Labor market Micro Economic group 2002/7/4 スラックス <人のギャップ> 雇用のギャップ <お金のギャップ> 生産性と賃金 のギャップ 労働者過不足 判断DI 単位労働 コスト 職種別 業種別 供給力のギャップ 潜在成長率と 本来の成長トレンドの ギャップ 労働投入量 労働時間 労働生産性 就業者数 労働投入量 産出量 人 職種別の人手不足度 「労働経済動向調査」により作成 2002年2月 2001年2月 2000年2月 1999年2月 1998年2月 1997年2月 1996年2月 1995年2月 不 足 1994年2月 25 20 15 10 5 0 △5 △ 10 △ 15 △ 20 △ 25 専門・技術 技能工 事務 管理 過 剰 <職種別の特徴> 技能工の不足感が、2000年末以降急速に低下して いる。→景気の悪化の影響 専門職・技術職の不足感は、依然として高い水準に ある。これに対し、管理職や事務職では過剰感が強 い。 業種別の人手不足度 調査産業計 製造 金融・保険 5産業計 運輸・通信 不動産 「労働経済動向調査」により作成 2月 20 02 年 2月 20 01 年 2月 20 00 年 2月 19 99 年 2月 19 98 年 2月 19 97 年 2月 年 19 96 年 95 19 年 94 19 2月 不 足 2月 30 20 10 0 -10 -20 -30 -40 建設 卸売・小売・飲食 サービス 過 剰 <業種別の特徴> ほとんどの業種で99年5月以降、不足方向へ向かった 後、2000年末以降は過剰方向へ戻りつつある。 運輸・通信業やサービス業では、雇用不足感が強く、 製造業や建設業では、雇用過剰感が高いという特徴 が見られる。 失業率 循環的失業率 構造的失業率 <全体的にいえること> 99年春からの回復局面は、98年の不況を受け、雇用 の過剰感が強い状態で始まったが、景気の改善に伴 い、2000年末まで、雇用過剰感は低下した。 また、循環的失業(需要不足失業)が、減少傾向にあ るのに対して、構造的失業は上昇を続けている。 金 【賃金と生産性の関係】 × 単なる賃金や雇用の削減 ⇒ ここでは労働生産性に見合った賃金が 支払われているか?ということ 単位労働コストが一定 = 賃金 労働生産性 景気変動などによる売 上等の変動に企業の財 務バランスが影響を受 ける度合いはダウン。 賃金と生産性の関係表(1980年) アメリカ 日 本 ※労働生産性は一人当たりGDP、賃金は時間当たり賃金 各産業の賃金、生産性の全産業平均の賃金、生産性(原点)からの乖離をプロット 出所:NRI(次ページも同) 賃金と生産性の関係表(1995年) アメリカ 日 本 米経済が苦しんだ80年代 を経験した結果、現在の相 関のとれたカタチへ 高度成長・バブル期を経てき た日本経済は単位労働コスト の意識が薄かった 【賃金と生産性の関係の分析結果】 日本経済の賃金体系・単位労働コスト構造として、労働 生産性に見合った賃金が支払われていない。 ⇒ 賃金と生産性との関係にスラックスがある 成熟経済下では、高度成長期のような 生産の拡大は考えにくく、賃金体系を フレキシブルにし、労働生産性に見 あったかたちへ。 現在のアメリカのような生産性と賃金の相関関 係の強い賃金体系・単位労働コスト構造へ 前提 市場を活性化し、本来の成長ト レンドに向けて、労働力、それ に伴う問題を考察する。 潜在成長率の低下 各産業の労働投入量の推移 建設 サービス 卸小売 製造 2000 1998 1999 1997 1995 1996 1994 1993 1991 1992 1990 300000 250000 200000 150000 100000 50000 0 運輸・通信 労働投入量 対前年変化率 3 2 1 0 -1 -2 -3 -4 -5 -6 -7 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 建設 卸小売 運輸・通信 サービス 製造 製造業の労働時間と就業者数 115.0 1800 1600 110.0 1400 1200 105.0 100.0 1000 労働時間 就業者数 800 600 400 95.0 200 労働時 間 0 1984年 1985年 1986年 1987年 1988年 1989年 1990年 1991年 1992年 1993年 1994年 1995年 1996年 1997年 1998年 1999年 2000年 2001年 90.0 就業者 数 95.0 労働時間 1984年 1985年 1986年 1987年 1988年 1989年 1990年 1991年 1992年 1993年 1994年 1995年 1996年 1997年 1998年 1999年 2000年 2001年 建設業の労働時間と就業者数 115.0 700 110.0 680 660 105.0 640 100.0 620 労働時間 就業者数 90.0 600 580 560 就業者 労働時間 2001年 1999年 2000年 1997年 1998年 1995年 1996年 1993年 1994年 1991年 1992年 1989年 1990年 100.0 1987年 1988年 1985年 1986年 1984年 運輸・通信業の 労働時間と就業者数 115.0 420 110.0 410 105.0 400 労働時間 就業者数 390 380 95.0 370 90.0 360 就業者数 サービス業の 労働時間と就業者数 120.0 2000 1800 115.0 1600 1400 110.0 1200 1000 800 105.0 労働時間 就業者数 100.0 600 400 95.0 200 0 2001年 1999年 2000年 1996年 1997年 1998年 1994年 1995年 1992年 1993年 1990年 1991年 1987年 1988年 1989年 1985年 1986年 1984年 90.0 