国際的な基軸通貨としてのドルの将来

11月11日発表分
10BA404D 林
和輝
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国際的な為替市場で中心に扱われている
通貨のこと。キーカレンシーとも呼ばれ、
世界的な取引で安定的に利用できる通貨。
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Ⅰ.通貨当局が対外準備資産として保有
する準備通貨であること
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Ⅱ.各国通貨の価値基準となる基準通貨
であること
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Ⅲ.国際間の貿易・資本取引に広く使用
される決済通貨であること
世界の外貨準備に占める主要通貨の割合の変化
現在世界の外貨準備に占めるドルの割合は6割強まで
低下しているが、今のところドルに変わるものは見当
たらない
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貨準備高世界第1位の中国の米国債保有残
高が、2011年6月に9月ぶりの大幅減と
なったり、第4位のロシアがユーロとドル
の割合をほぼ等しくしたりし始めている。
ドルの低迷
其の一
消費者物価指数ベースの実質実行為替レート(月平均、
2005=100)
要通貨に対するドル相場を貿易量に応じ加重平均して算出、
ドルの総合的な価値を示すもの
他の通貨に比べて、通貨としての価値は落
ち込んできていることがわかる。これは米
国通貨の信頼度が落ち込んできていること
にもなり、基準通貨としての機能に疑問が
残る。
ドルの低迷
其の二
世界の外国為替市場に占める通貨別取引の割合
(2007年4月、1日平均)
世界の外国為替市場に占める通貨別取引の割合は、
全体の80%以上がドルでしめられている。
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国際間の貿易・資本取引に広く使用され
る決済通貨としての役割は、果たしてい
るといってよいのではないか。
この機能は果たしている。
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準備通貨であること、基準通貨であるこ
との面では、以前に比べて機能に疑問が
残る。

現時点でこれに変わるはっきりとしたも
のは存在しないため、このまま近い将来
はドルが基軸通貨として利用されるだろ
う
論点