に 過熱すること。情報・通信産業の急激な発 崩壊!! 展に伴った投資家からの過剰投資によって もたらされた現象。 その対応として・・・ ○FRBの金融緩和 FRBはネットバブル崩壊に伴う株価下落 への対応として、すばやく金融緩和へ動く。 サブプライムバブルへ このとき米国経済では、株価が下落し、失業率 も増加していたものの、住宅市場は堅調さを維 持していた。 ⇒金融緩和によってダブついた資金が住宅・不 動産市場に流れ込む ○サブプライムローン サブプライムバブル崩壊の爪あとは 大きい サブプライムバブル崩壊後、 世界景気は下げ止まりになったが・・・ 1.欧米の失業率は10%前後で高止まり 2.実質GDP水準が下がったまま 3.各国株価大きく下落 金融経済危機のインパクト こうした一連の金融経済危機は、世界経済に対 して3つのインパクトをあたえた Ⅰ.安定化志向と金融保護行政の高まり Ⅱ.とにかく財政健全化という過剰反応 Ⅲ.「負の遺産」の発生 Ⅰ.安定化志向と金融保護行政の高まり 前提として 経済・金融政策運営に大きな影響力をもたらすのは政治である。 金融機関に対する規制・監督強化 政治・支持率に大きく影響するのは雇用情勢!! 米国 業務規制と大手金融機関の破綻プロセス導入 欧州 ヘッジファンド業界そのものに対する規制強化に加えて、銀行破綻処 理費用を事前に積み立てておくという建前で、銀行に新たな税金を課 す制度の導入を検討 規制と保護は表裏一体 しかし 「ソブリンバブル」発生 であり、「too big to fail」 の一要因は今後も続く Ⅱ.とにかく財政健全化という過剰反応 一連の金融経済危機に伴う南欧諸国の財政危 機 ⇒過剰反応による場当たり的な危機管理論に 発展 ⇒各国の財政事情の違いや、南欧経済の根本 的な弱さといった本質的な議論を欠いた、哲学 なき財政健全化志向の台頭 Ⅲ.「負の遺産」の発生 「負の遺産」・・・サブプライムバブルが膨張する過程で 大きく拡大した民間部門の負債が今後も欧米景気に 重くのしかかること。要するに、企業や個人といった欧 各国でそれに 米の民間部門が膨大な借金の返済にあえぐことで、 伴う様々な 個人消費や設備投資の成長が止まる可能性のこと。 バブルの発生 先進国経済はデフレへ 「デフレスパイラル」 デフレ的な状況が強まると、企業収益は悪化す る。従って、賃金も下がり始め、それによって個 人消費などの需要も落ちてくる。 バブル崩壊に伴う負の 遺産が作動し、先進国 を中心に世界需要は 趨勢的に弱くなる デフレ的な状況は 次第に固定化 供給能力はバブルの 過程で、肥大化、膨 張したまま 論点:海外への設備投資について
© Copyright 2025 ExpyDoc