卸売・小売・飲食店の 労働時間と就業者数 120.0 1490 1480 115.0 1470 110.0 1460 1450 105.0 1440 100.0 1430 労働時間 就業者数 95.0 1420 1410 2000年 2001年 1997年 1998年 1999年 1993年 1994年 1995年 1996年 1989年 1990年 1991年 1992年 1986年 1987年 1988年 1400 1984年 1985年 90.0 労働生産性の産業別比較(95=100) 150 140 建設 製造 運輸・通信 卸・小売・飲食 金融・保険 不動産 サービス 130 120 110 100 90 80 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 2000 ケーススタディ 生産指数の推移(金融・保険) 金融・保険 130 125 120 115 110 105 100 95 90 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 第三次産業指数 : 第3次産業に属する業種の生産活動を、 総合的に捉えることを目的とした指数。総合指数は個別業種の サービス(役務)の生産活動を表す系列を、付加価値額をウェイ トとして総合したもの。 労働投入量とその要素の推移(金融・保険) 105.0 100.0 95.0 90.0 85.0 19 93 年 19 94 年 19 95 年 19 96 年 19 97 年 19 98 年 19 99 年 20 00 年 20 01 年 80.0 総実労働時間指数= 労働時間 常用雇用指数=就業 人数 時間×人数=労働投 入量 労働生産性の推移(金融・保険) 160 生産指数 150 140 労働投入量 130 120 生産指数/労働投入量 =労働生産性 110 100 生産指数 労働生産性 = 90 労働投入量 年 01 年 20 00 年 20 99 年 19 98 年 19 97 年 19 19 96 年 95 年 19 94 19 19 93 年 80 【ケーススタディ】 ∴ (2001年11月27日)みずほ銀行。従業員の削 減数を当初計画に2600人追加。リストラの実施時期を 1年前倒し。 ∴ (2002年5月10日)大和銀ホールディングス。 2006年3月末に従業員を一万七千九百人に削減するなどと した、経営健全化計画を金融庁に提出。 ∴ (2002年3月11日)UFJ銀行は策定中の来 年度の中期経営計画で、平成17年3月までにUFJ銀とU FJ信託銀行で約五千人の行員を減らす合理化計画を前 倒しし、削減人数も上積みする考えを示した。 労働生産性 ~製造業~ 労働生産性=実質国内生産額÷就業人数 <実質国内生産額> <就業人数> 就業人数 生産額 350,000 300,000 250,000 200,000 150,000 100,000 50,000 0 1988 1990 1992 1994 1996 1998 2000 1520 1500 1480 1460 1440 1420 1400 1380 1360 1340 1320 1988 1990 1992 1994 1996 1998 2000 <労働生産性> 労働生産性 210 205 200 195 190 185 180 1988 1990 1992 1990 1995 1997 1998 1999 1994 1996 1998 生産額 就業人数 労働生産性 309,197 1505 205.44651 293,004 1456 201.23901 276,250 1442 191.5742 258,744 1382 187.22431 247,193 1345 183.78662 2000 労働生産性の低下要因として、、、 実質国内生産額からの考察 ・空洞化による国内生産比率の低下 ・アジア諸国の台頭 → 中国市場の拡大 就業者人数からの考察 ・リストラ、空洞化による雇用の減少 構造的な問題 ・現在の不況設備投資の減少 →投資機会の減少により生産性上昇の寄与度の低下 ⇒競争力低下の懸念 海外生産比率の推移 収益率と設備投資 1、製造業が労働投入量減少の要因 「現在の長期不況」 + 「製造業全体の構造的な変化に伴う競争力の低 下」 構造的な変化=モジュール化の加速(技術的な ハードルが下がる) 競争力の低下=人件費・産業インフラなどのコ スト面 ↓ 製造業の製造業界の賃金低下、失業率増加、労 働人口の減少につながる。 松 下 電 器 ――― 連 結 赤 字 2 0 0 0 億 円 希 望 退職7000人 富士通 ――― リストラ2万1000人(追加リス トラ5000人) 役員賞与も返 上へ 東芝 ――― リストラ1万7000人、役員報 酬をカット 最大20%、業績 不振の引責 日立 ――― リストラ策発表、1万4700 人を削減 サービス業 ー労働投入ー サービス業の 労働時間と就業者数 120.0 2000 1800 115.0 1600 1400 110.0 1200 105.0 1000 800 労働時間 就業者数 100.0 600 400 95.0 200 2001年 2000年 1999年 1998年 1997年 1996年 1995年 1994年 1993年 1992年 1991年 1990年 1989年 1988年 1987年 1986年 1985年 0 1984年 90.0 その他の社会保険・社 会福祉 ソフトウェア業 就 業 者 数 増 加 率 その他の医療業 生活関連サービス業 老人福祉事業 労働者派遣業 0 50 100 150 200 雇用機会の受け皿 家庭支援サービス産業、 医療福祉産業、 余暇関連サービス業など 消費者・利用者ニーズをとらえたサービス ~完~ ☆労働市場ミクロ班☆ 長谷川義之 岡田茉里 高橋浩平 関和典 島崎恵子 金子杏奈
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