取引の利益 経済学A 第3回 畑農鋭矢 1 なぜ取引(交換)するのか • 自発的な取引 ⇒必ず当事者全員に利益 利益がなければ自発的に取引しないから • 取引は「幸福」をもたらすか 取引の結果が不満な場合もある ・情報が不完全だった場合 ・取引の結果が公平でない(と考える)場合 • それでも主観的には改善 比較優位の例1 前提:労働時間10時間 単位あたり生産の労働時間 特化:極端なケース 太郎 次郎 魚介類100g 1 2 木の実100g 2 2.5 労働時間5時間ずつの場合 生産量 g 太 郎 次 郎 生産量 生産量 労働時間 g 太郎 次郎 太郎 次郎 合計 魚介類 10 0 1000 0 1000 木の実 0 10 0 400 400 特化:総生産量増大ケース 合 計 魚介類 500 250 750 木の実 250 200 450 生産量 合計 生産量 労働時間 g 太郎 次郎 太郎 次郎 魚介類 8 0 800 0 800 木の実 2 10 100 400 500 比較優位の例2 前提:労働時間40時間 単位あたり生産の労働時間 労働時間20時間ずつの場合 社長 秘書 アイディア1つ 2 5 ワープロ1頁 1 2 アイディア ワープロ 社長 10 秘書 4 合計 14 20 10 30 特化 アイディア ワープロ清書 労働時間 社長 秘書 30 0 10 40 生産量 社長 秘書 15 0 10 20 合計 15 30 比較優位と機会費用 魚介類100gを増やすためには? 前提:労働時間10時間 単位あたり生産の労働時間 太郎 次郎 魚介類100g 1 2 木の実100g 2 2.5 生産量g 魚介類 労働時間 労働時間 木の実 生産量g 太郎 +100 次郎 +100 +1 -1 -50g +2 -2 -80g 木の実100gを増やすためには? 機会費用 生産量g 木の実 労働時間 労働時間 魚介類 生産量g 太郎 +100 次郎 +100 +2 -2 -200g +2.5 -2.5 -125g 比較優位の源泉 • 天然資源 • 取得した資源 資本(物的資源)←貯蓄による蓄積 人的資本(人的資源)←教育による蓄積 • 知識・技術 特化によって更に蓄積 特化のメリット • 比較優位 生産量アップ • シフト時間を節約 多種の仕事をこなすための移動時間 • 教育効果 特定の仕事に習熟 • 発明の進展 習熟が発明を促す 分業を効率的にこなすための発明 保護主義 • 保護主義vs自由主義 ⇒経済学的には自由主義が望ましい • 政治的には反対がある ⇒なぜか? • 自由貿易に対する反論 ⇒幼稚産業保護
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