CDISC関連の製薬協活動Update

CDISC関連の製薬協活動Update
日本製薬工業協会 医薬品評価委員会
統計・DM部会*
小宮山 靖
2012年4月よりデータサイエンス部会に改称します
2012年CDISC日本ユーザーグループ ワークショップ
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Update #1
• 「症例報告書のデータ項目を定めたCDASH標準
の解説」
– http://www.jpma.or.jp/about/board/evaluation/allotment/
– 製薬協3部会(統計・DM/臨床評価/電子化情報),
日本CRO協会,J3C/CJUGの共同制作
…「世界共通のデータ標準CDISCを日本の治験環境に浸透させることによって、より効率的で迅速な
業務遂行と高品質なデータの獲得が可能となり、世界に通用する治験を実施できる環境を作るための
基礎となりうる。そして、この考えは治験に関わる他のすべての関係者とも共有できる」という認識を
共有し、本資料の作成に共同で取り組みました。治験関連業務に従事するすべての方々がイメージでき、
CDISC標準の理解が進むよう、CDISC標準群の中でも、CRFのデータ項目を定めたCDASHの解説を
行いました。これによって、運用方法や改善提案についての議論を日本においても醸成が可能となる
とも思われます。本資料は、データ標準の全般的な説明と、CDASHが定めた個々のデータ項目の解説
から構成されています。前者はすべての関係者の方々のために解説を行い、後者は実際にCDASHを
使う方々のためのものとなっています。CRFをデザインしたり、CRF記入の手引きを準備するときに
是非とも参考にして頂き、治験実施医療機関の皆様にはCDASH準拠のCRFを実際に見るより前にも
一読頂ければと思います。本資料によって、すべての関係者で運用方法などの議論を活発に行うことに
なれば幸いです。
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Update #2
• 統計・DM部会TF2報告書
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書名 : CDISCが変える臨床試験
コード : BB1201
発売日 : 平成24年3月28日(水)
会員価格 1,050円(税込)
一般価格 2,100円(税込)
– 医薬出版センター
http://www.jpma.or.jp/jpmashop/order/search_list.php
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CDISCをあまり
ご存知でない方々への導入編
本体
CDISC標準導入による
全体最適に向けての
緊急提言!
「○○の皆様へ」というお手紙
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Update #3
• 2006年,2011年に行なった製薬協の標準化に関
するアンケート
• 標準化への取り組みを積極に行なう企業と,そう
でない企業
• 5年間で何が変わったか?
• Clinical Research Professionals誌(4月号または6
月号)に掲載予定
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Update #4
• 来年度(2012年4月~)も共同タスクフォースを立
ち上げます
• テーマは
– Good Sponsor/CRO Partnership Practices(GSCPPs)
• タスクフォースへの参加を呼びかけている部会,
団体:
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臨床評価部会(製薬協)
電子化情報部会(製薬協)
日本CRO協会
Japan CDISC Coordinating Committee
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GSCPPs
• 治験のデータを扱う業務に焦点を当てて,計画
段階,実施段階,終了後の各ステップにおいて,
スポンサーとCROが協力し効率的に業務をすす
めるために何をするべきかを範例(Good
Practices)の形でまとめる
– 周到な計画(プロセスの確定,Responsibility
Assignment Matrix(RASI/RACI)等),コミュニケー
ションのあり方,終了後のLessons Learnedなどに力点
を置く
– データ品質の確保については,プロセス管理の思想
に根ざしたものとする.(Risk-based SDVなど)
– データ標準の利用も思いっきりScope
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Update #5
• DIA東京 Annual MeetingでCDISCセッション
• 3トラック2日だったが,6トラック3日間に変更
• 日本のAnnual Meetingでは初めてのCDISCセッ
ション
• 最初はAwarenessセッションも必要だが,今後は
CDISC Updateのセッションも淡々と行なっていき
たい!
