魔方陣講義第9回 ずらし法 目次 ずらし法はいかなるときに可能か? 3方陣種では? 4方陣種では? 7方陣種では? ずらし法が可能な条件は? ずらし法はいかなるときに可能か? 魔方陣講義第8回で解説した種の作成方法 をずらし法と名付ける。 ずらし法は何方陣種でも可能なのだろうか。 下の図を見ればわかるように3方陣ではずら し法では特殊種を作成することができない。 しかし、工夫すれば非特殊種は作成できる。 先頭に真ん中の数字を持ってくればよい。 次に一番最後に真ん中の数字を持ってきて 逆ずらしを行うともう1つ種ができる。 0 2 1 1 0 2 2 1 0 1 0 2 2 1 0 0 2 1 2 0 1 0 1 2 1 2 0 しかも、それらは互いに直交していて魔方陣 を作成することができる。 1 0 2 2 0 1 2 0 1 2 0 1 0 1 2 1 2 0 12 20 01 00 11 22 21 02 10 6 1 8 7 2 5 9 3 4 4方陣種は作れるか? 下の図を見ればわかるように1ずらしではだ めである。 また、2ずらしでもだめである。 0 3 2 1 1 0 3 2 2 1 0 3 3 2 1 0 0 2 0 2 1 3 1 3 2 0 2 0 3 1 3 1 つまり 4方陣種はいかなる工夫をしてもずらし法で は作れないのだろうか。 では6方陣ではどうか? 1ずらしでも2ずらしでもだめである。 3ずらしは逆2ずらしと同じでだめである。 4ずらしは逆1ずらしでだめである。 0 1 2 3 4 5 0 1 2 3 4 5 5 0 1 2 3 4 4 5 0 1 2 3 4 5 0 1 2 3 2 3 4 5 0 1 3 4 5 0 1 2 0 1 2 3 4 5 2 3 4 5 0 1 4 5 0 1 2 3 1 2 3 4 5 0 2 3 4 5 0 1 7方陣種はどうか 2ずらしでも3ずらしなどで可でしかもそれら は互いに直交する。 しかも、完全種(対角線だけでなくすべての斜 め行の合計が同じになる種)であるためそれ らから生産した魔方陣は完全方陣である。 0 1 2 3 4 5 6 0 1 2 3 4 5 6 5 6 0 1 2 3 4 4 5 6 0 1 2 3 3 4 5 6 0 1 2 1 2 3 4 5 6 0 1 2 3 4 5 6 0 5 6 0 1 2 3 4 6 0 1 2 3 4 5 2 3 4 5 6 0 1 4 5 6 0 1 2 3 6 0 1 2 3 4 5 2 3 4 5 6 0 1 3 4 5 6 0 1 2 完全方陣 1 9 17 25 33 41 49 40 48 7 8 16 24 32 23 31 39 47 6 14 15 13 21 22 30 38 46 5 45 4 12 20 28 29 37 35 36 44 3 11 19 27 18 26 34 42 43 2 10 ずらし法が可能な条件は? 4方陣、6方陣で不可か? 5方陣、7方陣で可でしかも完全種だった。 ならば偶数は不可だが、奇数で可と判断して いいだろうか。 続く
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