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Update #6
• 「臨床研究・治験活性化5か年計画2012(案)」に
CDISC関連の文言が盛り込まれた
• パブリックコメントとしてJ3Cにも,コメントを提出し
ていただいた
(6)IT技術の更なる活用等(企業主導治験、医師主導治験、臨床研究に共通)
<中長期的に目指すこと>
○ 臨床研究中核病院等の臨床研究の中核的役割を担う医療機関においては、
病院情報システムとEDC との連動について取り組む。
○ 治験業務のIT 化の基盤となるSS-MIX注8 標準化ストレージやCDISC注9
標準等の導入を検討する。
注9:臨床データの交換標準コンソーシアム。臨床データの電子的な収集、交換、解析、
報告・申請、保存のためのグローバル標準の確立を推進している非営利団体。
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Update #7
• 「くすりの安全性を科学する」でも,PhRMA
SPERT (Safety Planning, Evaluation, and
Reporting Team)の提言でも,データ標準の利用
が推奨されている
• 両者に共通する視点は,
– 個々の試験のオペレーションを楽にすることではなく,
– 多くの試験結果を統合した統合解析を行なうこと
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PhRMA SPERTの提言
3-Tier アプローチ
Brenda J Crowe et.al., Recommendations for safety planning, data collection, evaluation and
reporting during drug, biologic and vaccine development: a report of the SPERT (safety planning,
evaluation, and reporting team), Clinical Trials 2009; 6: 430-440
医薬品医療機器レギュラトリーサイエンス4月号に和訳を掲載予定.
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(小宮山,渡橋,東宮)
Tier 1 の事象
•
仮説の事前規定あり,Common
プロトコル作成段階でTier 1の事象は特定されている
– Tier 2の事象が次の試験でTier 1に格上げされることはありうる
– 試験の途中でTier 2の事象がTier 1に格上げされることはない
•
仮説も事前規定されており,たとえば,
– Tier 1のAEと被験薬との関連がある,
– 被験薬はTier 1のAEの発現割合が対照薬よりも低いなど
•
•
•
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リスク差(比),オッズ比などの推定値は対応する信頼区間やP値
とともに報告
Tier 1の事象が多い場合を除き多重性の調整はしない
Tier 1 の事象に対する検出力を個々の試験レベルで確保することが
現実的でない場合は,統合された安全性データベースを用いるプロ
グラムレベルで考慮
Tier 2 の事象
仮説の事前規定なし,Common
• 信頼区間やP値とともにリスク差(比),オッズ比などを用
いて報告される
• 探索的に「手がかり」を発見することに主眼が置かれる
– 計画していなかった解析を行なうことも想定される
• シグナル検出や(必要ならば)多重性の調整が行われる
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Tier 3 の事象
仮説の事前規定なし,Rare
• 記述統計量で報告され (n, %.曝露人年あたりの発現頻
度で示すことも) ,p値や信頼区間は用いない.
• Tier 3の事象が重要でないという意味ではないことに注
意
– 特に重篤な場合,製品の全体的なベネフィット・リスク・プロファイ
ルにとって重要
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PhRMA SPERT の他の提言
• 複数の試験の結果を併合することを常に意識し,データの標
準化(CDISC)を推進すること
• プログラムレベルの解析計画書(PSAP; Program Statistical
Analysis Plan)を開発早期から準備し,必要に応じてアップ
デートしていくこと
• 安全性マネジメントチーム(SMT; Safety Management Team)
を作り,定期的なメタアナリシスを含め,開発初期から継続的
に安全性評価を行うこと←PSAPの作成,更新も行なう
• 市販後にも定期的にすべての利用可能な情報源から得られ
た安全性解析データのレビューを行うこと
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これらの提言はCIOMS VI Working Groupの主張とも一致し,
「くすりの安全性を科学する」の考え方とも一致する
今後進めたいと思うこと(1)
• CDISC標準が当たり前の治験・臨床研究の環境
を作ること
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–
スポンサーの取り組み
CROの取り組み
ベンダーの取り組み
医療機関の取り組み
「CDISC標準に従ったほうが
安くて,早くて,高品質」な世の中
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今後進めたいと思うこと(2)
• 申請時に「PMDAへのデータ提出&リスティング
免除」を実現したい!
– PMDAがデータをもつことのメリット
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【審査】スポンサーが行なっていない解析の実施
【審査】個別症例の詳細なレビュー
【審査】変数間の関連まで調べられる
【審査】疾患分野,ドラッグ・クラス横断的な解析
【対面助言】実データに基づく助言
他のアジアの規制当局に対する圧倒的な優位性
– 安全性のGraphical Presentationのためのソフトウェア
の技術も洗練されてきている
• 機会があるごとに,それなりの相手に対して
提言を行なっていきたい
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